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【R-18】◆Na0f9HRvukの廃棄場【カンモン】

1 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:20:57 ID:3pscivFQ: 当スレは◆Na0f9HRvukがスカベンジャー二次創作関連を投下させて頂くスレとなっております。
現在は「ベルさんはカンモンで生きていくようです」中心の内容となっております。

・問題が生じた場合の通報や削除要請は総合管理連絡スレッドに
・書き込みの削除や規制に関しては、個人板であることを理由に ◆MBT.TesLo2 の判断の下、実施する
・なおスレッド内における基本的自治権は常識の範囲内にある限り、>>1に帰属する
・スレッド自体の削除申請、及び過去ログ申請も >>1に帰属する
・ただし問題が大きいと判断した場合、◆MBT.TesLo2 が自治権を一時預かり、対応する
・ハートフルに。熱くなったら書き込み前に一呼吸置くこと
・合わないな、と思ったらスレをそっ閉じしましょう

・総合管理連絡スレッドはこちら
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/8225/1430573316/

・利用予告スレッドはこちら（なお独立スレッドのため、予告有無は >>1に一任）
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/8225/1431780325/

・書き込みテスト兼ＡＡ支援スレッドはこちら
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/8225/1432125527/
2 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:24:04 ID:3pscivFQ: 諸般の事情で元の板から移動することと相成りましたが、廠長のご厚意によりシベリアの避難所にて
「ベルさんはカンモンで生きていくようです」の続きを投下させていただくことになりました。
不定期の上内容が無い代物ではありますが、お暇な方はお付き合いくだされば幸いです。

　以下の過去作品の続きとなります。
　　【R-18】ベルさんはカンモンで生きていくようです【スカ二次】
　　ttp://yarufox.sakura.ne.jp/test/read.cgi/FOX/1427206547/
　　【R-18】ベルさんはカンモンで生きていくようです・二層目【スカ二次】
　　ttp://yarufox.sakura.ne.jp/test/read.cgi/FOX/1430261857/
　　【R-18】ベルさんはカンモンで生きていくようです・三層目【スカ二次】
　　ttp://yarufox.sakura.ne.jp/test/read.cgi/FOX/1433683233/
　　【R-18】ベルさんはカンモンで生きていくようです・四層目【スカ二次】
　　ttp://yarufox.sakura.ne.jp/test/read.cgi/FOX/1444573674/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（過去ログ化されていて見れないかも……？）
3 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:27:05 ID:3pscivFQ: ということで、何とかスレ立てました。
場所を貸してくださった廠長様にまずはお礼を。ありがとうございました。
そしてこんな駄話を見てくださるという読者の方々には、これからもよろしくお願いします、と。
4 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 09:30:06 ID:XtoV9O0E: 立て乙。
5 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:32:53 ID:3pscivFQ: というわけで早速続き投下したいと思います。
これまでのあらすじは……要望があれば近いうちに。
6 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:34:22 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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7 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:35:09 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.-‐-､,. --―,ｧ '"｀)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　｀''ｯ‐'" 　,.　゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,./　　,r<｀.／　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ |　　j′∨　　 /ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ィ゛　│　,ﾉr"｀ヽ　 ,/　　｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　／　|　 ,i´'ｰ'゛λ､　 `ぐ、　　｀､
　　　　　　　　　　　　　　　 r'゛　_ﾉＬ.ノ　　　/　ヽ、　　ヾ:、　　｀、
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞァ'ﾌ　 i′　　 ′　 'ﾞﾄ､　　｀＞‐-､!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　j′　　　　　　　 j′ヽ、／　'´.ノ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 | 　／　　／　 i.
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　し'′　　,/　　　 i.
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 '′　　 / 　　　 i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　ハ　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _, - '゛　　　　　　　　　　　 , ′ ヽ、　　　　　｀、
　　　　　　　　　_,. -‐'"´　　　　　　　　　　　　　 _／ヽ、　　　　　　　　　丶
　　　　_,.. -‐ ''"　　　　　　　　　　　　　　　 _,.-'" 　　｀ヽ、　　　　　　｀､
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　　　　　　　 _,. ‐'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――その手が届いたのは、自らの『母』を見捨てたくない、という、鈴の想いゆえであったが、

　　　　　　しかし、その行使には少なからぬリスクを伴っていた。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
8 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:36:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　ｧ‐＜
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　　　　 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:;|ニﾏ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞=-､
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　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::: ,:: | ｀ﾏ.ﾆﾆﾆﾆﾆﾑl/:::::::::::::::::::::::::::::::|
.　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::,'::::ﾑ　ﾏ.ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ:::::::::::::::::::::::::::::::|
.　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::,'::::::::::ﾑ.　　ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾑ::::::::::::::::::::::::: |
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　　　　　　l:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::( ◎ )ｲ.ｧ-＝ﾐ.｀Yﾑ::::::::::::::}:::|
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　　　　　　 l:::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::',　ゞ､‐''__ノ,ﾑﾏ:,､､::ｿ. !::|　　　…………！
.　　　　　 l::::|::::::::::::|､:::::::::::::::::::::::::::／ゝ､＿___,イ彡::::}.',:/　 !:|
.　　　　　　 l:::|:::::::::::::|`ヽ::::::::::::::::,,ｲ　　　l　　 ,ﾊ、{ノ:::,'　'　　},'　　　　＼__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人__ __／
　　　　　　 }::|::::::::::::|　,{ｲｱ､:::ﾉ´　　　　 | 　 .|¨ﾞ|,ｨ. }/.　　 ∥　　　　　 ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　lﾘ::::::::::::| ,'.{.,'　　'　　　　_..　　　,l . |　　　　〃　　　　　 ≪　『おい、ちょっと待て鈴！　お前――』　 ≫
　　　　　 |:::::::::::::::|_ゞ/___ｨ=ﾆﾆﾆﾑ≦ミ‐く.││. 　　／　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
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　　　　　 |:::::::::::::::::|¨¨　　,ｲ{ﾆﾆﾆﾆﾏ-｀¨'-=ﾆﾑ
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　　　　　/::|::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ. 　ヽ
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..　　　　l:::::| ::::::::::::::::::: ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'　　　ﾑ

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――鈴の能力である『テクノマンサー』は現状、接触、或いはそれに類する状況でなければ、

　　　　　　直接の干渉は出来ない。それは、鈴自身も理解している。故にこそ――

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
9 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:37:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　　__/:::ヽ__
　　　　　　　　　　／/:::::::::',:.､|
　　　　　　　　　　 ,':::::,':::::::::::::',､..ヽ
　　　　　　　　　　　　 {:::/|::::::::::::::::| ',:::',
　　　　　　　　　ﾊ{:/ ,|::::::::::::::: |､ﾏﾑ
　　　　　　　　　 ', ∨::|::::::::::::::: |ﾑ//　　　　　　……ごめん、ね？
　　　　　　　　　　 ¨ゝ.l:::::::::::::::::|'_7
　　　　　　　　　 __{ﾆ',::::::::::::::lﾆ}
　　　　　　　　　　　ｧ'"zzzz,::::::::::::{oﾄ､｀＜
　　　　　　　　　　 |/ﾆﾆﾆﾆ,::::::::::lﾆﾆﾆﾑ. }
　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆl:::::::: lﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ|ヽニ',:::::::::lﾘ￣}.ﾆﾆ',
　　　　　　　ﾑﾆﾆﾆ| 　{.ﾆ',::::::::',　/ﾆﾆﾆ}
　　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆﾏ |zｚ─',:::::::::',ﾏ',ﾆﾆﾆ}
　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆﾏ　}ﾆ∧__',:::::::::::l=',ﾆニ',
　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ/. __}ﾆ{ : {: :',::::::::ﾊ!､',ﾆニi
　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ' /ﾆﾆ≧_┴‐.',:::::::::}ﾆ}ﾆニ',
.　　　　　 ,ﾆﾆﾆ/ ∨ﾆ}≠{{　　 }',:::::::}ﾆ}ﾆﾆﾆl
.　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ'　 /＝ﾏニ＼／'}:::::::}ﾆ',ﾆﾆﾆ',
.　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ' 　lﾆﾆ//／ニﾆﾆ}::::::}ニ}ﾆﾆニ}
　　　　　　{::::::::ｲ　 ,'==彳|ﾆﾆﾆﾆﾆ}::::::}孑ﾄ::::::::::',
.　　　　　　{川J 　ｌﾆﾆﾆ||ﾆﾆﾆﾆﾆ}:::::}ﾆニ| ﾏﾄ::}
　　　　　　　　　 |ﾆﾆﾆ||ﾆﾆﾆﾆﾆl::::,'|ﾆニ!　 lﾉ
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　　　　　　　　　 |ﾆﾆﾆ||ﾆﾆニ./::/=||ﾆニ|

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　ト､　　　　　　　 .|　 |
　.＼＼　　　　　　　 |　弋
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　　　　＼＼　　　　　／＼___）　　　　＼. ｀ヽ
　　　　　　＼｀ー─ｧ'　/ 　　　＿ノ ∠＿___＼
　　　　　　　｀ー‐ｧ　〃　　／¨¨´ {￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　 /　 {! 　ｘ‐く　　　　＼　　　　　 |
　　　　　　　　 {_. ! ｀Y´　　/　　　　　＼　　　 |
　　　　　　　 |｀| 　｀¨¨´　　　　　　　　}=====|
　　　　　　　 |¨|　　　　 __rｫ─‐……'７, イ　 |　　　　　『ちょっと待ちやがれ！　って止まりゃ苦労しねぇよなぁ！？』
　　　　　　　 |. |__メ¨Ｖ´　| |　　　　／　ﾉ　∧
　　　　　　　　　　V´|　人　ﾉﾉ　　／　／　./　ヽ
　　　　　　　　　ﾄ､_|¨´|　｀¨´　　 f´　／　 .／　　　＼
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　　　　　　　　 L__j＿＿．-‐'¨¨´／　　　　／
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　　　　　　ﾄ､　＿　　／/{.　　{＼＿/　_ ．-‐'´ 　　　　ﾄ､
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10 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:38:05 ID:3pscivFQ: 　　＼＼＼＼＼＼
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――超高性能戦闘用アンドロイドが二体、揉み合っている只中に向け、

　　　　　　ラインバレルで突っ込んだのはまだ良いとしても、

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11 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:39:05 ID:3pscivFQ: 　|!' .:／　,.:::: ／_,ﾆ、　　　／　. :／　　_ ....ﾆ-.:::::::::::::ﾉ､_:;:;:;:;:.､　ヽ
／／　 ,:::::; ゜辷}.ノ　　　／　. :／　x.::::::::;≦‐-＜￣"＞ﾆﾆヽ:;:;.､　 }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{]
／ r;　 /.::/　　　　　　／　. :／　..:::::＞'´ {r=＝､'/ヽ.,z､＼:. ヽ〉:;:;}. ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　tｸ　＞ .-､
「＼′,:::::;゜･　　　　／　. :／　 .:::::／ r,､__Vﾑ: ;､{弋 i}ｰ' ､／V:;:;:／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r个;　　　　　　　　 / 〃⌒ﾞ;，
｡＼}　{::: {　／>.／　. :／　　.':::::/ ,x '`ー､ゞ'r'r'＞ｲﾘ:- く ,_ｲ;:イ>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀＾´　〈!　　　　 ,' ,:ﾟ辷ﾊj_!
tｮ　　 :::::i／／ｨy=､／ /〉 ,ｲ::::r'＞　. : : : :ヾ:ヾ!≧/ヽr≦ｵ‐!jrく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {. {{ 辷{{ｧｧ′
　　　 i::: l／,'7/´.:/´　 ,｀x',ｲ／_　. :r=- ､: : :}:()ﾞ!_/_厶㌫}夊}´`´,ｩ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヾ.＿//　　　　　　r 、
　　／l:::::l ///ﾟ .:/ ,x＜,≦ノ--､ヽ{`ｰ､_ ｀t‐=彡'"´／,rく>',､_　　┌┬;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `━ ’　　　　　　＼＼
　/／ !:: l'.//. .:;ﾟ／.:/i!／,イ!‐┐}´{}＞'､,ﾑ=､'彡'く｀ヽくメー｀-'＝‐' ノｿ｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ'^
＞―┴┴‐-､/ﾞ￣`.:'"　. .:､. : j:r‐;刈_厶j＞´＿.:::}.､_八ﾞ＿＿ .≦彡"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 tｧ
〃ﾃ‐ｧ-､、ﾞ　｀ヽΞ:. . : : :,≦斧汽㌢´.:￣. : .￣￣!…¨ . . .._ .ィ了
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｀,::://⌒ﾊ､ヾ:.、　ヽﾆL,_`≧:¨´: : :::::::ラ三三=－･ “´≦二＞.､
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ﾑ/　＼ ::: ;=､／,}!. : : ::}ﾄrｸ､=彡" ﾄ:}　　　,Y:i}　　∠>
圦:.　　ヽ;爻;>ｲ:!:.:::::::::ﾘ／｀´　　 {::{　　　j:i:i:{　　　　{}
､I心　　　ﾟ,-=≦ﾉ.:::::／｀　　　　　 i:::}　　 |:ｉ:i:|
､＼}㍉、　 }__}／．イ　　　　　　　 }:::!.　　|:i:i:|
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`＜:::.У　　 []〈_/　　　　　　　　ﾊヽ::.斗'
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::::.〃./　　｀≧＝-―━‐-､　　　｀′
､:::{{:::{::::.... 〃:::.. ..:::::::::::.... ﾟヽ
心〉､ﾞ::::::::...{{:::.､.＿＿＿__ .ノ
´￣￣｀ヽ≧=ﾞ`”＝―≦ー
､:::::....:.. . .丶｀￣￣ヾ
､::.ヽ:::::::::::.:. Y
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　　　――ゆかりへの直接接触を行うために、ラインバレルから自らを強制除装するなど、誰が想像しただろうか。

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12 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:40:06 ID:3pscivFQ: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧,,,　∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　_ﾉ`-､_,-一ｰ- ,_
　　　　　 _)　 r'´　,＿__＿｀★､
　　　　　／＾'~/ﾌ´,r--､`､｀`'ヽ､`､　l　i　/,
　　　　/　　　.}i 　{;;;;;;;;;;} .}:::u::r´`}､i|州|i/ム'__,,
　　　/　U　　,!{　ゝ;__ノ ,ﾉ:::::::{ r^ヽ}｀　"=三__
　　/　　　　 i::::ﾞﾐ､_＿_,,ノ::::u::::! !;;;;} !,　､ミﾐ､
　/　　　　　,!i_j:::::::::::::::::::::::::::::::`､`´ﾉ`､'ミミ､
./　　　　　,!:::::::u::::U:::::_＿:::::::::::::`´!　 i`　　`
{　　　　　ﾒ-一ｰ-ｰ'T´　　 `>､:::::;ﾉ　　|
`､　　　ノ　`>､,　　　`ｰ--'´ _,,>1　v　.|　　正気でありますか！？
　 `-''´,r'￣;r'/`ー-､_＿,,-'´ _ノ　＿,ﾉ
　　　 /::::::/ /　＿_ノヽ_`ﾄ=ﾆ-一''´
　　 ,1::::::ヽL､　`､　　　ゝ､
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　　 `､`ゝ;_::::丿 '´　｀V ﾑ:::::::`-､
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　　　 iニニ|/　　　／ﾆﾆ＼(ニニﾆ}::}=ｧ‐-r'′　　　　　　　 ⌒｀ ,厶 '′
.　i 　 |ニニ{　　　　;ニニニニ＼ニﾆＶ/:; :: :｛　J ／｀丶　＿　 u 爪　　　　　――鈴！？
　 ,　　Ｖニﾆ＼_ ／{二二二ニニ＼ﾆ/: {: :: :‘k 　｀ｰ-　、一}　 ,:公/
　 ′ 　寸ニﾆｱニ辷ニニ=--=ﾐニ/. : :, : : : ', ＼　　　　￣ィ(: ::{:｛
　　｀､　　 `'＜にニニア´ﾆニニﾆV: ,:　　 : : : `、　＞ .,_. イ　｛: : ::{: :、
　　　＼　　　 ∨ニﾆ｛ニニ＼ニコ: {: : . . : : : : `､/ﾆ＼ﾆく､　 :: : ::{: : ＼　　　 __
　　　　　` ｰ--=ﾏﾆﾆ７＼二二＼ｺ: {: : : : : : : : :　ﾏﾆﾆ]ﾆﾆ｝＼;: : :‘:、: : ＼__ (O)
　　　　　　　｀¨¨ｉニﾆ＼二二ヾ:, : : : : . .　　　ﾏﾆ/ニ/ﾆﾆ}ﾞ:、: : :＼: : ＜/./
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.　　　　　　　　　　 Vニニニﾆ＼ニﾆ＼: :. : :: : : : :. Vﾆﾆ＼ニヽ＿ヽ,_／／. . .: :‘:,
　　　　　　　　　　Ｖﾆニニニﾆ＼ニﾆヽ:. : :: :. :. : :.Ｖニニ`'ー┬―‐く:､: ＼.: :: :.}
　　　　　　　　　 {＼ニニニニﾆ＼ニj人:. :. :. : : :.}ニニニニ｛　　　 }:i＼:. ':,: .:′
　　　　　　　　　 {ニニニニニニﾆ｝ニﾆ}＼:. : : : ;ﾆニニニﾆﾊ.　　 jﾉ　ヽ:｝/

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――常識ではありえぬ蛮行。だが、蛮行であるがゆえに……

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
13 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:41:06 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ――生まれた一瞬の隙が、その手を届かせた。

　　　　　　　　　　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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14 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:42:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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15 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:43:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /￣＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ-'　ヽ-'　　 ,'ﾆﾆﾆ|ヽニ',:::::::::lﾘ￣}.ﾆﾆ',
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ/. __}ﾆ{ : {: :',::::::::ﾊ!､',ﾆニi　　　　　　 / ＼|＼
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16 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:45:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,,，､_　　___
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――ゆかりの手に触れたその瞬間、感じたものは浮遊感。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼﾌﾄ
　　　　　　「電脳世界に感覚が転移したんだ」と内部から囁く声が聞こえたような気がする。

　　　　　　そして、それが真実であるということを、自分の感覚全てが自然に理解する。

　　　　　　視覚が捉えるのは何処かの廊下、そしてその向こうの、ドア。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
17 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:46:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　 _.．-‐…‐-　._
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　　　　　　 /_ﾉ7､／　 _.．{､_ノﾆ{_}　　　::::::::::::
　　　　　 _. ﾍ＿{　ヽ／　　',__/｀ヽ､｀¨丶 ::::::::::
　　　　　ﾊ:::://ﾝ^}　|　　　　ヽ:::::::::/l　　l　::::::::
　　　　 /:::V/^}:::工}|＿＿＿__:::: /: | 　 |　 ::::::
　　　　 /´:::|ヽﾉ´　 }:::::::::::::::;::--Ｖ:::::::〉ヾ　　::::
　　　　 _/:::::::jvﾍヽ._/::::::::::::::/　　_|:::::::|　 _}_　　::
　　　〈/::::／{{V^>'::::::::::::::::: |__ノ　|:::::::l_/∩|
　　　 /:／::::::Vﾊ}三ニニニ∧　 __| :::::: { ∪|
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　　 |::::: ／　 jl_|　:| 　 |｀i|:::::::／⌒|:／ :::: |
　　 ¨´ 　／lr'　.:|.　　ヽ｀ﾝ′　　| ::::::::::::|

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――「手持ち火器用の回線から侵入している」と、理解とも言えない理解が意識を走る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘｱｸﾄ
　　　　　　今感じている世界は、ハッキングによって侵入したゆかりの電脳情報を、五感に変換しているもの。

　　　　　　そして、扉の向こうに行かなければならない、とも。この世界……ゆかりの内的意識が崩壊する前に。

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18 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:47:08 ID:3pscivFQ: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　　　　　 ――そして、扉の向こうにあったものは。

　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
19 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:48:10 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（::.　　 . . . ――ｒ-く⌒ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　 ': : : :/_､{＼: :i　乂vノCｌ|: : : :}⌒ヽ:ﾐ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　l: 八: ﾑ/::/:: 　　　　　:/: : : : :|: :从
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. : : : }:ヽ　 i: : :ii ／: : : : : :.|　　　___　　　　　　　　　　　　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　 .|: : : : ／.　　　　 .:　　.:.:|: : : : : i 　 . ｉ　　　　i 　 . ,
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　　　　　　　　　　　　　　　　 }'从..|　　　　　 !　　..:/:/　　　　 /' 　／　　　　　し
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し:::::::::::::::::::::::::::::::u ⌒ヽ＼　　　　　　　／　　－―＼　＼}
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　　　　　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　　　　　　　　　　 ――無数の蟲にたかられ犯される、ゆかりの姿だった。

　　　　　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
20 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:49:11 ID:3pscivFQ: 　　　　　　||
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――ゆかりの全身を覆いすらする数……いや、ちょっとした広間ほどある部屋、

　　　　　　全体に蠢いているそれは、ゆかりの全てを犯していた。

　　　　　　今見ている全てのものが、ゆかりの意識を構成するプログラムであること、

　　　　　　そして何処からか這い出し、その全てを凌辱している淫らな蟲は、ゆかりを屈服させようとするウィルスである……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんなことが、知るともなしに理解できていた。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
21 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:50:06 ID:3pscivFQ: //////////////////.／ : ／: : ': : : :i}
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/////{'　　　　　　　　ノ　　}-∨: :ヾ　　　　 γ¨: : : : :fr>　　　　　 /<､　ゝ　'　/:γア／ .}/
/////{､　　　　　　　 ,　 ''　　〕__}: : : ,　　　 /: : : : ヽ: ｀〔　　　　　 f: : :ヽs｡　　u,ィ: ⌒: : {
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////圦:::::::＼｀` 　　　　　　 {-}: : :,　　　　,:'': : : : : :,'ー/:}.:tｯ:,'　ノ ; : : : }　　　 <ニミx: /
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/////////i}　　／ニニニ==〕iﾄ､　{:.{i　　　　 ∨￣￣´　　　　　(: : :f´
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――何より視覚に焼き付いたのは……自らの全存在を蟲に食われ、いや、蟲に喰わせてなお淫らに笑う顔だった。

