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【R-18】◆Na0f9HRvukの廃棄場【カンモン】
1 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:20:57 ID:3pscivFQ
当スレは◆Na0f9HRvukがスカベンジャー二次創作関連を投下させて頂くスレとなっております。
現在は「ベルさんはカンモンで生きていくようです」中心の内容となっております。
・ 問題が生じた場合の通報や削除要請は総合管理連絡スレッドに
・ 書き込みの削除や規制に関しては、個人板であることを理由に ◆MBT.TesLo2 の判断の下、実施する
・ なおスレッド内における基本的自治権は常識の範囲内にある限り、
>>1
に帰属する
・ スレッド自体の削除申請、及び過去ログ申請も
>>1
に帰属する
・ ただし問題が大きいと判断した場合、◆MBT.TesLo2 が自治権を一時預かり、対応する
・ ハートフルに。熱くなったら書き込み前に一呼吸置くこと
・ 合わないな、と思ったらスレをそっ閉じしましょう
・ 総合管理連絡スレッドはこちら
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/8225/1430573316/
・ 利用予告スレッドはこちら(なお独立スレッドのため、予告有無は
>>1
に一任)
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/8225/1431780325/
・ 書き込みテスト兼AA支援スレッドはこちら
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/8225/1432125527/
21 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:50:06 ID:3pscivFQ
//////////////////./ : /: : ': : : :i}
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/////////: /: : : : 。s〔 寸ニ/ ノ: : :.f: : : : : : :./:入/: : :/: : : : : :|
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/////{: ノ} ,-{ヽ / /: :ノ /: ー '' ゝ,: : :.∧{
/////{=ソ ., 7`}〕iト、_ , ヽ __ --< ./T´f:::ヽ /:<心_,ノ/:/ `
/////{' ノ }-∨: :ヾ γ¨: : : : :fr> /<、 ゝ ' /:γア/ .}/
/////{、 , '' 〕__}: : : , /: : : : ヽ: `〔 f: : :ヽs。 u,ィ: ⌒: : {
/////{:::\ , '' ゝ-}: : :., : : -‐: : :}: : :.> {: : : : , .{: : : : : :.}
////圦:::::::\`` {-}: : :, ,:'': : : : : :,'ー/:}.:tッ:,' ノ ; : : : } <ニミx: /
/////∧>s。_::> .}_}: : , .,: : : : : : : }: : }:.f ノィi〔ヽ/:.: :. :.} γ´: : : : ヾ」
//////∧ `` 〕 {: : , , ー: : :¨: :}ー:,:.:」 ´ / .ー/: : : : :.} \: : :{_ノ
///////∧ `` f ¨i: : } ,: : : : :_: }: : {: L t;'-''´/:.: :. : : :.} }: : : \___
////////∧ -=\ }-f:.∥ ∨: : : : : :.L,ィi〔´ /: : ,ィ〔´ リー― ''´¨``ー―<´
/////////i} /ニニニ==〕iト、 {:.{i ∨ ̄ ̄´ (: : :f´
/////////i} ./ニニ/´: : :``: :.:〕iト{i _ _ λ ヽゝ `¨⌒
/////////i} {ニニ=/: : : :``: : : : :ヽ: : \.{ \_\>
/////////i} {ニニ{:``: : : : : : ヽ: : : }: : :}\
/////////i}s。-=ニ{: : : : : \ ,ィ': : ノ:.:.:.:}: : :ヽ
/////////i} 〕iト。:``: : :/: : /: : : ノ: : /: }
/////////i} ``./: : : /: : :./: :./: /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――何より視覚に焼き付いたのは……自らの全存在を蟲に食われ、いや、蟲に喰わせてなお淫らに笑う顔だった。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
22 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:51:07 ID:3pscivFQ
': :': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :/⌒ヽ:\
/:/: : : :'.:|i: :|i: : :.|i: : : : |i: : : : : {Yヽ }: :ヾ
. /イi : : : : |:l:|i: :|i: : :.|i: : : : |i: : :|i: |i} } ノ:.:|
|i : : : : |:l:|i: 八: : |i: : : /|i: : :|i: |i: ≧: : :.|
|i : : : : |廾=≦ミヾ_彡' x≧弍:.|i: :; : : : ;
|i : : :. :.c、∨zリ ∨zリc}i /: : :∨
|i : : : :.i|:: :`´:: :: :: :: :: :: : `´:: 从 i: : : :i
. 八: : : 圦u ` 。/ ィ: : : : :|
(====)\ 、 , :j ::{ゞ-=彡)
/ : : : / }: :ヽ j{ .イ}:从ゞr: : : : \
. /: : : : : / ^⌒ }: :. .- u: .:{:ノヽ( 人: : : : : : : : ----‐……‐-=ミ
. > ――. ': : : : : : :./ ..:rッ:.- 、‐-、 r‐ ' : , -‐:rッ: \: : : : : : : : : : : : : : : : \: :\
. : / ̄/: : : : : :.:.彡 '.' ヽ / '....` : : : : : : : : : : : : : : : :\: :)
:_/_彡: : : :/ ̄ . l :. :. .: .:、 ,゜ ! .  ̄ ̄ ̄ ̄_ ヽ:. :. :.:.i/
_: : : : :.:.彡イ. l :.: : / : : ヽ : :l l / --}: : : 从
..:i ̄ ̄ ゝ===ミ.、 . l : : l l ../:/__彡へ: ( )
.-- =ミ、 / |):).  ̄ `ヽ ,_, .l l __....(: :(〃-====彡'
-- ´ `- _} , -‐― ´ `ヽ
l `ヽ、 .. :- 、_,. ‐ - 、/ _/ }__
、 r‐- 、 ヽ ,:、 〉./ _ /  ̄ ¨
ヽ 、 \ ` - /:ハ:.、 / /:.} /
\ 、 ヽ、 ヽ、_ ,/:::/'n:`::ヽ/ /u,/ , / J
ゝ、 ヽ __ ` -'::::::::C{ Yり::`ヘ_ / / / /
U `ー ´ , ヾ:::::( o` J ,. う:::::/_,/ / /
:.、 ヽ:::::ゞu ノ:::::/ `-' ` ´
ヽ ヾ; J- 〃 u
u ` (_ノノ´
、 し;!
` 、 /: l
、 ,.: 、 , ´
` - - ― ´ ` 、 __ , ´
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――もっと、もっとと人ですら無いものに凌辱されながら、火照りを隠そうともしない蕩けた顔で笑うゆかり。
身体の穴という穴に、いや、下腹がぐねぐねとのたうっているのは、口や後ろの穴から入り込んだ蟲に、
内臓すら犯されているからだろう。そして、それは――
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
23 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:52:06 ID:3pscivFQ
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、 . | .。
゚ ,、人,、'
`^⌒^´
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――自らの全てをウィルスに喰わせ、それを以って時間稼ぎをしようとする、
ゆかり自身の抵抗であった。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
24 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:53:06 ID:3pscivFQ
/
/
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/
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_ _ _ . .
ゝ-、\ゝ-.、 ヽ r、 / イ
_ \\__.〉 .ゝ' } / . <
ゝ . `ヽ .) ¨ .. <
\ ´ .. <
\ . <
ヽ . <
} /
_./ _ イ
ゝ--=≦
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――その光景に、背筋が掻き回されるほどの悪寒を覚える。
ゆかりに、ではない。その蟲こそが彼女の存在を書き換えようとするウィルスであり、
テクノマンサー
その存在に対する危険度が恐怖という感情として表されている、と電子遣いとしての本能が理解したのだ。
だがそれでも、反射的にゆかりを救うべく、その体にたかる蟲をはがそうと手を伸ばし……
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
25 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 09:54:00 ID:G/lDe3F6
投下だー
26 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:54:06 ID:3pscivFQ
心 ∴;.゛;.:. /
㍉( 炸 /k 仏.../
㍉ マム,イ7 リ 紗′
∴ミ )圭抄 〃 /′
寸圭|{:゛∴;.: 〃
以{ マム心、∴ハ/淤{ __ 会ュ。
㍉ム )圭圭才´)圭ア. `寸ミ、 ∴;.゛;. 心.゙/
_ _. Ⅵ Ⅵ圭リ´ }ソ ㍉ュ r劣}
ゝ-、\ゝ-.、.゙リ :以Ⅳ:゛;.゛;. ∴;.゛)圭㍉  ̄ ::゛;.゛
_ \\__.〉 .ゝ'..゙Ⅵ7 心、 ⌒炸ム 守ト、
ゝ . `ヽ .). 〃. 寸圭≧ュ≦圭圭掛, 弋代
\ ´. __ 会ュ。. <....⌒`寸圭才㍉⌒¨㍉ト、 ⌒㍉
\ `寸ミ、 ∴;.゛;. 心  ̄⌒` ㍉、
ヽ ㍉ュ r劣}
} ∴;.゛)圭㍉  ̄ ::゛;.゛
_./.....心、 ⌒炸ム 守ト、
ゝ--= 寸圭≧ュ≦圭圭掛, 弋代
⌒`寸圭才㍉⌒¨㍉ト、 ⌒㍉
 ̄⌒` ㍉、
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――腕が一本、灼かれた。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.
27 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:55:08 ID:3pscivFQ
\__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人_ __/
≫ ≪
≪ ≫
≫ ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y ⌒\
\__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人_ __/
≫ ≪
≪ ≫
≫ ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y ⌒\
\__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人人_ __/
≫ ≪
≪ ≫
≫ ≪
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY ⌒\
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――いや、灼かれるという表現すら生温い。
蟲を掴んだ瞬間、その手から全身を駆け抜け神経を燃やしたのは、快感とすら呼べぬ快感。
声すら出せずに身体が制御を離れて痙攣する。全身の汁という汁が沸騰する。
ただ触れただけで白く灰になるまで焼き尽くし、死を呼ぶ白い淫魔が駆け抜ける。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
28 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:56:05 ID:3pscivFQ
___________________,,∧,,, ∧____________
∨
_,-一ー- ,_
'´ ,____ `★、
/ ./フ´,r--、`、``'ヽ、`、
/ .}i {;;;;;;;;;;} .}::::::::r´`、i
/ ,!{ ゝ;__ノ ,ノ:::::::{ r^ヽ}
/ i::::゙ミ、___,,ノ::::::::::! !;;;;} !
/ ,!:::::::::::::::::::::::::::::::::::`、`´ノ`、
./ ,!::::::::::::::::::::::__:::::::::::::`´! i ゲロゲロゲロ♪
{ メ-一ー-ー'T´ `>、:::::;ノ |
`、 ノ `>、, `ー--'´ _,,>1 | 無駄であります! 碌にウイルス対策すら備わっていないくせに、
`-''´,r' ̄;r'/`ー-、__,,-'´ _ノ _,
/::::::/ / __ノヽ_`ト=ニ-一''´ この『サキュバス』を駆除しようとするからそうなるであります!
,1::::::ヽL、 `、 ゝ、
〈::::!::::::::::::;_) /__ i´|::::`、
`、`ゝ;_::::丿 '´ `V ム:::::::`-、
`、:::::`´i '´ `、::::::::::ヾ}
________,,∧____ ,,∧___________________
∨
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――鈴の介入を察知したのだろう、何処からともなくケロロの声が響く。
そして、それは間違っていない。鈴のテクノマンサー能力は未だ発展途上の能力だ。
防御の薄いシステムに入り込むのは造作もないが、
攻性の高い防御壁やウィルスに触れれば無事でなどいられない。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
29 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 09:57:01 ID:G/lDe3F6
鈴さんのためらいの無さが怖い
30 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:58:05 ID:3pscivFQ
___\ ≧ Y> l / /
____\_,,. -‐''"´ ミミミ ≦=-<
\ / / ミミミミ <
\ / / / ミミミミミ <
/ / ミミミミ ヽ
/ l ミミ \ヘY<
/ l l  ̄
/ / / / l ヽ l \
/ / / イト l l ヽ l \
l j / /___ l / l } ト\ ̄ ̄
l l /l / ` l / ヘ l トヘ ̄
-ヽl / l/ z___ l ハ ハ /ヽ___ l イ ヘ
_,,‐l l川ハ/川;;  ̄ ` ヽ l ノ ノ ノ l ` .l /从
.l l l川川川;;; `レ x___ __リ .l lソハハ从
l l l川川川∧ :::::/  ̄ / ./∧从ヽ从
/ \\ミミミミヘ 、 ノ l /从川川 l ヽ
/ \\ミミミミミzx`zzzzzzx ソ彡彡彡彡l lミミミ \
ヽ \\ミfニニ∨三三彡彡彡彡彡 / l\ミミミ \
/ / ̄/ --- x ∨三三三彡彡彡ノ/ ゝミミミミ ヽ
l / / ニニ\ ヽ7=三三三彡 / |ゝミミミミ }
/ '" / l ---x |~~~~~===/ l lミミミミ ヘ
l | /-y i` | ゝ //丶丶ミミミミ \
l |:::::/ ト' | ゝ / ヽヽミミミミミ ヘ
ヽ |::/ /:ヽ / ゝ ./ ヽヽミミミミ /
ヽ_,,. -‐''"´ |::::::ゝ / ゝ / ヽヽ彡彡/
l .|:::::::::::|/ / ーー
l::::/ /
/ \ /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――ケロロの口上は続く。これは自らが知識を分け与えた女が作ったものだ。
吸血種に生まれ、現在の「ニンゲン」を憎むからこそ、ケロロが見出した女が作り出したのだと。
人間を染めて狂わすドラッグの副産物。――脳を灼く電脳麻薬。
その女の計画はこれに留まらない。人の世を近いうちに焼き尽くすだろう――そう。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
31 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 09:59:05 ID:3pscivFQ
.斗 ─── s。
,. " ≧s。 ,.、
 ̄ ̄ ”''*。  ̄\ ゚:,. ヽ
`''" ` ≪ \ 》、i!
\ r‐;. ──s。 / /
ヽ. i! ¨ヽ, >' ./、 ,.斗-:,
、ーs。 i!`゚:, ゚:, ,. :≪ `ー'" >'/ ノ
_________ ) ≫:。. } } < / ( `'7''"
¨'' * 。, ¨''''ー―/,. -; ≫-:, ) ./ /  ̄ 辷ーァiヽ
¨'' * 。,ィー‐:、 _..{ `''"::::;ァ ゚:, ̄ ̄} ./ / (,. 斗'ー '’
`''≪ ニ ,ィ!:::::::,.ィ:、¨ヽ/.》ヽ,ィi!_./ ;! / _.ム .__
>'"! l:::::/ }_,ノ /./ l:::{ ! / / (__ 〈.... >
〈゚:, r:/ {..ノヽ/ `ヽ〈≫'’:::::>'"  ̄`ヽ._{ ,.斗*7  ̄; ,.、
___} i..!L.....斗' ,.斗*''“>:、,.ィ"''7 / ─:、 `ー :ァ-'" ! ヽ
`ー―‐゚:,¨ / ,.。+'" ,ィ''''" / ,.斗- ─'’`ヽ. ,ノ! __,ノ }
 ̄ , :≪ ,.斗 :(.._ { r'" : : : : : : : : : : }`ー'" _l,. :≪ ,.....」 _,.ィ"
,. :≪>''” ,. :≪ `ヽ. ゚:,i! : : : :}ヽ : : : : :ノ¨ / / i! .xャilア
ー- '” ,. :≪ >''" \..! : : : :}-i!: :≫'’ ̄ / / }/ / ,.ィ!
,. :≪ >''" }: : ,. - ―‐} ,. '"  ̄ ¨7 / /:::::!
〃>'" ,. :≪./,. :ャー-ァ' /::ヽ__〃''’ /:::::::ノ
/ ¨ヽヽ_.} 〃 _,ノ:::r‐:、:::::〃 /  ̄ ≫''"
,. ─‐'"‐‐ァ } ) / __ /,..、::::::::i ∨ / ≫''"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――そう。
今ここでこうして蠢き、巣分けを迎えんとする電群蟲、そしてその女王ですらも、ただの撒き餌に過ぎぬ、と。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
32 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:00:05 ID:3pscivFQ
___________________,,∧,,, ∧____________
∨
y-‐────-z
ィ´ ☆ `ー 、
. /____________\
/. -──- 、::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄`ヽ`ヽ
. // _ ヽ::::::::::::: / ,ィ⌒ヽ ィヘ
. //. ィ´:::::::ヽ. ',:::::::::::{ {:::::::::::} {::::!\
/ i 弋::::::::::::} }::::::::: | `ー'" ゞ、::::: \
/ l', `ー '" , ':::::::::::弋 /::::\ :::: \
_ノ´. |\ /::::::::::::::::::::`ー──'":::::::::::::|.\:::::: \
. |. |:::::::`ー─‐ '"::::::::::::::::::::::::::::::::::::⊂二二⊃:::|. \::::::::\
. i |:::⊂二二⊃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::: 〉 そして吾輩は、この「ニンゲン」の国に
. 弋 ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / .イ´::::::::::>"
. \ .∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /_/ ::::::::> ´ 大被害を与えてやるでありますよ!
\ \:::::::::::::::_. -‐t'" ̄ ̄丁`ー- 、/:::::::::::> ´
`ー‐'" ̄> 、/ |::::::::::::::.| _ イ~:::::> ´
 ̄`フT.|:::::::::::::::|/ ヽ:::::≦´
/:::::| ヘ:::::::::::/ \::\
/::::::::|. `ー'"\__,\::\
/::::::::: | / / .\::\
________,,∧____ ,,∧___________________
∨
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――ケロロの哄笑が響く。
「ニンゲン」は滅びるべきだ。そうであるべきものなのだから。そう定められたのだから。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
33 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:01:10 ID:3pscivFQ
___________________,,∧,,, ∧____________
∨
. , <  ̄ ̄`ー ────-- 、
/ ∧
./ __-=ミ '
/ / `丶、` .< }
.| / ,.:≠:.. ', ` ー ─-.r、 リ
|;/{ ::::::::::::} } |\ /
{' . 乂;;;;ノ ノ } ` ´
', 丶 ____ , イ リ
, / ――だから、そんな無意味なことは、
ヽ、 ,. -‐ ァ'´ ̄``丶、
> 、_ /x! _/ /、 \ やっても意味が無いでありますよ?