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22 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:51:07 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　 ': :': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :/⌒ヽ:＼
　　　　　　　　 /:／: : : :'.:|i: :|i: : :.|i: : : : |i: : : : : {Yヽ　}: :ヾ
.　　　　　　　　 /ｲi : : : : |:l:|i: :|i: : :.|i: : : : |ｉ: : :|i: |i} }　ﾉ:.:|
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　　　　　　　　　 |i : : : : |廾=≦ミヾ_彡' x≧弍:.|ｉ: :; : : : ;
　　　　　　　　　 |i : : :. :.c､∨zﾘ　　　　　∨zﾘc}i /: : :∨
　　　　　　　　　 |i : : : :.ｉ|:: :｀´:: :: :: :: :: :: : ｀´:: 从 i: : : :i
.　　　　　　　　八: : : 圦u 　　　　｀　　　　｡/ ィ: : : : :|
　　　　　　　　　（====）＼　　　､　 ,　　 :j ::{ゞ-=彡)
　　　　　　　／ : : : /　}: :ヽ　　　 j{ 　 .イ}:从ゞr: : : : ＼
.　　　　　　／: : : : : / 　 ^⌒ }: :. .- u: .:{:ノヽ(　人: : : : : : : : ----‐……‐-=ミ
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. : ／￣／: : : : : :.:.彡 '.'　　　　　ヽ　　　　／　　　　 '....｀　: : : : : : : : : : : : : : : :＼: :）
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_: : : : :.:.彡ｲ. 　 l 　　 :.: :　　　／　　: :　　ヽ　　　　: :l　　　l　　　　／　--}: : : 从
..:i￣￣　ゝ===ミ.､ . 　 l　　　　　　　　　: :　　　　　　　 l　　　l　　　..／:／__彡へ: （　）
.--　＝ミ､　／　|):). ￣　　`ヽ　　　　　 ,_，　　　　 .l　　　l　__....（: :（〃-====彡'
　－-　　　´　　　　　　`－　_}　　　　　　　　　　　　 , -‐―　´　　 `ヽ
　　　　　 l　　　　　　　　　　 `ヽ、 .. :-　､_,. ‐ -　、/　_／　　　　　　　}__
　　　　　　、　　　　　　　 r‐- 、ヽ　　　 ,:、　　　〉.／　_ 　　　　　　/　　￣　 ¨
　　　　　　　ヽ　　　　、　＼　` －　／:ﾊ:.、　/　　／:.｝　　　 /
　　　　　　　　＼　　、ヽ、　ヽ、_ ,／:::/'n:｀::ヽ/　／u,／　,　　　 /　　　　　　Ｊ
　　　　　　　　　　ゝ、ヽ __ ` －'::::::::Ｃ{　　Yり::`ﾍ_ ／　／　/　 /
　Ｕ　　　　　　　　　 `ー ´　 ,　ヾ:::::（ o｀ J ,. う:::::/_,／　／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　:.、　ヽ:::::ゞu ノ:::::／　`－' ` 　´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　ヾ; J-　〃　　　　　　　　　　　u
　　　　　　　u　　　　　　　　　　 `　　（_ノﾉ´
　　、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し;!
　　　`　　　、　　　　　　　　　　　　 /: l
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――もっと、もっとと人ですら無いものに凌辱されながら、火照りを隠そうともしない蕩けた顔で笑うゆかり。

　　　　　　身体の穴という穴に、いや、下腹がぐねぐねとのたうっているのは、口や後ろの穴から入り込んだ蟲に、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　内臓すら犯されているからだろう。そして、それは――

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
23 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:52:06 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ　,､人,､'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀^⌒^´

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――自らの全てをウィルスに喰わせ、それを以って時間稼ぎをしようとする、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆかり自身の抵抗であった。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
24 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:53:06 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ-､＼ゝ-.､ヽ　ｒ､　　　／　　　　　　　　　　　　　　　イ
　　　　　　　　　　　　　　　＿　　＼＼__.〉 .ゝ'　}　／　　　　　　　　　 .　＜
　　　　　　　　　　　　　ゝ . ｀ヽ　.)　　　　　　¨　　　　　　　　　 .. ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ´　　　　　　　　　　　 .. ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 . ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 . ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.／　　_　イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ--=≦

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――その光景に、背筋が掻き回されるほどの悪寒を覚える。

　　　　　　ゆかりに、ではない。その蟲こそが彼女の存在を書き換えようとするウィルスであり、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾃｸﾉﾏﾝｻｰ
　　　　　　その存在に対する危険度が恐怖という感情として表されている、と電子遣いとしての本能が理解したのだ。

　　　　　　だがそれでも、反射的にゆかりを救うべく、その体にたかる蟲をはがそうと手を伸ばし……

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
25 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 09:54:00 ID:G/lDe3F6: 投下だー
26 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:54:06 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　心　　∴;．゛;．:.　　　　　 /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以{　ﾏﾑ心、∴ﾊ/淤{　　　　　＿_　　会ｭ｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　㍉ﾑ　 )圭圭才´)圭ｱ.　　　　　 `寸ﾐ､　∴;．゛;．　心.ﾞ／
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　　　　　　　　　　　　　　　＿　　＼＼__.〉 .ゝ'..ﾞⅥ7　　　　　　　　心､　　 ⌒炸ム　　守ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　ゝ . ｀ヽ　.).　　　　〃.　　　　　　　　寸圭≧ｭ≦圭圭掛,　弋代
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ´.　　　　＿_　　会ｭ｡.　　　＜....⌒`寸圭才㍉⌒¨㍉ﾄ､ ⌒㍉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 `寸ﾐ､　∴;．゛;．　心　　　　　￣⌒`　　　　㍉､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　㍉ｭ　　r劣}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　∴;．゛）圭㍉　￣　::゛;．゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.／.....心､　　 ⌒炸ム　　守ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ--=　寸圭≧ｭ≦圭圭掛,　弋代
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒`寸圭才㍉⌒¨㍉ﾄ､ ⌒㍉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣⌒`　　　　㍉､

　　　　　　　　　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ――腕が一本、灼かれた。

　　　　　　　　　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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27 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:55:08 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　＼__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人_ __／
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――いや、灼かれるという表現すら生温い。

　　　　　　蟲を掴んだ瞬間、その手から全身を駆け抜け神経を燃やしたのは、快感とすら呼べぬ快感。

　　　　　　声すら出せずに身体が制御を離れて痙攣する。全身の汁という汁が沸騰する。

　　　　　　ただ触れただけで白く灰になるまで焼き尽くし、死を呼ぶ白い淫魔が駆け抜ける。

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28 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:56:05 ID:3pscivFQ: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧,,,　∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　　_,-一ｰ- ,_
　　　　　　　'´　　,＿__＿｀★､
　　　　　／　 ./ﾌ´,r--､`､｀`'ヽ､`､
　　　　/　　　.}i 　{;;;;;;;;;;} .}::::::::r´`､i
　　　/　　　　,!{　ゝ;__ノ ,ﾉ:::::::{ r^ヽ}
　　/　　　　 i::::ﾞﾐ､_＿_,,ノ::::::::::! !;;;;} !
　/　　　　　,!:::::::::::::::::::::::::::::::::::`､`´ﾉ`､
./　　　　　,!::::::::::::::::::::::_＿:::::::::::::`´!　 i　　　ゲロゲロゲロ♪
{　　　　　ﾒ-一ｰ-ｰ'T´　　 `>､:::::;ﾉ　　|
`､　　　ノ　`>､,　　　`ｰ--'´ _,,>1　　　|　　　　無駄であります！　碌にウイルス対策すら備わっていないくせに、
　 `-''´,r'￣;r'/`ー-､_＿,,-'´ _ノ　＿,
　　　 /::::::/ /　＿_ノヽ_`ﾄ=ﾆ-一''´　　　　　　　この『サキュバス』を駆除しようとするからそうなるであります！
　　 ,1::::::ヽL､　`､　　　ゝ､
　　〈::::!::::::::::::;_)　/__　 i´|::::`､
　　 `､`ゝ;_::::丿 '´　｀V ﾑ:::::::`-､
　　　 `､:::::｀´i　　　　'´ `､::::::::::ヾ}

＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧＿＿＿＿　 ,,∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――鈴の介入を察知したのだろう、何処からともなくケロロの声が響く。

　　　　　　そして、それは間違っていない。鈴のテクノマンサー能力は未だ発展途上の能力だ。

　　　　　　防御の薄いシステムに入り込むのは造作もないが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　攻性の高い防御壁やウィルスに触れれば無事でなどいられない。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
29 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 09:57:01 ID:G/lDe3F6: 鈴さんのためらいの無さが怖い
30 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:58:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＼　　≧　Y＞　l　／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＼_,,. -‐''"´　ミミﾐ　　　　　　≦=-＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　／　　　　　／　ミミミﾐ　　　　　　　　＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼／　　　　　／　　　　/　ミミミミﾐ　　　　　＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　/　　　ミミミﾐ　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　l 　ミミ　＼ﾍY<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　l　￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　 /　　/　　　 l　　　　　ヽ　　　　　　 l　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　/　　ｲﾄ　　　　l　　l　　　ヽ　　　　　 l　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　l　 j　 /　/___　l　　　/　　l　　　　 }　　　　　ト＼￣￣
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　　　　　　　　　　　　　　　-ヽl　/　l/ z___　 l　ﾊ　ﾊ /ヽ___　　 l　　　イ　ﾍ
　　　　　　　　　　　　_,,‐l　l川ﾊ/川;;　￣ ` ヽ l　ﾉﾉ　ﾉ　 l　 `　.l　　　/从
　　　　　　　　　　　 .l　　l　l川川川;;; 　　　 `レ　 x___ __ﾘ　　.l　lソハﾊ从
　　　　　　　　　　　 l　　 l　l川川川∧　　:::::/　　　￣ /　./∧从ヽ从
　　　　　　　　　　　/　　　＼＼ミミミﾐﾍ　、　　　　　　ノ l /从川川 l　ヽ
　　　　　　　　　　 /　　　　　＼＼ミミミミミzx`zzzzzzx ｿ彡彡彡彡l lミミミ　＼
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　＼＼ミfニニ∨三三彡彡彡彡彡 / l＼ミミミ　＼
　　　　　　　　　　/　　　　　　/￣／ ---　x　 ∨三三三彡彡彡ノ/　　ゝミミミミ　ヽ
　　　　　　　　　　l　　　　　／　 /　ニニ＼　　ヽ7=三三三彡　／　　　|ゝミミミミ　}
　　　　　　　　　 /　　'" ／　　 l　　---x　　　　 |~~~~～＝==／　　　　 l lミミミミ　ﾍ
　　　　　　　　　l　　　　　　　　|　／-y i`　　　 | ゝ　　　　　　　　　 /／丶丶ミミミﾐ　＼
　　　　　　　　　l　　　　　　　　|:::::/　　ﾄ'　　　　|　ゝ　　　　　　　　/　　　ヽヽミミミﾐﾐ　ﾍ
　　　　　　　　　ヽ　　　　　　|::／　 /:ヽ　　　/　　ゝ　　　　　 ./　　　　　ヽヽミミミﾐ　/
　　　　　　　　　　ヽ_,,. -‐''"´　　　　 |::::::ゝ　/　　　　ゝ　　　　/　　　　　　　ヽヽ彡彡/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l::::／　　　　　　　　　　/
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――ケロロの口上は続く。これは自らが知識を分け与えた女が作ったものだ。

　　　　　　吸血種に生まれ、現在の「ニンゲン」を憎むからこそ、ケロロが見出した女が作り出したのだと。

　　　　　　人間を染めて狂わすドラッグの副産物。――脳を灼く電脳麻薬。

　　　　　　その女の計画はこれに留まらない。人の世を近いうちに焼き尽くすだろう――そう。

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31 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 09:59:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　 .斗 ─── s｡
　　　　　　　,. 　"　　　　　　　　　 ≧s｡　　　　　　　　　　 ,.､
　　　　　　　￣￣　”''*｡　　　　　　　￣＼　　　　　　　ﾟ:,. ヽ
　　　　　　　　　　　　　　`''" ` ≪　　　　　　＼　　　　　》､i!
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　　　　　　　　　　　　､ｰs｡　　　　i!`ﾟ:,　ﾟ:, ,. :≪　　　`ｰ'"　 >'／　ノ
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　¨'' * ｡,　　　　　　　　¨''''ｰ―/,. -; ≫-:,　　　）　　 .／　／　￣　辷ｰｧiヽ
　　　　　 ¨'' * ｡,ｨｰ‐:､　　＿..{ `''"::::;ｧ　ﾟ:,￣￣}　 ./　　/　　　　（,. 斗'ｰ '’
　　　　　　　　　　`''≪ ニ　,ｨ!:::::::,.ィ:､¨ヽ/.》ヽ,ｨi!_./　　 ;!　　／　　＿.ﾑ .__
　　　　　　　　　　　　　＞'"! l:::::/　　}_,ノ /.／　l:::{　　　!　 /　　／（＿_ 〈.... >
　　　　　　　　　　　　〈ﾟ:, r:/ {..ノヽ／　｀ヽ〈≫'’:::::>'" ￣｀ヽ.＿{　　　 ,.斗*7 ￣;　　　,.､
　　　　　　　＿＿_} i..!L.....斗' ,.斗*''“＞:､,.ィ"''7　　　　　 / ─:､ `ｰ :ｧ－'" 　　 !　ヽ
　　　　　　　　　`ｰ―‐ﾟ:,¨　 /　　 ,.｡+'" ,ｨ''''"　／　 ,.斗- ─'’｀ヽ.　　 ,ノ!　　＿＿,ﾉ　　}
　　　　　　　　　　　　￣　, :≪ ,.斗 :(.._　　　{　ｒ'" : : : : : : : : : : }`ｰ'" _ｌ,. :≪　　　 ,.....」　　　 _,.ィ"
　　　　　　　　　　　　　,. :≪＞''”　　,. :≪ ｀ヽ.　ﾟ:,i! : : : :}ヽ : : : : :ノ¨ ／　　　　　／ i!　 .xｬilｱ
　　　　　　　　　ｰ－ '”　　 ,. :≪ ＞''" 　＼..! : : : :}-i!: :≫'’￣　　　　　　　／ /　}／　／　 ,.ｨ!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 ¨ヽヽ_.} 〃　　　　　＿,ノ:::r‐:､:::::〃　　／￣ ≫''"
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――そう。

　　　　　　今ここでこうして蠢き、巣分けを迎えんとする電群蟲、そしてその女王ですらも、ただの撒き餌に過ぎぬ、と。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
32 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:00:05 ID:3pscivFQ: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧,,,　∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　／　 i　　弋::::::::::::}　　　}::::::::: |　　｀ー'"　　ゞ､::::: ＼
　　　　／　　 l',　　｀ー '"　　 , ':::::::::::弋　　　　／::::＼ :::: ＼
　　_ノ´.　　　　|＼　　　　　　／::::::::::::::::::::｀ー──'":::::::::::::|.＼:::::: ＼
.　 |. 　　　　　|:::::::｀ー─‐ '"::::::::::::::::::::::::::::::::::::⊂二二⊃:::|.　＼::::::::＼
.　 i　　　　　 |:::⊂二二⊃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　／::::::::::: 〉　　そして吾輩は、この「ニンゲン」の国に
.　弋　　　　　∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ .イ´::::::::::＞"
.　　＼　　　.∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／_／ ::::::::＞ ´　　　　　　　大被害を与えてやるでありますよ！
　　　＼　　　＼:::::::::::::::_. -‐t'"￣￣丁｀ー- ､／:::::::::::＞ ´
　　　　　　｀ー‐'"￣＞､／　　　|::::::::::::::.|　＿イ~:::::＞ ´
　　　　　　　　　　　　　　￣`フT.|:::::::::::::::|/ ヽ:::::≦´
　　　　　　　　　　　/:::::| ﾍ:::::::::::/　　＼::＼
　　　　　　　　　　　　　/::::::::|.　｀ー'"＼＿＿,＼::＼
　　　　　　　　　　　/::::::::: |　 /　　　　　／　 .＼::＼

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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――ケロロの哄笑が響く。

　　　　　　「ニンゲン」は滅びるべきだ。そうであるべきものなのだから。そう定められたのだから。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
33 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:01:10 ID:3pscivFQ: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧,,,　∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　.／　　__-=ミ　　　　　　　　　　　　　 '
　　　 /　／　　｀丶､` .＜　　　　　　　　　　　 }
　　　 .|　/　,.:≠:..　　 ',　　 ` ー ─-.r､　　　ﾘ
　　　　|;/{　 ::::::::::::}　　 }　　　　　　　｜＼　　/
　　　　{'　.　乂;;;;ノ　　ﾉ　　　　　　 }　　 ` ´
　　　　 ',　丶 ____　, イ　　　　　　ﾘ
　　　　　 ,　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　――だから、そんな無意味なことは、
　　　　　　ヽ、　　　　 ,.　-‐ ァ'´￣｀`丶、
　　　　　　 > ､_　　／x!　_／　／､　　＼　　　　　　　　　　　　やっても意味が無いでありますよ？
.　　　　　　　,＼／￣￣ブ´　.／|　、ヽ　　　　',
　　　　　,､メ、＼　＞''´　　／ ,.ｲ〆　 } 　　 .ﾘ
　　　　<　ヽへ.　 V, ,ヘ-‐.', ≦　ゝ-‐ '　　.／
　, --<　＼ヽへノ`'`'ｰ'.　ゝ､二` ､/ 　 .／
. {　　　}／ `´　　　　　　　　　　　У　.／
　`ー‐'　　　　　　　　　　　 /　／
　　　　　　　　　　　　　　 r､/.／
　　　　　　　　　　　　　　 `　´

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――ケロロは囁く。無駄だ、と。ゆかりを助けることなどできないと。

　　　　　　だが、それがなんだというのだ。

　　　　　　腕が灼けた程度の事が。まだ、腕ならもう一本ある。

　　　　　　足も、そして、それすら灼けたのであれば、口で。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――諦めるものか。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
34 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:02:06 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ノ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ´: : ー― -ミ
　　　　　　　　　　　　 jI斗 ''ﾞ´: : : : : : : : : : : : ｀ヽ
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＿: 入__
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ゞ､　ﾄ､: f⌒
　　　　　　　　　　　 ∥: : : : : : : : : : : : :＿_: : : :{　　　ﾄ,{ニニニ=--ミ
　　　　　　　　　　ノ∥: : : : : : : : : : γ(　　 )ヽ: ヽ　　　 |ニ≧s。ニ=-＼
　　　　　　　　　f´ /: : : : : : : : : : : :弋ﾆーニﾝ: : : }斗‐＋ミニニ｀ヽニ=-＼
　　　　　　＿,jI才´: : : : : : : : : : : : : :<=ゝ-'=>:.:.∨ニニﾆ圦ニニﾆﾆY￣ﾏ=ﾑ
　　　　　｀￣￣ト/: : : : : : : : : : : : : : : ｀ヾレ': : : 入ニjI斗―‐ミニニi}　　iニi}
　　　　　　　{ニﾆ}: : : : : : : : : : : : : : :.:|: : : : : : ﾄ: Y／ニニニニ》ニ=i}　　iニi}
　　　　　　 /ニﾆ.}: : |: :入: : : : : : : : :人 :.:/}:.:/　ﾘ{iニニニニニヽﾆ .i} 　 iニi}
　　　　　 ./ニニ∧ 个: ､＼: : : : /´;;;;;;}:/;/´　 /　｀マニニニニﾑニヽ　.iニi}
　　　　　/ニ=-/ﾆ入: : :.＼:.:＼: :(;;;;;;;;;;;}'　／⌒ヽ　|: {i_ニニニニﾑ=-i}....iニi}
　　　　./ニニニニニ｀ヽ: : :Y}:ヾ｀`ヽ　　ノ f´::::::::} /: :ﾏニニニﾆﾆ.ﾑ=i}....iニi}
　　　../ニニニニニ/ﾆ/: }: : : :込､　｀入__乂 : ノ/: : : :ﾏニニニﾆ=.ﾑﾘ . iニi}
..　　./ニニニニニ∥={: : : : : : : ヽニニ====- ／: : : :.:.:.ﾏニニニ=-.ﾑ.....iニi}
　　《ニニニニﾆﾆ{iﾆ入: : : : : : : : }ゝニﾆ＜´斗――＜ﾆﾏ-=ニニ=-ﾑ＼ﾆi}
　　 /ニニニニニ圦ニﾆ＞―― ''　ﾉ―＜´￣￣￣｀`》=-.ﾏニニニニﾑ∥ il
　 .∥ニニニニ=＞´ニﾆ＼ー―才: : : : : : Y´￣￣Y´ニニ=ﾏニニﾆニ.∥ﾆi}
　.∥ニニニニニニニ=-　　￣: : : : : : : : :ノ: : : : : : |ニニﾆ=-ﾏニニニ/' ニi}
　＼ニニニニﾆ=-　　　　　　ゝ人＿才´: : : : : : :.∥ニニニニ＞― ''ﾞ　.iニi}
　　　＼ニ=-　　　　　　　　　　ﾘ　.／: : : : : : : : :.:∥ニニニニニ//　　 /ニ/

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――ゆかりが今こうしているのは、自分たちを守るためなのだから。

　　　　　　防ぎようのないハッキングに対し、自らの存在を焼かせ、それによって時間を稼ごうとした行為。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
35 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:03:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ――だから、そうした。

　　　　　　　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　:,:　　　　　　　　 (/)
　　　　　　　　　　　　ﾉ霜斧ﾐx,゜　　　　　　'´　　　　　　　 _ノ(
　　　　　　　　　　　(圭圭圭{!'　　　　　　　　　　　　　　　　(圭{
　　　　　　　　　　　寸圭圭ｲ :';'''　　　　　　　　　　　 '´⌒
　　　　　　　　　　 τ'{{7⌒∴：
　　　　　　　　　　　 )/
　　　　　　　　　。∴{!　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,ｨ(。
　　　　　＿,ｨ(　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`'''´⌒'・
　　　　　,ｨ圭||ｱ　'’　　　　＿_　　　　　　　　　　　　 ,ｨ(＿＿＿_,ｨ∵ 　　　　　　　 ,ｨ(＿
　　　　　炸圭( 　　　 ,ィ升彡　　　　　　　　　　　ノ圭圭圭圭そ　　　　　　　　　。　佳圭心､_
　　　　 ⌒`寸ﾄ､　　 ,{抄'⌒ 　　　ﾉ斧ﾐ､　o　　 ∴炸圭圭圭|iて ',∴ ･　　　　　　　　 _ノ佳佳佳て。
　　　　　　゜　　　　ﾉ/　　　　　 ⌒∴　　・　ﾉ(_ノ圭斥⌒',寸ﾐ､　　　　　　　　',.:,：･'｀¨∵¨¨⌒´
　　　　　,,、　　　／/　　　ノ(　　　　　　　　　/少'⌒ `　　　　　　　..,, _,.｡x≦少"・　　　　　　　,ｨ(＿∴_,：･・
　　π_ノ心､_ノ(,炸||(　　 ,,.,⌒　・っ　　∴ ･　　　　　　　　　　　　　 ;,,ｨ炒⌒;.　　　　c=≠二,ｨ炸圭圭(;''
　　　)圭圭圭圭圭ア　　∴：¨'`　　　`　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',∴ ･　　　　　⌒　寸筵τ'⌒``
　τ｀Ⅷ:圭圭圭圭(_ノ廴　τミx｡、∴＿_　　　　　　　ノ廴_,ｨ炸廴ｨ
　　　)}圭圭圭圭圭そ `⌒'・　　 __,ｨ圭掛x、∵　　　 ,ｨ炸圭少⌒'・
　_,ｨ炸圭圭才寸圭廴｡x:≦少"´⌒''''⌒¨∵¨´　　　　　 ⌒¨¨∵：･
　　　⌒`寸ﾄ､∴｀寸ﾐ､　∵：･
　　　　　　`寸そ：¨'`沁っ