. ,\ / ̄ ̄ブ´ ./| 、ヽ ',
,、メ、 \ >''´ / ,.イ〆 } .リ
< ヽへ. V, ,ヘ-‐.', ≦ ゝ-‐ ' ./
, --< \ ヽへノ`'`'ー'. ゝ、二` 、/ ./
. { }/ `´ У ./
`ー‐' / /
r、/./
` ´
________,,∧____ ,,∧___________________
∨
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――ケロロは囁く。無駄だ、と。ゆかりを助けることなどできないと。
だが、それがなんだというのだ。
腕が灼けた程度の事が。まだ、腕ならもう一本ある。
足も、そして、それすら灼けたのであれば、口で。
――諦めるものか。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
34 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:02:06 ID:3pscivFQ
,
,ノ}
γ´: : ー― -ミ
jI斗 ''゙´: : : : : : : : : : : : `ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : :_: 入__
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ゞ、 ト、: f⌒
∥: : : : : : : : : : : : :__: : : :{ ト,{ニニニ=--ミ
ノ∥: : : : : : : : : : γ( )ヽ: ヽ |ニ≧s。ニ=-\
f´ /: : : : : : : : : : : :弋ニーニン: : : }斗‐+ミニニ`ヽニ=-\
_,jI才´: : : : : : : : : : : : : :<=ゝ-'=>:.:.∨ニニニ圦ニニニニY ̄マ=ム
` ̄ ̄ト/: : : : : : : : : : : : : : : `ヾレ': : : 入ニjI斗―‐ミニニi} iニi}
{ニニ}: : : : : : : : : : : : : : :.:|: : : : : : ト: Y/ニニニニ》ニ=i} iニi}
/ニニ.}: : |: :入: : : : : : : : :人 :.:/}:.:/ リ{iニニニニニヽニ .i} iニi}
./ニニ∧ 个: 、 \: : : : /´;;;;;;}:/;/´ / `マニニニニムニヽ .iニi}
/ニ=-/ニ入: : :.\:.:\: :(;;;;;;;;;;;}' /⌒ヽ |: {i_ニニニニム=-i}....iニi}
./ニニニニニ`ヽ: : :Y}:ヾ``ヽ ノ f´::::::::} /: :マニニニニニ.ム=i}....iニi}
../ニニニニニ/ニ/: }: : : :込、 `入__乂 : ノ/: : : :マニニニニ=.ムリ . iニi}
.. ./ニニニニニ∥={: : : : : : : ヽニニ====- /: : : :.:.:.マニニニ=-.ム.....iニi}
《ニニニニニニ{iニ入: : : : : : : : }ゝニニ<´斗――<ニマ-=ニニ=-ム\ニi}
/ニニニニニ圦ニニ>―― '' ノ―<´ ̄ ̄ ̄``》=-.マニニニニム∥ il
.∥ニニニニ=>´ニニ\ー―才: : : : : : Y´ ̄ ̄Y´ニニ=マニニニニ.∥ニi}
.∥ニニニニニニニ=-  ̄: : : : : : : : :ノ: : : : : : |ニニニ=-マニニニ/' ニi}
\ニニニニニ=- ゝ人_才´: : : : : : :.∥ニニニニ>― ''゙ .iニi}
\ニ=- リ ./: : : : : : : : :.:∥ニニニニニ// /ニ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――ゆかりが今こうしているのは、自分たちを守るためなのだから。
防ぎようのないハッキングに対し、自らの存在を焼かせ、それによって時間を稼ごうとした行為。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
35 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:03:05 ID:3pscivFQ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――だから、そうした。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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π_ノ心、_ノ(,炸||( ,,.,⌒ ・っ ∴ ・ ;,,ィ炒⌒;. c=≠二,ィ炸圭圭(;''
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τ`Ⅷ:圭圭圭圭(_ノ廴 τミx。、∴__ ノ廴_,ィ炸廴ィ
)}圭圭圭圭圭そ `⌒'・ __,ィ圭掛x、∵ ,ィ炸圭少⌒'・
_,ィ炸圭圭才寸圭廴。x:≦少"´⌒''''⌒¨∵¨´ ⌒¨¨∵:・
⌒`寸ト、∴`寸ミ、 ∵:・
`寸そ:¨'`沁っ
.
36 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:04:06 ID:3pscivFQ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――血が肉が、神経が、そして脳が魂が灼かれていく。
一匹蟲を取り払うごとに、少なからず己が灰になって散っていく。
だが、それでも。
諦めたくない。
いやだ――
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
___________________,,∧,,, ∧____________
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-─…・・…─-
. ´ ★ ` .
/ ,∠> ,-─…・・・…─-,≠^丶 \
厶'^´ `ヾ:、::::::::::::::::::;:ィ㌻´ ``ヾ:、
/ ,.. -=ミ 寸::::::::::::'::/ ,.. -=ミ ,
/ んY Y心 ;::::::::::::::′ んY Y心 ′
/{ い匁入り }:::::::::::::i い匁入り }:,
/八 ー≠ " ,:::::::::::八 ー冖´ ':::i,
/ {:::::丶 /::::::::::::::::::\ , ゙:::::}′ 我が上官殿が育てた程度の「ニンゲン」が、
, {:::::::::::::ー‐ -=彡::::::::::::::::::::::::::::≧=- -=彡:::::::} ,
;:::::/i/i/i/i/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i/i/i/i/i::::′′ よくもそこまでやるものでありますな!
' ;:::::/i/i/i/i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i/i/i/i::::; ,
i ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ′ 感動したであります!
| 、::::::::::::::::::::::::::;;_:::::::_____:::::::_、:::::::::::::::::::::::; i
l 丶:::::::::::::::::/´ ̄ ー  ̄`\:::::::::::::::/ l
丶 ≫ :;:/ \:: イ 丿
., ノ ≧s。,_ _,.。s≦ 、 イ
≧=- γ.:::::::::/  ̄ ̄ヽ:::::`:.、 ー=≦
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/::::::/::/ _/ ∧___ ;:::';:::::∨
/:::::::;::::' \ / ;::::;:::::∨
/:::::::::{:::{ 厶 冖、∧ }::::}::::::∨
________,,∧____ ,,∧___________________
∨
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ケ ロ ロ
――ならば、と人類抹殺ロジックに犯されたものは感極まったように叫び、
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
37 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:05:06 ID:3pscivFQ
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ フラットライン ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| 『ならば、お前から電脳死するでありますよ。』
ヽ___________________ 乂_
.
38 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:06:07 ID:3pscivFQ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――あ、と思う間もなく、無数の蟲が飛び掛かり、身体のあらゆる場所を貪り食らう。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
――目、耳、鼻、口、秘所、排泄孔。あらゆる場所が犯される。
内臓を愛撫し味わい喰らい、心臓に喰らい付く。その全てが、人間には耐えられない快楽だった。
絶頂で死を迎え、気をやって蘇生し、また肉片と化し死する。そんな快感に、耐えられるはずなどない。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
39 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:07:16 ID:3pscivFQ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ショウキ
――そんなものを受けて、人間がその存在を保つことなど、不可能なのだから。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
囗 ロ 。
ロ [] ロ 。
ロ ロ ロ ロ
囗ロ [] [] ロ
[] ロ 囗 [] ロ
□ □ [] ロ
. 囗 [] ロ []
[] ロ [] 。 。
囗 ┌┐[] ロ ロ
囗└┘ [] ロ
囗 ロ ロ
□ [] ロ 。
囗ロ 。
ロ ロ
┌┐ 。
└┘ロ
囗ロ
.
40 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:08:13 ID:3pscivFQ
┌──────┐
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
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│::::::::::::::::::::::::::::::::│
│::::::::::::::::::::::::::::::::│
└──────┘
┌───┐
│::::::::::::::::│
│::::::::::::::::│
└───┘
┌─┐
│ :: │
└─┘
┌┐
└┘
□
・
41 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:09:05 ID:3pscivFQ
_ , 、 ., 、 、 r
'Fニ]ヽ ,/―\___,/―\___/―\_ _ ,/:
_ l |,ィf゙ヾ 、 ,rュ_,、 -''| l田l | rュ | l田l | rュ ! l田l l `''-rュ ,ィf'゙―‐ヾ ,」 ::
: > |,ィf'゙.___ ヾ 、_|__|___|__|_,,|_,,|_|__|__l_,,|_|__.!___,l_,,|_ゝ .r┬┐_>"゙:.
; .そ_,ィf'゙ |__|_,」 <ニlニ!ニニニニニニニニロニニニニニニニニニロニニニニニニニニニロ」 _ィ'´`^"゙:.:;
::"..;:ヘ'_' |==|lEEEEEEE|==|lEEEEEEE|==|lEEEEEEE|==|| <"゙:.:;:::.
"゙:.:;:,”:7|三三三三_| ||王|王|王|王| ||王|王|王|王| ||王|王|王|王| || 」:":: :,”"゙:"゙:.:
:,”:"゙:.:゙':,<||―|―|―|| ||土|土|土|土| ||土|土|土|土| ||土|土|土|土| ||r'::;:":: :,”l `:::.
:: :,”:"゙:.:゙そー|―|―|| ||i i i i i i i i i i| ||i i i i i i i i i i| ||i i i i i i i i i i| ||゙、;:":: :,”::`"゙: 【 同時刻 娼館『ナンバーズ』 】
:,”:"゙:.:゙ィ  ̄ ̄ ̄~'f==トニニニニニニニf==トニニニニニニニ;f==トニニニニニニニf==r'´゙:":: :"゙:.:;:"゙:
"゙:.:゙'”て =========|―' ,,. --- 、 ゙ー' ,,. --- 、 ゙ー' ,,. --- 、/”:":: :,”::_/ヘ"゙:.:
:,”:"゙:.:゙':ヘ.、____,! /-、.゙、 | / ,.-゙、 /-、.゙、 | / ,.-゙、 /‐、.゙、 | / ,.-゙、”:":: :,;l´:_::,"゙:.:;
:: :,”:":: :,”7,,_||_||_| | ̄| ̄|| ̄| ̄| | ̄| ̄|| ̄| ̄| | ̄|r- 、 ̄| ̄<,v、”:":7 「"゙:.:;::
:: :,”:":: :,”〉,,_||_||_| l r‐、 || | | | | || | | _| <::.:;..:r‐,,!、 ! |`―' ゙、"゙:.:
:: _,, 、_:":: l_, ,ィ^´`^''ヽヘ<::;;..;゙r 、'^"^''ス,.|_|_||_|_,r''´::..^''=、::.::::.:r‐- 、 . |―――‐<"゙:.:
´ :: :..; \' /;;.;;...;.;.;;;..;l::.:::゙、:::;;.;;::.ミ ::.;;.::;.ミ|____ミ::..::;_::;.:...` 、::..;;..:::..ミTTTTTTTTTTT
、` 、; :::...:;;:lイ;;.;..;;;::;;:::lTTTTTTTTTTTTl三/____/^´:::;.. `、:: r┐_::.::...ミr―――――‐‐
;;.'i:::.ヽ、::;...l`''-----‐---‐---‐---‐---‐---‐--ミ:: ;.:::;..::;;..;;..:. | |-┐|_ 「 ̄ ̄ ̄
:./::.;;:; ..lヾニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ「::..:::;;..;;..:;;..;;..: .r -‐‐、, !_,,l.. - 、 _
:ノ-f'ヾニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニミ:;;..;;..:;;..;;..:;;../;::.::.::..:::f::...;;::.::.:;;:...::.:ヽr.:::::.:
ヾニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニシ:;;..;;..:;;..;;../::.:...;;;..:::...:l..::.:;;.::.:;;.::.:;;::..::l::...::::
.
42 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:09:32 ID:G/lDe3F6
オッフ
43 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:10:05 ID:3pscivFQ
_
,. -―――/ ヘ―――- .,,_
,. - .l` ー-------------一 ´l __
ゝ 、 `ヽ ! i/´ -- 、\
ヽ ` '! / .i ',
i ∨ ./ /
i : ハ ./ /
i ./ ハ_ / ./
i / ヘ /
-------- / ∨
..: ´ ` :.. i
〃 ................................. ヘ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
::. .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... ノイ | 相変わらず、良い茶葉を使っていますわね。
∨≧ ., ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,. ≦./: ヽ__________________ 乂_
_ : ` ー- 二ニニニニニ二 -一 ´. . / /
/ r---、`ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / `ヽ .,_ _,. <
i i' ´ ヽ ) / \ ー---一
入 :. `. / ヘ
i. \ ` ー---、 , ' :
ハ ` ー---、ヽ , ' /
\ ハ `ヘ.,_ _,./ / ./
. . \ \  ̄ ̄ ̄ / /
.|:::::/:::::::::::::::::::lゝム:::::::::::l:::ト、:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ、
.|:::/::::::::::::::::l::/ l::i::::::::|::|ヾ\:::::i:::::::::::ハ:::::i、::ヘ
l:::i::::::::::::―ァメ__、__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ト:lヘ::ハ
l:::|::::::::::::≪ ̄_o>ヾトヘ:::N≠o_ ̄≫!::::::l:|::l l:l ハ::!
. l::::l::l:::::::l/イ |ヘ{ |:!::::/リ:::} リ リ
/:::::ヘ|!:::::i!:::! |i リ::/;イ:::ハ
./:::::::::::::ヘ::ヘト{ ' /://::|:/:::l、 客商売だからね。
./イ::::::::::::::::::\ゝ. r、__ ___,ァ /ィ/:::/':::::::トヽ
{/l::::::::::::::::::::::::::::\ /::::'::::::::::::::i!:! ヾ ――それで、いったい何の用かね?
.l:ハ::::::::::::::::::::::::::::iヽ .,イ:::::::::::::::::::::::| ll
' l:::/!:::::::::::::::::::::l \ / !::::::::::::::::::::i::| |'
.レ' l::::::::::::::::::::::ハ ` ー ´ .ハ::::::::::::::::i::N
.l:::::::::::::::::::/ \ / V:::::::::::::i!:!
.
44 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:11:05 ID:3pscivFQ
. -!:、´: ̄: ̄: : : ‐. .
.イ、: :l: ヾ、: : :`ヽ: :、: : : ヽ
. ':/: : ヽ:!!: :'、ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
/ : ' : : : |、!'、: :゙、ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
/: :.: : : : : l‐'l|',: :.゙、: \:ヾ: :'il: :.!: :.:.: :.:、
/: :, : : : : ;. :| ゙:! '、:.ヾ;、:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
/: :.; : : : : : i: l ゙、 ヾ: '、ゞ;'':''':'':ト、!:.'j:.:.:.:.: f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
/; : :i: :i: i:.i: : ';.イ' ゙̄、 ヾ:ヽ \ヾ}: :.|:-;:.:.:.:. | 大鳥香奈枝くん。
,'イ: : l: :i:.:l :、イ:ヾi _ ゙、 `'ヾ ̄`!: :.!'i i::.:.:.: ヽ_______ 乂_
il !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´ i: : lノ/::::.:.::.:.:.:.:、
lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ^`、:.ヽ. ! ,i/r.'::::::::::.:.::.:.:.::、
゙、:| .|:.ヾ;゙、ヾ._ゞ-` _ イ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、 ただの世間話と言ったら……信じます?
` |.:.:.:./:::l'、:个.、 ~ ´ .イ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、
!:.: /:::::l:.゙、:!:::ト.!> .. _ / !ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、
__ !: /:.:.::::l: :ヾ:;:j ``丶、、 ,.イ゚{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、
. イ´ `ヾ、‐--!: : :゙、! ヾ|l´ l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:、:::::::::::::.、
/ ゙i `丶i:. : :ヾ 、..,__...._ ||| _ノ}: : : :ヾ:::::::::::!\::::::::::ヽ
. / ! '!、:. :.l‐-〈:(=QニQ=):〉、: : : 〉-<'ヾ、 \::::::::ヽ
/ i ``>、 .>"´-‐`ヾ{´ ' "´ ゙!.::ヽ \:::::::ヽ
/ ! ><> `\、 ,ィ:、 | ::.:::゙、 \:::::::ヽ
/ . |. / <>< l :ノ...:.゙、 ヾ.:::::::゙、
!‐:. _ /: .l:. / \i/ .:.゙、 ヽ ::::::゙、
. \':、ヽ. 、 j::. : :!: / ヽ .`、 ヽ ::::::゙、
. `}rnトrぃ._.|:ィ: ノ: ,!:.,' ヽ .:ヽ ゙、.::::゙、
ミ辻リ)}{(rァ)Yニヾ;‐ュ.:: !: . '. .. .::リ ゙、.:::::;
. _ <クベ彡ーソ{(辷リ辻リ:.l!::.:. : . . . . . .. .. .-‐: . . . . . . .:.:} .::: / ゙、.::::i
. ヽ入:./ !´j::' .: i i.`゙、/゚丶::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::.=ニ二ニ‐:::::::::.:.:.:.:::::リミニ{ァ ゙、:.::i
/ヽ!フヽ./:__ .:. .i i:r;'' ,:≦l>- :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, イン辷ア._ i : ::i
`ヽ、{--、j´ .'`'ーi'<ヾ、'ニニ;ニニ;ニニニ;ニニニ;ニ○l!ニニ;ニニニ!:' ,' l! ヾ`: ,> i : ::!
く/ :. |'i⌒Y'iー'ィ´{,:゙、oニ;ニニ;ニニニ;ニニニ;ニニニl!ニニ;ニニニ!:/i_j‐''Y⌒'.、 i : :!
`'Τ三ニ'三Τ´´/:.:.゙、ニ;ニニ;ニニニ;ニニニ;ニニニl!ニニ;ニニ=!`l_j i,__.'ヾノ l : |
. |=ニニニニニl!:.:./:.:.:.:.:.゙}o=;ニニ;ニニニ;ニニニ;ニ○l!ニニ;ニニニ!´:''^Yヾ'ノ′ |: :|
45 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:11:07 ID:XtoV9O0E
お、女性かな?
46 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:11:32 ID:XtoV9O0E
大鳥大尉だ!
47 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:12:05 ID:3pscivFQ
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l 私が品行方正な経営者、という程度には?
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /' f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/ | 流石にそのレベルと比較されると悲しいですわね。
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´ ヽ_____________________ 乂_
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
. .--.- . ィ_
, '´: :.; γ´:/,イ'!: 、
/: : : /: i: : /ユ|: :! : ヽ
,': : :./: :.!:__'/ |: ハ: !: ゙:
. ,' :.: /'!i.:'「イ/`゙ |リ-}:!:i:.}i|
,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-、!:i|: i:'!
;.:.:/:./l';゙i、ゞ ァ ノ:iリ;ノ′
.':/_:/:.:l:、', \ ‐. <|´' まあ、昔馴染みというのも事実。
::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ``ヽ|l:.:i::l
,'.:,イ ̄`ヾ、: :ヽrヾi;-iゝ、 そういう相手に腹芸をする趣味もありませんので、
r'´' i゙i;_:_:i゙''个^、!丶
,'.:' i /´ ヾ、 端的に問いますが――
. /_ :.. i ,/ `ヽ、
ヽ、r=ィヽ=;、,..、: リ'.!::::::... . .........__.....゙:、
,.i>'^7个ー辻リ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::`::::;′
;>'7Zー:、l-i_ヾ;::;≦:゙ニ:‐-::::::::::::::::::::ノ
. iヾ7ー、j-、!__,.>\゚ニニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!:|′
!:.:`´!ニ二!‐:´:::::::゙iニ゚二;ニ;ニ;ニ;ニニ!:!
. i:.:.: .::|ニニ>、:::::::/、ニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!|
. i.:.: ::::マニ;仁r>┴'、``'=‐-ニ:二:l|!
i.: .:::::::::::``ー!:. ミr"``ヾ、:::::_::‐=(_)}:!
. !: .::::::::::::::::::::::/==}'.`>"´ヾ::::::-=(_.}ニ!
. i; ::::::::::::::::::::/ニニ|ィ´、' `、 、`>=ニ!ニ!
i! .::::::::::::::::::/=ニニ| i ', 、r‐'´!ニニO|‐゙ヘ
48 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:13:05 ID:3pscivFQ
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| ……ジェイル・スカリエッティ。あなたは何を育てましたの?
ヽ________________________ 乂_
.
49 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:14:04 ID:3pscivFQ
_.....-――-....._
,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::`:::::::::/ヽ/`ヽ:::::/ヽ:::::::;、::::::::::::::::ヽ
./:::::::::::::::/::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽヘ:::::::::::ハ
./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::.