.
36 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:04:06 ID:3pscivFQ: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――血が肉が、神経が、そして脳が魂が灼かれていく。

　　　　　　一匹蟲を取り払うごとに、少なからず己が灰になって散っていく。

　　　　　　だが、それでも。

　　　　　　諦めたくない。

　　　　　　いやだ――

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧,,,　∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-─…・・…─-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 ´　　　　 ★　　　　　｀　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　／ ,∠＞ ,-─…・・・…─-,≠^丶＼
　　　　　　　　　　　　　　　厶'^´　　　｀ヾ:､::::::::::::::::::;:ィ㌻´　　｀`ヾ:､
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　,.. -=ミ　　寸::::::::::::'::/　　 ,.. -=ミ　　　 ,
　　　　　　　　　　　　 /　　んY　Y心　　　;::::::::::::::′　んY　Y心　　 ′
　　　　　　　　　　　　　　 /{　　い匁入り　　　}:::::::::::::i　　い匁入り　　 }:,
　　　　　　　　　　　 /八　　ー≠ "　　　 ,:::::::::::八　　　ー冖´　　 ':::i,
　　　　　　　　　　　　　/ {:::::丶　　　　　　／::::::::::::::::::＼　　　　　　　 , ﾞ:::::}′　　　　我が上官殿が育てた程度の「ニンゲン」が、
　　　　　　　　　　　　 ,　 {:::::::::::::ー‐　　-=彡::::::::::::::::::::::::::::≧=- 　 -=彡:::::::}　,
　　　　　　　　　　　　　　 ;:::::/i/i/i/i/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i/i/i/i/ｉ::::′′　　　　よくもそこまでやるものでありますな！
　　　　　　　　 '　　 ;:::::/i/i/i/i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i/i/i/i::::;　　 ,
　　　　　　　　　　　ｉ　　 ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　 ′　　　　　　　　　　　　　　　感動したであります！
　　　　　　　　　　 |　　　　､::::::::::::::::::::::::::;;_:::::::_＿＿__:::::::_､:::::::::::::::::::::::;　　　　 i
　　　　　　　　　　 l　　　　　丶:::::::::::::::::／´￣　　ー　￣｀＼:::::::::::::::／　　　　 l
　　　　　　　　　　丶　　　　　 ≫ :;:／　　　　　　　　　＼:: イ　　　　丿
　　　　　　　　　　　 .,　　　　ﾉ　≧s｡,_ 　　　　　 _,.｡s≦　､　　　　イ
　　　　　　　　　　　　　　　 ≧=- 　　 γ.:::::::::/　￣￣ヽ:::::｀:.､　　　ー=≦
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::/::/ 　 /∧　　;:::､::::∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::/::/ ＿/　 ∧___ ;:::';:::::∨
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::;::::'　＼　　　　／　;::::;:::::∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::{:::{　　厶冖､∧　　}::::}::::::∨

＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧＿＿＿＿　 ,,∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨

　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｹ　　　　　　ﾛ　　　　　　ﾛ
　　　　　　　　　 ――ならば、と人類抹殺ロジックに犯されたものは感極まったように叫び、

　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
37 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:05:06 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣ﾌﾗｯﾄﾗｲﾝ￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　『ならば、お前から電脳死するでありますよ。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

.
38 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:06:07 ID:3pscivFQ: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――あ、と思う間もなく、無数の蟲が飛び掛かり、身体のあらゆる場所を貪り食らう。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――目、耳、鼻、口、秘所、排泄孔。あらゆる場所が犯される。

　　　　　　内臓を愛撫し味わい喰らい、心臓に喰らい付く。その全てが、人間には耐えられない快楽だった。

　　　　　　絶頂で死を迎え、気をやって蘇生し、また肉片と化し死する。そんな快感に、耐えられるはずなどない。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
39 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:07:16 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼｮｳｷ
　　　　　　　　 ――そんなものを受けて、人間がその存在を保つことなど、不可能なのだから。

　　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　囗　ﾛ　　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロ []　　　　　ﾛ　　　　　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾛロ　　ﾛ　　　　　　　　　　　ﾛ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 []　ﾛ　　　　囗　　　　[]　　　　　　　ﾛ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 [] ロ　[]　　　。　　　　　　　　　　　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　囗　┌┐[]　　　ﾛ　　　　ﾛ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □ [] 　ﾛ　　　　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　囗ﾛ　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロﾛ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘ﾛ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　囗ﾛ

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40 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:08:13 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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41 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:09:05 ID:3pscivFQ: 　　　　＿　　　　　　　　　　　 , ､　　　　　., ､　　　　　　、　　　　　　　　　　　　　ｒ
　　　　'Ｆﾆ]ヽ　　　　　　　 ,／―＼＿＿_,／―＼＿＿＿／―＼_　　　　　＿　　,/:
_　　　　l　 |,ｨｆﾞヾ､　　,ｒュ_,､ -''| l田l |　ｒュ　 | l田l |　　ｒュ　 ! l田ｌ l　`''-ｒュ ,ｨｆ'ﾞ―‐ヾ ,｣ ::
: >　　　|,ｨf'ﾞ.＿__ ヾ､_|__|＿＿_|＿＿|_,,|_,,|＿|＿＿|＿_ｌ_,,|＿|＿＿.!＿__,l_,,|_ゝ .ｒ┬┐_>"ﾞ:.
; .そ_,ｨf'ﾞ　　|__|_,｣　<ﾆlﾆ!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニロﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆロﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆロ｣　 _ィ'´`＾"ﾞ:.:；
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;;.'i:::.ヽ､::;...ｌ`''-----‐---‐---‐---‐---‐---‐--ミ:: ;.:::;..::;;..;;..:. |　　 |-┐|_　　　｢￣￣￣
:./::.;;:; ..ｌヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｢::..:::;;..;;..:;;..;;..: .ｒ -‐‐､, !_,,ｌ..　-　､　　＿
:ﾉ-ｆ'ヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾐ:;;..;;..:;;..;;..:;;..／;::.::.::..:::ｆ::...;;::.::.:;;:...::.:ヽｒ.:::::.:
ヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｼ:;;..;;..:;;..;;../::.:...;;;..:::...:ｌ..::.:;;.::.:;;.::.:;;::..::ｌ::...::::

.
42 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:09:32 ID:G/lDe3F6: オッフ
43 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:10:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　 -―――/ ﾍ―――- .,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　 - 　　　.l｀　ー-------------一　´l　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ､　　｀ヽ　 !　　　　　　　　　　　　 i／´　 -- ､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　｀ '!　　　　　　　　　　　　　／　　　.i　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨ 　　　./　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　　　: 　　　　　　　　　　　　　　　ハ　　　.／　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　.／　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ_ ／　.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　／
　　　　　　　　　　　　　　　　--------　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨
　　　　　　　　　..:　　´　　　　　　　　　　　　｀　　 :..　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　〃　　　　　　 .................................　　　　ﾍ　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 ::.　　 .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...　ノｲ　　　　　　　　　|　相変わらず、良い茶葉を使っていますわね。
　　　　　∨≧ ., :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　,.　≦.／:　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　＿　 :　｀ー-　二ニニニニニ二　-一　´. . /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　/　r---､｀ヽ　　　　￣￣￣￣￣　　　　　　　/　｀ヽ　.,_　　　　　　　　　　　 _,.　＜
　　 i　 i'　´　ヽ )　　　　　　　　　　　　　 /　　　＼　　　　ー---一
　　入　:.　　　　｀.　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　ﾍ
　　i.　＼｀　ー---､　　　　　　　　　　 , '　　　　　　 :
　ハ　　　｀　ー---､ヽ　　　　　　　　　　 , '　　　　　　　　 /
　　　＼　　　　　ﾊ　　｀ﾍ.,_　　　　　 _,.／　　/　　　　.／
　　.　.　＼　　　　＼　　　　　￣￣￣　　　　／　　　／

　　　.|:::::/:::::::::::::::::::lゝﾑ:::::::::::l:::ﾄ､:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ､
　　　.|:::/::::::::::::::::l::/　　l::i::::::::|::|ヾ＼:::::i:::::::::::ﾊ:::::i､::ﾍ
　　　l:::i::::::::::::―ｧﾒ__､__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ﾄ:lﾍ::ﾊ
　　　l:::|::::::::::::≪￣_o＞ヾﾄﾍ:::N≠o_￣≫!::::::l:|::l l:l ﾊ::!
　　. l::::l::l:::::::l/ｲ　　　　　　 |ﾍ{　　　　　 |:!::::/ﾘ:::} ﾘ　ﾘ
　　/:::::ﾍ|!:::::i!:::!　　　　　　 |i　　　　　　ﾘ::/;ｲ:::ﾊ
　./:::::::::::::ﾍ::ﾍﾄ{　　　　　 '　　　　　　/://::|:/:::l､　　　　　　客商売だからね。
./ｲ::::::::::::::::::＼ゝ.　r､＿＿　＿＿_,ｧ／ィ/:::/':::::::ﾄヽ
{/l::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　／::::'::::::::::::::i!:! ヾ　　　　　　　　――それで、いったい何の用かね？
　.l:ﾊ::::::::::::::::::::::::::::iヽ　　　　　　　.,ｲ:::::::::::::::::::::::| ll
　 '　l:::/!:::::::::::::::::::::l　＼　　　／　!::::::::::::::::::::i::| |'
　　 .ﾚ' l::::::::::::::::::::::ﾊ　　｀ー ´　　.ﾊ::::::::::::::::i::N
　　　　.l:::::::::::::::::::/　＼　　　　／　V:::::::::::::i!:!

.
44 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:11:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . -!:､´:￣:￣: : : ‐. .
　　　　　　　　　　　　 .イ､: :l: ヾ､: : :｀ヽ: :、: : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 . ':/: : ヽ:!!: :'､ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 / : ' : : : |､!'､: :ﾞ､ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
　　　　　　　　　　 /: :.: : : : : ｌ‐'ｌ|',: :.ﾞ､: ＼:ヾ: :'iｌ: :.!: :.:.: :.:、
　　　　　　　　　　 /: :, : : : : ;. :|　ﾞ:! '､:.ヾ;､:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
　　　　　　　　　　　 /: :.; : : : : : ｉ: l 　ﾞ､ヾ: '､ゞ;'':''':'':ト､!:.'j:.:.:.:.: f´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　 /; : :i: :i: i:.i: : ';.イ'￣ﾞ､　ヾ:ヽ＼ヾ}: :.|:-;:.:.:.:. |　大鳥香奈枝くん。
　　　　　　　　　 ,'ｲ: : l: :ｉ:.:ｌ :､ｲ:ヾi　＿ﾞ､　｀'ヾ￣`!: :.!'i i::.:.:.: ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　ｉl !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´　　　　　　 i: : lﾉ/::::.:.::.:.:.:.:、
　　　　　　　 lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ＾｀､:.ヽ.　　　 !　　　 ,i／ｒ.'::::::::::.:.::.:.:.::、
　　　　　　　　　　ﾞ､:| .|:.ヾ;ﾞ､ヾ._ゞ-`　　　＿　　ｲ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、　　　　ただの世間話と言ったら……信じます？
　　　　　　　　　　　　　` |.:.:.:./:::l'､:个.､　　 ~　´ 　.ｲ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、
　　　　　　　　　　　 !:.: /:::::l:.ﾞ､:!:::ﾄ.!＞ .. _ ／　!ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、
　　　　　　　　　　 __ !: /:.:.::::ｌ: :ヾ:;:j　｀`丶､、 ,.イﾟ{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、
　　　　　　　　　　. イ´　｀ヾ､‐--!: : :ﾞ､!　　　ヾ|l´　l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:､:::::::::::::.､
　　　　　　／　　　　　ﾞｉ｀丶i:. : :ヾ､..,__...._ |||　_ﾉ}: : : :ヾ:::::::::::!＼::::::::::ヽ
.　　　　　　／　　　　　 !　　'!､:. :.ｌ‐-〈:(=ＱﾆＱ=):〉､: : : 〉-<'ヾ、＼::::::::ヽ
　　　　 /　　　　　　　 i 　　｀`>、 .＞"´-‐｀ヾ{´ ' "´　　ﾞ!.::ヽ　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　　　 !　　　　><>　　　　　｀＼､ ,ｨ:、　| ::.:::ﾞ､　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　 .　　　 |.　　／　　　　　　　　 <><　　l :ﾉ...:.ﾞ､　　ヾ.:::::::ﾞ､
　　 !‐:. _　　　　　 /:　　　 .l:.　／　　　　　　　　　　　＼i/　　.:.ﾞ、　　ヽ ::::::ﾞ､
.　　　＼':､ヽ. ､　　　j::.　　　: :!: /　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　 .`､　　ヽ ::::::ﾞ､
.　　　　｀}rnﾄrぃ.＿.|:ィ:　ノ: ,!:.,'　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　.:ヽ　　ﾞ、.::::ﾞ､
　　　　　ﾐ辻ﾘ)}{(ｒｧ)Ｙﾆヾ;‐ｭ.:: !: .　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '.　 .. .::ﾘ　　ﾞ、.:::::;
. 　 _　＜クベ彡ｰソ{(辷ﾘ辻ﾘ:.l!::.:. : .　.　.　.　.　.. .. .-‐: .　.　.　.　. . .:.:} .::: ／　　　ﾞ、.::::i
.　　ヽ入:.／　!´j::'　.:　i　i.`ﾞ､/ﾟ丶::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::.＝ﾆ二ニ‐:::::::::.:.:.:.:::::ﾘﾐﾆ{ｧ　　　　　　ﾞ、:.::i
　　　／ヽ!フヽ./:__ .:.　.i　i:r;'' ,:≦l＞- :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ｲﾝ辷ｱ._　　　　　　i : ::i
　　　｀ヽ､{--､j´ .'｀'ーi'<ヽﾞ､'ニﾆ;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ニ○l!ﾆﾆ;ﾆﾆﾆ!:' ,' l! ヾ`:　,>　　　　 i : ::!
　　　く/ :.　|'i⌒Y'iー'ィ´{,:ﾞ､oニ;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆl!ﾆﾆ;ﾆﾆﾆ!:/i_j‐''Y⌒'.、　　　　 i : :!
　　　　　｀'Τ三ニ'三Τ´´/:.:.ﾞ､ニ;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆl!ﾆﾆ;ﾆﾆ=!｀l_j i,__.'ヾノ　　　　　 l : |
. 　　　　 |=ﾆﾆﾆﾆﾆl!:.:./:.:.:.:.:.ﾞ}o=;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ﾆ○l!ﾆﾆ;ﾆﾆﾆ!´:''^Ｙヾ'ﾉ′　　　　 |: :|
45 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:11:07 ID:XtoV9O0E: お、女性かな？
46 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:11:32 ID:XtoV9O0E: 大鳥大尉だ！
47 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:12:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
　　　../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠＝=ﾐ＼ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ﾍ
　　.／::::::::::::::::::::|::::::::::::／/　ヾ､　 o｀ヾ:::ﾊ::::::::::i!::;ｲ:;ｲ::::::::!::::::::::::::ﾊ
　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll　　　　　　　　　ﾍ::::/. oヾ､|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l　　私が品行方正な経営者、という程度には？
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／　　　　 |　流石にそのレベルと比較されると悲しいですわね。
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l

　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'　　　　　　　まあ、昔馴染みというのも事実。
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、　　　　　　　そういう相手に腹芸をする趣味もありませんので、
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　端的に問いますが――
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!
　　　　 i!　.::::::::::::::::::/=ﾆニ| i　 ', ､r‐'´!ﾆニO|‐ﾞﾍ
48 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:13:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 |　……ジェイル・スカリエッティ。あなたは何を育てましたの？
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

.
49 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:14:04 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.....-――-....._
　　　　　　　　　　　　　　　,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::｀::..､
　　　　　　　　　　　__　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　/::::::｀:::::::::/ヽ/｀ヽ:::::/ヽ:::::::;､::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　./:::::::::::::::／::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽﾍ:::::::::::ﾊ
　　　　　　　　./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::.
　　　　　　　 /::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
　　　　　　／:／:::::::::::i:r.､:::::::::;｢〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ﾍ:::::::ﾍ
　　　　　./::;ｲ::::::::::::::::lﾉ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ﾄ､::::ﾍ::::::::ﾍ::ﾊ::::::::ﾍ
　　　　　l:/./::/:::::::::／ i:::::::/　/:::::i　ｈ:::::ﾄ､l　x≦i:::::::::}:::l::::::::::::＼
　　　　　{' .l::/l::::::::<　　!::i:::}　.!::::::l　 l ,!:::::ﾚ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ﾄ､:ヽ
　　　　　　 |{ l:::::::|::rヽ　l::l:::l　.!:::::l　 l　!:::i:{　￣´　ﾍ:::::l:::::l:|::::ﾄ､:ﾊ＼ヽ　　　ふむ。ということは大体のところは調べ終えたかね。
　　　　　　 ` .l::::::i!::ヽヽﾍ:ﾄ;ﾍ　lﾙ'　 l　ﾄ:::}ヾ　　　　ﾊ:ﾊ:/::ﾄ;::｢ﾍ:::L　ヾ
　　　　　　　　Ｘ:::ﾊ::::|ヽi　`ヾ､}'　　 .}　!}/　　　　　/:}':::l::::iﾊﾘ　 }l　｀　　､
　　　　　,　 ´　ﾍ{ ﾍ::ﾄ;::ﾊ　　　　　　　 |､　　_ ｨ `,ｲ:::::::::l:::|　ヽ　ﾘ　　　　｀　､
　　.,　 ´　　　　　　ヾi:::::ﾊ　　　　　 !=ﾆ／／ |::::::::;ｲ:∧　ヽ　　　　　　　　　｀ｧ､
.／＿　　　　　　　　　ﾊ:ﾄ;:ﾊ　　　　　　l.　　／　　|::::::/ l/　i　　ヽ　　　　　　 /　〉
{　　　＼　　　　　〈 .|!.i:::｣　　　　ﾊ￣〈　　　.!:::/ /'　 /　　　ヽ　　　　　　　/　/
.!.　　　　＼　　　　.i　ゝィ~i＼.　　　 / ,∠__ヽ　　|:/　　　/　　　　　 i　　　 /　/
.l　　　　　　ヽ　　　l　ﾄ､|:::ﾄ､　｀ヽ､ i'∨!!_｣!! ヽ　l/!　　 /　　　　　　　　l　　　/　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　′　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /ｉ. .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /_i|. . . . .′ 　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′.′ 　 ´　i|. . . / . . .　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　ｉ　　　i _　i|. . /. . . . . .′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|　　. .|^ヾj|. / ｀ヽ . /. . .　　 /　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　. .トj r ＾ﾚ　_И V . . . . . ／　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |∧λ　　　　^ヾ∨ . . . .／　　 /　　　入念に偽装されていましたので、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iいト､　　　〉 . . ／Y 　　ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x─‐┬ﾞ〉ー─≦ー≦-‐１. .　　 |　　　　　　　　　　　追うのは大変でしたのよ？
　　　　　γ　￣　　 ‐-= _ 　　　　 /　＼　ﾚ′斗j}====j} :}: : :|. . .　 ∧
　　　 ⌒丶　　　　｀　 .　}ﾆﾆ=-　._ 　ｉ　､ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . .　　　、
　　'　　　＼　　　　　｀Ｋ─=＜ニュ| ＞┴─"/　　 . . . .／　 : : : . . .　　　＼
　/　　　　　　＼　　　 .へ＞。ー=/　　　.　　/ 　 . f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
. ′ ヽ　　　　　　＼／ . : . ＼ﾆ＞/ _ 　ノ　幺. . . . |　それは仕方ない。鈴くんでなくても、ウチはそういう場所なのだからね。
　　　　　　　　　　／. : : : : : : : :>　´　　　　　 7j}／　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
i　　　 .　_　-=<: : : : : : : : :／　　　　　　 ο"　　　　＼　 /. : : : : : : : . . . .
ト　_　＿Vニニ< ＼: : : : : :"　　　　　　　　 / 　　　　　 у. : : : : : : : : : . . . . .