/::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
/:/:::::::::::i:r.、:::::::::;「 〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ヘ:::::::ヘ
./::;イ::::::::::::::::lノ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ト、::::ヘ::::::::ヘ::ハ::::::::ヘ
l:/./::/:::::::::/ i:::::::/ /:::::i h:::::ト、l x≦i:::::::::}:::l::::::::::::\
{' .l::/l::::::::< !::i:::} .!::::::l l ,!:::::レ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ト、:ヽ
|{ l:::::::|::rヽ l::l:::l .!:::::l l !:::i:{  ̄´ ヘ:::::l:::::l:|::::ト、:ハ \ヽ ふむ。ということは大体のところは調べ終えたかね。
` .l::::::i!::ヽヽヘ:ト;ヘ lル' l ト:::}ヾ ハ:ハ:/::ト;::「ヘ:::L ヾ
X:::ハ::::|ヽi `ヾ、}' .} !}/ /:}':::l::::iハ リ }l ` 、
, ´ ヘ{ ヘ::ト;::ハ |、 _ ィ `,イ:::::::::l:::| ヽ リ ` 、
., ´ ヾi:::::ハ !=ニ // |::::::::;イ:∧ ヽ ` ァ、
./_ ハ:ト;:ハ l. / |::::::/ l/ i ヽ / 〉
{ \ 〈 .|!.i:::」 ハ ̄〈 .!:::/ /' / ヽ / /
.!. \ .i ゝィ~i\. / ,∠__ヽ |:/ / i / /
.l ヽ l ト、|:::ト、 `ヽ、 i'∨!!_」!! ヽ l/! / l / /
/ ′ ハ
/ / /i. .
/ / /_i|. . . . .′ i
′.′ ´ i|. . . / . . . l
i i i _ i|. . /. . . . . .′
| | . .|^ヾj|. / `ヽ . /. . . / /
| . .トj r ^レ _И V . . . . . / /
|∧λ ^ヾ∨ . . . ./ / 入念に偽装されていましたので、
iい ト、 〉 . . /Y i
x─‐┬゙〉ー─≦ー≦-‐1. . | 追うのは大変でしたのよ?
γ  ̄ ‐-= _ / \ レ′斗j}====j} :}: : :|. . . ∧
⌒丶 ` . }ニニ=- ._ i 、ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . . 、
' \ `K─=<ニュ| >┴─"/ . . . ./ : : : . . . \
/ \ .へ>。 ー=/ . / . f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
. ′ ヽ \ / . : . \ニ>/ _ ノ 幺. . . . | それは仕方ない。鈴くんでなくても、ウチはそういう場所なのだからね。
/. : : : : : : : :> ´ 7j}/ ヽ_____________________________ 乂_
i . _ -=<: : : : : : : : :/ ο" \ /. : : : : : : : . . . .
ト _ _Vニニ< \: : : : : :" / у. : : : : : : : : : . . . . .
.
50 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:15:05 ID:3pscivFQ
. -!:、´: ̄: ̄: : : ‐. .
.イ、: :l: ヾ、: : :`ヽ: :、: : : ヽ
. ':/: : ヽ:!!: :'、ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
/ : ' : : : |、!'、: :゙、ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
/: :.: : : : : l‐'l|',: :.゙、: \:ヾ: :'il: :.!: :.:.: :.:、
/: :, : : : : ;. :| ゙:! '、:.ヾ;、:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
/: :.; : : : : : i: l ゙、 ヾ: '、ゞ;'':''':'':ト、!:.'j:.:.:.:.:.::、
/; : :i: :i: i:.i: : ';.イ' ゙̄、 ヾ:ヽ \ヾ}: :.|:-;:.:.:.:.:.:::、
,'イ: : l: :i:.:l :、イ:ヾi _ ゙、 `'ヾ ̄`!: :.!'i i::.:.:.:.:.:.:、
il !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´ i: : lノ/::::.:.::.:.:.:.:、 ……身元の不確かな少女たちを買い取り、
lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ^`、:.ヽ. ! ,i/r.'::::::::::.:.::.:.:.::、
゙、:| .|:.ヾ;゙、ヾ._ゞ-` _ イ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、 表向きあちこちの支店で修行させ、
` |.:.:.:./:::l'、:个.、 ~ ´ .イ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、
!:.: /:::::l:.゙、:!:::ト.!> .. _ / !ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、 それを繰り返して身元のロンダリングを行う
__ !: /:.:.::::l: :ヾ:;:j ``丶、、 ,.イ゚{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、
. イ´ `ヾ、‐--!: : :゙、! ヾ|l´ l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:、:::::::::::::.、 ――普段なら、何も言いはしないのですけどね。
/ ゙i `丶i:. : :ヾ 、..,__...._ ||| _ノ}: : : :ヾ:::::::::::!\::::::::::ヽ
. / ! '!、:. :.l‐-〈:(=QニQ=):〉、: : : 〉-<'ヾ、 \::::::::ヽ
/ i ``>、 .>"´-‐`ヾ{´ ' "´ ゙!.::ヽ \:::::::ヽ
/ ! ><> `\、 ,ィ:、 | ::.:::゙、 \:::::::ヽ
/ . |. / <>< l :ノ...:.゙、 ヾ.:::::::゙、
!‐:. _ /: .l:. / \i/ .:.゙、 ヽ ::::::゙、
. \':、ヽ. 、 j::. : :!: / ヽ .`、 ヽ ::::::゙、
.
51 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:16:06 ID:3pscivFQ
,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
.,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
,r'::::/:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
/:::,:イ:::::::|:::::i:::::::::::::::i |:::;i!::::i!:::|、:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x、 |::!.|::::|.|::| ヽ、ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
l:{' .|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-キテセ7i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
.i! |::::/|:::::|:::!:::::;ィ`ゝ-'-` .|::| i!ィてソ ̄ア|::/::::i!::::::::::::::::|
.|::| |:::|::::',,r'::! / |:| ` ̄´ ,i',ィ::::/:::::::::::::::::| ……幸せになりたいとは誰しも思う。
|{ ',::|ヽ::ヽ',! ./ i! .〃/::/::::::::::::::::::::|
゙ ',|:::::ヽ|ヾ、 /. ! ´/ィ::::::::::::::::::::::::| 生まれでそれが枉げられるなど、つまらないからね。
/::゙::::::|::::ヽ ヽ //::::::::::::::::::::::::::::|
-=彡//::::|:::::::::ヽ 、_ /::::::::::::::::::::::::::::::::' , このご時世気にするものは多くなかろうが、
/:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ 、__ ー ´ イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ
/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,. / !:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ、;:`ヽ、 それでも――ね。泣く子はいるのだからね。
!´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|`ヽ、_ / i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i  ̄ ̄
.|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::| `ヽ、 ,、r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
,、r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::| 7`ヘ |::::::::::::::::::::::! |`ヽ、|
/: : : : : : : : : : :!゙、: i: : : iヾ、 :. : : : :ヽ : \: : : .:ヽ
/: : : : : : :i. : : : : :|:::゙、i!: : . iヾ゙、 : : : : : ヽ : i; \: :.:.ヽ
: : : : : : : : !: : : : : .:|:_;;j!:|!: : . i:ヾ゙:、 : : : : :゙,:. :! : : \.:.:゙、
: : . . : : : ! . . ; . : :| |:.!l: : : . .ヾ:ヽ : : : : :! : !. : : : :\゙.
: . . : : : !: |: : : ゙、: 、| .!:| !: : : . .:ヾ:.゙、 : : : : l: :l: . i.ヽ . :ヾ
: , : : : .:l: :l!: : : :ヽ:.゙、 !:| ゙,:',: : : .:.゙:、:゙:、. : : : l: ! . :.ト, \. :
:,' : : : : || l!: : : i :ヽ:.゙、 !| ',:',: : : .:.゙,゙,:゙!、 . : : :|i : : i.i:i、ヾヽ
': : : :: :.:!l ||: : i :i : :ヽ:゙、 !l i:i'、: : :.:.',゙、',゙、. : :,,斗: :|:.!|゙! :゙,
: i: : :: :.f:|:||:i : ! i!: : : !、ヾ;l i:iヽ: : .:.゙,ヽレィ" |: : :r'フ!|:', :゙,
: l:. : : :|..| !!:i: : ',.li;. : :!^'ミ、:、 ':! ヽ_;,.:ィ"´ _j;,⊥: :!.'、 !|: '! :
: :!: : :.:l、!:|.{:!: : ',《ヽ:.゙、 》゙!\'ト`ヘ´;ィ''"´ ,:゙,l: :,' )'フ!! : '! 半ミュータントや犯罪者の係累であるというだけで、
!: i!: : ::|ヽ!:トl !. : :',ゝ,ヽ:V' ゙, `ト、 ヽ: i //:゙ :///!|: : :'!
:',:l'、: : |: :l:.!_゙ヾ. : :゙、、 ヾ、 ′ ヽ! '/: : :/_.ノ:::|:!: : : 女としての幸せが掴めない。……確かにバカバカしいですわ。
: ゙、:.', ::|.:∧:i:ヾヽ..:゙、:、 // :/'.:|::::::;リl: : :
; : ゙、:ヽ|.:i:.|:!:i.:.|:、 `ヽヽ |: ' '‐'" イ.:.:!:::〃::l: : :
:i: : : : `,':.:|:.!:l.:.l::\ ヽ、、_____,/ /.:.:.: |::::::::::::'!: :
; i : : : /:.:.:!:.l:|.:.:!:::::::\ `゙ー――ー´ /:::::|.: : : |::::::::::::::',: :
:ヾ!: : /:.:.:.|: :l|.:.:!::::::::::| ヽ  ̄ / :|::::::::l.:. : : !::::::::::::::::i:
: : ゙、/: .:.:.:!:i: : .:.|::::::::::| ` ー ´ |::::::::i.:: : : |:.:.:::.:::.:.:.:.',
52 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:17:05 ID:3pscivFQ
..イ: :._: : i: : : : : : : : : : :`: :.、
..イ: : /´:゙、:|!: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
,イ : : /: : : : :゙、:|!: : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
,/. . . : : : : : : : :Λ:|:!: : : : : : : : : : : :, : . . . . ゙、
. /. . . . . . . .i: : : /:::r'{::!: : : : : : : : : : : |: : : : : : :',
/: : : : : : : : :|: : /'-'!:i^´!: : : :l、: : : : : : !: : : : : : : !
: : : : : : :,: : :i!: /;' l:i ', : : :!l、: : : : : |: : : : : : : :!
: : : : : :/l: : :l!:/;' |l ゙,: : i:l;:、: : : : :!: : :, : : : : i
: :i: : ://{: : :l!'::!_,,.斗‐ ゙: : 'ト-゙、;_: ::| : : |:. : : : :;
、i: : ,'::;':.!: 斗''「 | `、.:| `、ヾ`:'ト、: |:. : : : :;
.ヾ: i'⌒゙:!: : _l_!___!__ ゙、!__゙_l; : : l´..: ヽ: ;
ヾ{ 、`! : : l:! ! `| |!: : :,':´; / : ; 繰り返しますけど、皇国に弓を引かないなら、応援してるんですのよ?
|´ゝ、_ヾ、: :゙、 | | ,j_;. -'_ノ: : : ;
|: : : : : :〉、`!' ! ! !,.イ',: : : : : : : ; f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
|: : : : : ,'::::|丶、川 △ 川.i.イ: :!::::!:. : : : : : ; | それは申し訳ないとは思うよ?
|: : : : :/::::::|: :.:.:`「:::Τ '' Τ:::「:.:.:.: : !:::::::!: : : : : : ; ヽ_____________乂_
| : : : /:::::::::{ : : : V'´ `'V : : : ;l::::::::::! : : : : : ;
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l だが私も後悔はしていないとも。
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /' ――鈴君のこともね。
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
53 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:18:05 ID:3pscivFQ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ァ‐<
/::::::::::`ヽ_,─‐<
,-‐<:::::::::::::::::::::::ヽ‐┬`¨¨''::::::<
. ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::ハァ_}:::::::ヽ:::::::::::ヽ
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'/ニ它}:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:;|ニマ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>=-、
. |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,',' }ニニゝ-ミ:::::::::::l:::/ :::::::::::::::::::::::::}
.. |::::::::::::::::::::::::::::::::::::,':| {.ニニニニニム.....l::/::::::::::::::::::::::::::: l
|::::::::::::::::::::::::::::::::: ,:: | `マ.ニニニニニムl/:::::::::::::::::::::::::::::::|
. |::::::::::::::::::::::::::::::::,'::::ム マ.ニニニニニム:::::::::::::::::::::::::::::::|
. |::::::::::::::::::::::::::::::,'::::::::::ム. マニニニニニム::::::::::::::::::::::::: |
. l::::::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::>=-、マ≫─≪.ム::::::::::::::::::::::|
l:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::( ◎ )イ.ァ-=ミ.`Yム::::::::::::::}:::|
. ',:::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::Y {( ) } }ニ}:::::::::::ハ::}
l:::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::', ゞ、‐''__ノ,ムマ:,、、::ソ. !::|
. l::::|::::::::::::|、:::::::::::::::::::::::::::/ゝ、____,イ彡::::}.',:/ !:|
. l:::|:::::::::::::|`ヽ::::::::::::::::,,イ l ,ハ、{ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
}::|::::::::::::| ,{イア、:::ノ´ | .|¨゙|,ィ. | 向井・鈴。およそ7年前に、スカリエッティ氏に拾われ、
lリ::::::::::::| ,'.{.,' ' _.. ,l . | | 『ナンバーズ』の娼婦となり、高級娼婦にまで上り詰めた少女。
|:::::::::::::::|_ゞ/___ィ=ニニニム≦ミ‐く.││. ヽ___________________________ 乂_
. |::::::::::::::::|=¨¨¨¨=ニニニニニマニニニヽ∨. `¨
|:::::::::::::::::|¨¨ ,イ{ニニニニマ-`¨'-=ニム
. {::::::::::::::::::|ニニニニア'ゞ===':::::::::\`¨:‐=l、
/::|::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. ヽ
. i:::::!::::::::::::::::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} }
.. l:::::| ::::::::::::::::::: ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,' ム
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
.
54 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:19:05 ID:3pscivFQ
. .--.- . ィ_
, '´: :.; γ´:/,イ'!: 、
/: : : /: i: : /ユ|: :! : ヽ
,': : :./: :.!:__'/ |: ハ: !: ゙:
. ,' :.: /'!i.:'「イ/`゙ |リ-}:!:i:.}i|
,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-、!:i|: i:'!
;.:.:/:./l';゙i、ゞ ァ ノ:iリ;ノ′ バケモノじみた共感能力を持ち、
.':/_:/:.:l:、', \ ‐. <|´'
::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ``ヽ|l:.:i::l 顧客に奉仕――いえ、元オーナーにわざわざ言うことでもないですわね。
,'.:,イ ̄`ヾ、: :ヽrヾi;-iゝ、
r'´' i゙i;_:_:i゙''个^、!丶 問題は――恐らくは未発見遺跡で、遺産に育てられた存在。
,'.:' i /´ ヾ、
. /_ :.. i ,/ `ヽ、
ヽ、r=ィヽ=;、,..、: リ'.!::::::... . .........__.....゙:、
,.i>'^7个ー辻リ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::`::::;′
;>'7Zー:、l-i_ヾ;::;≦:゙ニ:‐-::::::::::::::::::::ノ
. iヾ7ー、j-、!__,.>\゚ニニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!:|′
!:.:`´!ニ二!‐:´:::::::゙iニ゚二;ニ;ニ;ニ;ニニ!:!
. i:.:.: .::|ニニ>、:::::::/、ニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!|
. i.:.: ::::マニ;仁r>┴'、``'=‐-ニ:二:l|!
i.: .:::::::::::``ー!:. ミr"``ヾ、:::::_::‐=(_)}:!
. !: .::::::::::::::::::::::/==}'.`>"´ヾ::::::-=(_.}ニ!
. i; ::::::::::::::::::::/ニニ|ィ´、' `、 、`>=ニ!ニ!
i! .::::::::::::::::::/=ニニ| i ', 、r‐'´!ニニO|‐゙ヘ
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| そしておそらくは――カンモンの『市長』に最も近い人物。
ヽ_______________________ 乂_
.
55 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:20:05 ID:3pscivFQ
/ ′ ハ
/ / /i. .
/ / /_i|. . . . .′ i
′.′ ´ i|. . . / . . . l
i i i _ i|. . /. . . . . .′
| | . .|^ヾj|. / `ヽ . /. . . / /
| . .トj r ^レ _И V . . . . . / /
|∧λ ^ヾ∨ . . . ./ / 彼女の『価値』を、
iい ト、 〉 . . /Y i
x─‐┬゙〉ー─≦ー≦-‐1. . | あなたはどこまで知っていますの?
γ  ̄ ‐-= _ / \ レ′斗j}====j} :}: : :|. . . ∧
⌒丶 ` . }ニニ=- ._ i 、ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . . 、
' \ `K─=<ニュ| >┴─"/ . . . ./ : : : . . . \
/ \ .へ>。 ー=/ . / . . . / i: : : : . . . \
. ′ ヽ \ / . : . \ニ>/ _ ノ 幺. . . ./ / |: : : : : . . . 丶
/. : : : : : : : :> ´ 7j}/⌒丶 八: : : : : . . .
i . _ -=<: : : : : : : : :/ ο" \ /. : : : : : : : . . . .
ト _ _Vニニ< \: : : : : :" / у. : : : : : : : : : . . . . .
.ー=ニニ∧ニニニ\ \: : : i /{ / . : : : : : : : : : : : . . . . . .
. ー=ニニ/∧ニニニ \_ヒン| / イ : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . .
ー=ニニ/∧ニニニニニ∧ {{ たj: : : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . . .
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l 全て、と言ったら信じるかね?
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /' f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/ | ……信じますわ。
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´ ヽ_______ 乂_
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N そうかね。やれやれ、酔狂なことだ。
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
.
56 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:21:06 ID:3pscivFQ
_.....-――-....._
,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::`:::::::::/ヽ/`ヽ:::::/ヽ:::::::;、::::::::::::::::ヽ
./:::::::::::::::/::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽヘ:::::::::::ハ
./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::.
/::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
/:/:::::::::::i:r.、:::::::::;「 〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ヘ:::::::ヘ
./::;イ::::::::::::::::lノ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ト、::::ヘ::::::::ヘ::ハ::::::::ヘ
l:/./::/:::::::::/ i:::::::/ /:::::i h:::::ト、l x≦i:::::::::}:::l::::::::::::\
{' .l::/l::::::::< !::i:::} .!::::::l l ,!:::::レ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ト、:ヽ では君等もおそらくは理解したのだろう。
|{ l:::::::|::rヽ l::l:::l .!:::::l l !:::i:{  ̄´ ヘ:::::l:::::l:|::::ト、:ハ \ヽ
` .l::::::i!::ヽヽヘ:ト;ヘ lル' l ト:::}ヾ ハ:ハ:/::ト;::「ヘ:::L ヾ 彼女の価値の本質は、その異能には【無い】と。
X:::ハ::::|ヽi `ヾ、}' .} !}/ /:}':::l::::iハ リ }l ` 、
, ´ ヘ{ ヘ::ト;::ハ |、 _ ィ `,イ:::::::::l:::| ヽ リ ` 、
., ´ ヾi:::::ハ !=ニ // |::::::::;イ:∧ ヽ ` ァ、
./_ ハ:ト;:ハ l. / |::::::/ l/ i ヽ / 〉
{ \ 〈 .|!.i:::」 ハ ̄〈 .!:::/ /' / ヽ / /
.!. \ .i ゝィ~i\. / ,∠__ヽ |:/ / i / /
.l ヽ l ト、|:::ト、 `ヽ、 i'∨!!_」!! ヽ l/! / l / /
. l ヽ l | \:::::\ `ハ ケ=ヤ Y::::l ./、 l / l
l ヽ ,l-l \::::::`ヽ/::i i ハ i /::::l / ` ー- __ l / .!
,..ィ : :/、:ヾ{. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
.イ : : : :/、::、>゙、: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :ヽ
,:': : : : : : ,':::>/ /'ヽ: : : : : : : : : :ヽ: : : :. : : ; : : : : ヽ
/: : : : : : : i ̄ {:/ ヽ : : : : : : : : : :゙:、: : : : : !: : : : : ゙、
,.: : : : : :. : :! |{ ` 、: : : :i、,; : : :ヾ: :.: : :.i:. : : : : :
. /: : : : : : :| |! \:_;.ィ!゙、:.: : :ヾ、!: : :|::. : : : : :
': : : : .:. : : :ト.、 、 、ヽ、zィ''\: :i_ 丶、: :7: : : !:::. : :. : :
. ': : : : : :i: : : :| ``゙'''' z≡≠''' `7: : : :i,ィ'''' 、:.: : テクノマンサー
. ∨:ハ: : iへ: :.! ,,,xz≡ / : : : :l ,..::. !:.: 普通に考えると、電子遣いというだけで
V ヽ′リ |` "´ ,': : : : :j! .i´) !:.:
/: :.! __ !: : ,:/ ´ .ノ:.:.: 垂涎ものの価値なのですけどね――
. ': : :リ _,,. -‐ _.二 -‐ 、_/ヽ、"´ ,r:‐:く :.:.:.:
ー‐┤ l!、_r‐ "´ _,,.ノ /::j::::::::\:.: f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
ゝ ゝ _,,. -‐ ''  ̄ /.: :j:::::::::::::::丶 | まあうん、そんなものが余技にしか思えないからねぇ。
`丶、 ̄ _,...ィ:"/: : : {::::::::::::::::::: ヽ______________________ 乂_
/:::``:::::――::::::l!´ l:::/: : : :.|:::::::::::::::::::
57 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:22:05 ID:3pscivFQ
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ィ=、
{ヽ´` __
ゝ``~r≦: : : : : : : : ≧s。
/ ̄: /: : : : : \: : : : : : : \
/: : : : /: : : : : : : : : : : : : :γ=ミヽ /
,イ: ::/: : : ′: : : : : }i: : : : ァ=、{{:::::::Y ∨ /
/ : ::/: : : l|: : : : : : :..}|: : : ::(::::::)ゝ=彡: :∨ /
/: : :/: : : ::l|: : : : : : :::}|: : : : : ̄: : : : : : : ::∨ /
′: :′: : : ハ: : : : : : /.|: : : : : l|: :|: : : : : : : :∨
{: : :{: : :ハ: { ヽ: : : : { !: : : : /.!: ′: : : : : : : }
|: : :ヘ: :{ ィfテ㍉\: : i !,ィfテ气、: : : : /: : : }: !
',: : : ヽヘ.. { rj} ` .{ f:j タ: : : :./: : : ::′!
ヽ: : : : :ヘ.ゝイ , ゝ/: : : ,イ: : : :/ハ: !
.: : : : : :', ∥>'": : : : /∥ ゝ
ヘ: : : : 乂 ,、 /: : : : : : ,イ {!
》、_/从 ≧s。 _ 。r≦从ゝ=《}/
《___》 /::::::::::マ。r≦ヽ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
/: : ハ {::イ::::::/∥:>'/: : | 君たちもカンモン事変の時に知っただろうが、
,イ: : : : : } /|:::|::::/.∥´ ./: : : : | ゆかりくんは『マシナリー』と呼ばれる人造人間だ。
/:/: : : : : i ハ !:/,イ 〃ニ//: : : : ヽ__________________________ 乂_
´i: : : /: ,' .′./===∥´.//、: : : : : i.!ニニ=‐ヽ
|: : /.{:.′i:i:/:: :: ::〃ニ.{ニ.マ: ハ: / |ニニ=‐ノ
从/ ゝ ′':: :: :: j{ニニ|ニ=‐ヽ ゝニ.!ニ=‐/
y=- 、 /∥{ゝ==..j{ニニ|‐=ニニ=‐ |ニ=‐'
/‐=ニ=‐ 〕iト. /i:i{|::|:: :: :: j{ニニ..|‐=ニニ=‐ |ニ=‐ハ /
/}‐=ニニニニ=‐〕iト.i:i:{|::|:: :: :: j{ニニ..|‐=ニニ=‐ |_/:マ∨ /
{i:i:|‐=ニニニニニニ=‐| i .{|::|:: :: :: j{ニニ..|‐=ニニ=‐ム i:::ム ∨ /
. 乂i\‐=\‐=ニニニ=‐ヽ..{i: !:: :: ::.j{ニニ .!‐=ニニニ=‐ム マ:::ム ∨ /
`ー´ .\‐=ニニニ=‐{|::|:: :: :: j{ニニ. !‐=ニニニ=‐ム .マ:::ム.∨
` <.ニニ=‐ i!::|:: :: :: j{ニニ. !‐=ニニニ=‐ム .}:::::ム }
 ̄ ̄..{| :!:: :: ::.j{ニニ. |‐=ニニニニ=‐∨:::::::} !
′{i:::!:: :: ::j{ニニ.!‐=ニニニニ=‐∨::: | |
′ノゝ、:: :: j{ニニニ.!‐=ニニニニニ=‐∨ ! !
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
.
58 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:23:12 ID:3pscivFQ
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l 彼女たちの特徴として、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /' 身体が外宇宙由来の珪素生命体からクローニングされた、
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´ 特殊なナノマシンで構成されており、
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N 別の形態への変形や、ほぼ完璧な人間への擬態を行う。
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
. /: : :/ : : ヽ: : : : : :/: \: : : : : : ヽ
,イ . :, : : : : : : ∧、: : : / : : : : :`: : : : : : : .ヽ
/. . ../ . /: : : : :'::::', : : /:',: : : : : : i : : ヽ.. . . .ヽ
/. : : /: : /: : : : :,':::::::',: /:::::',. . . . . ..!. . . ::!. . . . .゙、
: : : ;/: : ;' : : : : :l`‐^'7:!'^'''"!: : : : : :l: : : .::|: : : : : ゙、
: : :/!: : :i : : : : :l l:;′ !: : : : : l: : : .:::|:. : : : : :
: /.:{: : : ! : : : ::i! |i l: : : : ::!: : : .::j :!: : : : :
/.:/| : ; :!: : :、::j |! !: : : :!; ;ィ: ::::!: !:. : : : :
:/:.:.'! ;i: :i,: : .:`l、 ! l: : :jノ'、: : ::!: |:. : :、: :
: : ;ィ/'|: .:i、: :::! `''ー--' 'ー-七7 ヾ:::!: :r''ヽ: i,:
: : ! r=:!: ::lヾ:.lェzェ、 _,,ェzェ ヾ: :.!、: リ: :!: その辺りの詳細は流石に初耳ですが、
: : '、 、!: : ', ` /: : | ''/: : : !
: : : ;>、`ヾ: :、 """ """ /.:イ‐::´:. : : : まあ予測の範疇です。厄ネタには変わりませんしね。
: : /'!: : :|\`` ´.イ:|::::::::::: : : :
/ ,': : : l: :.:`:...、 /二二二二ニヽ_.イ:.:.. :!:::::::::::::. : : f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
/: : : ::|: : : i:.l:::`::ー;----r‐:'':´:|::!: : : |::::::::::::::::. : | だが、その擬態にも唯一欠点がある。
/: : : :.:.|: : : :l:|::::::::;ィ′ ヾ::::::::!:|: : : :|:::::::::::::::::. : ヽ________________乂_
.
59 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:24:25 ID:3pscivFQ
. .--.- . ィ_
, '´: :.; γ´:/,イ'!: 、
/: : : /: i: : /ユ|: :! : ヽ
,': : :./: :.!:__'/ |: ハ: !: ゙:
. ,' :.: /'!i.:'「イ/`゙ |リ-}:!:i:.}i|
,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-、!:i|: i:'!
;.:.:/:./l';゙i、ゞ ァ ノ:iリ;ノ′ ……それは?
.':/_:/:.:l:、', \ ‐. <|´'
::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ``ヽ|l:.:i::l f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
,'.:,イ ̄`ヾ、: :ヽrヾi;-iゝ、 | 身体が損壊するようなダメージを負うと擬態が追いつかない場合がある。
r'´' i゙i;_:_:i゙''个^、!丶 ヽ______________________________ 乂_
,'.:' i /´ ヾ、
. /_ :.. i ,/ `ヽ、 それは流石に無理もないというか――
ヽ、r=ィヽ=;、,..、: リ'.!::::::... . .........__.....゙:、
,.i>'^7个ー辻リ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::`::::;′
;>'7Zー:、l-i_ヾ;::;≦:゙ニ:‐-::::::::::::::::::::ノ
. iヾ7ー、j-、!__,.>\゚ニニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!:|′
!:.:`´!ニ二!‐:´:::::::゙iニ゚二;ニ;ニ;ニ;ニニ!:!
. i:.:.: .::|ニニ>、:::::::/、ニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!|
. i.:.: ::::マニ;仁r>┴'、``'=‐-ニ:二:l|!
i.: .:::::::::::``ー!:. ミr"``ヾ、:::::_::‐=(_)}:!
. !: .::::::::::::::::::::::/==}'.`>"´ヾ::::::-=(_.}ニ!
. i; ::::::::::::::::::::/ニニ|ィ´、' `、 、`>=ニ!ニ!
i! .::::::::::::::::::/=ニニ| i ', 、r‐'´!ニニO|‐゙ヘ
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l うむ、それゆえにゆかり君が、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /' そういった存在だと知れたわけだが――
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´ 彼女が覚えていないことが一点だけある。
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
60 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:25:20 ID:3pscivFQ
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| 彼女が損傷しつつも私に鈴くんを預けた時、
| 鈴くんもまた、ゆかりくんと同じ――銀色の血を流していたんだ。
ヽ________________________________ 乂_
ァ‐<
/::::::::::`ヽ_,─‐<
,-‐<:::::::::::::::::::::::ヽ‐┬`¨¨''::::::<
,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::ハァ_}:::::::ヽ:::::::::::ヽ
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'/ニ它}:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:;|ニマ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>=-、
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,',' }ニニゝ-ミ:::::::::::l:::/ :::::::::::::::::::::::::}
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::,':| {.ニニニニニム.....l::/::::::::::::::::::::::::::: l
|::::::::::::::::::::::::::::::::: ,:: | `マ.ニニニニニムl/:::::::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::::::::::::::::::,'::::ム マ.ニニニニニム:::::::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::::::::::::::::,'::::::::::ム. マニニニニニム::::::::::::::::::::::::: |
l::::::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::>=-、マ≫─≪.ム::::::::::::::::::::::|
l:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::( ◎ )イ.ァ-=ミ.`Yム::::::::::::::}:::|
',:::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::Y {( ) } }ニ}:::::::::::ハ::}
l:::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::', ゞ、‐''__ノ,ムマ:,、、::ソ. !::|
l::::|::::::::::::|、:::::::::::::::::::::::::::/ゝ、____,イ彡::::}.',:/ !:|
l:::|:::::::::::::|`ヽ::::::::::::::::,,イ l ,ハ、{ノ:::,' ' },'
}::|::::::::::::| ,{イア、:::ノ´ | .|¨゙|,ィ. }/. ∥
lリ::::::::::::| ,'.{.,' ' _.. ,l . | 〃
|:::::::::::::::|_ゞ/___ィ=ニニニム≦ミ‐く.││. /
|::::::::::::::::|=¨¨¨¨=ニニニニニマニニニヽ∨. `¨
|:::::::::::::::::|¨¨ ,イ{ニニニニマ-`¨'-=ニム
{::::::::::::::::::|ニニニニア'ゞ===':::::::::\`¨:‐=l、
/::|::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. ヽ
i:::::!::::::::::::::::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} }
l:::::| ::::::::::::::::::: ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,' ム
.
61 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:26:04 ID:3pscivFQ
,..ィ : :/、:ヾ{. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
.イ : : : :/、::、>゙、: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :ヽ
,:': : : : : : ,':::>/ /'ヽ: : : : : : : : : :ヽ: : : :. : : ; : : : : ヽ
/: : : : : : : i ̄ {:/ ヽ : : : : : : : : : :゙:、: : : : : !: : : : : ゙、
,.: : : : : :. : :! |{ ` 、: : : :i、,; : : :ヾ: :.: : :.i:. : : : : :
. /: : : : : : :| |! \:_;.ィ!゙、:.: : :ヾ、!: : :|::. : : : : :
': : : : .:. : : :ト.、 、 、ヽ、zィ''\: :i_ 丶、: :7: : : !:::. : :. : :
. ': : : : : :i: : : :| ``゙'''' z≡≠''' `7: : : :i,ィ'''' 、:.: :
. ∨:ハ: : iへ: :.! ,,,xz≡ / : : : :l ,..::. !:.:
V ヽ′リ |` "´ ,': : : : :j! .i´) !:.: ……それって。
/: :.! __ !: : ,:/ ´ .ノ:.:.:
. ': : :リ _,,. -‐ _.二 -‐ 、_/ヽ、"´ ,r:‐:く :.:.:.:
ー‐┤ l!、_r‐ "´ _,,.ノ /::j::::::::\:.:
ゝ ゝ _,,. -‐ ''  ̄ /.: :j:::::::::::::::丶
`丶、 ̄ _,...ィ:"/: : : {:::::::::::::::::::
/:::``:::::――::::::l!´ l:::/: : : :.|:::::::::::::::::::
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l うむ。
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /' 彼女もまた、マシナリーだ。
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´ それも、ゆかりくんや他のマシナリーが守る価値のある、ね。
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
62 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:27:05 ID:3pscivFQ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
__
__/:::ヽ__
//:::::::::',:.、|
,':::::,':::::::::::::',、..ヽ
{:::/|::::::::::::::::| ',:::',
ハ{:/ ,|::::::::::::::: |、 マム
', ∨::|::::::::::::::: |ム//
¨ゝ.l:::::::::::::::::|'_7
__{ニ',::::::::::::::lニ}
ァ'"zzzz,::::::::::::{oト、`<
|/ニニニニ,::::::::::l f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
/ニニニニニl:::::::: l | 結論から言えば、彼女はカンモン市長に最も近い存在などではない。
,'ニニニ|ヽニ',:::::::::l ヽ____________________________ 乂_
ムニニニ| {.ニ',::::::::', /ニニニ}
,'ニニニマ |zz─',:::::::::',マ',ニニニ}
,'ニニニマ }ニ∧__',:::::::::::l=',ニニ',
,'ニニニ/. __}ニ{ : {: :',::::::::ハ!、',ニニi
,'ニニニ' /ニニ≧_┴‐.',:::::::::}ニ}ニニ',
. ,ニニニ/ ∨ニ}≠{{ }',:::::::}ニ}ニニニl
. ,'ニニニ' /=マニ\/'}:::::::}ニ',ニニニ',
. ,'ニニニ' lニニ///ニニニ}::::::}ニ}ニニニ}
{::::::::イ ,'==彳|ニニニニニ}::::::}孑ト::::::::::',
. {川J lニニニ||ニニニニニ}:::::}ニニ| マト::}
|ニニニ||ニニニニニl::::,'|ニニ! lノ
|ニニニ||ニニニニ,':::,' |ニニ|
|ニニニ||ニニニ./::/=||ニニ|
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
.
63 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:28:05 ID:3pscivFQ
''"¨¨¨¨>¬=≦>
/ ,,・'’ r≦L,/]┐
-‐====‐-ミ / _/ (_〔 ,,・'’/ヘ \∨
/ \ 〔___,.,・'’ノ| // | |/
/__rfニニニニニ>ミ |〈/r≦ {/_j__`'くl{ | | ;
〈/ \ |] └r┐./ `「匠ト { rノ/ {!
/ }} |] |{|/ | fI炸 || 「 ̄「`ヽ、
/_,rfニニニニニ>ミ }} 込、,|{|l Ν / / 八| 「{ _|
〃 _____丿} }} |「 ̄]\_〉人 ¬ / /l/レ'│ | ', {「〉
/ {匕¨¨⌒V⌒¨フ/ /ノ  ̄ ̄\/∨]∧ イ「∨〉l | |,丿 { {{∧
|{ \\ /'" // _ Vニゝ∧_|///〉r' ̄r―‐┘ V(八
} { /"´ `⌒ |i:i:i:i:i:]\hr:くi:i:i:i[ } }{ハ
\_,,.. -‐…=宀宀=…-ミ 人:i:i:i:/TT支く\i:[-ミ_ { { ー}
| `丶___/ Vi∧i:/ \`⌒ `ヽ、 ヾ= /
-┴…=宀宀=…‐-≠ミーrく/ニーヘ :, `,__/
. 〈/ L f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
∨ _,,.. -‐ヘ、__ | カンモン市長にして2ndマシナリー『エリザベス』そのものだ。
└ァ''"  ̄ / ヽ_________________________ 乂_
/_________/ 〈∧\__r个......,,_____,,∠ゝ..,,___,,. イ_r─〈
┌‐=≦/// // / / / }::::[\__ノ┘ノ┘ __ |∧
〉 ,/ // / ./ / / // }:::: ̄[ミL.`¨¨´ / ̄「`L!.,∧____〉
└く__,〈/ |h/ 〈_/ / /:::::::::::_}}|ニニニ| l |:::::\\ ∨∧
/ / /`ー―┘ / /、:::::/ ̄}}|ニニ| ̄| l |::::::::::l\〉 V┘
. __彡/ / / / `'く,.ノフノ二ゝ|: : | l {::::::::::| { ‘,
. ⌒ア゛ / / / | ‐-ミゞ : | l lノ〉::::| {_
. / / /"´ | ./、___/ _,,.二ヽ〉/ 〈 {/〉::::l { |!
. / / _/ ノ /〉ー/ ≧=≦----ニニ. } 〈//]:::\ { |l
/ / ⌒¨¨´ / /〈/ / // :/`ヽ L| { jニ/ヱ::::\ \||
,.斗--ミ./ / / /\んr(__/〉〈_/ /|\/ ,′爪「\三了:\ \
. / /ー'゙ / / / └'^´〈_,トミト| ′/∨〉 \_〉::::/\ ',
| {__ __/ ./ / \ `ヽ, / /Y^l \/ |
| ``丶、 / / / == 〉 |、厶ィ::::| |〃 \ /
| \_,,. '" ̄ / / /≧―く<\| /:::::∨ ̄ ̄\ ∨
.
64 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:28:33 ID:G/lDe3F6
アイエ!?
65 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:28:48 ID:/gpAABLE
……ミツケタゾ
66 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:29:05 ID:3pscivFQ
_.....-――-....._
,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::`:::::::::/ヽ/`ヽ:::::/ヽ:::::::;、::::::::::::::::ヽ
./:::::::::::::::/::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽヘ:::::::::::ハ
./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::.