.
50 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:15:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . -!:､´:￣:￣: : : ‐. .
　　　　　　　　　　　　 .イ､: :l: ヾ､: : :｀ヽ: :、: : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 . ':/: : ヽ:!!: :'､ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 / : ' : : : |､!'､: :ﾞ､ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
　　　　　　　　　　 /: :.: : : : : ｌ‐'ｌ|',: :.ﾞ､: ＼:ヾ: :'iｌ: :.!: :.:.: :.:、
　　　　　　　　　　 /: :, : : : : ;. :|　ﾞ:! '､:.ヾ;､:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
　　　　　　　　　　　 /: :.; : : : : : ｉ: l 　ﾞ､ヾ: '､ゞ;'':''':'':ト､!:.'j:.:.:.:.:.::、
　　　　　　　　　 /; : :i: :i: i:.i: : ';.イ'￣ﾞ､　ヾ:ヽ＼ヾ}: :.|:-;:.:.:.:.:.:::、
　　　　　　　　　 ,'ｲ: : l: :ｉ:.:ｌ :､ｲ:ヾi　＿ﾞ､　｀'ヾ￣`!: :.!'i i::.:.:.:.:.:.:､
　　　　　　　　ｉl !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´　　　　　　 i: : lﾉ/::::.:.::.:.:.:.:、　　　　……身元の不確かな少女たちを買い取り、
　　　　　　　 lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ＾｀､:.ヽ.　　　 !　　　 ,i／ｒ.'::::::::::.:.::.:.:.::、
　　　　　　　　　　ﾞ､:| .|:.ヾ;ﾞ､ヾ._ゞ-`　　　＿　　ｲ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、　　　　　　表向きあちこちの支店で修行させ、
　　　　　　　　　　　　　` |.:.:.:./:::l'､:个.､　　 ~　´ 　.ｲ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、
　　　　　　　　　　　 !:.: /:::::l:.ﾞ､:!:::ﾄ.!＞ .. _ ／　!ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、　　　　　それを繰り返して身元のロンダリングを行う
　　　　　　　　　　 __ !: /:.:.::::ｌ: :ヾ:;:j　｀`丶､、 ,.イﾟ{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、
　　　　　　　　　　. イ´　｀ヾ､‐--!: : :ﾞ､!　　　ヾ|l´　l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:､:::::::::::::.､　　　　　――普段なら、何も言いはしないのですけどね。
　　　　　　／　　　　　ﾞｉ｀丶i:. : :ヾ､..,__...._ |||　_ﾉ}: : : :ヾ:::::::::::!＼::::::::::ヽ
.　　　　　　／　　　　　 !　　'!､:. :.ｌ‐-〈:(=ＱﾆＱ=):〉､: : : 〉-<'ヾ、＼::::::::ヽ
　　　　 /　　　　　　　 i 　　｀`>、 .＞"´-‐｀ヾ{´ ' "´　　ﾞ!.::ヽ　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　　　 !　　　　><>　　　　　｀＼､ ,ｨ:、　| ::.:::ﾞ､　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　 .　　　 |.　　／　　　　　　　　 <><　　l :ﾉ...:.ﾞ､　　ヾ.:::::::ﾞ､
　　 !‐:. _　　　　　 /:　　　 .l:.　／　　　　　　　　　　　＼i/　　.:.ﾞ、　　ヽ ::::::ﾞ､
.　　　＼':､ヽ. ､　　　j::.　　　: :!: /　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　 .`､　　ヽ ::::::ﾞ､

.
51 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:16:06 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 .,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
　　　　　 ,r'::::／:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
　　　　.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
　　　 /:::,:ｲ:::::::|:::::i:::::::::::::::i　 |:::;i!::::i!:::|､:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
　　　.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x､　 |::!.|::::|.|::| ヽ､ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
　　　l:{'　.|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-ｷテセ７i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
　　　.i!　 |::::/|:::::|:::!:::::;ｨ｀ゝ-'-｀　.|::|　i!ｨてソ￣ア|::/::::i!::::::::::::::::|
　　　　 .|::|　|:::|::::',,r'::!　　　　/　|:|　　　｀￣´　,i',ｨ::::/:::::::::::::::::|　　　　……幸せになりたいとは誰しも思う。
　　　　　　|{　 ',::|ヽ::ヽ',!　　　./　　i!　　　　　　.〃/::/::::::::::::::::::::|
　　　　　　ﾞ　　',|:::::ヽ|ヾ､　 /.　　　!　　　　　 ´／ィ::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　生まれでそれが枉げられるなど、つまらないからね。
　　　　　　　／::ﾞ::::::|::::ヽ　　ヽ　　　　　　　　／/::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　-=彡／/::::|:::::::::ヽ　　､_　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::' ,　　　　　　このご時世気にするものは多くなかろうが、
　　　　　　／:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ　　､__　ー ´ 　イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ
　　　　　/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,.　　　　　　／　!:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ､;:｀ヽ､　　　　　　それでも――ね。泣く子はいるのだからね。
　　　　 !´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|｀ヽ､＿　／　　 i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i　　￣￣
　　　　　 .|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::|　　　｀ヽ､　　 ,､r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
　　　　 ,､r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::|　　　　　　7｀ﾍ　　 |::::::::::::::::::::::! |｀ヽ､|

　／: : : : : : : : : : :!ﾞ､: i: : : iヾ､　:. : : : :ヽ : ＼: : : .:ヽ
／: : : : : : :ｉ. : : : : :|:::ﾞ､ｉ!: : . iヾﾞ､　: : : : : ヽ : i; ＼: :.:.ヽ
: : : : : : : : !: : : : : .:|:_;;j!:|!: : . i:ヾﾞ:、　: : : : :ﾞ,:. :! : : ＼.:.:ﾞ､
: : .　. : : : ! . . ; . : :|　 |:.!ｌ: : : . .ヾ:ヽ　 : : : : :! : !. : : : :＼ﾞ.
: . . : : : !: |: : : ﾞ､: ､|　 .!:| !: : : . .:ヾ:.ﾞ､　: : : : ｌ: :l: . i.ヽ . :ヾ
: , : : : .:l: :l!: : : :ヽ:.ﾞ、　!:| ﾞ,:',: : : .:.ﾞ:､:ﾞ:、. : : : l: ! . :.ﾄ, ＼. :
:,' : : : : || l!: : : ｉ :ヽ:.ﾞ､　!|　',:',: : : .:.ﾞ,ﾞ,:ﾞ!､ . : : :|ｉ : : i.i:i､ヾヽ
': : : :: :.:!l ||: : i :ｉ : :ヽ:ﾞ､ !l　 i:i'､: : :.:.',ﾞ､',ﾞ､. : :,,斗: :|:.!|ﾞ! :ﾞ,
: i: : :: :.ｆ:|:||:ｉ : ! i!: : : !､ヾ;l　ｉ:iヽ: : .:.ﾞ,ヽレィ" |: : :ｒ'ﾌ!|:', :ﾞ,
: ｌ:. : : :|..| !!:i: : ',.li;. : :!^'ﾐ､:､　':! ヽ_;,.:ィ"´ _j;,⊥: :!.'､ !|: '! :
: :!: : :.:ｌ、!:|.{:!: : ',《ヽ:.ﾞ､　》ﾞ!＼'ト`ﾍ´;ィ''"´ ,:ﾞ,ｌ: :,' )'ﾌ!! : '!　　　　半ミュータントや犯罪者の係累であるというだけで、
!: i!: : ::|ヽ!:ﾄl !. : :',ゝ,ヽ:Ｖ'　ﾞ,　｀ﾄ、ヽ: ｉ　//:ﾞ :/／/!|: : :'!
:',:ｌ'､: : |: :l:.!_ﾞヾ. : :ﾞ､、ヾ､　　′　　ヽ! '/: : :/_.ノ:::|:!: : :　　　　　女としての幸せが掴めない。……確かにバカバカしいですわ。
: ﾞ､:.', ::|.:∧:ｉ:ヽﾞヽ..:ﾞ､:、　　　　　　　　 // :／'.:|::::::;ﾘｌ: : :
; : ﾞ､:ヽ|.:i:.|:!:i.:.|:､　`ヽヽ　　　|:　　　　 ' '‐'" ｲ.:.:!:::〃::l: : :
:i: : : : ｀,':.:|:.!:l.:.ｌ::＼　ヽ､､＿_＿＿_,／　／.:.:.: |::::::::::::'!: :
; i : : : /:.:.:!:.l:|.:.:!:::::::＼｀ﾞー――ｰ´ ／:::::|.: : : |::::::::::::::',: :
:ヾ!: : /:.:.:.|: :ｌ|.:.:!::::::::::|　ヽ　￣　／ :|::::::::ｌ.:. : : !::::::::::::::::i:
: : ﾞ､/: .:.:.:!:i: : .:.|::::::::::|　　｀ｰ ´　　 |::::::::i.:: : : |:.:.:::.:::.:.:.:.',
52 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:17:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　 ..イ: :._: : ｉ: : : : : : : : : : :｀: :.、
　　　　 ..イ: : ／´:ﾞ、:|!: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　 ,ｲ : : ／: : : : :ﾞ､:|!: : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
　 ,/. . . : : : : : : : :Λ:|:!: : : : : : : : : : : :, : . . . . ﾞ、
. /. . . . . . . .ｉ: : : /:::r'{::!: : : : : : : : : : : |: : : : : : :',
/: : : : : : : : :|: : /'-'!:i＾´!: : : :l､: : : : : : !: : : : : : : !
: : : : : : :,: : :i!: /;'　ｌ:ｉ　　', : : :!ｌ､: : : : : |: : : : : : : :!
: : : : : :/l: : :l!:/;'　 |l　　ﾞ,: : i:l;:､: : : : :!: : :, : : : : i
: :i: : ://{: : :l!'::!_,,.斗‐　　ﾞ: : 'ト-ﾞ､;_: ::| : : |:. : : : :;
､i: : ,'::;':.!: 斗''｢　　|　　　　｀､.:| `､ヾ｀:'ト､: |:. : : : :;
.ヾ: i'⌒ﾞ:!: : _l_!_＿_!__　　　ﾞ､!＿＿ﾞ_l; : : l´..: ヽ: ;
　ヾ{　､｀! : : l:!　　 !　　　　　｀|　　 |!: : :,':´;　/ : ;　　　繰り返しますけど、皇国に弓を引かないなら、応援してるんですのよ？
　 |´ゝ､_ヾ､: :ﾞ、　　|　　　　 |　　,j_;. -'＿ノ: : : ;
　 |: : : : : :〉､｀!'　　!　　　　 !　　 !,.ｲ',: : : : : : : ;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　 |: : : : : ,'::::|丶､川　　△　　川.i.イ: :!::::!:. : : : : : ;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　それは申し訳ないとは思うよ？
　 |: : : : :/::::::|: :.:.:｀｢:::Τ '' Τ:::｢:.:.:.: : !:::::::!: : : : : : ;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　 | : : : /:::::::::{ : : : Ｖ'´　　　｀'V : : : ;l::::::::::! : : : : : ;

　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
　　　../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠＝=ﾐ＼ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ﾍ
　　.／::::::::::::::::::::|::::::::::::／/　ヾ､　 o｀ヾ:::ﾊ::::::::::i!::;ｲ:;ｲ::::::::!::::::::::::::ﾊ
　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll　　　　　　　　　ﾍ::::/. oヾ､|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l　　　だが私も後悔はしていないとも。
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'　　　　　　　　　　――鈴君のこともね。
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l
53 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:18:05 ID:3pscivFQ: 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

　　　　　　　　　　ｧ‐＜
　　　　　　　　　 /::::::::::｀ヽ_,─‐＜
　　　　　 ,-‐＜:::::::::::::::::::::::ヽ‐┬`¨¨''::::::＜
.　　　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::ﾊｧ_}:::::::ヽ:::::::::::ヽ
　　　　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'/ﾆ它}:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:;|ニﾏ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞=-､
.　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,',' }ﾆﾆゝ-ﾐ:::::::::::l:::/ :::::::::::::::::::::::::}
..　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::,':| {.ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ.....l::/::::::::::::::::::::::::::: l
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::: ,:: | ｀ﾏ.ﾆﾆﾆﾆﾆﾑl/:::::::::::::::::::::::::::::::|
.　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::,'::::ﾑ　ﾏ.ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ:::::::::::::::::::::::::::::::|
.　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::,'::::::::::ﾑ.　　ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾑ::::::::::::::::::::::::: |
.　　　　　 l::::::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::>=-、ﾏ≫─≪.ﾑ::::::::::::::::::::::|
　　　　　　l:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::( ◎ )ｲ.ｧ-＝ﾐ.｀Yﾑ::::::::::::::}:::|
.　　　　　 ',:::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::Y　 {(　　）　} }ニ}:::::::::::ﾊ::}
　　　　　　 l:::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::',　ゞ､‐''__ノ,ﾑﾏ:,､､::ｿ. !::|
.　　　　　 l::::|::::::::::::|､:::::::::::::::::::::::::::／ゝ､＿___,イ彡::::}.',:/　 !:|
.　　　　　　 l:::|:::::::::::::|`ヽ::::::::::::::::,,ｲ　　　l　　 ,ﾊ、{ f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 }::|::::::::::::|　,{ｲｱ､:::ﾉ´　　　　 | 　 .|¨ﾞ|,ｨ. |　向井・鈴。およそ７年前に、スカリエッティ氏に拾われ、
　　　　　　　lﾘ::::::::::::| ,'.{.,'　　'　　　　_..　　　,l . |　 |　　　『ナンバーズ』の娼婦となり、高級娼婦にまで上り詰めた少女。
　　　　　 |:::::::::::::::|_ゞ/___ｨ=ﾆﾆﾆﾑ≦ミ‐く.││. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
.　　　　　 |::::::::::::::::|=¨¨¨¨=ﾆﾆﾆﾆﾆﾏﾆﾆﾆヽ∨.　　｀¨
　　　　　 |:::::::::::::::::|¨¨　　,ｲ{ﾆﾆﾆﾆﾏ-｀¨'-=ﾆﾑ
.　　　　　 {::::::::::::::::::|ﾆﾆﾆﾆｱ'ゞ===':::::::::＼｀¨:‐=l､
　　　　　/::|::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ. 　ヽ
.　　　 i:::::!::::::::::::::::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　}
..　　　　l:::::| ::::::::::::::::::: ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'　　　ﾑ

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54 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:19:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′　　バケモノじみた共感能力を持ち、
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l　　　　　　　　顧客に奉仕――いえ、元オーナーにわざわざ言うことでもないですわね。
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶　　　　　　　　　　　　　　問題は――恐らくは未発見遺跡で、遺産に育てられた存在。
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞ、
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!
　　　　 i!　.::::::::::::::::::/=ﾆニ| i　 ', ､r‐'´!ﾆニO|‐ﾞﾍ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　そしておそらくは――カンモンの『市長』に最も近い人物。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

.
55 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:20:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　′　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /ｉ. .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /_i|. . . . .′ 　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′.′ 　 ´　i|. . . / . . .　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　ｉ　　　i _　i|. . /. . . . . .′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|　　. .|^ヾj|. / ｀ヽ . /. . .　　 /　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　. .トj r ＾ﾚ　_И V . . . . . ／　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |∧λ　　　　^ヾ∨ . . . .／　　 /　　　　　彼女の『価値』を、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iいト､　　　〉 . . ／Y 　　ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x─‐┬ﾞ〉ー─≦ー≦-‐１. .　　 |　　　　　　　　　あなたはどこまで知っていますの？
　　　　　γ　￣　　 ‐-= _ 　　　　 /　＼　ﾚ′斗j}====j} :}: : :|. . .　 ∧
　　　 ⌒丶　　　　｀　 .　}ﾆﾆ=-　._ 　ｉ　､ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . .　　　、
　　'　　　＼　　　　　｀Ｋ─=＜ニュ| ＞┴─"/　　 . . . .／　 : : : . . .　　　＼
　/　　　　　　＼　　　 .へ＞。ー=/　　　.　　/ 　 . . . ／　　　ｉ: : : : . . .　　　　＼
. ′ ヽ　　　　　　＼／ . : . ＼ﾆ＞/ _ 　ノ　幺. . . .／　 /　　 |: : : : : . . . 　　　丶
　　　　　　　　　　／. : : : : : : : :>　´　　　　　 7j}／⌒丶　　　　八: : : : : . . .
i　　　 .　_　-=<: : : : : : : : :／　　　　　　 ο"　　　　＼　 /. : : : : : : : . . . .
ト　_　＿Vニニ< ＼: : : : : :"　　　　　　　　 / 　　　　　 у. : : : : : : : : : . . . . .
.ｰ=ニニ∧ニﾆﾆ＼＼: : : ｉ　　　　　　　／{　　　　　　　 / . : : : : : : : : : : : . . . . . .
. ｰ=ﾆニ/∧ニニﾆ＼_ﾋン| 　　　　／　　　　　　ｲ : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . .
　ｰ=ﾆニ/∧ニニニニニ∧ 　　　｛{ 　　　　　　たj: : : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . . .

　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
　　　../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠＝=ﾐ＼ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ﾍ
　　.／::::::::::::::::::::|::::::::::::／/　ヾ､　 o｀ヾ:::ﾊ::::::::::i!::;ｲ:;ｲ::::::::!::::::::::::::ﾊ
　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll　　　　　　　　　ﾍ::::/. oヾ､|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l　　　全て、と言ったら信じるかね？
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／　　　　　　　　　　　 |　……信じますわ。
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂_
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そうかね。やれやれ、酔狂なことだ。
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l

.
56 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:21:06 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.....-――-....._
　　　　　　　　　　　　　　　,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::｀::..､
　　　　　　　　　　　__　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　/::::::｀:::::::::/ヽ/｀ヽ:::::/ヽ:::::::;､::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　./:::::::::::::::／::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽﾍ:::::::::::ﾊ
　　　　　　　　./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::.
　　　　　　　 /::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
　　　　　　／:／:::::::::::i:r.､:::::::::;｢〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ﾍ:::::::ﾍ
　　　　　./::;ｲ::::::::::::::::lﾉ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ﾄ､::::ﾍ::::::::ﾍ::ﾊ::::::::ﾍ
　　　　　l:/./::/:::::::::／ i:::::::/　/:::::i　ｈ:::::ﾄ､l　x≦i:::::::::}:::l::::::::::::＼
　　　　　{' .l::/l::::::::<　　!::i:::}　.!::::::l　 l ,!:::::ﾚ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ﾄ､:ヽ　　　　では君等もおそらくは理解したのだろう。
　　　　　　 |{ l:::::::|::rヽ　l::l:::l　.!:::::l　 l　!:::i:{　￣´　ﾍ:::::l:::::l:|::::ﾄ､:ﾊ＼ヽ
　　　　　　 ` .l::::::i!::ヽヽﾍ:ﾄ;ﾍ　lﾙ'　 l　ﾄ:::}ヾ　　　　ﾊ:ﾊ:/::ﾄ;::｢ﾍ:::L　ヾ　　　　　彼女の価値の本質は、その異能には【無い】と。
　　　　　　　　Ｘ:::ﾊ::::|ヽi　`ヾ､}'　　 .}　!}/　　　　　/:}':::l::::iﾊﾘ　 }l　｀　　､
　　　　　,　 ´　ﾍ{ ﾍ::ﾄ;::ﾊ　　　　　　　 |､　　_ ｨ `,ｲ:::::::::l:::|　ヽ　ﾘ　　　　｀　､
　　.,　 ´　　　　　　ヾi:::::ﾊ　　　　　 !=ﾆ／／ |::::::::;ｲ:∧　ヽ　　　　　　　　　｀ｧ､
.／＿　　　　　　　　　ﾊ:ﾄ;:ﾊ　　　　　　l.　　／　　|::::::/ l/　i　　ヽ　　　　　　 /　〉
{　　　＼　　　　　〈 .|!.i:::｣　　　　ﾊ￣〈　　　.!:::/ /'　 /　　　ヽ　　　　　　　/　/
.!.　　　　＼　　　　.i　ゝィ~i＼.　　　 / ,∠__ヽ　　|:/　　　/　　　　　 i　　　 /　/
.l　　　　　　ヽ　　　l　ﾄ､|:::ﾄ､　｀ヽ､ i'∨!!_｣!! ヽ　l/!　　 /　　　　　　　　l　　　/　/
. l　　　　　　ヽ　　 l　|　＼:::::＼　　｀ﾊｹ=ﾔ　 Y::::l　 ./､　　　　　　 l　　 /　 l
　l　　　　　　　ヽ　,l-l　　＼::::::｀ヽ/::i i ﾊ i　 /::::l　/　　｀ー-　＿_　l　　/　　.!

　　　　　　　　 ,..ｨ : :/､:ヾ{. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
　　　　　　　 .イ : : : :/､::､>ﾞ､: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　,:': : : : : : ,':::>/ /'ヽ: : : : : : : : : :ヽ: : : :. : : ; : : : : ヽ
　　　　　　　/: : : : : : : i￣ {:/ 　ヽ : : : : : : : : : :ﾞ:､: : : : : !: : : : : ﾞ､
　　　　　　,.: : : : : :. : :! 　 |{ 　　　｀、: : : :i､,; : : :ヾ: :.: : :.i:. : : : : :
.　　　　　 /:　: : : : : :｜　 |!　　　　　＼:_;.ィ!ﾞ､:.: : :ヾ､!: : :|::. : : : : :
　　　　　 ':　: : : .:. : : :ト.、　、､ヽ､ｚィ''＼: :i_ 丶､: :7: : : !:::. : :. : :
.　　　　　': : : : : :i: : : :|　｀`ﾞ''''　　　　ｚ≡≠'''　　｀7: : : :i,ｨ'''' ､:.: :　　　　　　　　　　　　　ﾃｸﾉﾏﾝｻｰ
.　　　　　∨:ﾊ: : iへ: :.! ,,,ｘz≡　　　　　　　　　　　/ : : : :l　,..::.　!:.:　　　普通に考えると、電子遣いというだけで
　　　　　　Ｖ　ヽ′ﾘ |` "´　　　　　　　　　 ,': : : : :j! .i´)　 !:.:
　　　　　　　　　 /: :.!　　　　　　　　　＿＿　　!: : ,:／　 ´ .ノ:.:.:　　　　　垂涎ものの価値なのですけどね――
　　　　　　　　 . ': : :ﾘ　　　 _,,. -‐ _.二 -‐ ､_/ヽ､"´　　,ｒ:‐:く :.:.:.:
　　　　　　　　ー‐┤　　l!､_ｒ‐ "´　　　　　＿,,.ノ　　　/::j::::::::＼:.:　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　ゝ　ゝ　　_,,.　-‐ '' ￣　　　　／.: :j:::::::::::::::丶 |　まあうん、そんなものが余技にしか思えないからねぇ。
　　　　　　　　　　　　｀丶、￣　　　　　　　_,...ィ:"/: : : {:::::::::::::::::::　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　 /:::｀`:::::――::::::l!´　　l:::/: : : :.|:::::::::::::::::::
57 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:22:05 ID:3pscivFQ: 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ィ=､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ｀`～r≦: : : : : : : : ≧s｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣: /: : : : : ＼: : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : /: : : : : : : : : : : : : :γ=ﾐヽ　 /
　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ: ::/: : : ′: : : : : }ｉ: : : : ｧ=､{{:::::::Y ∨ /
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　　　　　　　　　　 ′: :′: : : ﾊ: : : : : : /.|: : : : : l|: :|: : : : : : : :∨
　　　　　　　　　　　　　　 {: : :{: : :ﾊ: {　ヽ: : : : {　!: : : : /.!: ′: : : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　　 |: : :ﾍ: :{ ｨfﾃ㍉＼: : ｉ　!,ｨfテ气､: : : : /: : : }: !
　　　　　　　　　　　 ',: : : ヽﾍ.. { rj}　　｀　　 .{ ｆ:j ﾀ: : : :./: : : ::′!
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　　　　　　　　　　　　　　　　.: : : : : :',　　　　　　　　 ∥＞'": : : : /∥ ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ: : : : 乂　　　,､　　　／: : : : : : ,ｲ　{!
　　　　　　　　　　　　　　　　　》､_／从 ≧s｡ _ 。r≦从ゝ=《}／
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　　　　　　　　　　　　　　　／: : ﾊ　　 {::ｲ::::::/∥:＞'／: : |　君たちもカンモン事変の時に知っただろうが、
　　　　　　　　　　　　　　,ｲ: : : : : }　 /|:::|::::/.∥´ ./: : : : |　　　　　　　　　ゆかりくんは『マシナリー』と呼ばれる人造人間だ。
　　　　　　　　　　　 /:/: : : : : ｉ　ﾊ !:/,ｲ〃ニ//: : : : ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　 ´ｉ: : : /: ,' .′./===∥´.//､: : : : : ｉ.!ニﾆ=‐ヽ
　　　　　　　　　　　 |: : /.{:.′i:i:/:: :: ::〃ﾆ.{ニ.ﾏ: ﾊ: / |ニﾆ=‐ノ
　　　　　　　　　　　　　从/　ゝ ′':: :: :: j{ニﾆ|ﾆ=‐ヽゝﾆ.!ニ=‐/
　　　　　　　　y=- ､　　　　　　 /∥{ゝ==..j{ニﾆ|‐=ニニ=‐ |ニ=‐'
　　　　　　／‐=ﾆ=‐ 〕iト．　　 /i:i{|::|:: :: :: j{ﾆﾆ..|‐=ニニ=‐ |ﾆ=‐ﾊ　/
　　　　／}‐=ニニニニ=‐〕iト．i:i:{|::|:: :: :: j{ﾆﾆ..|‐=ニニ=‐ |_／:ﾏ∨ /
　　　 {i:i:|‐=ニニニニニﾆ=‐| i .{|::|:: :: :: j{ﾆﾆ..|‐=ニニ=‐ﾑ　i:::ﾑ ∨ /
.　　　　乂i＼‐=＼‐=ニニﾆ=‐ヽ..{ｉ: !:: :: ::.j{ﾆﾆ .!‐=ニﾆﾆ=‐ﾑﾏ:::ﾑ ∨ /
　　　　　　｀ー´　 .＼‐=ニニﾆ=‐{|::|:: :: :: j{ﾆﾆ. !‐=ニニﾆ=‐ﾑ .ﾏ:::ﾑ.∨
　　　　　　　　　　　　｀＜.ﾆﾆ=‐ i!::|:: :: :: j{ﾆﾆ. !‐=ニニニ=‐ﾑ .}:::::ﾑ }
　　　　　　　　　　　　　　　￣￣..{| :!:: :: ::.j{ﾆﾆ. |‐=ニニニﾆ=‐∨:::::::} !
　　　　　　　　　　　　　　　　 ′{ｉ:::!:: :: ::j{ニニ.!‐=ニニニニ=‐∨::: | |
　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ﾉゝ､:: :: j{ニﾆﾆ.!‐=ニニニニﾆ=‐∨ ! !