/::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
/:/:::::::::::i:r.、:::::::::;「 〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ヘ:::::::ヘ
./::;イ::::::::::::::::lノ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ト、::::ヘ::::::::ヘ::ハ::::::::ヘ
l:/./::/:::::::::/ i:::::::/ /:::::i h:::::ト、l x≦i:::::::::}:::l::::::::::::\
{' .l::/l::::::::< !::i:::} .!::::::l l ,!:::::レ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ト、:ヽ
|{ l:::::::|::rヽ l::l:::l .!:::::l l !:::i:{  ̄´ ヘ:::::l:::::l:|::::ト、:ハ \ヽ 彼女は眠っている。
` .l::::::i!::ヽヽヘ:ト;ヘ lル' l ト:::}ヾ ハ:ハ:/::ト;::「ヘ:::L ヾ
X:::ハ::::|ヽi `ヾ、}' .} !}/ /:}':::l::::iハ リ }l ` 、 鈴くんの一部としてね。
, ´ ヘ{ ヘ::ト;::ハ |、 _ ィ `,イ:::::::::l:::| ヽ リ ` 、
., ´ ヾi:::::ハ !=ニ // |::::::::;イ:∧ ヽ ` ァ、
./_ ハ:ト;:ハ l. / |::::::/ l/ i ヽ / 〉
{ \ 〈 .|!.i:::」 ハ ̄〈 .!:::/ /' / ヽ / /
.!. \ .i ゝィ~i\. / ,∠__ヽ |:/ / i / /
.l ヽ l ト、|:::ト、 `ヽ、 i'∨!!_」!! ヽ l/! / l / /
. l ヽ l | \:::::\ `ハ ケ=ヤ Y::::l ./、 l / l
l ヽ ,l-l \::::::`ヽ/::i i ハ i /::::l / ` ー- __ l / .!
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| その力が必要とされた時、覚醒するだろうよ。
ヽ___________________ 乂_
.
67 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:30:05 ID:3pscivFQ
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□
・
68 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:31:06 ID:3pscivFQ
…クン
.
69 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:32:23 ID:3pscivFQ
「l
l´l l」「l
l .!─, l」
l .l ̄ /,=7
レ' // // _
// l」 /l
_//
l_/
「l
l´l l」「l
l .!─, l」
l .l ̄ /,=7
レ' // // _
// l」 /l
_//
l_/
/⌒
ト iノ}
ト iノ{
ト iノ}
∨ 人 ___ /
\__≧≦_У
.
70 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:33:06 ID:3pscivFQ
.
71 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/18(土) 10:35:35 ID:3pscivFQ
というわけで今回は以上となります。
まあ最大の問題は、そんな権能持ちに何であのメンタルが与えられてしまったのかという点なのですが。
あんまり見ている方も多くはないと思いますが、続きは書き上げ次第投下出来ればと思います。
では、此度はこれにて。
――また来てカンモン♪
72 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:36:25 ID:XtoV9O0E
乙。
73 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:37:26 ID:G/lDe3F6
乙でしたー
74 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:38:05 ID:PxjsxewE
(´ω`)乙乙
75 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:38:24 ID:ppoFhBgs
おっつおっつ
76 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 10:39:35 ID:/gpAABLE
乙~
77 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 15:53:45 ID:8LxPNirc
乙
…極上の黒髪貧乳が至高の金髪巨乳とのリバーシブルにパワーアップ?>エリザベ鈴
78 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 17:12:28 ID:ZyZKGG8I
乙乙
79 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 20:59:05 ID:Gz.K8zVQ
乙おっつでしたー
>>77
なるほど『反転』……
80 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 21:06:17 ID:3Fa6cuFs
>>77
>>79
まさか気付く人がいるとは……。
81 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 23:09:21 ID:Gz.K8zVQ
つまり、鈴さんがキカイダーだっt(ザザザッー
82 :
名無しの工員さん
:2016/06/18(土) 23:18:46 ID:Edz.dq1g
アドルフさんは実は逆玉の輿だった(戦慄)
83 :
名無しの工員さん
:2016/06/27(月) 02:05:05 ID:1eL1YQAw
乙
予想してた通りエリザベスの関係者だったか鈴
ケロロも死んだと思っていた自分を制御できる唯一の存在が、まさか今自分が襲った対象とは思いもしなかっただろうな
自分が無自覚のまま龍の口に飛び込んだ等とは
84 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:30:34 ID:Sh/ON0qY
というわけでサクッと投下いたしますー。
まあ今回もあまり内容は期待しないでください(他作品を見つつ)
85 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:30:59 ID:Sh/ON0qY
_ , 、 ., 、 、 r
'Fニ]ヽ ,/―\___,/―\___/―\_ _ ,/:
_ l |,ィf゙ヾ 、 ,rュ_,、 -''| l田l | rュ | l田l | rュ ! l田l l `''-rュ ,ィf'゙―‐ヾ ,」 ::
: > |,ィf'゙.___ ヾ 、_|__|___|__|_,,|_,,|_|__|__l_,,|_|__.!___,l_,,|_ゝ .r┬┐_>"゙:.
; .そ_,ィf'゙ |__|_,」 <ニlニ!ニニニニニニニニロニニニニニニニニニロニニニニニニニニニロ」 _ィ'´`^"゙:.:;
::"..;:ヘ'_' |==|lEEEEEEE|==|lEEEEEEE|==|lEEEEEEE|==|| <"゙:.:;:::.
"゙:.:;:,”:7|三三三三_| ||王|王|王|王| ||王|王|王|王| ||王|王|王|王| || 」:":: :,”"゙:"゙:.:
:,”:"゙:.:゙':,<||―|―|―|| ||土|土|土|土| ||土|土|土|土| ||土|土|土|土| ||r'::;:":: :,”l `:::.
:: :,”:"゙:.:゙そー|―|―|| ||i i i i i i i i i i| ||i i i i i i i i i i| ||i i i i i i i i i i| ||゙、;:":: :,”::`"゙: 【 娼館 『ナンバーズ』 】
:,”:"゙:.:゙ィ  ̄ ̄ ̄~'f==トニニニニニニニf==トニニニニニニニ;f==トニニニニニニニf==r'´゙:":: :"゙:.:;:"゙:
"゙:.:゙'”て =========|―' ,,. --- 、 ゙ー' ,,. --- 、 ゙ー' ,,. --- 、/”:":: :,”::_/ヘ"゙:.:
:,”:"゙:.:゙':ヘ.、____,! /-、.゙、 | / ,.-゙、 /-、.゙、 | / ,.-゙、 /‐、.゙、 | / ,.-゙、”:":: :,;l´:_::,"゙:.:;
:: :,”:":: :,”7,,_||_||_| | ̄| ̄|| ̄| ̄| | ̄| ̄|| ̄| ̄| | ̄|r- 、 ̄| ̄<,v、”:":7 「"゙:.:;::
:: :,”:":: :,”〉,,_||_||_| l r‐、 || | | | | || | | _| <::.:;..:r‐,,!、 ! |`―' ゙、"゙:.:
:: _,, 、_:":: l_, ,ィ^´`^''ヽヘ<::;;..;゙r 、'^"^''ス,.|_|_||_|_,r''´::..^''=、::.::::.:r‐- 、 . |―――‐<"゙:.:
´ :: :..; \' /;;.;;...;.;.;;;..;l::.:::゙、:::;;.;;::.ミ ::.;;.::;.ミ|____ミ::..::;_::;.:...` 、::..;;..:::..ミTTTTTTTTTTT
、` 、; :::...:;;:lイ;;.;..;;;::;;:::lTTTTTTTTTTTTl三/____/^´:::;.. `、:: r┐_::.::...ミr―――――‐‐
;;.'i:::.ヽ、::;...l`''-----‐---‐---‐---‐---‐---‐--ミ:: ;.:::;..::;;..;;..:. | |-┐|_ 「 ̄ ̄ ̄
:./::.;;:; ..lヾニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ「::..:::;;..;;..:;;..;;..: .r -‐‐、, !_,,l.. - 、 _
:ノ-f'ヾニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニミ:;;..;;..:;;..;;..:;;../;::.::.::..:::f::...;;::.::.:;;:...::.:ヽr.:::::.:
ヾニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニシ:;;..;;..:;;..;;../::.:...;;;..:::...:l..::.:;;.::.:;;.::.:;;::..::l::...::::
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86 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:31:59 ID:Sh/ON0qY
/: : : : : : : : : : :!゙、: i: : : iヾ、 :. : : : :ヽ : \: : : .:ヽ
/: : : : : : :i. : : : : :|:::゙、i!: : . iヾ゙、 : : : : : ヽ : i; \: :.:.ヽ
: : : : : : : : !: : : : : .:|:_;;j!:|!: : . i:ヾ゙:、 : : : : :゙,:. :! : : \.:.:゙、
: : . . : : : ! . . ; . : :| |:.!l: : : . .ヾ:ヽ : : : : :! : !. : : : :\゙.
: . . : : : !: |: : : ゙、: 、| .!:| !: : : . .:ヾ:.゙、 : : : : l: :l: . i.ヽ . :ヾ
: , : : : .:l: :l!: : : :ヽ:.゙、 !:| ゙,:',: : : .:.゙:、:゙:、. : : : l: ! . :.ト, \. :
:,' : : : : || l!: : : i :ヽ:.゙、 !| ',:',: : : .:.゙,゙,:゙!、 . : : :|i : : i.i:i、ヾヽ
': : : :: :.:!l ||: : i :i : :ヽ:゙、 !l i:i'、: : :.:.',゙、',゙、. : :,,斗: :|:.!|゙! :゙,
: i: : :: :.f:|:||:i : ! i!: : : !、ヾ;l i:iヽ: : .:.゙,ヽレィ" |: : :r'フ!|:', :゙,
: l:. : : :|..| !!:i: : ',.li;. : :!^'ミ、:、 ':! ヽ_;,.:ィ"´ _j;,⊥: :!.'、 !|: '! :
: :!: : :.:l、!:|.{:!: : ',《ヽ:.゙、 》゙!\'ト`ヘ´;ィ''"´ ,:゙,l: :,' )'フ!! : '!
!: i!: : ::|ヽ!:トl !. : :',ゝ,ヽ:V' ゙, `ト、 ヽ: i //:゙ :///!|: : :'! つまり……貴方はあの子が、カンモンの市長権限を握っている、
:',:l'、: : |: :l:.!_゙ヾ. : :゙、、 ヾ、 ′ ヽ! '/: : :/_.ノ:::|:!: : :
: ゙、:.', ::|.:∧:i:ヾヽ..:゙、:、 // :/'.:|::::::;リl: : : そのことを最初から知っていた、ということ?
; : ゙、:ヽ|.:i:.|:!:i.:.|:、 `ヽヽ |: ' '‐'" イ.:.:!:::〃::l: : :
:i: : : : `,':.:|:.!:l.:.l::\ ヽ、、_____,/ /.:.:.: |::::::::::::'!: :
; i : : : /:.:.:!:.l:|.:.:!:::::::\ `゙ー――ー´ /:::::|.: : : |::::::::::::::',: :
:ヾ!: : /:.:.:.|: :l|.:.:!::::::::::| ヽ  ̄ / :|::::::::l.:. : : !::::::::::::::::i:
: : ゙、/: .:.:.:!:i: : .:.|::::::::::| ` ー ´ |::::::::i.:: : : |:.:.:::.:::.:.:.:.',
.
87 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:32:59 ID:Sh/ON0qY
,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
.,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
,r'::::/:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
/:::,:イ:::::::|:::::i:::::::::::::::i |:::;i!::::i!:::|、:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x、 |::!.|::::|.|::| ヽ、ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
l:{' .|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-キテセ7i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
.i! |::::/|:::::|:::!:::::;ィ`ゝ-'-` .|::| i!ィてソ ̄ア|::/::::i!::::::::::::::::|
.|::| |:::|::::',,r'::! / |:| ` ̄´ ,i',ィ::::/:::::::::::::::::| そういうことになる。
|{ ',::|ヽ::ヽ',! ./ i! .〃/::/::::::::::::::::::::|
゙ ',|:::::ヽ|ヾ、 /. ! ´/ィ::::::::::::::::::::::::| f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
/::゙::::::|::::ヽ ヽ //::::::::::::::::::::::::::::| | ……どういうつもりか、聞いても?
-=彡//::::|:::::::::ヽ 、_ /::::::::::::::::::::::::::::::::' , ヽ______________ 乂_
/:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ 、__ ー ´ イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ
/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,. / !:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ、;:`ヽ、 さして面白みも無い話なのだがね。
!´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|`ヽ、_ / i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i  ̄ ̄
.|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::| `ヽ、 ,、r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
,、r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::| 7`ヘ |::::::::::::::::::::::! |`ヽ、|
,、r- ' ´ |:| |:|:::::::::::::::::::| /|三|ヘ |::::::::::::::::::::::! | `ヽ、
i! i!:::::::::::::::::::| / |三| ヘ|::::::::::::::::::::/ | `ヽ、
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| ――あの権限は、どのような者が持てば、破綻せずにいられると思うかね?
ヽ_______________________________ 乂_
.
88 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:33:59 ID:Sh/ON0qY
. /: : :/ : : ヽ: : : : : :/: \: : : : : : ヽ
,イ . :, : : : : : : ∧、: : : / : : : : :`: : : : : : : .ヽ
/. . ../ . /: : : : :'::::', : : /:',: : : : : : i : : ヽ.. . . .ヽ
/. : : /: : /: : : : :,':::::::',: /:::::',. . . . . ..!. . . ::!. . . . .゙、
: : : ;/: : ;' : : : : :l`‐^'7:!'^'''"!: : : : : :l: : : .::|: : : : : ゙、
: : :/!: : :i : : : : :l l:;′ !: : : : : l: : : .:::|:. : : : : :
: /.:{: : : ! : : : ::i! |i l: : : : ::!: : : .::j :!: : : : :
/.:/| : ; :!: : :、::j |! !: : : :!; ;ィ: ::::!: !:. : : : :
:/:.:.'! ;i: :i,: : .:`l、 ! l: : :jノ'、: : ::!: |:. : :、: :
: : ;ィ/'|: .:i、: :::! `''ー--' 'ー-七7 ヾ:::!: :r''ヽ: i,:
: : ! r=:!: ::lヾ:.lェzェ、 _,,ェzェ ヾ: :.!、: リ: :!:
: : '、 、!: : ', ` /: : | ''/: : : ! ……破綻?
: : : ;>、`ヾ: :、 """ """ /.:イ‐::´:. : : :
: : /'!: : :|\`` ´.イ:|::::::::::: : : : f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
/ ,': : : l: :.:`:...、 /二二二二ニヽ_.イ:.:.. :!:::::::::::::. : : | 破滅と言い換えても良いさ。
/: : : ::|: : : i:.l:::`::ー;----r‐:'':´:|::!: : : |::::::::::::::::. : ヽ___________ 乂_
/: : : :.:.|: : : :l:|::::::::;ィ′ ヾ::::::::!:|: : : :|:::::::::::::::::. :
_.....-――-....._
,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::`:::::::::/ヽ/`ヽ:::::/ヽ:::::::;、::::::::::::::::ヽ
./:::::::::::::::/::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽヘ:::::::::::ハ
./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::.
/::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
/:/:::::::::::i:r.、:::::::::;「 〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ヘ:::::::ヘ
./::;イ::::::::::::::::lノ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ト、::::ヘ::::::::ヘ::ハ::::::::ヘ
l:/./::/:::::::::/ i:::::::/ /:::::i h:::::ト、l x≦i:::::::::}:::l::::::::::::\
{' .l::/l::::::::< !::i:::} .!::::::l l ,!:::::レ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ト、:ヽ
|{ l:::::::|::rヽ l::l:::l .!:::::l l !:::i:{  ̄´ ヘ:::::l:::::l:|::::ト、:ハ \ヽ 現在の皇国の未来を変え得る権限だ。
` .l::::::i!::ヽヽヘ:ト;ヘ lル' l ト:::}ヾ ハ:ハ:/::ト;::「ヘ:::L ヾ
X:::ハ::::|ヽi `ヾ、}' .} !}/ /:}':::l::::iハ リ }l ` 、 そうと知られれば、君を始め、
, ´ ヘ{ ヘ::ト;::ハ |、 _ ィ `,イ:::::::::l:::| ヽ リ ` 、
., ´ ヾi:::::ハ !=ニ // |::::::::;イ:∧ ヽ ` ァ、 あらゆる者が利用しに来るだろう。
./_ ハ:ト;:ハ l. / |::::::/ l/ i ヽ / 〉
{ \ 〈 .|!.i:::」 ハ ̄〈 .!:::/ /' / ヽ / /
.!. \ .i ゝィ~i\. / ,∠__ヽ |:/ / i / /
.l ヽ l ト、|:::ト、 `ヽ、 i'∨!!_」!! ヽ l/! / l / /
. l ヽ l | \:::::\ `ハ ケ=ヤ Y::::l ./、 l / l
l ヽ ,l-l \::::::`ヽ/::i i ハ i /::::l / ` ー- __ l / .!
89 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:35:01 ID:Sh/ON0qY
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ 大戦前――
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l カンモンが本来の姿を保っていた時期ならば何も問題はない。
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l 社会規範に従い、都市運営を行えば良いだけだ。
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /'
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
. .--.- . ィ_
, '´: :.; γ´:/,イ'!: 、
/: : : /: i: : /ユ|: :! : ヽ
,': : :./: :.!:__'/ |: ハ: !: ゙:
. ,' :.: /'!i.:'「イ/`゙ |リ-}:!:i:.}i|
,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-、!:i|: i:'!
;.:.:/:./l';゙i、ゞ ァ ノ:iリ;ノ′ 今は――確かに違いますわね。
.':/_:/:.:l:、', \ ‐. <|´'
::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ``ヽ|l:.:i::l 誰も彼もが、その恩恵にすがろうと集まってくる。
,'.:,イ ̄`ヾ、: :ヽrヾi;-iゝ、 ・. ・
r'´' i゙i;_:_:i゙''个^、!丶 誰も彼もが、自分だけは救ってもらおう、
,'.:' i /´ ヾ、
. /_ :.. i ,/ `ヽ、 そうでなければならない……そう思いますわね。
ヽ、r=ィヽ=;、,..、: リ'.!::::::... . .........__.....゙:、
,.i>'^7个ー辻リ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::`::::;′ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
;>'7Zー:、l-i_ヾ;::;≦:゙ニ:‐-::::::::::::::::::::ノ | 無論、そう思わない者も多いがね。
. iヾ7ー、j-、!__,.>\゚ニニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!:|′ ヽ______________ 乂_
!:.:`´!ニ二!‐:´:::::::゙iニ゚二;ニ;ニ;ニ;ニニ!:!
. i:.:.: .::|ニニ>、:::::::/、ニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!|
. i.:.: ::::マニ;仁r>┴'、``'=‐-ニ:二:l|!
i.: .:::::::::::``ー!:. ミr"``ヾ、:::::_::‐=(_)}:!
. !: .::::::::::::::::::::::/==}'.`>"´ヾ::::::-=(_.}ニ!
. i; ::::::::::::::::::::/ニニ|ィ´、' `、 、`>=ニ!ニ!
i! .::::::::::::::::::/=ニニ| i ', 、r‐'´!ニニO|‐゙ヘ
90 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:36:00 ID:Sh/ON0qY
.|:::::/:::::::::::::::::::lゝム:::::::::::l:::ト、:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ、
.|:::/::::::::::::::::l::/ l::i::::::::|::|ヾ\:::::i:::::::::::ハ:::::i、::ヘ
l:::i::::::::::::―ァメ__、__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ト:lヘ::ハ
l:::|::::::::::::≪ ̄_o>ヾトヘ:::N≠o_ ̄≫!::::::l:|::l l:l ハ::!
. l::::l::l:::::::l/イ |ヘ{ |:!::::/リ:::} リ リ
/:::::ヘ|!:::::i!:::! |i リ::/;イ:::ハ まあどう取り繕っても蛮族の群れだ。
./:::::::::::::ヘ::ヘト{ ' /://::|:/:::l、
./イ::::::::::::::::::\ゝ. r、__ ___,ァ /ィ/:::/':::::::トヽ どのみち最後には「自分の良いように使えないなら無くしてしまえ」とか、
{/l::::::::::::::::::::::::::::\ /::::'::::::::::::::i!:! ヾ
.l:ハ::::::::::::::::::::::::::::iヽ .,イ:::::::::::::::::::::::| ll そんなことを言いだして血で血を洗う争いになるだけだとも。
' l:::/!:::::::::::::::::::::l \ / !::::::::::::::::::::i::| |'
.レ' l::::::::::::::::::::::ハ ` ー ´ .ハ::::::::::::::::i::N
.l:::::::::::::::::::/ \ / V:::::::::::::i!:!
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l 最悪の場合、そういった欲望すべてに対応しようとし、
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l 心理的に追い詰められて狂い、破綻する。
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /'
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/ ……一説によると、『ノア』だったか、
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N アレの狂った要因が、それだという。
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
91 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:36:59 ID:Sh/ON0qY
/:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
/:.: /:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',
,.:′/:.:.: : /:.:.:.:.:∧!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.: i
/:://:.:.: /:.:./.:.:.:.:.:i| |:::.:.:.:.:.:|:::i:::ヘ:.:.:.:ヽ、:.:.:.:.: ∧:.:.:.:.:.:.:.:.l
/:://:.:.: /:.:./.:.:.: : /:| Ⅵ:i:.:.:.:|:::l、:::ヽ、、:: Y:.:.:.:.: ∧.:.:.:.: : :l
i:/ i:.:.:.:/:.:.:从/:.才メ、、!:.:|:.:.: Ⅵ \::::ヾ\:|__.:.:.:.:.i .:.:.:.:.:.l
|′|: : ハ:.:.:|:.:.i:|: :;代ぇヾⅥ:.:._厶孑七气 ̄:リ:::::i:l:!::::!.:.:.:.:.:.:l
| : | :|:.:.|:.:.i:|:/ `ー‐' ∨V::. ィ丐ソ ̄>7:://i::/.:.:.:.:.:.:.l
| : | :|:.:.|:.:.i:|ハ / ∨:. ` ̄ ̄´ / ////.:.:.:.:.:.:.: l
Ⅵ| Ⅵハハi / `\ /イ//:′.:.:.:.:.:.:.:.l だから私は、
\ Ⅵ::::\\ 〈 -=彡′.:.:.:.:.:.:.:.: ∧
/才 : /:八 `ヽ イ:/.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::∧ あの子を誰かの奉仕者にするであるとか、
-=彡イ.:/:::/:::::::∧ 、..__ //.:.:.:.:.:.::::::::::::: : ヽ::\
// : /:::/: : :::::::∧ ...,,, ̄ ̄´ /才:::::イ::::::::::::::::::::::ヘ:::\::\ そういう考えは捨てた。
// : /:::/: :.:.:.:::::::::∧ ///:: //:::::::::::::::::: i|::::::Ⅵ:.:ヾ:.:≧=ー
/イ: : ハi :.:.:.:.:.:::::::∧ハ、__ / ,':::://:::::::::::::::::: : lト、:::!i ` ̄ ̄
|:.:.:i:::::|: : :.:.:.::::::::::∧  ̄´_ |:://:: /:::::::::::::::: ∧:::Ⅵ
厶斗::::|: : : ::::::::::::::::∧ 〉-〈i/∧:/::::::::::::::::::/! iヽく
. . - ´ |:::∧: : : ::::::::::∨ \ /!二!∨ ∧::::::::::::::::// l ` ..
. . " ∨ ∨: : ::::::::::|: / :!同!: ∨:::::::::::::::: // ! `
.
92 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:38:00 ID:Sh/ON0qY
. -!:、´: ̄: ̄: : : ‐. .
.イ、: :l: ヾ、: : :`ヽ: :、: : : ヽ
. ':/: : ヽ:!!: :'、ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
/ : ' : : : |、!'、: :゙、ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
/: :.: : : : : l‐'l|',: :.゙、: \:ヾ: :'il: :.!: :.:.: :.:、
/: :, : : : : ;. :| ゙:! '、:.ヾ;、:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
/: :.; : : : : : i: l ゙、 ヾ: '、ゞ;'':''':'':ト、!:.'j:.:.:.:.:.::、
/; : :i: :i: i:.i: : ';.イ' ゙̄、 ヾ:ヽ \ヾ}: :.|:-;:.:.:.:.:.:::、
,'イ: : l: :i:.:l :、イ:ヾi _ ゙、 `'ヾ ̄`!: :.!'i i::.:.:.:.:.:.:、
il !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´ i: : lノ/::::.:.::.:.:.:.:、
lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ^`、:.ヽ. ! ,i/r.'::::::::::.:.::.:.:.::、 …………。
゙、:| .|:.ヾ;゙、ヾ._ゞ-` _ イ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、
` |.:.:.:./:::l'、:个.、 ~ ´ .イ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、 それは、カンモンの市長権限という貴重な遺物が、
!:.: /:::::l:.゙、:!:::ト.!> .. _ / !ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、
__ !: /:.:.::::l: :ヾ:;:j ``丶、、 ,.イ゚{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、 永遠に失われるリスクを覚悟のうえで?
. イ´ `ヾ、‐--!: : :゙、! ヾ|l´ l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:、:::::::::::::.、
/ ゙i `丶i:. : :ヾ 、..,__...._ ||| _ノ}: : : :ヾ:::::::::::!\::::::::::ヽ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
. / ! '!、:. :.l‐-〈:(=QニQ=):〉、: : : 〉-<'ヾ、 \:::::::: | 馬鹿を言うものだ。そんなもの、何だというのだ。
/ i ``>、 .>"´-‐`ヾ{´ ' "´ ゙!.::ヽ \:::: ヽ____________________ 乂_
/ ! ><> `\、 ,ィ:、 | ::.:::゙、 \:::::::ヽ
/ . |. / <>< l :ノ...:.゙、 ヾ.:::::::゙、
!‐:. _ /: .l:. / \i/ .:.゙、 ヽ ::::::゙、
. \':、ヽ. 、 j::. : :!: / ヽ .`、 ヽ ::::::゙、
. `}rnトrぃ._.|:ィ: ノ: ,!:.,' ヽ .:ヽ ゙、.::::゙、
ミ辻リ)}{(rァ)Yニヾ;‐ュ.:: !: . '. .. .::リ ゙、.:::::;
. _ <クベ彡ーソ{(辷リ辻リ:.l!::.:. : . . . . . .. .. .-‐: . . . . . . .:.:} .::: / ゙、.::::i
. ヽ入:./ !´j::' .: i i.`゙、/゚丶::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::.=ニ二ニ‐:::::::::.:.:.:.:::::リミニ{ァ ゙、:.::i
/ヽ!フヽ./:__ .:. .i i:r;'' ,:≦l>- :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, イン辷ア._ i : ::i
`ヽ、{--、j´ .'`'ーi'<ヾ、'ニニ;ニニ;ニニニ;ニニニ;ニ○l!ニニ;ニニニ!:' ,' l! ヾ`: ,> i : ::!
く/ :. |'i⌒Y'iー'ィ´{,:゙、oニ;ニニ;ニニニ;ニニニ;ニニニl!ニニ;ニニニ!:/i_j‐''Y⌒'.、 i : :!
`'Τ三ニ'三Τ´´/:.:.゙、ニ;ニニ;ニニニ;ニニニ;ニニニl!ニニ;ニニ=!`l_j i,__.'ヾノ l : |
. |=ニニニニニl!:.:./:.:.:.:.:.゙}o=;ニニ;ニニニ;ニニニ;ニ○l!ニニ;ニニニ!´:''^Yヾ'ノ′ |: :|
93 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:38:59 ID:Sh/ON0qY
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| あの子自身が、したいようにすればいいのだよ。
ヽ____________________ 乂_
.
94 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:40:00 ID:Sh/ON0qY
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l 何のために、誰のために、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /' 自らに与えられた権能を行使するのか、
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´ あるいはしないのか。
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N その程度の事、自分で決めても良いではないかね。
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
. .--.- . ィ_
, '´: :.; γ´:/,イ'!: 、
/: : : /: i: : /ユ|: :! : ヽ
,': : :./: :.!:__'/ |: ハ: !: ゙:
. ,' :.: /'!i.:'「イ/`゙ |リ-}:!:i:.}i|
,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-、!:i|: i:'!
;.:.:/:./l';゙i、ゞ ァ ノ:iリ;ノ′
.':/_:/:.:l:、', \ ‐. <|´' その結果、どのような脅威となっても、
::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ``ヽ|l:.:i::l
,'.:,イ ̄`ヾ、: :ヽrヾi;-iゝ、 どれほどの被害を出すことになったとしても?
r'´' i゙i;_:_:i゙''个^、!丶
,'.:' i /´ ヾ、 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
. /_ :.. i ,/ `ヽ、 | 今さらそれを恐れる世界かね。
ヽ、r=ィヽ=;、,..、: リ'.!::::::... . .........__.....゙:、 ヽ_____________ 乂_
,.i>'^7个ー辻リ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::`::::;′
;>'7Zー:、l-i_ヾ;::;≦:゙ニ:‐-::::::::::::::::::::ノ
. iヾ7ー、j-、!__,.>\゚ニニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!:|′
!:.:`´!ニ二!‐:´:::::::゙iニ゚二;ニ;ニ;ニ;ニニ!:!
. i:.:.: .::|ニニ>、:::::::/、ニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!|
. i.:.: ::::マニ;仁r>┴'、``'=‐-ニ:二:l|!
i.: .:::::::::::``ー!:. ミr"``ヾ、:::::_::‐=(_)}:!
. !: .::::::::::::::::::::::/==}'.`>"´ヾ::::::-=(_.}ニ!
. i; ::::::::::::::::::::/ニニ|ィ´、' `、 、`>=ニ!ニ!
i! .::::::::::::::::::/=ニニ| i ', 、r‐'´!ニニO|‐゙ヘ
95 :
名無しの工員さん
:2016/06/29(水) 23:40:53 ID:9e15YiFQ
せやな
96 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:41:00 ID:Sh/ON0qY
_.....-――-....._
,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::`:::::::::/ヽ/`ヽ:::::/ヽ:::::::;、::::::::::::::::ヽ
./:::::::::::::::/::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽヘ:::::::::::ハ
./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::.
/::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
/:/:::::::::::i:r.、:::::::::;「 〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ヘ:::::::ヘ
./::;イ::::::::::::::::lノ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ト、::::ヘ::::::::ヘ::ハ::::::::ヘ
l:/./::/:::::::::/ i:::::::/ /:::::i h:::::ト、l x≦i:::::::::}:::l::::::::::::\
{' .l::/l::::::::< !::i:::} .!::::::l l ,!:::::レ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ト、:ヽ まあ、流石に利他的な考え方は教えたがね。
|{ l:::::::|::rヽ l::l:::l .!:::::l l !:::i:{  ̄´ ヘ:::::l:::::l:|::::ト、:ハ \ヽ
` .l::::::i!::ヽヽヘ:ト;ヘ lル' l ト:::}ヾ ハ:ハ:/::ト;::「ヘ:::L ヾ しかし、何を以て他者の利であるかは、彼女自身が
X:::ハ::::|ヽi `ヾ、}' .} !}/ /:}':::l::::iハ リ }l ` 、
, ´ ヘ{ ヘ::ト;::ハ |、 _ ィ `,イ:::::::::l:::| ヽ リ ` 、 考えて決めることだ。
., ´ ヾi:::::ハ !=ニ // |::::::::;イ:∧ ヽ ` ァ、
./_ ハ:ト;:ハ l. / |::::::/ l/ i ヽ / 〉 その結果、自分が、或いは
{ \ 〈 .|!.i:::」 ハ ̄〈 .!:::/ /' / ヽ / /
.!. \ .i ゝィ~i\. / ,∠__ヽ |:/ / i / / 自分の大事なものが損なわれても。
.l ヽ l ト、|:::ト、 `ヽ、 i'∨!!_」!! ヽ l/! / l / /
. l ヽ l | \:::::\ `ハ ケ=ヤ Y::::l ./、 l / l
l ヽ ,l-l \::::::`ヽ/::i i ハ i /::::l / ` ー- __ l / .!
.
97 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:41:59 ID:Sh/ON0qY
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| 何を行い、何を行わないのか。
ヽ_____________ 乂_
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| 誰を救い、誰を滅ぼすのか。
ヽ____________ 乂_
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| 誰の手を取り、誰の手を払うのか。
ヽ______________ 乂_
.
98 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:42:59 ID:Sh/ON0qY
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : : : : : : : : : :/ヽ: :/:ヽ/ヽ/ヽ : /ヽ
′: : : : : : /ヽ/ヽ/: : ∨: : : : : : : : :∨ : ハ
| : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
|: : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
/: :|: : : :/: : : : : : : i : : : : : : : : | : : : : : : : : : : |
/: : :|: : :/: : : : : : /: M/^|.:.: : : :.:|: :|: :|: : :|: : : : ト、
/: : : :|: :/: : : : : : /: : | :!:i.:.:.: : :|: :|: :|: : :|: : : : | ハ
∠/: /: : :|: i: : |: : : |/:l: :/ |:|: : : : |:ハ!: :!.: :.|: | : : | : |
//|: : : : :|: : |.: :.十ナ/==‐-|ト、: : 斗七ナ|: : |: | : : | : |
/ / |: |: :|: |: /|: : : |弋 込ソミ.リ ∨ : 杙ソ ア: /:.リi : :,: :/
/ .|/|: :|: |/八.: :.:| ー -‐ ∨:.| /|:/: //: :/|/\ 誰が何を言おうとも。
/ . メ| : : : : \:| リ:.:| / |: ://|: /. \
イ | : i : : :小 |∨ /: :ル'|/:.|/ 誰に嫌われようとも。
/ 乂|: : : : :ハ 、__イ_ /!: : : : : i : | |
/ |:i : : : : |\ / |: : : :i: :|乂 / どんな後悔を胸に抱こうとも。
/ |ハ: : : : :, \ / .| |: : : ハ: | / |
{ ̄ ̄`ヽ .}\: :ト廴. |`ー‐'|. | |: : / .}/ |/. |
\ |. ヽ! / 只.|. | |: / .| | |
| `ヽ | ヽ__/ { } ヽ__| !/ | |
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| 自分のやりたいことは、自分で決めなさい。――私はただ、それを教えた。
ヽ_______________________________ 乂_
.
99 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:44:00 ID:Sh/ON0qY
/ ′ ハ
/ / /i. .
/ / /_i|. . . . .′ i
′.′ ´ i|. . . / . . . l
i i i _ i|. . /. . . . . .′
| | . .|^ヾj|. / `ヽ . /. . . / /
| . .トj r ^レ _И V . . . . . / /
|∧λ ^ヾ∨ . . . ./ /
iい ト、 〉 . . /Y i ……それは、彼女に「協力」を願うなと?
x─‐┬゙〉ー─≦ー≦-‐1. . |
γ  ̄ ‐-= _ / \ レ′斗j}====j} :}: : :|. . . ∧ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
⌒丶 ` . }ニニ=- ._ i 、ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . . 、 | そんなことは言わないとも。
' \ `K─=<ニュ| >┴─"/ . . . ./ : : : . . . \ ヽ___________ 乂_
/ \ .へ>。 ー=/ . / . . . / i: : : : . . . \
. ′ ヽ \ / . : . \ニ>/ _ ノ 幺. . . ./ / |: : : : : . . . 丶
/. : : : : : : : :> ´ 7j}/⌒丶 八: : : : : . . .
i . _ -=<: : : : : : : : :/ ο" \ /. : : : : : : : . . . .
ト _ _Vニニ< \: : : : : :" / у. : : : : : : : : : . . . . .
.ー=ニニ∧ニニニ\ \: : : i /{ / . : : : : : : : : : : : . . . . . .
. ー=ニニ/∧ニニニ \_ヒン| / イ : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . .
ー=ニニ/∧ニニニニニ∧ {{ たj: : : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . . .
.|:::::/:::::::::::::::::::lゝム:::::::::::l:::ト、:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ、
.|:::/::::::::::::::::l::/ l::i::::::::|::|ヾ\:::::i:::::::::::ハ:::::i、::ヘ
l:::i::::::::::::―ァメ__、__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ト:lヘ::ハ
l:::|::::::::::::≪ ̄_o>ヾトヘ:::N≠o_ ̄≫!::::::l:|::l l:l ハ::!
. l::::l::l:::::::l/イ |ヘ{ |:!::::/リ:::} リ リ
/:::::ヘ|!:::::i!:::! |i リ::/;イ:::ハ 鈴が君に協力するかどうかも、彼女が決めることさ。
./:::::::::::::ヘ::ヘト{ ' /://::|:/:::l、
./イ::::::::::::::::::\ゝ. r、__ ___,ァ /ィ/:::/':::::::トヽ まあ、強いて誤算を挙げるとするなら――
{/l::::::::::::::::::::::::::::\ /::::'::::::::::::::i!:! ヾ
.l:ハ::::::::::::::::::::::::::::iヽ .,イ:::::::::::::::::::::::| ll
' l:::/!:::::::::::::::::::::l \ / !::::::::::::::::::::i::| |'
.レ' l::::::::::::::::::::::ハ ` ー ´ .ハ::::::::::::::::i::N
.l:::::::::::::::::::/ \ / V:::::::::::::i!:!
100 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:44:59 ID:Sh/ON0qY
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| ……自分の身を捨てても、誰かに何かをしたいと思うような、そういう子になるとは……。
ヽ____________________________________ 乂_
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| ままならないものですわね。
乂___________ ノ
.
101 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:46:00 ID:Sh/ON0qY
. .--.- . ィ_
, '´: :.; γ´:/,イ'!: 、
/: : : /: i: : /ユ|: :! : ヽ
,': : :./: :.!:__'/ |: ハ: !: ゙:
. ,' :.: /'!i.:'「イ/`゙ |リ-}:!:i:.}i|
,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-、!:i|: i:'!
;.:.:/:./l';゙i、ゞ ァ ノ:iリ;ノ′
.':/_:/:.:l:、', \ ‐. <|´' 単純に興味なのですが、
::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ``ヽ|l:.:i::l
,'.:,イ ̄`ヾ、: :ヽrヾi;-iゝ、 ではあの個性は自然に生まれたと?
r'´' i゙i;_:_:i゙''个^、!丶 フリークス
,'.:' i /´ ヾ、 良く言っても異形ではあると思うのですが。
. /_ :.. i ,/ `ヽ、
ヽ、r=ィヽ=;、,..、: リ'.!::::::... . .........__.....゙:、
,.i>'^7个ー辻リ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::`::::;′
;>'7Zー:、l-i_ヾ;::;≦:゙ニ:‐-::::::::::::::::::::ノ
. iヾ7ー、j-、!__,.>\゚ニニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!:|′
!:.:`´!ニ二!‐:´:::::::゙iニ゚二;ニ;ニ;ニ;ニニ!:!