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58 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:23:12 ID:3pscivFQ: 　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
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::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l　　彼女たちの特徴として、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'　　身体が外宇宙由来の珪素生命体からクローニングされた、
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´　　　　　　　特殊なナノマシンで構成されており、
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ　　　　　　　　　　　　　　　別の形態への変形や、ほぼ完璧な人間への擬態を行う。
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l

.　　／: : :／ : : ヽ: : : : : :／: ＼: : : : : : ヽ
　　,ｲ . :, : : : : : : ∧､: : : / : : : : :`: : : : : : : .ヽ
　/. . ../ . /: : : : :'::::', : : /:',: : : : : : i : : ヽ.. . . .ヽ
/. : : /: : /: : : : :,':::::::',: /:::::',. . . . . ..!. . . ::!. . . . .ﾞ、
: : : ;/: : ;' : : : : :l`‐^'7:!'＾'''"!: : : : : :l: : : .::|: : : : : ﾞ、
: : :/!: : :i : : : : :l　　ｌ:;′ 　 !: : : : : l: : : .:::|:. : : : : :
: /.:{: : : ! : : : ::i!　　 |i　　　 l: : : : ::!: : : .::j :!: : : : :
/.:/| : ; :!: : :､::j 　　 |!　　　 !: : : :!; ;ｨ: ::::!: !:. : : : :
:/:.:.'! ;i: :i,: : .:`l、　　! 　　　 l: : :jノ'､: : ::!: |:. : :､: :
: : ;ィ/'|: .:i､: :::! ｀''ｰ--' 　 'ｰ-七7　　ヾ:::!: :ｒ''ヽ: ｉ,:
: : ! ｒ=:!: ::lヾ:.lェzｪ、　　　　 _,,ｪzェ　ヾ: :.!､: ﾘ: :!:　　　　その辺りの詳細は流石に初耳ですが、
: : '､、!: : ',　`　　　　　　　　　　　　　 /: : | ''/: : : !
: : : ;>､｀ヾ: :､ """　　　　　　　 """ /.:イ‐::´:. : : :　　　　　まあ予測の範疇です。厄ネタには変わりませんしね。
: : /'!: : :|＼｀`　　　　　　　　　　　　´.ｲ:|::::::::::: : : :
／ ,': : : l: :.:`:...、 /二二二二ﾆヽ_.イ:.:.. :!:::::::::::::. : :　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　 /: : : ::|: : : i:.l:::`::ー;----r‐:'':´:|::!: : : |::::::::::::::::. :　　　　　　　　　 |　だが、その擬態にも唯一欠点がある。
　/: : : :.:.|: : : :l:|::::::::;ｨ′ 　ヾ::::::::!:|: : : :|:::::::::::::::::. :　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

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59 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:24:25 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′　　　……それは？
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、　　 |　身体が損壊するようなダメージを負うと擬態が追いつかない場合がある。
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞ、
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、　　　　　　　それは流石に無理もないというか――
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!
　　　　 i!　.::::::::::::::::::/=ﾆニ| i　 ', ､r‐'´!ﾆニO|‐ﾞﾍ

　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
　　　../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠＝=ﾐ＼ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ﾍ
　　.／::::::::::::::::::::|::::::::::::／/　ヾ､　 o｀ヾ:::ﾊ::::::::::i!::;ｲ:;ｲ::::::::!::::::::::::::ﾊ
　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll　　　　　　　　　ﾍ::::/. oヾ､|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l　　うむ、それゆえにゆかり君が、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'　　　　そういった存在だと知れたわけだが――
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´　　　　　　　　　　　　彼女が覚えていないことが一点だけある。
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l
60 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:25:20 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　 |　彼女が損傷しつつも私に鈴くんを預けた時、
　　　　　　　　 |　　　　　　　　　鈴くんもまた、ゆかりくんと同じ――銀色の血を流していたんだ。
　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｧ‐＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::｀ヽ_,─‐＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-‐＜:::::::::::::::::::::::ヽ‐┬`¨¨''::::::＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::ﾊｧ_}:::::::ヽ:::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'/ﾆ它}:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:;|ニﾏ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,',' }ﾆﾆゝ-ﾐ:::::::::::l:::/ :::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::,':| {.ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ.....l::/::::::::::::::::::::::::::: l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::: ,:: | ｀ﾏ.ﾆﾆﾆﾆﾆﾑl/:::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::,'::::ﾑ　ﾏ.ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ:::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::,'::::::::::ﾑ.　　ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾑ::::::::::::::::::::::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::::::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::>=-、ﾏ≫─≪.ﾑ::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::( ◎ )ｲ.ｧ-＝ﾐ.｀Yﾑ::::::::::::::}:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',:::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::Y　 {(　　）　} }ニ}:::::::::::ﾊ::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::',　ゞ､‐''__ノ,ﾑﾏ:,､､::ｿ. !::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::::|::::::::::::|､:::::::::::::::::::::::::::／ゝ､＿___,イ彡::::}.',:/　 !:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::|:::::::::::::|`ヽ::::::::::::::::,,ｲ　　　l　　 ,ﾊ、{ノ:::,'　'　　},'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }::|::::::::::::|　,{ｲｱ､:::ﾉ´　　　　 | 　 .|¨ﾞ|,ｨ. }/.　　 ∥
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lﾘ::::::::::::| ,'.{.,'　　'　　　　_..　　　,l . |　　　　〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::|_ゞ/___ｨ=ﾆﾆﾆﾑ≦ミ‐く.││. 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::|=¨¨¨¨=ﾆﾆﾆﾆﾆﾏﾆﾆﾆヽ∨.　　｀¨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::|¨¨　　,ｲ{ﾆﾆﾆﾆﾏ-｀¨'-=ﾆﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::::::::::::::::::|ﾆﾆﾆﾆｱ'ゞ===':::::::::＼｀¨:‐=l､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::|::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ. 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i:::::!::::::::::::::::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:::::| ::::::::::::::::::: ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'　　　ﾑ

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61 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:26:04 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　 ,..ｨ : :/､:ヾ{. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
　　　　　　　 .イ : : : :/､::､>ﾞ､: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　,:': : : : : : ,':::>/ /'ヽ: : : : : : : : : :ヽ: : : :. : : ; : : : : ヽ
　　　　　　　/: : : : : : : i￣ {:/ 　ヽ : : : : : : : : : :ﾞ:､: : : : : !: : : : : ﾞ､
　　　　　　,.: : : : : :. : :! 　 |{ 　　　｀、: : : :i､,; : : :ヾ: :.: : :.i:. : : : : :
.　　　　　 /:　: : : : : :｜　 |!　　　　　＼:_;.ィ!ﾞ､:.: : :ヾ､!: : :|::. : : : : :
　　　　　 ':　: : : .:. : : :ト.、　、､ヽ､ｚィ''＼: :i_ 丶､: :7: : : !:::. : :. : :
.　　　　　': : : : : :i: : : :|　｀`ﾞ''''　　　　ｚ≡≠'''　　｀7: : : :i,ｨ'''' ､:.: :
.　　　　　∨:ﾊ: : iへ: :.! ,,,ｘz≡　　　　　　　　　　　/ : : : :l　,..::.　!:.:
　　　　　　Ｖ　ヽ′ﾘ |` "´　　　　　　　　　 ,': : : : :j! .i´)　 !:.:　　　　……それって。
　　　　　　　　　 /: :.!　　　　　　　　　＿＿　　!: : ,:／　 ´ .ノ:.:.:
　　　　　　　　 . ': : :ﾘ　　　 _,,. -‐ _.二 -‐ ､_/ヽ､"´　　,ｒ:‐:く :.:.:.:
　　　　　　　　ー‐┤　　l!､_ｒ‐ "´　　　　　＿,,.ノ　　　/::j::::::::＼:.:
　　　　　　　　　ゝ　ゝ　　_,,.　-‐ '' ￣　　　　／.: :j:::::::::::::::丶
　　　　　　　　　　　　｀丶、￣　　　　　　　_,...ィ:"/: : : {:::::::::::::::::::
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　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
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　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ
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::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l　　　うむ。
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'　　　彼女もまた、マシナリーだ。
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´　　　　　　　それも、ゆかりくんや他のマシナリーが守る価値のある、ね。
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l
62 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:27:05 ID:3pscivFQ: 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　　__/:::ヽ__
　　　　　　　　　　／/:::::::::',:.､|
　　　　　　　　　　 ,':::::,':::::::::::::',､..ヽ
　　　　　　　　　　　　 {:::/|::::::::::::::::| ',:::',
　　　　　　　　　ﾊ{:/ ,|::::::::::::::: |､ﾏﾑ
　　　　　　　　　 ', ∨::|::::::::::::::: |ﾑ//
　　　　　　　　　　 ¨ゝ.l:::::::::::::::::|'_7
　　　　　　　　　 __{ﾆ',::::::::::::::lﾆ}
　　　　　　　　　　　ｧ'"zzzz,::::::::::::{oﾄ､｀＜
　　　　　　　　　　 |/ﾆﾆﾆﾆ,::::::::::l f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆl:::::::: l |　結論から言えば、彼女はカンモン市長に最も近い存在などではない。
　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ|ヽニ',:::::::::l ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　　　ﾑﾆﾆﾆ| 　{.ﾆ',::::::::',　/ﾆﾆﾆ}
　　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆﾏ |zｚ─',:::::::::',ﾏ',ﾆﾆﾆ}
　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆﾏ　}ﾆ∧__',:::::::::::l=',ﾆニ',
　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ/. __}ﾆ{ : {: :',::::::::ﾊ!､',ﾆニi
　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ' /ﾆﾆ≧_┴‐.',:::::::::}ﾆ}ﾆニ',
.　　　　　 ,ﾆﾆﾆ/ ∨ﾆ}≠{{　　 }',:::::::}ﾆ}ﾆﾆﾆl
.　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ'　 /＝ﾏニ＼／'}:::::::}ﾆ',ﾆﾆﾆ',
.　　　　　 ,'ﾆﾆﾆ' 　lﾆﾆ//／ニﾆﾆ}::::::}ニ}ﾆﾆニ}
　　　　　　{::::::::ｲ　 ,'==彳|ﾆﾆﾆﾆﾆ}::::::}孑ﾄ::::::::::',
.　　　　　　{川J 　ｌﾆﾆﾆ||ﾆﾆﾆﾆﾆ}:::::}ﾆニ| ﾏﾄ::}
　　　　　　　　　 |ﾆﾆﾆ||ﾆﾆﾆﾆﾆl::::,'|ﾆニ!　 lﾉ
　　　　　　　　　 |ﾆﾆﾆ||ﾆﾆﾆニ,':::,' |ﾆニ|
　　　　　　　　　 |ﾆﾆﾆ||ﾆﾆニ./::/=||ﾆニ|

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63 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:28:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''"¨¨¨¨＞￢=≦>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ,，・'’　　　r≦Ｌ,／]┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐=＝＝=‐-ミ　 /　　_/　（_〔　,，・'’/ﾍ　＼∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼　〔＿__,.，・'’ノ| // 　|　　|/
　　　　　　　　　　　　　　　 /__rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　　 |〈/r≦　｛/_j__`'くl｛　 | |　;
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈／　　　　　　　＼　　|] └r┐./ `｢匠ﾄ｛　rﾉ/ ｛!
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　｝｝　|] 　 |｛|/ 　 |　　　　fＩ炸　|| ｢￣｢`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　／_,rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　｝｝　込、,|｛|l　 Ν　　　　 / / 八|　｢{　　_|
　　　　　　　　　　　　　〃　＿＿＿＿_丿｝　｝｝　 |｢￣]＼_〉人　￢／ /l/ﾚ'│ | ',　｛｢〉
　　　　　　　　　　　　　　 /　{匕¨¨⌒Ｖ⌒¨ﾌ／　／ﾉ　￣￣＼/∨]∧ イ「∨〉l　|　|,丿 {　{｛∧
　　　　　　　　　　　　　 |｛　＼＼　　／'"　／／　　　　＿　Ｖﾆゝ∧_|///〉r'￣r―‐┘ V(八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｝　｛　　 /"´　　　　｀⌒ 　|i:i:i:i:i:]＼ｈr:くi:i:i:i[　　　　　｝｝{ﾊ
　　　　　　　　　　　　＼＿,,.. -‐…=宀宀=…-ミ　　　　人:i:i:i:/ＴＴ支く＼i:[-ミ_　　｛｛ｰ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　｀丶___／　Ｖi∧i:/　　＼｀⌒ 　｀ヽ、ヾ= /
　　　　　　　　　　　　　　 -┴…=宀宀=…‐-≠ミーrく/ﾆｰﾍ　　　　　　　　　:,　　　　｀,＿_/
.　　　　　　　　　　　　　　　〈/　　　　　　　　　　　　Ｌ f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　 _,,.. 　-‐ヘ、＿_　　 |　カンモン市長にして２ｎｄマシナリー『エリザベス』そのものだ。
　　　　　　　　　　　　　　　 └ｧ''" 　　　　　￣　／ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　／＿＿＿＿＿＿＿__／　〈∧＼__r个......,,_＿___,,∠ゝ..,,___,,. イ＿r─〈
　　　　　　　　　　　　 ┌‐=≦／//　/／　/　　/　　／　｝::::[＼＿＿ﾉ┘ﾉ┘ ＿_　 |∧
　　　　　　　　　　〉　,／　//　/ ./　/　　/　／/　　｝::::￣[ミL.｀¨¨´　／￣｢`Ｌ!.,∧＿＿＿＿〉
　　　　　　　　　　　　 └く＿_,〈/　　　|ｈ/　　〈_／　/　　 /:::::::::::_｝｝|ニニニ|　　 l　|:::::＼＼　　∨∧
　　　　　　　　／／　　/｀ー―┘　　　　　　/　　 /､:::::/￣｝｝|ﾆニ|￣|　　 l　|::::::::::l＼〉　　Ｖ┘
.　　　　　＿＿彡／　　 /　　　　　　　　　　　/　　 /　`'く,.ノフノ二ゝ|: : |　　 l　{::::::::::|　｛　　‘,
.　　　　　　　 ⌒ア゛　　　 /　　　　　　　　　　　/　　 /　　　 |　　　 ‐-ﾐゞ : |　　 l　lノ〉::::| 　｛_
.　　　　　　　／　　　　／　　／"´ 　　　　 | 　 ./､__＿／　　_,,.二ヽ〉／　　〈　｛/〉::::l　　｛　 |!
. 　　　　／　　　　／　＿／　　　　　　　　　ﾉ　 /〉ｰ／ ≧=≦----ﾆﾆ．　　｝〈//]:::＼　｛　 |l
　　　　／　　　　／ ⌒¨¨´　　　　　　　　　／　 /〈／／／/ :/｀ヽ　　Ｌ| 　　｛　jニ/ヱ::::＼＼||
　　　　,.斗--ミ.／　　　　　　　　　／　　 / /＼んr(__/〉〈_/ /|＼／　　　 ,′爪｢＼三了:＼＼
.　　 / 　　/ｰ'ﾞ　　　　　　　　　　　　　／　　　 / /　　　　 └'^´〈_,トミﾄ|　　　 ′/∨〉　＼_〉::::/＼ ',
　　　|　　｛__　　　　　　　　 __／　　 .／ / 　　　　　　　＼｀ヽ,　 /　/Ｙ＾l　　　＼/　　 |
　　　|　　　｀`丶、　　　　　　／　　　　／　 /　　　　　　　　　　 == 〉　|､厶ィ::::|　|〃　　　　＼　 /
　　　|　　　　　　＼＿,,. 　'"￣　　　／　　 /　　　　　　　　　/≧―く<＼|　　/:::::∨￣￣＼　　　∨

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64 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:28:33 ID:G/lDe3F6: アイエ！？
65 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:28:48 ID:/gpAABLE: ……ミツケタゾ
66 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:29:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.....-――-....._
　　　　　　　　　　　　　　　,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::｀::..､
　　　　　　　　　　　__　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　/::::::｀:::::::::/ヽ/｀ヽ:::::/ヽ:::::::;､::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　./:::::::::::::::／::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽﾍ:::::::::::ﾊ
　　　　　　　　./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::.
　　　　　　　 /::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
　　　　　　／:／:::::::::::i:r.､:::::::::;｢〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ﾍ:::::::ﾍ
　　　　　./::;ｲ::::::::::::::::lﾉ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ﾄ､::::ﾍ::::::::ﾍ::ﾊ::::::::ﾍ
　　　　　l:/./::/:::::::::／ i:::::::/　/:::::i　ｈ:::::ﾄ､l　x≦i:::::::::}:::l::::::::::::＼
　　　　　{' .l::/l::::::::<　　!::i:::}　.!::::::l　 l ,!:::::ﾚ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ﾄ､:ヽ
　　　　　　 |{ l:::::::|::rヽ　l::l:::l　.!:::::l　 l　!:::i:{　￣´　ﾍ:::::l:::::l:|::::ﾄ､:ﾊ＼ヽ　　　　彼女は眠っている。
　　　　　　 ` .l::::::i!::ヽヽﾍ:ﾄ;ﾍ　lﾙ'　 l　ﾄ:::}ヾ　　　　ﾊ:ﾊ:/::ﾄ;::｢ﾍ:::L　ヾ
　　　　　　　　Ｘ:::ﾊ::::|ヽi　`ヾ､}'　　 .}　!}/　　　　　/:}':::l::::iﾊﾘ　 }l　｀　　､　　　　　　鈴くんの一部としてね。
　　　　　,　 ´　ﾍ{ ﾍ::ﾄ;::ﾊ　　　　　　　 |､　　_ ｨ `,ｲ:::::::::l:::|　ヽ　ﾘ　　　　｀　､
　　.,　 ´　　　　　　ヾi:::::ﾊ　　　　　 !=ﾆ／／ |::::::::;ｲ:∧　ヽ　　　　　　　　　｀ｧ､
.／＿　　　　　　　　　ﾊ:ﾄ;:ﾊ　　　　　　l.　　／　　|::::::/ l/　i　　ヽ　　　　　　 /　〉
{　　　＼　　　　　〈 .|!.i:::｣　　　　ﾊ￣〈　　　.!:::/ /'　 /　　　ヽ　　　　　　　/　/
.!.　　　　＼　　　　.i　ゝィ~i＼.　　　 / ,∠__ヽ　　|:/　　　/　　　　　 i　　　 /　/
.l　　　　　　ヽ　　　l　ﾄ､|:::ﾄ､　｀ヽ､ i'∨!!_｣!! ヽ　l/!　　 /　　　　　　　　l　　　/　/
. l　　　　　　ヽ　　 l　|　＼:::::＼　　｀ﾊｹ=ﾔ　 Y::::l　 ./､　　　　　　 l　　 /　 l
　l　　　　　　　ヽ　,l-l　　＼::::::｀ヽ/::i i ﾊ i　 /::::l　/　　｀ー-　＿_　l　　/　　.!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　その力が必要とされた時、覚醒するだろうよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

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67 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:30:05 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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68 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:31:06 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…ｸﾝ

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69 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:32:23 ID:3pscivFQ: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「l
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70 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:33:06 ID:3pscivFQ: .
71 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/18(土) 10:35:35 ID:3pscivFQ: というわけで今回は以上となります。
まあ最大の問題は、そんな権能持ちに何であのメンタルが与えられてしまったのかという点なのですが。
あんまり見ている方も多くはないと思いますが、続きは書き上げ次第投下出来ればと思います。
では、此度はこれにて。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――また来てカンモン♪
72 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:36:25 ID:XtoV9O0E: 乙。
73 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:37:26 ID:G/lDe3F6: 乙でしたー
74 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:38:05 ID:PxjsxewE: （´ω｀）乙乙
75 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:38:24 ID:ppoFhBgs: おっつおっつ
76 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 10:39:35 ID:/gpAABLE: 乙～
77 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 15:53:45 ID:8LxPNirc: 乙
…極上の黒髪貧乳が至高の金髪巨乳とのリバーシブルにパワーアップ？＞エリザベ鈴
78 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 17:12:28 ID:ZyZKGG8I: 乙乙
79 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 20:59:05 ID:Gz.K8zVQ: 乙おっつでしたー

 >>77
なるほど『反転』……
80 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 21:06:17 ID:3Fa6cuFs: >>77
>>79
まさか気付く人がいるとは……。
81 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 23:09:21 ID:Gz.K8zVQ: つまり、鈴さんがキカイダーだっｔ（ｻﾞｻﾞｻﾞｯｰ
82 ：名無しの工員さん：2016/06/18(土) 23:18:46 ID:Edz.dq1g: アドルフさんは実は逆玉の輿だった（戦慄）
83 ：名無しの工員さん：2016/06/27(月) 02:05:05 ID:1eL1YQAw: 乙

予想してた通りエリザベスの関係者だったか鈴
ケロロも死んだと思っていた自分を制御できる唯一の存在が、まさか今自分が襲った対象とは思いもしなかっただろうな
自分が無自覚のまま龍の口に飛び込んだ等とは
84 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:30:34 ID:Sh/ON0qY: というわけでサクッと投下いたしますー。
まあ今回もあまり内容は期待しないでください（他作品を見つつ）
85 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:30:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　＿　　　　　　　　　　　 , ､　　　　　., ､　　　　　　、　　　　　　　　　　　　　ｒ
　　　　'Ｆﾆ]ヽ　　　　　　　 ,／―＼＿＿_,／―＼＿＿＿／―＼_　　　　　＿　　,/:
_　　　　l　 |,ｨｆﾞヾ､　　,ｒュ_,､ -''| l田l |　ｒュ　 | l田l |　　ｒュ　 ! l田ｌ l　`''-ｒュ ,ｨｆ'ﾞ―‐ヾ ,｣ ::
: >　　　|,ｨf'ﾞ.＿__ ヾ､_|__|＿＿_|＿＿|_,,|_,,|＿|＿＿|＿_ｌ_,,|＿|＿＿.!＿__,l_,,|_ゝ .ｒ┬┐_>"ﾞ:.
; .そ_,ｨf'ﾞ　　|__|_,｣　<ﾆlﾆ!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニロﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆロﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆロ｣　 _ィ'´`＾"ﾞ:.:；
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:: _,, ､_:":: ｌ_, ,ィ^´`^''ヽヘ<::;;..;ﾞｒ､'^"＾''ｽ,.|＿|＿||＿|_,ｒ''´::..＾''=､::.::::.:ｒ‐- ､ . |―――‐<"ﾞ:.:
´　:: :..; ＼' /;;.;;...;.;.;;;..;ｌ::.:::ﾞ､:::;;.;;::.ﾐ ::.;;.::;.ミ|＿＿＿＿ﾐ::..::;＿::;.:...` ､::..;;..:::..ﾐTTTTTTTTTTT
､` ､; :::...:;;:ｌｲ;;.;..;;;::;;:::ｌTTTTTＴＴＴＴＴＴＴｌ三/＿＿__／＾´:::;.. `､:: ｒ┐_::.::...ﾐｒ―――――‐‐
;;.'i:::.ヽ､::;...ｌ`''-----‐---‐---‐---‐---‐---‐--ミ:: ;.:::;..::;;..;;..:. |　　 |-┐|_　　　｢￣￣￣
:./::.;;:; ..ｌヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｢::..:::;;..;;..:;;..;;..: .ｒ -‐‐､, !_,,ｌ..　-　､　　＿
:ﾉ-ｆ'ヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾐ:;;..;;..:;;..;;..:;;..／;::.::.::..:::ｆ::...;;::.::.:;;:...::.:ヽｒ.:::::.:
ヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｼ:;;..;;..:;;..;;../::.:...;;;..:::...:ｌ..::.:;;.::.:;;.::.:;;::..::ｌ::...::::

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86 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:31:59 ID:Sh/ON0qY: 　／: : : : : : : : : : :!ﾞ､: i: : : iヾ､　:. : : : :ヽ : ＼: : : .:ヽ
／: : : : : : :ｉ. : : : : :|:::ﾞ､ｉ!: : . iヾﾞ､　: : : : : ヽ : i; ＼: :.:.ヽ
: : : : : : : : !: : : : : .:|:_;;j!:|!: : . i:ヾﾞ:、　: : : : :ﾞ,:. :! : : ＼.:.:ﾞ､
: : .　. : : : ! . . ; . : :|　 |:.!ｌ: : : . .ヾ:ヽ　 : : : : :! : !. : : : :＼ﾞ.
: . . : : : !: |: : : ﾞ､: ､|　 .!:| !: : : . .:ヾ:.ﾞ､　: : : : ｌ: :l: . i.ヽ . :ヾ
: , : : : .:l: :l!: : : :ヽ:.ﾞ、　!:| ﾞ,:',: : : .:.ﾞ:､:ﾞ:、. : : : l: ! . :.ﾄ, ＼. :
:,' : : : : || l!: : : ｉ :ヽ:.ﾞ､　!|　',:',: : : .:.ﾞ,ﾞ,:ﾞ!､ . : : :|ｉ : : i.i:i､ヾヽ
': : : :: :.:!l ||: : i :ｉ : :ヽ:ﾞ､ !l　 i:i'､: : :.:.',ﾞ､',ﾞ､. : :,,斗: :|:.!|ﾞ! :ﾞ,
: i: : :: :.ｆ:|:||:ｉ : ! i!: : : !､ヾ;l　ｉ:iヽ: : .:.ﾞ,ヽレィ" |: : :ｒ'ﾌ!|:', :ﾞ,
: ｌ:. : : :|..| !!:i: : ',.li;. : :!^'ﾐ､:､　':! ヽ_;,.:ィ"´ _j;,⊥: :!.'､ !|: '! :
: :!: : :.:ｌ、!:|.{:!: : ',《ヽ:.ﾞ､　》ﾞ!＼'ト`ﾍ´;ィ''"´ ,:ﾞ,ｌ: :,' )'ﾌ!! : '!
!: i!: : ::|ヽ!:ﾄl !. : :',ゝ,ヽ:Ｖ'　ﾞ,　｀ﾄ、ヽ: ｉ　//:ﾞ :/／/!|: : :'!　　つまり……貴方はあの子が、カンモンの市長権限を握っている、
:',:ｌ'､: : |: :l:.!_ﾞヾ. : :ﾞ､、ヾ､　　′　　ヽ! '/: : :/_.ノ:::|:!: : :
: ﾞ､:.', ::|.:∧:ｉ:ヽﾞヽ..:ﾞ､:、　　　　　　　　 // :／'.:|::::::;ﾘｌ: : :　　　　　　　　　　　　　　　そのことを最初から知っていた、ということ？
; : ﾞ､:ヽ|.:i:.|:!:i.:.|:､　`ヽヽ　　　|:　　　　 ' '‐'" ｲ.:.:!:::〃::l: : :
:i: : : : ｀,':.:|:.!:l.:.ｌ::＼　ヽ､､＿_＿＿_,／　／.:.:.: |::::::::::::'!: :
; i : : : /:.:.:!:.l:|.:.:!:::::::＼｀ﾞー――ｰ´ ／:::::|.: : : |::::::::::::::',: :
:ヾ!: : /:.:.:.|: :ｌ|.:.:!::::::::::|　ヽ　￣　／ :|::::::::ｌ.:. : : !::::::::::::::::i:
: : ﾞ､/: .:.:.:!:i: : .:.|::::::::::|　　｀ｰ ´　　 |::::::::i.:: : : |:.:.:::.:::.:.:.:.',

.
87 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:32:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 .,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
　　　　　 ,r'::::／:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
　　　　.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
　　　 /:::,:ｲ:::::::|:::::i:::::::::::::::i　 |:::;i!::::i!:::|､:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
　　　.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x､　 |::!.|::::|.|::| ヽ､ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
　　　l:{'　.|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-ｷテセ７i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
　　　.i!　 |::::/|:::::|:::!:::::;ｨ｀ゝ-'-｀　.|::|　i!ｨてソ￣ア|::/::::i!::::::::::::::::|
　　　　 .|::|　|:::|::::',,r'::!　　　　/　|:|　　　｀￣´　,i',ｨ::::/:::::::::::::::::|　　　　そういうことになる。
　　　　　　|{　 ',::|ヽ::ヽ',!　　　./　　i!　　　　　　.〃/::/::::::::::::::::::::|
　　　　　　ﾞ　　',|:::::ヽ|ヾ､　 /.　　　!　　　　　 ´／ィ::::::::::::::::::::::::|　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　／::ﾞ::::::|::::ヽ　　ヽ　　　　　　　　／/::::::::::::::::::::::::::::|　　　　 |　……どういうつもりか、聞いても？
　　　　　-=彡／/::::|:::::::::ヽ　　､_　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::' ,　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　／:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ　　､__　ー ´ 　イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ
　　　　　/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,.　　　　　　／　!:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ､;:｀ヽ､　　　　　さして面白みも無い話なのだがね。
　　　　 !´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|｀ヽ､＿　／　　 i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i　　￣￣
　　　　　 .|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::|　　　｀ヽ､　　 ,､r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
　　　　 ,､r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::|　　　　　　7｀ﾍ　　 |::::::::::::::::::::::! |｀ヽ､|
,､r- ' ´　　　　|:| |:|:::::::::::::::::::|　　　　　/|三|ﾍ　 |::::::::::::::::::::::!　|　　｀ヽ､
　　　　　　　　 i!　i!:::::::::::::::::::|　　　　/　|三| ヘ|::::::::::::::::::::/　　|　　　　｀ヽ､

　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　 |　――あの権限は、どのような者が持てば、破綻せずにいられると思うかね？
　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

.
88 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:33:59 ID:Sh/ON0qY: .　　／: : :／ : : ヽ: : : : : :／: ＼: : : : : : ヽ
　　,ｲ . :, : : : : : : ∧､: : : / : : : : :`: : : : : : : .ヽ
　/. . ../ . /: : : : :'::::', : : /:',: : : : : : i : : ヽ.. . . .ヽ
/. : : /: : /: : : : :,':::::::',: /:::::',. . . . . ..!. . . ::!. . . . .ﾞ、
: : : ;/: : ;' : : : : :l`‐^'7:!'＾'''"!: : : : : :l: : : .::|: : : : : ﾞ、
: : :/!: : :i : : : : :l　　ｌ:;′ 　 !: : : : : l: : : .:::|:. : : : : :
: /.:{: : : ! : : : ::i!　　 |i　　　 l: : : : ::!: : : .::j :!: : : : :
/.:/| : ; :!: : :､::j 　　 |!　　　 !: : : :!; ;ｨ: ::::!: !:. : : : :
:/:.:.'! ;i: :i,: : .:`l、　　! 　　　 l: : :jノ'､: : ::!: |:. : :､: :
: : ;ィ/'|: .:i､: :::! ｀''ｰ--' 　 'ｰ-七7　　ヾ:::!: :ｒ''ヽ: ｉ,:
: : ! ｒ=:!: ::lヾ:.lェzｪ、　　　　 _,,ｪzェ　ヾ: :.!､: ﾘ: :!:
: : '､、!: : ',　`　　　　　　　　　　　　　 /: : | ''/: : : !　　　　……破綻？
: : : ;>､｀ヾ: :､ """　　　　　　　 """ /.:イ‐::´:. : : :
: : /'!: : :|＼｀`　　　　　　　　　　　　´.ｲ:|::::::::::: : : :　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
／ ,': : : l: :.:`:...、 /二二二二ﾆヽ_.イ:.:.. :!:::::::::::::. : :　　　　 |　破滅と言い換えても良いさ。
　 /: : : ::|: : : i:.l:::`::ー;----r‐:'':´:|::!: : : |::::::::::::::::. :　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　/: : : :.:.|: : : :l:|::::::::;ｨ′ 　ヾ::::::::!:|: : : :|:::::::::::::::::. :

　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.....-――-....._
　　　　　　　　　　　　　　　,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::｀::..､
　　　　　　　　　　　__　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　/::::::｀:::::::::/ヽ/｀ヽ:::::/ヽ:::::::;､::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　./:::::::::::::::／::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽﾍ:::::::::::ﾊ
　　　　　　　　./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::.
　　　　　　　 /::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
　　　　　　／:／:::::::::::i:r.､:::::::::;｢〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ﾍ:::::::ﾍ
　　　　　./::;ｲ::::::::::::::::lﾉ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ﾄ､::::ﾍ::::::::ﾍ::ﾊ::::::::ﾍ
　　　　　l:/./::/:::::::::／ i:::::::/　/:::::i　ｈ:::::ﾄ､l　x≦i:::::::::}:::l::::::::::::＼
　　　　　{' .l::/l::::::::<　　!::i:::}　.!::::::l　 l ,!:::::ﾚ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ﾄ､:ヽ
　　　　　　 |{ l:::::::|::rヽ　l::l:::l　.!:::::l　 l　!:::i:{　￣´　ﾍ:::::l:::::l:|::::ﾄ､:ﾊ＼ヽ　　　　現在の皇国の未来を変え得る権限だ。
　　　　　　 ` .l::::::i!::ヽヽﾍ:ﾄ;ﾍ　lﾙ'　 l　ﾄ:::}ヾ　　　　ﾊ:ﾊ:/::ﾄ;::｢ﾍ:::L　ヾ
　　　　　　　　Ｘ:::ﾊ::::|ヽi　`ヾ､}'　　 .}　!}/　　　　　/:}':::l::::iﾊﾘ　 }l　｀　　､　　　　　　そうと知られれば、君を始め、
　　　　　,　 ´　ﾍ{ ﾍ::ﾄ;::ﾊ　　　　　　　 |､　　_ ｨ `,ｲ:::::::::l:::|　ヽ　ﾘ　　　　｀　､
　　.,　 ´　　　　　　ヾi:::::ﾊ　　　　　 !=ﾆ／／ |::::::::;ｲ:∧　ヽ　　　　　　　　　｀ｧ､　　　あらゆる者が利用しに来るだろう。
.／＿　　　　　　　　　ﾊ:ﾄ;:ﾊ　　　　　　l.　　／　　|::::::/ l/　i　　ヽ　　　　　　 /　〉
{　　　＼　　　　　〈 .|!.i:::｣　　　　ﾊ￣〈　　　.!:::/ /'　 /　　　ヽ　　　　　　　/　/
.!.　　　　＼　　　　.i　ゝィ~i＼.　　　 / ,∠__ヽ　　|:/　　　/　　　　　 i　　　 /　/
.l　　　　　　ヽ　　　l　ﾄ､|:::ﾄ､　｀ヽ､ i'∨!!_｣!! ヽ　l/!　　 /　　　　　　　　l　　　/　/
. l　　　　　　ヽ　　 l　|　＼:::::＼　　｀ﾊｹ=ﾔ　 Y::::l　 ./､　　　　　　 l　　 /　 l
　l　　　　　　　ヽ　,l-l　　＼::::::｀ヽ/::i i ﾊ i　 /::::l　/　　｀ー-　＿_　l　　/　　.!
89 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:35:01 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
　　　../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠＝=ﾐ＼ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ﾍ
　　.／::::::::::::::::::::|::::::::::::／/　ヾ､　 o｀ヾ:::ﾊ::::::::::i!::;ｲ:;ｲ::::::::!::::::::::::::ﾊ
　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ　　大戦前――
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll　　　　　　　　　ﾍ::::/. oヾ､|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l　　カンモンが本来の姿を保っていた時期ならば何も問題はない。
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l　　　　　　　　　社会規範に従い、都市運営を行えば良いだけだ。
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l

　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′　　　　今は――確かに違いますわね。
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l　　　　　　　　誰も彼もが、その恩恵にすがろうと集まってくる。
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、　　　　　　　　　　　　　　　　　・. ・
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶　　　　　　誰も彼もが、自分だけは救ってもらおう、
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞ、
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、　　　　　　　　　そうでなければならない……そう思いますわね。
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　無論、そう思わない者も多いがね。
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!
　　　　 i!　.::::::::::::::::::/=ﾆニ| i　 ', ､r‐'´!ﾆニO|‐ﾞﾍ
90 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:36:00 ID:Sh/ON0qY: 　　　.|:::::/:::::::::::::::::::lゝﾑ:::::::::::l:::ﾄ､:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ､
　　　.|:::/::::::::::::::::l::/　　l::i::::::::|::|ヾ＼:::::i:::::::::::ﾊ:::::i､::ﾍ
　　　l:::i::::::::::::―ｧﾒ__､__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ﾄ:lﾍ::ﾊ
　　　l:::|::::::::::::≪￣_o＞ヾﾄﾍ:::N≠o_￣≫!::::::l:|::l l:l ﾊ::!
　　. l::::l::l:::::::l/ｲ　　　　　　 |ﾍ{　　　　　 |:!::::/ﾘ:::} ﾘ　ﾘ
　　/:::::ﾍ|!:::::i!:::!　　　　　　 |i　　　　　　ﾘ::/;ｲ:::ﾊ　　　　まあどう取り繕っても蛮族の群れだ。
　./:::::::::::::ﾍ::ﾍﾄ{　　　　　 '　　　　　　/://::|:/:::l､
./ｲ::::::::::::::::::＼ゝ.　r､＿＿　＿＿_,ｧ／ィ/:::/':::::::ﾄヽ　　　どのみち最後には「自分の良いように使えないなら無くしてしまえ」とか、
{/l::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　／::::'::::::::::::::i!:! ヾ
　.l:ﾊ::::::::::::::::::::::::::::iヽ　　　　　　　.,ｲ:::::::::::::::::::::::| ll　　　　　　　　　　そんなことを言いだして血で血を洗う争いになるだけだとも。
　 '　l:::/!:::::::::::::::::::::l　＼　　　／　!::::::::::::::::::::i::| |'
　　 .ﾚ' l::::::::::::::::::::::ﾊ　　｀ー ´　　.ﾊ::::::::::::::::i::N
　　　　.l:::::::::::::::::::/　＼　　　　／　V:::::::::::::i!:!

　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
　　　../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠＝=ﾐ＼ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ﾍ
　　.／::::::::::::::::::::|::::::::::::／/　ヾ､　 o｀ヾ:::ﾊ::::::::::i!::;ｲ:;ｲ::::::::!::::::::::::::ﾊ
　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll　　　　　　　　　ﾍ::::/. oヾ､|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l　　最悪の場合、そういった欲望すべてに対応しようとし、
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l　　　心理的に追い詰められて狂い、破綻する。
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／　　　　　　　　……一説によると、『ノア』だったか、
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アレの狂った要因が、それだという。
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l
91 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:36:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼/ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
　　　　　　　　　　　　／:.: ／:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',
　　　　　　　　　　　　　　,.:′／:.:.: : /:.:.:.:.:∧!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.: i
　　　　　　　　　　 /:://:.:.: /:.:./.:.:.:.:.:ｉ|　|:::.:.:.:.:.:|:::i:::ﾍ:.:.:.:ヽ、:.:.:.:.: ∧:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　 /:://:.:.: /:.:./.:.:.: : /:|　Ⅵ:i:.:.:.:|:::l、:::ヽ､、:: Y:.:.:.:.: ∧.:.:.:.: : :l
　　　　　　　　　　ｉ:/ i:.:.:.:/:.:.:从/:.才メ､、!:.:|:.:.: Ⅵ ＼::::ヾ＼:|_＿.:.:.:.:.i .:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　 |′|: : ﾊ:.:.:|:.:.i:|: :;代ぇヾⅥ:.:._厶孑七气￣:ﾘ:::::i:l:!::::!.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　　　　 | : | :|:.:.|:.:.i:|:/ ｀ー‐'　∨V::.　ィ丐ｿ￣＞7:://i::/.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　 | : | :|:.:.|:.:.i:|ﾊ　　　 /　 ∨:.　｀￣￣´ / ////.:.:.:.:.:.:.: l
　　　　　　　　　　　 Ⅵ|　Ⅵハハi　　　 /　　　｀＼　　／イ//:′.:.:.:.:.:.:.:.l　　　だから私は、
　　　　　　　　　　　　　　　＼　Ⅵ::::＼＼　〈　　　　　　　　　-=彡′.:.:.:.:.:.:.:.: ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　／才 : /:八　　｀ヽ　　　　　　　イ:/.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::∧　　　　あの子を誰かの奉仕者にするであるとか、
　　　　　　　　　　 -=彡イ.:/:::/:::::::∧　､..__　　　　　　　／/.:.:.:.:.:.::::::::::::: : ヽ::＼
　　　　　　　　　　　　　　 // : /:::/: : :::::::∧　　...,,,￣￣´ ／才:::::ｲ::::::::::::::::::::::ﾍ:::＼::＼　　　　　　　　　　そういう考えは捨てた。
　　　　　　　　　　　 // : /:::/: :.:.:.:::::::::∧　　　　　／／/:: //:::::::::::::::::: i|::::::Ⅵ:.:ヾ:.:≧=ー
　　　　　　　　　　　　　 /ｲ: : ハｉ :.:.:.:.:.:::::::∧ﾊ、__　　　／　,':::://:::::::::::::::::: : lト､:::!i　｀￣￣
　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:ｉ:::::|: : :.:.:.::::::::::∧　　￣´_　　 |:://:: /:::::::::::::::: ∧:::Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　厶斗::::|: : : ::::::::::::::::∧　　　　　〉-〈i/∧:/::::::::::::::::::/!　iヽく
　　　　　　　.　．　-　 ´　　　|:::∧: : : ::::::::::∨　＼　　 /!二!∨ ∧:::::::::::::::://　 l　　｀　．.
　 . ．　 "　　　　　　　　　 ∨　∨: : ::::::::::|:　　　　 / :!同!: ∨:::::::::::::::: //　　 !　　　　　　｀