. i:.:.: .::|ニニ>、:::::::/、ニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!|
. i.:.: ::::マニ;仁r>┴'、``'=‐-ニ:二:l|!
i.: .:::::::::::``ー!:. ミr"``ヾ、:::::_::‐=(_)}:!
. !: .::::::::::::::::::::::/==}'.`>"´ヾ::::::-=(_.}ニ!
. i; ::::::::::::::::::::/ニニ|ィ´、' `、 、`>=ニ!ニ!
,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
.,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
,r'::::/:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
/:::,:イ:::::::|:::::i:::::::::::::::i |:::;i!::::i!:::|、:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x、 |::!.|::::|.|::| ヽ、ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
l:{' .|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-キテセ7i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
.i! |::::/|:::::|:::!:::::;ィ`ゝ-'-` .|::| i!ィてソ ̄ア|::/::::i!::::::::::::::::|
.|::| |:::|::::',,r'::! / |:| ` ̄´ ,i',ィ::::/:::::::::::::::::| そうとは言わないよ。
|{ ',::|ヽ::ヽ',! ./ i! .〃/::/::::::::::::::::::::|
゙ ',|:::::ヽ|ヾ、 /. ! ´/ィ::::::::::::::::::::::::| 彼女の自主性を損なわないようにはしたが、
/::゙::::::|::::ヽ ヽ //::::::::::::::::::::::::::::|
-=彡//::::|:::::::::ヽ 、_ /::::::::::::::::::::::::::::::::' , 最初はやはり……普通、と言って良いものだったからね。
/:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ 、__ ー ´ イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ
/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,. / !:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ、;:`ヽ、
!´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|`ヽ、_ / i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i  ̄ ̄
.|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::| `ヽ、 ,、r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
,、r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::| 7`ヘ |::::::::::::::::::::::! |`ヽ、|
,、r- ' ´ |:| |:|:::::::::::::::::::| /|三|ヘ |::::::::::::::::::::::! | `ヽ、
102 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:47:02 ID:Sh/ON0qY
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : : : : : : : : : :/ヽ: :/:ヽ/ヽ/ヽ : /ヽ
′: : : : : : /ヽ/ヽ/: : ∨: : : : : : : : :∨ : ハ
| : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
|: : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
/: :|: : : :/: : : : : : : i : : : : : : : : | : : : : : : : : : : |
/: : :|: : :/: : : : : : /: M/^|.:.: : : :.:|: :|: :|: : :|: : : : ト、
/: : : :|: :/: : : : : : /: : | :!:i.:.:.: : :|: :|: :|: : :|: : : : | ハ
∠/: /: : :|: i: : |: : : |/:l: :/ |:|: : : : |:ハ!: :!.: :.|: | : : | : |
//|: : : : :|: : |.: :.十ナ/==‐-|ト、: : 斗七ナ|: : |: | : : | : |
/ / |: |: :|: |: /|: : : |弋 込ソミ.リ ∨ : 杙ソ ア: /:.リi : :,: :/
/ .|/|: :|: |/八.: :.:| ー -‐ ∨:.| /|:/: //: :/|/\ あの子は今でこそああだが、
/ . メ| : : : : \:| リ:.:| / |: ://|: /. \
イ | : i : : :小 |∨ /: :ル'|/:.|/ 独り立ちして仕事を始めたころは
/ 乂|: : : : :ハ 、__イ_ /!: : : : : i : | |
/ |:i : : : : |\ / |: : : :i: :|乂 / それなりに普通だったよ。
/ |ハ: : : : :, \ / .| |: : : ハ: | / |
{ ̄ ̄`ヽ .}\: :ト廴. |`ー‐'|. | |: : / .}/ |/. |
\ |. ヽ! / 只.|. | |: / .| | |
| `ヽ | ヽ__/ { } ヽ__| !/ | |
.
103 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:47:59 ID:Sh/ON0qY
,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
.,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
,r'::::/:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
/:::,:イ:::::::|:::::i:::::::::::::::i |:::;i!::::i!:::|、:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x、 |::!.|::::|.|::| ヽ、ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
l:{' .|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-キテセ7i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
.i! |::::/|:::::|:::!:::::;ィ`ゝ-'-` .|::| i!ィてソ ̄ア|::/::::i!::::::::::::::::|
.|::| |:::|::::',,r'::! / |:| ` ̄´ ,i',ィ::::/:::::::::::::::::| この手の接客業の基本が、相手の気持ちになって動く、という
|{ ',::|ヽ::ヽ',! ./ i! .〃/::/::::::::::::::::::::|
゙ ',|:::::ヽ|ヾ、 /. ! ´/ィ::::::::::::::::::::::::| ものである以上、そういった共感能力こそ高く、
/::゙::::::|::::ヽ ヽ //::::::::::::::::::::::::::::|
-=彡//::::|:::::::::ヽ 、_ /::::::::::::::::::::::::::::::::' , ウーノとルシールが入れ込む程度には才能もあったがね、
/:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ 、__ ー ´ イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ
/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,. / !:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ、;:`ヽ、 だがそれでも、普通の域を出るものではなかった。
!´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|`ヽ、_ / i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i  ̄ ̄
.|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::| `ヽ、 ,、r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
,、r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::| 7`ヘ |::::::::::::::::::::::! |`ヽ、|
,、r- ' ´ |:| |:|:::::::::::::::::::| /|三|ヘ |::::::::::::::::::::::! | `ヽ、
ィ: : : : : : :∧:/}: : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : : : /::::Y::|: : : : : : : : : : : : : : .、
/: : : : : : : i: :}l.´ ! .∨: :从: : : : : : : : : : !
/´イ : : : : : | : !{ .! ∨: |: : : : : : : : : : : |
} .|: リ: : : : !: :|:!_ ‐∨|-}: : : : : : !: : : |
!: : : : : ::l:'´! ` ∨.|: : : : : :l !: : : j
Ⅳ: |: : : l : |___, ‐-‐.!: : : : : :!:!: : : l!
∨: }Y : : ト ムイ: : : ::|:l: : : :| ……と、なりますと、
`ヽ∨: ハ 丶 /: : : イ: :!: : : :!
}: :|:::ゝ _ イ .!: : : !: : : :| 何かの切っ掛けが?
.>--/: > ィ ./ l: : : j: : : : :
/ ./: :丿{ヘ_,イノ レ: : :|: : : : : :.、 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
. / ./:イ `Y´ ̄ / : : : !: : : : : : :.. | 月並みな話ではあるのだがね。
/ /:/ {`ヾ-}l!| /: : : : ハ:_: : : : : ::.、 ヽ_____________ 乂_
. // /: :/'´ ̄ ̄`< ./ : : : / γ  ̄`ヽ: : 、
{ ムイ .ヘ/ : : : / / Y: :..、
| ノ .ヘ: : : :/ / |: : : :
薔 / ∧: : | }! .ト : : :
.
104 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:48:59 ID:Sh/ON0qY
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| ――彼女は、初めての客に死なれていてね。
ヽ__________________ 乂_
.
105 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:49:59 ID:Sh/ON0qY
. -!:、´: ̄: ̄: : : ‐. .
.イ、: :l: ヾ、: : :`ヽ: :、: : : ヽ
. ':/: : ヽ:!!: :'、ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
/ : ' : : : |、!'、: :゙、ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
/: :.: : : : : l‐'l|',: :.゙、: \:ヾ: :'il: :.!: :.:.: :.:、
/: :, : : : : ;. :| ゙:! '、:.ヾ;、:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
/: :.; : : : : : i: l ゙、 ヾ: '、ゞ;'':''':'':ト、!:.'j:.:.:.:.:.::、
/; : :i: :i: i:.i: : ';.イ' ゙̄、 ヾ:ヽ \ヾ}: :.|:-;:.:.:.:.:.:::、
,'イ: : l: :i:.:l :、イ:ヾi _ ゙、 `'ヾ ̄`!: :.!'i i::.:.:.:.:.:.:、
il !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´ i: : lノ/::::.:.::.:.:.:.:、
lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ^`、:.ヽ. ! ,i/r.'::::::::::.:.::.:.:.::、 ――あらあら。
゙、:| .|:.ヾ;゙、ヾ._ゞ-` _ イ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、
` |.:.:.:./:::l'、:个.、 ~ ´ .イ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、 良くある話……なのでしょうか?
!:.: /:::::l:.゙、:!:::ト.!> .. _ / !ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、
__ !: /:.:.::::l: :ヾ:;:j ``丶、、 ,.イ゚{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
. イ´ `ヾ、‐--!: : :゙、! ヾ|l´ l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:、:::::::::::::.、 | ああ、その通り。良くある話さ。
/ ゙i `丶i:. : :ヾ 、..,__...._ ||| _ノ}: : : :ヾ:::::::::::!\::::::::::ヽ ヽ____________ 乂_
. / ! '!、:. :.l‐-〈:(=QニQ=):〉、: : : 〉-<'ヾ、 \::::::::ヽ
/ i ``>、 .>"´-‐`ヾ{´ ' "´ ゙!.::ヽ \:::::::ヽ
/ ! ><> `\、 ,ィ:、 | ::.:::゙、 \:::::::ヽ
/ . |. / <>< l :ノ...:.゙、 ヾ.:::::::゙、
.
106 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:51:00 ID:Sh/ON0qY
_.....-――-....._
,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::`:::::::::/ヽ/`ヽ:::::/ヽ:::::::;、::::::::::::::::ヽ
./:::::::::::::::/::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽヘ:::::::::::ハ
./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::.
/::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
/:/:::::::::::i:r.、:::::::::;「 〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ヘ:::::::ヘ
./::;イ::::::::::::::::lノ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ト、::::ヘ::::::::ヘ::ハ::::::::ヘ
l:/./::/:::::::::/ i:::::::/ /:::::i h:::::ト、l x≦i:::::::::}:::l::::::::::::\
{' .l::/l::::::::< !::i:::} .!::::::l l ,!:::::レ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ト、:ヽ
|{ l:::::::|::rヽ l::l:::l .!:::::l l !:::i:{  ̄´ ヘ:::::l:::::l:|::::ト、:ハ \ヽ 大勝負に負け、何もかも失った男が、
` .l::::::i!::ヽヽヘ:ト;ヘ lル' l ト:::}ヾ ハ:ハ:/::ト;::「ヘ:::L ヾ
X:::ハ::::|ヽi `ヾ、}' .} !}/ /:}':::l::::iハ リ }l ` 、 最後の楽しみにと女を買う。そして賭けに負け、死ぬ。
, ´ ヘ{ ヘ::ト;::ハ |、 _ ィ `,イ:::::::::l:::| ヽ リ ` 、
., ´ ヾi:::::ハ !=ニ // |::::::::;イ:∧ ヽ ` ァ、 ……確かに良くある話だ。
./_ ハ:ト;:ハ l. / |::::::/ l/ i ヽ / 〉
{ \ 〈 .|!.i:::」 ハ ̄〈 .!:::/ /' / ヽ / / いちいち気にしていては仕事にならない。
.!. \ .i ゝィ~i\. / ,∠__ヽ |:/ / i / /
.l ヽ l ト、|:::ト、 `ヽ、 i'∨!!_」!! ヽ l/! / l / /
. l ヽ l | \:::::\ `ハ ケ=ヤ Y::::l ./、 l / l
l ヽ ,l-l \::::::`ヽ/::i i ハ i /::::l / ` ー- __ l / .!
.
107 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:52:01 ID:Sh/ON0qY
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,' /´ ___`_ ≧ト /'"イ _,、イ <´ ト,/
{/ >´_ \  ̄ ̄ ≧/ , .ィ' / _,、 < /
| ,イ / ´ _,,,ム 'i / //./ _,、< /
{ / _,イ / } |_,斗七.// //./ ム
. ,r--ー-、,, ,、<{ / イ .{ 、 .! _,斗 ' /' ,イ// / , ./
' フ´ ∨ _,{ k マ ./' > ' / /
/k、 },斗七 ∧ ト, ,) / _,、 イ _, イ ./
/ニニニト--、./ ∧ ' ,'./<___,、-ーイ / /
/ニニニニニニ、/ 'ト、, {/´`´ 弋ノ' ヾ` ././ _,、イ
/ニニニニニニニニニニk、, { !| _,、イ<,、≦
./ニニニニニニニニニニニニニ>、 ''"´ ̄{~ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
{ニニニニニニニニニニニニニニニニニ>、 ', | アセム・アスノと言ったか。
ト,ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ>、, '、 ヽ___________ 乂_
三三トz、ニニニニニニニニニニニニニニニニニ>, - 、 , - <
>::´`>`-トニニニニニニニニニニニニニニニニニニ、 丶' , イ
::::::::::::::::::::::::::::::`:>ニニニニニニニニニニニニニニニ}〉 ,、<
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>,ニニニニニニニニニニ//ニト、,/'ニニニニ、
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::マム,ニニニニニニ'/ニニニニニニニニ'/
:::>;;´ニ==---:::::;;;:::::::::::::::::::マカニニニニ/ニニニニニニニニ/
::>ニニニニニニニニ<,_::ヽ:::::::::::::::マk、ニニ'ニニニニニニニ//
´ニニニニニニニニニニニニニト,\::::::::::マム,〈ニニニニニムヾ'
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
.
108 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:53:01 ID:Sh/ON0qY
,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
.,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
,r'::::/:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
/:::,:イ:::::::|:::::i:::::::::::::::i |:::;i!::::i!:::|、:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x、 |::!.|::::|.|::| ヽ、ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
l:{' .|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-キテセ7i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
.i! |::::/|:::::|:::!:::::;ィ`ゝ-'-` .|::| i!ィてソ ̄ア|::/::::i!::::::::::::::::|
.|::| |:::|::::',,r'::! / |:| ` ̄´ ,i',ィ::::/:::::::::::::::::|
|{ ',::|ヽ::ヽ',! ./ i! .〃/::/::::::::::::::::::::| 私も噂程度でしか知らないのだがね、
゙ ',|:::::ヽ|ヾ、 /. ! ´/ィ::::::::::::::::::::::::|
/::゙::::::|::::ヽ ヽ //::::::::::::::::::::::::::::| 父親が偉大なスカベンジャーだった。
-=彡//::::|:::::::::ヽ 、_ /::::::::::::::::::::::::::::::::' ,
/:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ 、__ ー ´ イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ ――聞いたことはないかい? フリット・アスノ。
/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,. / !:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ、;:`ヽ、
!´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|`ヽ、_ / i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i  ̄ ̄
.|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::| `ヽ、 ,、r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
,、r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::| 7`ヘ |::::::::::::::::::::::! |`ヽ、|
,、r- ' ´ |:| |:|:::::::::::::::::::| /|三|ヘ |::::::::::::::::::::::! | `ヽ、
i! i!:::::::::::::::::::| / |三| ヘ|::::::::::::::::::::/ | `ヽ、
. ,..ィ : :/、:ヾ{. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
. .イ : : : :/、::、>゙、: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :ヽ
,:': : : : : : ,':::>/ /'ヽ: : : : : : : : : :ヽ: : : :. : : ; : : : : ヽ
/: : : : : : : i ̄ {:/ ヽ : : : : : : : : : :゙:、: : : : : !: : : : : ゙、
: : : : : :. : :! |{ ` 、: : : :i、,; : : :ヾ: :.: : :.i:. : : : : :
: : : : : : :| |! \:_;.ィ!゙、:.: : :ヾ、!: : :|::. : : : : :
: : : :.: : : :ト.、 、 、ヽ、zィ''\: :i_ 丶、: :7: : : !:::. : :. : :
: : : :i: : : :| ``゙'''' z≡≠''' `7: : : :i,ィ'''' 、:.: :
ハ: : ;へ: :.! ,,,xz≡ / : : : :l ,..::. !:.: ああー! あそこのご子息の!
ヽ′リ |` "´ ,': : : : :j! .i´) !:.:
/: :.! __ !: : ,:/ ´ .ノ:.:.: ……行方不明になったと聞いてはいましたけど。
. ': : :リ _,,. -‐ _.二 -‐ 、_/ヽ、"´ ,r:‐:く :.:.:.:
ー‐┤ l!、_r‐ "´ _,,.ノ /::j::::::::\:.:
. ゝ ゝ _,,. -‐ ''  ̄ /.: :j:::::::::::::::丶
`丶、 ̄ _,...ィ:"/: : : {:::::::::::::::::::
/:::``:::::――::::::l!´ l:::/: : : :.|:::::::::::::::::::
109 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:53:59 ID:Sh/ON0qY
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l 偉大な父の後継であるというプレッシャーに押しつぶされ、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /' 周囲の評価に耐えきれず身の丈を越えた遺跡に挑み、
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´ チームを壊滅させ単独帰還。
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N そして、全てを取り返す為にカンモンの最深部に挑んだ。
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| 結果など、言うまでも無いことなのだがね。
ヽ_________________ 乂_
.
110 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:54:59 ID:Sh/ON0qY
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
. / , / , / / } } ト、 \
′ / / / / / ’ / | \ `
| / ′ / ,' / \ , ⌒
l .' |/ , , '~ , / // \ / ∠
| ハ | / ,∠ ___ { { 、// , .:-==ニ ¨¨  ̄ ` /
′ i / ィう冖;==ミ弌、 ∨/ヽ二ニニ云≦z_____ 〈
八{ | / /^ 然以__ \ ,ン ノ弋r'..以_ ̄ ̄)ノ )
乂 | ′イ  ̄ / ..::::ー::三 ̄ ̄ ´ r /
| l 小 / __/
人 ! ハ } f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
、 | ', ,:′ | 本当に、何処にでもある話ではあるのだろう。
\ ハ 〈{ ヽ___________________ 乂_
ー ' \ ´ / ソ
:, /
、 /
\ ⌒''ー―- 、_ / ,
/^> , / /
/ / > イ / //
/ 丿 丶、 , < / //
/ / 个 . r≦ -=彡 //
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.
111 :
名無しの工員さん
:2016/06/29(水) 23:55:35 ID:y9ZZWUgo
北のコンピューター御爺ちゃん「せがれがなんかエライ事なっとった!?」
112 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:56:00 ID:Sh/ON0qY
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : : : : : : : : : :/ヽ: :/:ヽ/ヽ/ヽ : /ヽ
′: : : : : : /ヽ/ヽ/: : ∨: : : : : : : : :∨ : ハ
| : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
|: : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
/: :|: : : :/: : : : : : : i : : : : : : : : | : : : : : : : : : : |
/: : :|: : :/: : : : : : /: M/^|.:.: : : :.:|: :|: :|: : :|: : : : ト、
/: : : :|: :/: : : : : : /: : | :!:i.:.:.: : :|: :|: :|: : :|: : : : | ハ
∠/: /: : :|: i: : |: : : |/:l: :/ |:|: : : : |:ハ!: :!.: :.|: | : : | : |
//|: : : : :|: : |.: :.十ナ/==‐-|ト、: : 斗七ナ|: : |: | : : | : |
/ / |: |: :|: |: /|: : : |弋 込ソミ.リ ∨ : 杙ソ ア: /:.リi : :,: :/
/ .|/|: :|: |/八.: :.:| ー -‐ ∨:.| /|:/: //: :/|/\ 私も店の皆も、気にするなとは言ったよ。
/ . メ| : : : : \:| リ:.:| / |: ://|: /. \
イ | : i : : :小 |∨ /: :ル'|/:.|/ だが、鈴は長いこと、引きずっていた。
/ 乂|: : : : :ハ 、__イ_ /!: : : : : i : | |
/ |:i : : : : |\ / |: : : :i: :|乂 / 自分がもう少し踏み込めていれば、
/ |ハ: : : : :, \ / .| |: : : ハ: | / |
{ ̄ ̄`ヽ .}\: :ト廴. |`ー‐'|. | |: : / .}/ |/. | 彼は思いとどまれたのではないか、とね。
\ |. ヽ! / 只.|. | |: / .| | |
| `ヽ | ヽ__/ { } ヽ__| !/ | |
. .--.- . ィ_
, '´: :.; γ´:/,イ'!: 、
/: : : /: i: : /ユ|: :! : ヽ
,': : :./: :.!:__'/ |: ハ: !: ゙:
. ,' :.: /'!i.:'「イ/`゙ |リ-}:!:i:.}i|
,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-、!:i|: i:'!
;.:.:/:./l';゙i、ゞ ァ ノ:iリ;ノ′ ……傲慢、ですわね。
.':/_:/:.:l:、', \ ‐. <|´'
::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ``ヽ|l:.:i::l 他人の運命にそこまで深く干渉することなど……
,'.:,イ ̄`ヾ、: :ヽrヾi;-iゝ、
r'´' i゙i;_:_:i゙''个^、!丶 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
,'.:' i /´ ヾ、 | ああ、間違いなく傲慢で、強欲だ。
. /_ :.. i ,/ `ヽ、 ヽ______________ 乂_
ヽ、r=ィヽ=;、,..、: リ'.!::::::... . .........__.....゙:、
,.i>'^7个ー辻リ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::`::::;′
;>'7Zー:、l-i_ヾ;::;≦:゙ニ:‐-::::::::::::::::::::ノ
. iヾ7ー、j-、!__,.>\゚ニニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!:|′
!:.:`´!ニ二!‐:´:::::::゙iニ゚二;ニ;ニ;ニ;ニニ!:!
. i:.:.: .::|ニニ>、:::::::/、ニニ;ニ;ニ;ニ;ニO!|
. i.:.: ::::マニ;仁r>┴'、``'=‐-ニ:二:l|!
i.: .:::::::::::``ー!:. ミr"``ヾ、:::::_::‐=(_)}:!
. !: .::::::::::::::::::::::/==}'.`>"´ヾ::::::-=(_.}ニ!
. i; ::::::::::::::::::::/ニニ|ィ´、' `、 、`>=ニ!ニ!
i! .::::::::::::::::::/=ニニ| i ', 、r‐'´!ニニO|‐゙ヘ
113 :
名無しの工員さん
:2016/06/29(水) 23:56:37 ID:y9ZZWUgo
あ、違う
AI爺ちゃんは戦前の人間のコピーだから別人か
114 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:57:00 ID:Sh/ON0qY
_ -  ̄ ` 、
厂 /\/\/\ ',
/ /^ ^\ ',
/ / ', {
/ { /{ \ l } {
{ { /‐ 、 \{\ハ } ,
{ { {trッァ\{Vtッグ }/ } \
Vハ ', ∧ l 〈/ } \ だが。だがしかし――だ。
V\八 ー_ , , } } {⌒^`
}⌒\ こ´ イ/ / ∧ハ〉 そこで「だが、それでも」と言い続けたからこそ、
} >r / / /{\
∧ {/^X⌒ V ' ', 、 彼女は彼女になったんだ。
_ - /\/{ [ロ] v〈/} l ` 、
__ / / // / { / , ! \ 他者から見れば傲慢で、強欲で、
nー「 |ー「| , l { { ' / / / /⌒ヽ
く\_| lー| V {>= 、 { /l { {/ ,' ' /^\ / ', 何より愚かであるだろう。
\_\ ヽ >、 { | 〉 { { / /{ / 、,′ ,
⌒ ̄ ァt / ノハ j | /\ハv/ イ /^\ / ',
{\_// ', rl | { l / / , > ̄} v {
\ ,' Vハ \ | ', !\/ / / { ',
{У } | , | |O ,' / \ ',
〈 }\ l , | l { / ', ',
', l v l {' ', ∧ ',
', | i{ l { ', / }/ }
', /| i{ l { ', / 〈⌒ }
\ _ / / j{ l { , / /⌒ /
/ /' lO { V , /
/ / l { \ / /
/ /' l { // /
/ / l , /´ /
/ / ハ ', く\ /
/ / / l ', 、\ ∧
/ / , | ', \ 、 / ',
115 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:58:05 ID:Sh/ON0qY
f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
| だがそれでも、失いたくないと諦めなかったから、彼女はそうなったのだ。
ヽ______________________________ 乂_
.|:::::/:::::::::::::::::::lゝム:::::::::::l:::ト、:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ、
.|:::/::::::::::::::::l::/ l::i::::::::|::|ヾ\:::::i:::::::::::ハ:::::i、::ヘ
l:::i::::::::::::―ァメ__、__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ト:lヘ::ハ
l:::|::::::::::::≪ ̄_o>ヾトヘ:::N≠o_ ̄≫!::::::l:|::l l:l ハ::!
. l::::l::l:::::::l/イ |ヘ{ |:!::::/リ:::} リ リ
/:::::ヘ|!:::::i!:::! |i リ::/;イ:::ハ
./:::::::::::::ヘ::ヘト{ ' /://::|:/:::l、 寸毫でも可能性があり、自らにそれが可能であるならば、
./イ::::::::::::::::::\ゝ. r、__ ___,ァ /ィ/:::/':::::::トヽ
{/l::::::::::::::::::::::::::::\ /::::'::::::::::::::i!:! ヾ 迷わず走り出すことを、彼女は自らに課したのだ。
.l:ハ::::::::::::::::::::::::::::iヽ .,イ:::::::::::::::::::::::| ll
' l:::/!:::::::::::::::::::::l \ / !::::::::::::::::::::i::| |'
.レ' l::::::::::::::::::::::ハ ` ー ´ .ハ::::::::::::::::i::N
.l:::::::::::::::::::/ \ / V:::::::::::::i!:!
.
116 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/29(水) 23:59:01 ID:Sh/ON0qY
/:::::::::::::::/:::::::::::::/::、::::/:::/ ./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ハ
./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::/>' 、 !:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ハ
../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠==ミ\ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ヘ
./::::::::::::::::::::|::::::::::::// ヾ、 o`ヾ:::ハ::::::::::i!::;イ:;イ::::::::!::::::::::::::ハ
/:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/ ` ̄ ヾ l:::::::リ_ェTlメ、::::::|:::::::::::::::i:ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll ヘ::::/. oヾ、|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ハ:::::::::N N `ー´/::::::/;リ:::l:::!:::::::|l::l
,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::| | /!:::::/:::::::;!:::|::::::リ.l:l 自らの手の届く限り、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ヘ:| `ヽ_、 _ ノ .//:://::::/l:;イ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ヘヘ ``、_ァ ,.イ/イ:::;イ::::////:::/ /' 自らの大事な物を失わぬようにと、
.|/ !'::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヘ /::/:::://////:/
 ̄¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. \ .イ:::::::/ィ´ ./' ./' /'´ 自らを省みず踏み込む愚者になることを、ね。
/´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. \ /:::::|::::i::::N
,!:ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ `ー/::::::::::::|:::::N
./|:| !::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ハ:::::::::::::|:::::l
/ ′ ハ
/ / /i. .
/ / /_i|. . . . .′ i
′.′ ´ i|. . . / . . . l
i i i _ i|. . /. . . . . .′
| | . .|^ヾj|. / `ヽ . /. . . / /
| . .トj r ^レ _И V . . . . . / /
|∧λ ^ヾ∨ . . . ./ / カンリシャ
iい ト、 〉 . . /Y i その愚者に、カンモンの市長という権限が
x─‐┬゙〉ー─≦ー≦-‐1. . |
γ  ̄ ‐-= _ / \ レ′斗j}====j} :}: : :|. . . ∧ 渡っている――贔屓目に言っても、狂気の沙汰ですわ。
⌒丶 ` . }ニニ=- ._ i 、ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . . 、
' \ `K─=<ニュ| >┴─"/ . . . ./ : : : . . . \
/ \ .へ>。 ー=/ . / . . . / i: : : : . . . \
. ′ ヽ \ / . : . \ニ>/ _ ノ 幺. . . ./ / |: : : : : . . . 丶
/. : : : : : : : :> ´ 7j}/⌒丶 八: : : : : . . .
i . _ -=<: : : : : : : : :/ ο" \ /. : : : : : : : . . . .
ト _ _Vニニ< \: : : : : :" / у. : : : : : : : : : . . . . .
.ー=ニニ∧ニニニ\ \: : : i /{ / . : : : : : : : : : : : . . . . . .
. ー=ニニ/∧ニニニ \_ヒン| / イ : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . .
ー=ニニ/∧ニニニニニ∧ {{ たj: : : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . . .
.
117 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/30(木) 00:00:02 ID:ySFb7jbY
_.....-――-....._
,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::`:::::::::/ヽ/`ヽ:::::/ヽ:::::::;、::::::::::::::::ヽ
./:::::::::::::::/::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽヘ:::::::::::ハ
./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::.
/::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
/:/:::::::::::i:r.、:::::::::;「 〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ヘ:::::::ヘ
./::;イ::::::::::::::::lノ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ト、::::ヘ::::::::ヘ::ハ::::::::ヘ
l:/./::/:::::::::/ i:::::::/ /:::::i h:::::ト、l x≦i:::::::::}:::l::::::::::::\
{' .l::/l::::::::< !::i:::} .!::::::l l ,!:::::レ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ト、:ヽ
|{ l:::::::|::rヽ l::l:::l .!:::::l l !:::i:{  ̄´ ヘ:::::l:::::l:|::::ト、:ハ \ヽ ああそうさ、狂気の沙汰だとも!
` .l::::::i!::ヽヽヘ:ト;ヘ lル' l ト:::}ヾ ハ:ハ:/::ト;::「ヘ:::L ヾ
X:::ハ::::|ヽi `ヾ、}' .} !}/ /:}':::l::::iハ リ }l ` 、 彼女はその気になれば、皇国屈指のテロリストにも、
, ´ ヘ{ ヘ::ト;::ハ |、 _ ィ `,イ:::::::::l:::| ヽ リ ` 、
., ´ ヾi:::::ハ !=ニ // |::::::::;イ:∧ ヽ ` ァ、 救世主にもなりうるかも知れん。
./_ ハ:ト;:ハ l. / |::::::/ l/ i ヽ / 〉
{ \ 〈 .|!.i:::」 ハ ̄〈 .!:::/ /' / ヽ / / 彼女がカンモン最深部に存在する、
.!. \ .i ゝィ~i\. / ,∠__ヽ |:/ / i / /
.l ヽ l ト、|:::ト、 `ヽ、 i'∨!!_」!! ヽ l/! / l / / 全ての権限を意のままにしたとき、
. l ヽ l | \:::::\ `ハ ケ=ヤ Y::::l ./、 l / l
l ヽ ,l-l \::::::`ヽ/::i i ハ i /::::l / ` ー- __ l / .! 果たして何が起こるのか。何を成すのか。
.
118 :
名無しの工員さん
:2016/06/30(木) 00:02:51 ID:uMquPEEk
だが、そんな愚者だからこそ救えた者達がいる
カンモン事変の時のように
鈴がそういう人じゃなければもっと犠牲も増えた
119 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/30(木) 00:03:06 ID:ySFb7jbY
/:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
/:.: /:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',
,.:′/:.:.: : /:.:.:.:.:∧!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.: i
/:://:.:.: /:.:./.:.:.:.:.:i| |:::.:.:.:.:.:|:::i:::ヘ:.:.:.:ヽ、:.:.:.:.: ∧:.:.:.:.:.:.:.:.l
/:://:.:.: /:.:./.:.:.: : /:| Ⅵ:i:.:.:.:|:::l、:::ヽ、、:: Y:.:.:.:.: ∧.:.:.:.: : :l
i:/ i:.:.:.:/:.:.:从/:.才メ、、!:.:|:.:.: Ⅵ \::::ヾ\:|__.:.:.:.:.i .:.:.:.:.:.l
|′|: : ハ:.:.:|:.:.i:|: :;代ぇヾⅥ:.:._厶孑七气 ̄:リ:::::i:l:!::::!.:.:.:.:.:.:l
| : | :|:.:.|:.:.i:|:/ `ー‐' ∨V::. ィ丐ソ ̄>7:://i::/.:.:.:.:.:.:.l
| : | :|:.:.|:.:.i:|ハ / ∨:. ` ̄ ̄´ / ////.:.:.:.:.:.:.: l
Ⅵ| Ⅵハハi / `\ /イ//:′.:.:.:.:.:.:.:.l ある客が言っていたよ。
\ Ⅵ::::\\ 〈 -=彡′.:.:.:.:.:.:.:.: ∧
/才 : /:八 `ヽ イ:/.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::∧ 「あの子は普通の子に見えるのに、
-=彡イ.:/:::/:::::::∧ 、..__ //.:.:.:.:.:.::::::::::::: : ヽ::\
// : /:::/: : :::::::∧ ...,,, ̄ ̄´ /才:::::イ::::::::::::::::::::::ヘ:::\::\ 何気なく手榴弾を取り出してお手玉を
// : /:::/: :.:.:.:::::::::∧ ///:: //:::::::::::::::::: i|::::::Ⅵ:.:ヾ:.:≧=ー
/イ: : ハi :.:.:.:.:.:::::::∧ハ、__ / ,':::://:::::::::::::::::: : lト、:::!i ` ̄ ̄ 始める程度には恐ろしい」とね。
|:.:.:i:::::|: : :.:.:.::::::::::∧  ̄´_ |:://:: /:::::::::::::::: ∧:::Ⅵ
厶斗::::|: : : ::::::::::::::::∧ 〉-〈i/∧:/::::::::::::::::::/! iヽく ――全く言い得て妙だと思うよ。
. . - ´ |:::∧: : : ::::::::::∨ \ /!二!∨ ∧::::::::::::::::// l ` ..
. . " ∨ ∨: : ::::::::::|: / :!同!: ∨:::::::::::::::: // ! `
ィ: : : : : : :∧:/}: : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : : : /::::Y::|: : : : : : : : : : : : : : .、
/: : : : : : : i: :}l.´ ! .∨: :从: : : : : : : : : : !
/´イ : : : : : | : !{ .! ∨: |: : : : : : : : : : : |
} .|: リ: : : : !: :|:!_ ‐∨|-}: : : : : : !: : : |
!: : : : : ::l:'´! ` ∨.|: : : : : :l !: : : j
Ⅳ: |: : : l : |___, ‐-‐.!: : : : : :!:!: : : l!
∨: }Y : : ト ムイ: : : ::|:l: : : :|
`ヽ∨: ハ 丶 /: : : イ: :!: : : :! 自らにとって必要で、可能であるなら、
}: :|:::ゝ _ イ .!: : : !: : : :|
.>--/: > ィ ./ l: : : j: : : : : そこに寸毫の迷いも無し、ですか。
/ ./: :丿{ヘ_,イノ レ: : :|: : : : : :.、
. / ./:イ `Y´ ̄ / : : : !: : : : : : :..
/ /:/ {`ヾ-}l!| /: : : : ハ:_: : : : : ::.、
. // /: :/'´ ̄ ̄`< ./ : : : / γ  ̄`ヽ: : 、
{ ムイ .ヘ/ : : : / / Y: :..、
| ノ .ヘ: : : :/ / |: : : :
120 :
名無しの工員さん
:2016/06/30(木) 00:03:56 ID:uMquPEEk
どうせテクノマンサーにしてラインバレルの使い手なだけで軍や天城重工とかから狙われてるんだ
新たな追加要素が増えても今更だ
121 :
◆Na0f9HRvuk
:2016/06/30(木) 00:04:01 ID:ySFb7jbY
.|:::::/:::::::::::::::::::lゝム:::::::::::l:::ト、:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ、
.|:::/::::::::::::::::l::/ l::i::::::::|::|ヾ\:::::i:::::::::::ハ:::::i、::ヘ
l:::i::::::::::::―ァメ__、__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ト:lヘ::ハ
l:::|::::::::::::≪ ̄_o>ヾトヘ:::N≠o_ ̄≫!::::::l:|::l l:l ハ::!
. l::::l::l:::::::l/イ |ヘ{ |:!::::/リ:::} リ リ
/:::::ヘ|!:::::i!:::! |i リ::/;イ:::ハ 何かが少し違っていれば、こうはならなかったかも知れん。
./:::::::::::::ヘ::ヘト{ ' /://::|:/:::l、
./イ::::::::::::::::::\ゝ. r、__ ___,ァ /ィ/:::/':::::::トヽ いや、何も変えずやり直しても、全く違う結果に――
{/l::::::::::::::::::::::::::::\ /::::'::::::::::::::i!:! ヾ
.l:ハ::::::::::::::::::::::::::::iヽ .,イ:::::::::::::::::::::::| ll ごく普通の、従順な少女になったかも知れない。
' l:::/!:::::::::::::::::::::l \ / !::::::::::::::::::::i::| |'
.レ' l::::::::::::::::::::::ハ ` ー ´ .ハ::::::::::::::::i::N
.l:::::::::::::::::::/ \ / V:::::::::::::i!:!
. -!:、´: ̄: ̄: : : ‐. .
.イ、: :l: ヾ、: : :`ヽ: :、: : : ヽ
. ':/: : ヽ:!!: :'、ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
/ : ' : : : |、!'、: :゙、ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
/: :.: : : : : l‐'l|',: :.゙、: \:ヾ: :'il: :.!: :.:.: :.:、
/: :, : : : : ;. :| ゙:! '、:.ヾ;、:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
/: :.; : : : : : i: l ゙、 ヾ: '、ゞ;'':''':'':ト、!:.'j:.:.:.:.:.::、
/; : :i: :i: i:.i: : ';.イ' ゙̄、 ヾ:ヽ \ヾ}: :.|:-;:.:.:.:.:.:::、
,'イ: : l: :i:.:l :、イ:ヾi _ ゙、 `'ヾ ̄`!: :.!'i i::.:.:.:.:.:.:、
il !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´ i: : lノ/::::.:.::.:.:.:.:、
lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ^`、:.ヽ. ! ,i/r.'::::::::::.:.::.:.:.::、 …………。
゙、:| .|:.ヾ;゙、ヾ._ゞ-` _ イ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、
` |.:.:.:./:::l'、:个.、 ~ ´ .イ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、
!:.: /:::::l:.゙、:!:::ト.!> .. _ / !ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、
__ !: /:.:.::::l: :ヾ:;:j ``丶、、 ,.イ゚{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、
. イ´ `ヾ、‐--!: : :゙、! ヾ|l´ l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:、:::::::::::::.、
/ ゙i `丶i:. : :ヾ 、..,__...._ ||| _ノ}: : : :ヾ:::::::::::!\::::::::::ヽ
. / ! '!、:. :.l‐-〈:(=QニQ=):〉、: : : 〉-<'ヾ、 \::::::::ヽ
/ i ``>、 .>"´-‐`ヾ{´ ' "´ ゙!.::ヽ \:::::::ヽ
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ミ辻リ)}{(rァ)Yニヾ;‐ュ.:: !: . '. .. .::リ ゙、.:::::;
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