.
92 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:38:00 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . -!:､´:￣:￣: : : ‐. .
　　　　　　　　　　　　 .イ､: :l: ヾ､: : :｀ヽ: :、: : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 . ':/: : ヽ:!!: :'､ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 / : ' : : : |､!'､: :ﾞ､ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
　　　　　　　　　　 /: :.: : : : : ｌ‐'ｌ|',: :.ﾞ､: ＼:ヾ: :'iｌ: :.!: :.:.: :.:、
　　　　　　　　　　 /: :, : : : : ;. :|　ﾞ:! '､:.ヾ;､:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
　　　　　　　　　　　 /: :.; : : : : : ｉ: l 　ﾞ､ヾ: '､ゞ;'':''':'':ト､!:.'j:.:.:.:.:.::、
　　　　　　　　　 /; : :i: :i: i:.i: : ';.イ'￣ﾞ､　ヾ:ヽ＼ヾ}: :.|:-;:.:.:.:.:.:::、
　　　　　　　　　 ,'ｲ: : l: :ｉ:.:ｌ :､ｲ:ヾi　＿ﾞ､　｀'ヾ￣`!: :.!'i i::.:.:.:.:.:.:､
　　　　　　　　ｉl !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´　　　　　　 i: : lﾉ/::::.:.::.:.:.:.:、
　　　　　　　 lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ＾｀､:.ヽ.　　　 !　　　 ,i／ｒ.'::::::::::.:.::.:.:.::、　　　　…………。
　　　　　　　　　　ﾞ､:| .|:.ヾ;ﾞ､ヾ._ゞ-`　　　＿　　ｲ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、
　　　　　　　　　　　　　` |.:.:.:./:::l'､:个.､　　 ~　´ 　.ｲ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、　　　　　それは、カンモンの市長権限という貴重な遺物が、
　　　　　　　　　　　 !:.: /:::::l:.ﾞ､:!:::ﾄ.!＞ .. _ ／　!ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、
　　　　　　　　　　 __ !: /:.:.::::ｌ: :ヾ:;:j　｀`丶､、 ,.イﾟ{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、　　　　　　　　　永遠に失われるリスクを覚悟のうえで？
　　　　　　　　　　. イ´　｀ヾ､‐--!: : :ﾞ､!　　　ヾ|l´　l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:､:::::::::::::.､
　　　　　　／　　　　　ﾞｉ｀丶i:. : :ヾ､..,__...._ |||　_ﾉ}: : : :ヾ:::::::::::!＼::::::::::ヽ f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.　　　　　　／　　　　　 !　　'!､:. :.ｌ‐-〈:(=ＱﾆＱ=):〉､: : : 〉-<'ヾ、＼:::::::: |　馬鹿を言うものだ。そんなもの、何だというのだ。
　　　　 /　　　　　　　 i 　　｀`>、 .＞"´-‐｀ヾ{´ ' "´　　ﾞ!.::ヽ　＼:::: ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　／　　　　　　　　　 !　　　　><>　　　　　｀＼､ ,ｨ:、　| ::.:::ﾞ､　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　 .　　　 |.　　／　　　　　　　　 <><　　l :ﾉ...:.ﾞ､　　ヾ.:::::::ﾞ､
　　 !‐:. _　　　　　 /:　　　 .l:.　／　　　　　　　　　　　＼i/　　.:.ﾞ、　　ヽ ::::::ﾞ､
.　　　＼':､ヽ. ､　　　j::.　　　: :!: /　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　 .`､　　ヽ ::::::ﾞ､
.　　　　｀}rnﾄrぃ.＿.|:ィ:　ノ: ,!:.,'　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　.:ヽ　　ﾞ、.::::ﾞ､
　　　　　ﾐ辻ﾘ)}{(ｒｧ)Ｙﾆヾ;‐ｭ.:: !: .　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '.　 .. .::ﾘ　　ﾞ、.:::::;
. 　 _　＜クベ彡ｰソ{(辷ﾘ辻ﾘ:.l!::.:. : .　.　.　.　.　.. .. .-‐: .　.　.　.　. . .:.:} .::: ／　　　ﾞ、.::::i
.　　ヽ入:.／　!´j::'　.:　i　i.`ﾞ､/ﾟ丶::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::.＝ﾆ二ニ‐:::::::::.:.:.:.:::::ﾘﾐﾆ{ｧ　　　　　　ﾞ、:.::i
　　　／ヽ!フヽ./:__ .:.　.i　i:r;'' ,:≦l＞- :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ｲﾝ辷ｱ._　　　　　　i : ::i
　　　｀ヽ､{--､j´ .'｀'ーi'<ヽﾞ､'ニﾆ;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ニ○l!ﾆﾆ;ﾆﾆﾆ!:' ,' l! ヾ`:　,>　　　　 i : ::!
　　　く/ :.　|'i⌒Y'iー'ィ´{,:ﾞ､oニ;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆl!ﾆﾆ;ﾆﾆﾆ!:/i_j‐''Y⌒'.、　　　　 i : :!
　　　　　｀'Τ三ニ'三Τ´´/:.:.ﾞ､ニ;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆl!ﾆﾆ;ﾆﾆ=!｀l_j i,__.'ヾノ　　　　　 l : |
. 　　　　 |=ﾆﾆﾆﾆﾆl!:.:./:.:.:.:.:.ﾞ}o=;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ﾆ○l!ﾆﾆ;ﾆﾆﾆ!´:''^Ｙヾ'ﾉ′　　　　 |: :|
93 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:38:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　あの子自身が、したいようにすればいいのだよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

.
94 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:40:00 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
　　　../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠＝=ﾐ＼ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ﾍ
　　.／::::::::::::::::::::|::::::::::::／/　ヾ､　 o｀ヾ:::ﾊ::::::::::i!::;ｲ:;ｲ::::::::!::::::::::::::ﾊ
　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll　　　　　　　　　ﾍ::::/. oヾ､|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l　　何のために、誰のために、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'　　　　自らに与えられた権能を行使するのか、
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あるいはしないのか。
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ　　　　　　　　　　　　　　その程度の事、自分で決めても良いではないかね。
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l

　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'　　　　　　　その結果、どのような脅威となっても、
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、　　　　　　　　　どれほどの被害を出すことになったとしても？
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞ、　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、　　　　　 |　今さらそれを恐れる世界かね。
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!
　　　　 i!　.::::::::::::::::::/=ﾆニ| i　 ', ､r‐'´!ﾆニO|‐ﾞﾍ
95 ：名無しの工員さん：2016/06/29(水) 23:40:53 ID:9e15YiFQ: せやな
96 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:41:00 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.....-――-....._
　　　　　　　　　　　　　　　,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::｀::..､
　　　　　　　　　　　__　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　/::::::｀:::::::::/ヽ/｀ヽ:::::/ヽ:::::::;､::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　./:::::::::::::::／::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽﾍ:::::::::::ﾊ
　　　　　　　　./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::.
　　　　　　　 /::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
　　　　　　／:／:::::::::::i:r.､:::::::::;｢〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ﾍ:::::::ﾍ
　　　　　./::;ｲ::::::::::::::::lﾉ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ﾄ､::::ﾍ::::::::ﾍ::ﾊ::::::::ﾍ
　　　　　l:/./::/:::::::::／ i:::::::/　/:::::i　ｈ:::::ﾄ､l　x≦i:::::::::}:::l::::::::::::＼
　　　　　{' .l::/l::::::::<　　!::i:::}　.!::::::l　 l ,!:::::ﾚ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ﾄ､:ヽ　　　　まあ、流石に利他的な考え方は教えたがね。
　　　　　　 |{ l:::::::|::rヽ　l::l:::l　.!:::::l　 l　!:::i:{　￣´　ﾍ:::::l:::::l:|::::ﾄ､:ﾊ＼ヽ
　　　　　　 ` .l::::::i!::ヽヽﾍ:ﾄ;ﾍ　lﾙ'　 l　ﾄ:::}ヾ　　　　ﾊ:ﾊ:/::ﾄ;::｢ﾍ:::L　ヾ　　　しかし、何を以て他者の利であるかは、彼女自身が
　　　　　　　　Ｘ:::ﾊ::::|ヽi　`ヾ､}'　　 .}　!}/　　　　　/:}':::l::::iﾊﾘ　 }l　｀　　､
　　　　　,　 ´　ﾍ{ ﾍ::ﾄ;::ﾊ　　　　　　　 |､　　_ ｨ `,ｲ:::::::::l:::|　ヽ　ﾘ　　　　｀　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　考えて決めることだ。
　　.,　 ´　　　　　　ヾi:::::ﾊ　　　　　 !=ﾆ／／ |::::::::;ｲ:∧　ヽ　　　　　　　　　｀ｧ､
.／＿　　　　　　　　　ﾊ:ﾄ;:ﾊ　　　　　　l.　　／　　|::::::/ l/　i　　ヽ　　　　　　 /　〉　　その結果、自分が、或いは
{　　　＼　　　　　〈 .|!.i:::｣　　　　ﾊ￣〈　　　.!:::/ /'　 /　　　ヽ　　　　　　　/　/
.!.　　　　＼　　　　.i　ゝィ~i＼.　　　 / ,∠__ヽ　　|:/　　　/　　　　　 i　　　 /　/　　　　　自分の大事なものが損なわれても。
.l　　　　　　ヽ　　　l　ﾄ､|:::ﾄ､　｀ヽ､ i'∨!!_｣!! ヽ　l/!　　 /　　　　　　　　l　　　/　/
. l　　　　　　ヽ　　 l　|　＼:::::＼　　｀ﾊｹ=ﾔ　 Y::::l　 ./､　　　　　　 l　　 /　 l
　l　　　　　　　ヽ　,l-l　　＼::::::｀ヽ/::i i ﾊ i　 /::::l　/　　｀ー-　＿_　l　　/　　.!

.
97 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:41:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　|　何を行い、何を行わないのか。
　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　誰を救い、誰を滅ぼすのか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　誰の手を取り、誰の手を払うのか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

.
98 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:42:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : :/ヽ: :/:ヽ／ヽ/ヽ : /ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′: : : : : : /ヽ/ヽ/: : ∨: : : : : : : : :∨ : ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :|: : : :/: : : : : : : ｉ : : : : : : : : | : : : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : :|: : :/: : : : : : /: M/^|.:.: : : :.:|: :|: :|: : :|: : : : ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　／: : : :|: :/: : : : : : /: : |　　:!:i.:.:.: : :|: :|: :|: : :|: : : : | ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 ∠/: /: : :|: ｉ: : |: : : |/:l: :/　　 |:|: : : : |:ﾊ!: :!.: :.|: | : : | : |
　　　　　　　　　　　　 /／|: : : : :|: : |.: :.十ナ/==‐-|ﾄ､: : 斗七ﾅ|: : |: | : : | : |
　　　　　　　　　　　　　　 /　/ |: |: :|: |: /|: : : |弋込ｿミ.ﾘ ∨ : 杙ｿｱ: /:.ﾘi : :,: :/
　　　　　　　　　　　　　　　　／　.|/|: :|: |/八.: :.:| ｰ　　-‐　　 ∨:.| 　 /|:/: //: :/|/＼　　　誰が何を言おうとも。
　　　　　　　　　　／ . 　　メ| : : : : ＼:| 　　　　　ﾘ:.:|　 / |: ://|: /.　　＼
　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　| : i : : :小　　　　　　　　|∨　/: :ﾙ'|/:.|/　　　　　　　　　誰に嫌われようとも。
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　乂|: : : : :ﾊ　　　､＿＿イ_ ／!: : : : : i : | 　　　　 |
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　 |:i : : : : |＼　　　　　／　|: : : :ｉ: :|乂　　　 /　　　　　どんな後悔を胸に抱こうとも。
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 |ﾊ: : : : :,　＼　　 /　.| 　|: : : ﾊ: |　　　　　 /　 |
　　　　　　　 {￣￣｀ヽ　　　　　　　　　 .}＼: :ﾄ廴.　|｀ｰ‐'|. 　|　 |: : / .}/　　　　 |/.　　|
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 |.　　ヽ!　　 /　只.|.　 | 　|: /　.|　　　　 |　　　|
　　　　　　　 |　　　　　｀ヽ　　　　　 |　　　ヽ__/　 {　} ヽ__|　 !/ 　 |　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 |　自分のやりたいことは、自分で決めなさい。――私はただ、それを教えた。
　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

.
99 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:44:00 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　′　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /ｉ. .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /_i|. . . . .′ 　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′.′ 　 ´　i|. . . / . . .　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　ｉ　　　i _　i|. . /. . . . . .′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|　　. .|^ヾj|. / ｀ヽ . /. . .　　 /　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　. .トj r ＾ﾚ　_И V . . . . . ／　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |∧λ　　　　^ヾ∨ . . . .／　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iいト､　　　〉 . . ／Y 　　ｉ　　　……それは、彼女に「協力」を願うなと？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x─‐┬ﾞ〉ー─≦ー≦-‐１. .　　 |
　　　　　γ　￣　　 ‐-= _ 　　　　 /　＼　ﾚ′斗j}====j} :}: : :|. . .　 ∧　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　 ⌒丶　　　　｀　 .　}ﾆﾆ=-　._ 　ｉ　､ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . .　　　、　　　　 |　そんなことは言わないとも。
　　'　　　＼　　　　　｀Ｋ─=＜ニュ| ＞┴─"/　　 . . . .／　 : : : . . .　　　＼　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　/　　　　　　＼　　　 .へ＞。ー=/　　　.　　/ 　 . . . ／　　　ｉ: : : : . . .　　　　＼
. ′ ヽ　　　　　　＼／ . : . ＼ﾆ＞/ _ 　ノ　幺. . . .／　 /　　 |: : : : : . . . 　　　丶
　　　　　　　　　　／. : : : : : : : :>　´　　　　　 7j}／⌒丶　　　　八: : : : : . . .
i　　　 .　_　-=<: : : : : : : : :／　　　　　　 ο"　　　　＼　 /. : : : : : : : . . . .
ト　_　＿Vニニ< ＼: : : : : :"　　　　　　　　 / 　　　　　 у. : : : : : : : : : . . . . .
.ｰ=ニニ∧ニﾆﾆ＼＼: : : ｉ　　　　　　　／{　　　　　　　 / . : : : : : : : : : : : . . . . . .
. ｰ=ﾆニ/∧ニニﾆ＼_ﾋン| 　　　　／　　　　　　ｲ : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . .
　ｰ=ﾆニ/∧ニニニニニ∧ 　　　｛{ 　　　　　　たj: : : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . . .

　　　.|:::::/:::::::::::::::::::lゝﾑ:::::::::::l:::ﾄ､:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ､
　　　.|:::/::::::::::::::::l::/　　l::i::::::::|::|ヾ＼:::::i:::::::::::ﾊ:::::i､::ﾍ
　　　l:::i::::::::::::―ｧﾒ__､__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ﾄ:lﾍ::ﾊ
　　　l:::|::::::::::::≪￣_o＞ヾﾄﾍ:::N≠o_￣≫!::::::l:|::l l:l ﾊ::!
　　. l::::l::l:::::::l/ｲ　　　　　　 |ﾍ{　　　　　 |:!::::/ﾘ:::} ﾘ　ﾘ
　　/:::::ﾍ|!:::::i!:::!　　　　　　 |i　　　　　　ﾘ::/;ｲ:::ﾊ　　　　　　鈴が君に協力するかどうかも、彼女が決めることさ。
　./:::::::::::::ﾍ::ﾍﾄ{　　　　　 '　　　　　　/://::|:/:::l､
./ｲ::::::::::::::::::＼ゝ.　r､＿＿　＿＿_,ｧ／ィ/:::/':::::::ﾄヽ　　　　　　　　　　　まあ、強いて誤算を挙げるとするなら――
{/l::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　／::::'::::::::::::::i!:! ヾ
　.l:ﾊ::::::::::::::::::::::::::::iヽ　　　　　　　.,ｲ:::::::::::::::::::::::| ll
　 '　l:::/!:::::::::::::::::::::l　＼　　　／　!::::::::::::::::::::i::| |'
　　 .ﾚ' l::::::::::::::::::::::ﾊ　　｀ー ´　　.ﾊ::::::::::::::::i::N
　　　　.l:::::::::::::::::::/　＼　　　　／　V:::::::::::::i!:!
100 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:44:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　|　……自分の身を捨てても、誰かに何かをしたいと思うような、そういう子になるとは……。
　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ままならないものですわね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

.
101 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:46:00 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'　　　　　　　単純に興味なのですが、
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、　　　　　　　　　ではあの個性は自然に生まれたと？
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾘｰｸｽ
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞ、　　　　　　　　　　良く言っても異形ではあると思うのですが。
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!

　　　　　　　　,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 .,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
　　　　　 ,r'::::／:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
　　　　.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
　　　 /:::,:ｲ:::::::|:::::i:::::::::::::::i　 |:::;i!::::i!:::|､:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
　　　.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x､　 |::!.|::::|.|::| ヽ､ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
　　　l:{'　.|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-ｷテセ７i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
　　　.i!　 |::::/|:::::|:::!:::::;ｨ｀ゝ-'-｀　.|::|　i!ｨてソ￣ア|::/::::i!::::::::::::::::|
　　　　 .|::|　|:::|::::',,r'::!　　　　/　|:|　　　｀￣´　,i',ｨ::::/:::::::::::::::::|　　　そうとは言わないよ。
　　　　　　|{　 ',::|ヽ::ヽ',!　　　./　　i!　　　　　　.〃/::/::::::::::::::::::::|
　　　　　　ﾞ　　',|:::::ヽ|ヾ､　 /.　　　!　　　　　 ´／ィ::::::::::::::::::::::::|　　　　彼女の自主性を損なわないようにはしたが、
　　　　　　　／::ﾞ::::::|::::ヽ　　ヽ　　　　　　　　／/::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　-=彡／/::::|:::::::::ヽ　　､_　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::' ,　　　　最初はやはり……普通、と言って良いものだったからね。
　　　　　　／:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ　　､__　ー ´ 　イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ
　　　　　/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,.　　　　　　／　!:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ､;:｀ヽ､
　　　　 !´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|｀ヽ､＿　／　　 i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i　　￣￣
　　　　　 .|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::|　　　｀ヽ､　　 ,､r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
　　　　 ,､r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::|　　　　　　7｀ﾍ　　 |::::::::::::::::::::::! |｀ヽ､|
,､r- ' ´　　　　|:| |:|:::::::::::::::::::|　　　　　/|三|ﾍ　 |::::::::::::::::::::::!　|　　｀ヽ､
102 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:47:02 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : :/ヽ: :/:ヽ／ヽ/ヽ : /ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′: : : : : : /ヽ/ヽ/: : ∨: : : : : : : : :∨ : ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :|: : : :/: : : : : : : ｉ : : : : : : : : | : : : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : :|: : :/: : : : : : /: M/^|.:.: : : :.:|: :|: :|: : :|: : : : ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　／: : : :|: :/: : : : : : /: : |　　:!:i.:.:.: : :|: :|: :|: : :|: : : : | ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 ∠/: /: : :|: ｉ: : |: : : |/:l: :/　　 |:|: : : : |:ﾊ!: :!.: :.|: | : : | : |
　　　　　　　　　　　　 /／|: : : : :|: : |.: :.十ナ/==‐-|ﾄ､: : 斗七ﾅ|: : |: | : : | : |
　　　　　　　　　　　　　　 /　/ |: |: :|: |: /|: : : |弋込ｿミ.ﾘ ∨ : 杙ｿｱ: /:.ﾘi : :,: :/
　　　　　　　　　　　　　　　　／　.|/|: :|: |/八.: :.:| ｰ　　-‐　　 ∨:.| 　 /|:/: //: :/|/＼　　　あの子は今でこそああだが、
　　　　　　　　　　／ . 　　メ| : : : : ＼:| 　　　　　ﾘ:.:|　 / |: ://|: /.　　＼
　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　| : i : : :小　　　　　　　　|∨　/: :ﾙ'|/:.|/　　　　　　　　独り立ちして仕事を始めたころは
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　乂|: : : : :ﾊ　　　､＿＿イ_ ／!: : : : : i : | 　　　　 |
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　 |:i : : : : |＼　　　　　／　|: : : :ｉ: :|乂　　　 /　　　　　　　　それなりに普通だったよ。
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 |ﾊ: : : : :,　＼　　 /　.| 　|: : : ﾊ: |　　　　　 /　 |
　　　　　　　 {￣￣｀ヽ　　　　　　　　　 .}＼: :ﾄ廴.　|｀ｰ‐'|. 　|　 |: : / .}/　　　　 |/.　　|
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 |.　　ヽ!　　 /　只.|.　 | 　|: /　.|　　　　 |　　　|
　　　　　　　 |　　　　　｀ヽ　　　　　 |　　　ヽ__/　 {　} ヽ__|　 !/ 　 |　　　　 |

.
103 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:47:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 .,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
　　　　　 ,r'::::／:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
　　　　.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
　　　 /:::,:ｲ:::::::|:::::i:::::::::::::::i　 |:::;i!::::i!:::|､:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
　　　.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x､　 |::!.|::::|.|::| ヽ､ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
　　　l:{'　.|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-ｷテセ７i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
　　　.i!　 |::::/|:::::|:::!:::::;ｨ｀ゝ-'-｀　.|::|　i!ｨてソ￣ア|::/::::i!::::::::::::::::|
　　　　 .|::|　|:::|::::',,r'::!　　　　/　|:|　　　｀￣´　,i',ｨ::::/:::::::::::::::::|　　　この手の接客業の基本が、相手の気持ちになって動く、という
　　　　　　|{　 ',::|ヽ::ヽ',!　　　./　　i!　　　　　　.〃/::/::::::::::::::::::::|
　　　　　　ﾞ　　',|:::::ヽ|ヾ､　 /.　　　!　　　　　 ´／ィ::::::::::::::::::::::::|　　　ものである以上、そういった共感能力こそ高く、
　　　　　　　／::ﾞ::::::|::::ヽ　　ヽ　　　　　　　　／/::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　-=彡／/::::|:::::::::ヽ　　､_　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::' ,　　　ウーノとルシールが入れ込む程度には才能もあったがね、
　　　　　　／:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ　　､__　ー ´ 　イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ
　　　　　/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,.　　　　　　／　!:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ､;:｀ヽ､　　　　だがそれでも、普通の域を出るものではなかった。
　　　　 !´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|｀ヽ､＿　／　　 i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i　　￣￣
　　　　　 .|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::|　　　｀ヽ､　　 ,､r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
　　　　 ,､r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::|　　　　　　7｀ﾍ　　 |::::::::::::::::::::::! |｀ヽ､|
,､r- ' ´　　　　|:| |:|:::::::::::::::::::|　　　　　/|三|ﾍ　 |::::::::::::::::::::::!　|　　｀ヽ､

　　　　　　　　　　　　　　ｨ: : : : : : :∧:/}: : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : /::::Y::|: : : : : : : : : : : : : : .、
　　　　　　　　　　　/: : : : : : : i: :}l.´　! .∨: :从: : : : : : : : : : !
　　　　　　　　　 /´ｲ : : : : : | : !{　 .! 　∨: |: : : : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　} 　.|: ﾘ: : : : !: :|:!_　　 ‐∨|-}: : : : : : !: : : |
　　　　　　　　　 !: : : : : ::l:'´!　　｀　　∨.|: : : : : :l !: : : j
　　　　　　　　　　　　Ⅳ: |: : : l : |___,　　　‐-‐.!: : : : : :!:!: : : l!
　　　　　　　　　　　　∨: }Y : : ﾄ　　　　　　ﾑｲ: : : ::|:l: : : :|　　　　……と、なりますと、
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ∨: ﾊ　　丶　　　 /: : : ｲ: :!: : : :!
　　　　　　　　　　　　　　　　 }: :|:::ゝ　　 _　　　ｲ .!: : : !: : : :|　　　　　　　　何かの切っ掛けが？
　　　　　　　　　　　　　　　　.＞--/: ＞　　ィ ./　l: : : j: : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　/　　 ./: :丿{ﾍ＿,イノ　ﾚ: : :|: : : : : :.、　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.　　　　　　　　　　　　　　/　　 ./:イ　　｀Y´￣　 / : : : !: : : : : : :..　　　　　　　 |　月並みな話ではあるのだがね。
　　　　　　　　　　　　　 /　　／:/　{｀ヾ-}l!|　　 /: : : : ハ:_: : : : : ::.、　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
.　　　　　　　　　　　／/ 　 /: :/'´￣￣｀＜　 ./ : : : /　γ ￣｀ヽ: : 、
　　　　　　　　　　　{　　　ﾑイ　　　　　　.ﾍ／ : : : /　 /　　　　 Y: :..、
　　　　　　　　　　　|　　　ノ　　　　　　　　 .ﾍ: : : :/　 /　　　　　　|: : : :
　　　　　　　　　　薔／　　　　　　　　　　 ∧: : |　　}!　　　　 .ﾄ : : :

.
104 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:48:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　――彼女は、初めての客に死なれていてね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

.
105 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:49:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . -!:､´:￣:￣: : : ‐. .
　　　　　　　　　　　　 .イ､: :l: ヾ､: : :｀ヽ: :、: : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 . ':/: : ヽ:!!: :'､ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 / : ' : : : |､!'､: :ﾞ､ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
　　　　　　　　　　 /: :.: : : : : ｌ‐'ｌ|',: :.ﾞ､: ＼:ヾ: :'iｌ: :.!: :.:.: :.:、
　　　　　　　　　　 /: :, : : : : ;. :|　ﾞ:! '､:.ヾ;､:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
　　　　　　　　　　　 /: :.; : : : : : ｉ: l 　ﾞ､ヾ: '､ゞ;'':''':'':ト､!:.'j:.:.:.:.:.::、
　　　　　　　　　 /; : :i: :i: i:.i: : ';.イ'￣ﾞ､　ヾ:ヽ＼ヾ}: :.|:-;:.:.:.:.:.:::、
　　　　　　　　　 ,'ｲ: : l: :ｉ:.:ｌ :､ｲ:ヾi　＿ﾞ､　｀'ヾ￣`!: :.!'i i::.:.:.:.:.:.:､
　　　　　　　　ｉl !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´　　　　　　 i: : lﾉ/::::.:.::.:.:.:.:、
　　　　　　　 lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ＾｀､:.ヽ.　　　 !　　　 ,i／ｒ.'::::::::::.:.::.:.:.::、　　　――あらあら。
　　　　　　　　　　ﾞ､:| .|:.ヾ;ﾞ､ヾ._ゞ-`　　　＿　　ｲ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、
　　　　　　　　　　　　　` |.:.:.:./:::l'､:个.､　　 ~　´ 　.ｲ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、　　　　　良くある話……なのでしょうか？
　　　　　　　　　　　 !:.: /:::::l:.ﾞ､:!:::ﾄ.!＞ .. _ ／　!ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、
　　　　　　　　　　 __ !: /:.:.::::ｌ: :ヾ:;:j　｀`丶､、 ,.イﾟ{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　. イ´　｀ヾ､‐--!: : :ﾞ､!　　　ヾ|l´　l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:､:::::::::::::.､　　　　　　 |　ああ、その通り。良くある話さ。
　　　　　　／　　　　　ﾞｉ｀丶i:. : :ヾ､..,__...._ |||　_ﾉ}: : : :ヾ:::::::::::!＼::::::::::ヽ　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
.　　　　　　／　　　　　 !　　'!､:. :.ｌ‐-〈:(=ＱﾆＱ=):〉､: : : 〉-<'ヾ、＼::::::::ヽ
　　　　 /　　　　　　　 i 　　｀`>、 .＞"´-‐｀ヾ{´ ' "´　　ﾞ!.::ヽ　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　　　 !　　　　><>　　　　　｀＼､ ,ｨ:、　| ::.:::ﾞ､　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　 .　　　 |.　　／　　　　　　　　 <><　　l :ﾉ...:.ﾞ､　　ヾ.:::::::ﾞ､

.
106 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:51:00 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.....-――-....._
　　　　　　　　　　　　　　　,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::｀::..､
　　　　　　　　　　　__　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　/::::::｀:::::::::/ヽ/｀ヽ:::::/ヽ:::::::;､::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　./:::::::::::::::／::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽﾍ:::::::::::ﾊ
　　　　　　　　./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::.
　　　　　　　 /::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
　　　　　　／:／:::::::::::i:r.､:::::::::;｢〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ﾍ:::::::ﾍ
　　　　　./::;ｲ::::::::::::::::lﾉ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ﾄ､::::ﾍ::::::::ﾍ::ﾊ::::::::ﾍ
　　　　　l:/./::/:::::::::／ i:::::::/　/:::::i　ｈ:::::ﾄ､l　x≦i:::::::::}:::l::::::::::::＼
　　　　　{' .l::/l::::::::<　　!::i:::}　.!::::::l　 l ,!:::::ﾚ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ﾄ､:ヽ
　　　　　　 |{ l:::::::|::rヽ　l::l:::l　.!:::::l　 l　!:::i:{　￣´　ﾍ:::::l:::::l:|::::ﾄ､:ﾊ＼ヽ　　　大勝負に負け、何もかも失った男が、
　　　　　　 ` .l::::::i!::ヽヽﾍ:ﾄ;ﾍ　lﾙ'　 l　ﾄ:::}ヾ　　　　ﾊ:ﾊ:/::ﾄ;::｢ﾍ:::L　ヾ
　　　　　　　　Ｘ:::ﾊ::::|ヽi　`ヾ､}'　　 .}　!}/　　　　　/:}':::l::::iﾊﾘ　 }l　｀　　､　　最後の楽しみにと女を買う。そして賭けに負け、死ぬ。
　　　　　,　 ´　ﾍ{ ﾍ::ﾄ;::ﾊ　　　　　　　 |､　　_ ｨ `,ｲ:::::::::l:::|　ヽ　ﾘ　　　　｀　､
　　.,　 ´　　　　　　ヾi:::::ﾊ　　　　　 !=ﾆ／／ |::::::::;ｲ:∧　ヽ　　　　　　　　　｀ｧ､　　……確かに良くある話だ。
.／＿　　　　　　　　　ﾊ:ﾄ;:ﾊ　　　　　　l.　　／　　|::::::/ l/　i　　ヽ　　　　　　 /　〉
{　　　＼　　　　　〈 .|!.i:::｣　　　　ﾊ￣〈　　　.!:::/ /'　 /　　　ヽ　　　　　　　/　/　　　　　いちいち気にしていては仕事にならない。
.!.　　　　＼　　　　.i　ゝィ~i＼.　　　 / ,∠__ヽ　　|:/　　　/　　　　　 i　　　 /　/
.l　　　　　　ヽ　　　l　ﾄ､|:::ﾄ､　｀ヽ､ i'∨!!_｣!! ヽ　l/!　　 /　　　　　　　　l　　　/　/
. l　　　　　　ヽ　　 l　|　＼:::::＼　　｀ﾊｹ=ﾔ　 Y::::l　 ./､　　　　　　 l　　 /　 l
　l　　　　　　　ヽ　,l-l　　＼::::::｀ヽ/::i i ﾊ i　 /::::l　/　　｀ー-　＿_　l　　/　　.!

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107 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:52:01 ID:Sh/ON0qY: 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

　　　　　　　　　　 ,'　／´　　　　　　＿＿＿｀_ ≧ト　／'"イ　_,､イ＜´　　　　　　　ト,/
　　　　　　　　　　 {／　　　　　＞´＿＼　　￣￣ ≧／　, .ｨ' ／　　_,､＜　　　　　　 /
　　　　　　　　　　 |　　　,イ　/　 ´ _,,,ﾑ　'i　　　　　/　／/.／　_,､＜　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　 {　／　_,ｲ　　 /　　 }　|_,斗七./／　/／.／　　　　　　　　　　　ム
. ,r--ー-､,,　　,､＜{ /　イ　.{　､ .!　 _,斗　'　　　/'　　,ｲ/／　　　　　　　／　　　　 ,　./
'　　　　　　フ´　　 ∨　　　_,{　k　　ﾏ　　　　　　　　　./'　　　　　　＞ '　　　　　／　/
　　　　/k､　　　　　},斗七　∧　ト,　,)　　　　　　　　 /　　　_,､イ　　　　　_, イ　　./
　　　/ﾆﾆﾆト--､.／　　　　　∧　　 '　　　　　　　　 ,'./＜＿＿＿,､-ーイ　／　／
　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ､/　　　　　　　　'ト､,　　　　　　　　　{/´｀´ 弋ﾉ' ヾ｀ .／.／ _,､イ
　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆk､,　　　　　　　{　　　　　　　　　!|　　　　　　_,､ｲ＜,､≦
./ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''"´￣{~　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　　　 |　アセム・アスノと言ったか。
ト,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞､,　　　　　　　　　　　　　　　　 '､　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
三三ﾄｚ､ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞,　　　　　　 - ､　　　　, - ＜
＞::´｀＞｀-ﾄﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ､　　　　　丶'　, イ
::::::::::::::::::::::::::::::｀:＞ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}〉　　　,､＜
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ//ﾆﾄ､,/'ﾆﾆﾆﾆ､
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾏﾑ,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'/
:::＞;;´ニ==---:::::;;;:::::::::::::::::::ﾏカﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／
::＞ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＜,_::ヽ:::::::::::::::ﾏk､ﾆﾆ'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ//
´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆト,＼::::::::::ﾏム,〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾑヾ'

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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108 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:53:01 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 .,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
　　　　　 ,r'::::／:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
　　　　.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
　　　 /:::,:ｲ:::::::|:::::i:::::::::::::::i　 |:::;i!::::i!:::|､:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
　　　.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x､　 |::!.|::::|.|::| ヽ､ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
　　　l:{'　.|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-ｷテセ７i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
　　　.i!　 |::::/|:::::|:::!:::::;ｨ｀ゝ-'-｀　.|::|　i!ｨてソ￣ア|::/::::i!::::::::::::::::|
　　　　 .|::|　|:::|::::',,r'::!　　　　/　|:|　　　｀￣´　,i',ｨ::::/:::::::::::::::::|
　　　　　　|{　 ',::|ヽ::ヽ',!　　　./　　i!　　　　　　.〃/::/::::::::::::::::::::|　　　　私も噂程度でしか知らないのだがね、
　　　　　　ﾞ　　',|:::::ヽ|ヾ､　 /.　　　!　　　　　 ´／ィ::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　／::ﾞ::::::|::::ヽ　　ヽ　　　　　　　　／/::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　父親が偉大なスカベンジャーだった。
　　　　　-=彡／/::::|:::::::::ヽ　　､_　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::' ,
　　　　　　／:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ　　､__　ー ´ 　イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ　　　　　――聞いたことはないかい？　フリット・アスノ。
　　　　　/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,.　　　　　　／　!:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ､;:｀ヽ､
　　　　 !´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|｀ヽ､＿　／　　 i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i　　￣￣
　　　　　 .|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::|　　　｀ヽ､　　 ,､r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
　　　　 ,､r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::|　　　　　　7｀ﾍ　　 |::::::::::::::::::::::! |｀ヽ､|
,､r- ' ´　　　　|:| |:|:::::::::::::::::::|　　　　　/|三|ﾍ　 |::::::::::::::::::::::!　|　　｀ヽ､
　　　　　　　　 i!　i!:::::::::::::::::::|　　　　/　|三| ヘ|::::::::::::::::::::/　　|　　　　｀ヽ､

.　　　 ,..ｨ : :/､:ヾ{. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
.　　.イ : : : :/､::､>ﾞ､: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : :ヽ
　,:': : : : : : ,':::>/ /'ヽ: : : : : : : : : :ヽ: : : :. : : ; : : : : ヽ
/: : : : : : : i￣ {:/ 　ヽ : : : : : : : : : :ﾞ:､: : : : : !: : : : : ﾞ､
: : : : : :. : :! 　 |{ 　　　｀、: : : :i､,; : : :ヾ: :.: : :.i:. : : : : :
: : : : : : :｜　 |!　　　　　＼:_;.ィ!ﾞ､:.: : :ヾ､!: : :|::. : : : : :
: : : :.: : : :ト.、　、､ヽ､ｚィ''＼: :i_ 丶､: :7: : : !:::. : :. : :
: : : :i: : : :|　｀`ﾞ''''　　　　ｚ≡≠'''　　｀7: : : :i,ｨ'''' ､:.: :
ﾊ: : ;へ: :.! ,,,ｘz≡　　　　　　　　　　　/ : : : :l　,..::.　!:.:　　　　ああー！　あそこのご子息の！
　ヽ′ﾘ |` "´　　　　　　　　　 ,': : : : :j! .i´)　 !:.:
　　 /: :.!　　　　　　　　　＿＿　　!: : ,:／　 ´ .ノ:.:.:　　　　　　　……行方不明になったと聞いてはいましたけど。
　 . ': : :ﾘ　　　 _,,. -‐ _.二 -‐ ､_/ヽ､"´　　,ｒ:‐:く :.:.:.:
　ー‐┤　　l!､_ｒ‐ "´　　　　　＿,,.ノ　　　/::j::::::::＼:.:
.　　　　ゝ　ゝ　　_,,.　-‐ '' ￣　　　　／.: :j:::::::::::::::丶
　　　　　｀丶、￣　　　　　　　_,...ィ:"/: : : {:::::::::::::::::::
　　　　　 /:::｀`:::::――::::::l!´　　l:::/: : : :.|:::::::::::::::::::
109 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:53:59 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
　　　../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠＝=ﾐ＼ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ﾍ
　　.／::::::::::::::::::::|::::::::::::／/　ヾ､　 o｀ヾ:::ﾊ::::::::::i!::;ｲ:;ｲ::::::::!::::::::::::::ﾊ
　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll　　　　　　　　　ﾍ::::/. oヾ､|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l　　偉大な父の後継であるというプレッシャーに押しつぶされ、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'　　　周囲の評価に耐えきれず身の丈を越えた遺跡に挑み、
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´　　　　　　　　チームを壊滅させ単独帰還。
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ　　　　　　　　　　　　　　　　そして、全てを取り返す為にカンモンの最深部に挑んだ。
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　結果など、言うまでも無いことなのだがね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

.
110 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:54:59 ID:Sh/ON0qY: 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

.　　　　　 /　　 ,　/ , 　　　　　／　　　　／　　｝　}　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､　　　＼
　　　　 ′　 / / /　　　　　／　　　　／　　　　 ’ /　　　　　　　　　　　　 |　＼　　　｀
　　　　　|　　/　′　　　　　　　　　　　／　　　　 ,' /　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 ,　⌒
　　　　　l　 .'　　|/　　　　　 ,　　　　,　 '~ ,　　　 /　 //　　　　　　　　　　　　　　　　　＼／　∠
　　　　　|　ハ　 |　　　　 /　　,∠ ___　｛　　　｛､//　　　　　　,　.:-=＝ﾆ　¨¨ ￣　　　　｀　 /
　　　　 ′　　 i　　　　 /　　ィう冖;==ﾐ弌、　　∨/ヽ二ニﾆ云≦ｚ＿＿＿__　　　　　　　〈
　　　　八{　　　|　　　 /　／＾然以__　＼　　 ,ﾝ　　　　ノ弋ｒ'..以_￣￣）ﾉ　　　　　　　）
　　　　乂　　|　　　′ｲ　　　￣　　　／　　　　 ..::::ｰ::三￣￣　　´　　　　　　　　ｒ　／
　　　　　　　 |　　 l　小　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__／
　　　　　　人　　 ! 　ﾊ　　　　　　　　　}　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　､　|　　 ', 　　　　　 ,:′　　　　　　　　　　　　　　　 |　本当に、何処にでもある話ではあるのだろう。
　　　　　　　　＼　　ハ　　　　　　〈{　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　ｰ　　'　　　　　＼　´　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ｿ
　　　　　　　　　　　　　 :,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　 ⌒''ー―- ､_　　　　　　　　　／　　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　／＾>　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　／　　　　／
　　　　　　　　　　　　　／／　　＞　　　　　　　　　　　　　　イ　　　／　　　　／／
　　　　　　　　　　　　　　　　／　丿　　　　　　丶、　　　　　　　　 ,　＜　　　　／　　　　／／
　　　　　　　　　　　　　　／　／　　　　　　　　个　. 　　　ｒ≦　　　　 -=彡　　　／／

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111 ：名無しの工員さん：2016/06/29(水) 23:55:35 ID:y9ZZWUgo: 北のコンピューター御爺ちゃん「せがれがなんかエライ事なっとった！？」
112 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:56:00 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : :/ヽ: :/:ヽ／ヽ/ヽ : /ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ′: : : : : : /ヽ/ヽ/: : ∨: : : : : : : : :∨ : ﾊ
　　　　　　　　　　 | : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　　　　　 |: : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　　　　　　　 /: :|: : : :/: : : : : : : ｉ : : : : : : : : | : : : : : : : : : : |
　　　　　　　　　 /: : :|: : :/: : : : : : /: M/^|.:.: : : :.:|: :|: :|: : :|: : : : ﾄ､
　　　　　　　　／: : : :|: :/: : : : : : /: : |　　:!:i.:.:.: : :|: :|: :|: : :|: : : : | ﾊ
　　　　　　　 ∠/: /: : :|: ｉ: : |: : : |/:l: :/　　 |:|: : : : |:ﾊ!: :!.: :.|: | : : | : |
　　　　　　 /／|: : : : :|: : |.: :.十ナ/==‐-|ﾄ､: : 斗七ﾅ|: : |: | : : | : |
　　　　　　　 /　/ |: |: :|: |: /|: : : |弋込ｿミ.ﾘ ∨ : 杙ｿｱ: /:.ﾘi : :,: :/
　　　　　　　　　／　.|/|: :|: |/八.: :.:| ｰ　　-‐　　 ∨:.| 　 /|:/: //: :/|/＼　　　　私も店の皆も、気にするなとは言ったよ。
　　　　　／ . 　　メ| : : : : ＼:| 　　　　　ﾘ:.:|　 / |: ://|: /.　　＼
　　　　　　イ　　　　　　　| : i : : :小　　　　　　　　|∨　/: :ﾙ'|/:.|/　　　　　　　　だが、鈴は長いこと、引きずっていた。
　　／　　　　　　　　　乂|: : : : :ﾊ　　　､＿＿イ_ ／!: : : : : i : | 　　　　 |
　／　　　　　　　　　　　 |:i : : : : |＼　　　　　／　|: : : :ｉ: :|乂　　　 /　　　自分がもう少し踏み込めていれば、
／　　　　　　　　　　　　　 |ﾊ: : : : :,　＼　　 /　.| 　|: : : ﾊ: |　　　　　 /　 |
{￣￣｀ヽ　　　　　　　　　 .}＼: :ﾄ廴.　|｀ｰ‐'|. 　|　 |: : / .}/　　　　 |/.　　|　　　彼は思いとどまれたのではないか、とね。
　　　　　　＼　　　　　　　 |.　　ヽ!　　 /　只.|.　 | 　|: /　.|　　　　 |　　　|
|　　　　　｀ヽ　　　　　 |　　　ヽ__/　 {　} ヽ__|　 !/ 　 |　　　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′　　　　　……傲慢、ですわね。
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l　　　　　　　　　　　　　他人の運命にそこまで深く干渉することなど……
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞ、　　　　　　　　 |　ああ、間違いなく傲慢で、強欲だ。
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!
　　　　 i!　.::::::::::::::::::/=ﾆニ| i　 ', ､r‐'´!ﾆニO|‐ﾞﾍ
113 ：名無しの工員さん：2016/06/29(水) 23:56:37 ID:y9ZZWUgo: あ、違う
AI爺ちゃんは戦前の人間のコピーだから別人か
114 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:57:00 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ -　　￣　　　｀　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　厂　/＼/＼/＼　　　　'，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/^　　　　　　　^＼　　 '，
　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　　　　　　　　 ',　　{
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 {　　 /{　　　＼ｌ　}　　{
　　　　　　　　　　　　　　　　 { 　 {　　/‐　、＼{＼ハ　}　　　，
　　　　　　　　　　　　　　　　 { 　 { 　 {trｯｧ＼{Vtｯグ }/ 　 } 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾊ '， ∧ 　l　　　　〈/　　　}　　　＼　　　だが。だがしかし――だ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 V＼八　ｰ＿　,　, }　　 }　　{⌒^`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }⌒＼　こ´　ｲ/ / 　∧ハ〉　　　　　　そこで「だが、それでも」と言い続けたからこそ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　＞r 　 / / 　/{＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　{/^Ｘ⌒ V 　 '　'，　　、　　　　　　彼女は彼女になったんだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　 _　- 　 /＼/{ [ロ] v〈／}　　l　　 `　、
　　　　　__　　　　　　　　　　　 /　　　/ 　//　/ { /　　,　　 !　　　　　＼　　　　他者から見れば傲慢で、強欲で、
　　　　nｰ「 |ｰ「|　　　　　　　　,　　　 l 　 { {　' 　/　　/　　 /　　　　/⌒ヽ
　く＼_| lｰ|　V　{>= 、　　　 {　　／l 　 { {/ 　,'　　 ' 　／^＼　　　/　　　'，　　　　　　　　　　　　何より愚かであるだろう。
　　＼_＼ヽ　　　　 >､　　　 {　　|　　〉　{ { 　/ 　／{ ／　　　　　、,′　　　　，
　　　　　⌒￣ｧt ／ﾉﾊ　　　 j　　|　／＼ハv/ イ　/^＼　　　　 /　　　　　　'，
　　　　　　　　{＼_／/ 　'，　rl　　| ｛　　l 　/ ／　,　　　>￣} 　v　　　　　　 {
　　　　　　＼　 ,'　　　Vﾊ＼　|　'，　 !＼/　　/　　／　　　　{ 　　　　　 '，
　　　　　　　　 {У　　　　}　　　 | 　 , 　| 　|O 　,'　／　　　　　＼　　　　　　　'，
　　　　　　　　　〈　　　　　}＼　　l　　,　| 　l　　 { /　　　　　　　　 '，　　　　　　 '，
　　　　　　　　 '，　　　　　　　 l　　 v 　 l　　{'　　　　'，　　　　∧　　　　　　　'，
　　　　　　　　　　 '，　　　　　 |　　 i{ 　 l　　{　　　　 ',　　　 /　}/　　　　　 }
　　　　　　　　　 '，　　　　　／|　　 i{ 　 l　　{　　　　　 '，　 /　〈⌒　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　＼　＿／　/　　　j{　　l　　{　　　　　　， /　　/⌒　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 /'　　lO 　{　　　　　 V　　 ,　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 /　　　l　　{　　　　　　　　＼ /　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　 /　　　/'　　　l　　{ 　　　　　　 /／　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　/　　　　l　　，　　　　　　／´　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　 /　　　/　　　　ﾊ　　 '，　　　　く＼　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　/ 　　　 /　ｌ　　 '，　　　　　､＼　　　　∧
　　　　　　　　　　　 /　　　/　　　　　,　　|　　　　'，　　　　　＼　､　／　'，
115 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:58:05 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　 |　だがそれでも、失いたくないと諦めなかったから、彼女はそうなったのだ。
　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　.|:::::/:::::::::::::::::::lゝﾑ:::::::::::l:::ﾄ､:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ､
　　　.|:::/::::::::::::::::l::/　　l::i::::::::|::|ヾ＼:::::i:::::::::::ﾊ:::::i､::ﾍ
　　　l:::i::::::::::::―ｧﾒ__､__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ﾄ:lﾍ::ﾊ
　　　l:::|::::::::::::≪￣_o＞ヾﾄﾍ:::N≠o_￣≫!::::::l:|::l l:l ﾊ::!
　　. l::::l::l:::::::l/ｲ　　　　　　 |ﾍ{　　　　　 |:!::::/ﾘ:::} ﾘ　ﾘ
　　/:::::ﾍ|!:::::i!:::!　　　　　　 |i　　　　　　ﾘ::/;ｲ:::ﾊ
　./:::::::::::::ﾍ::ﾍﾄ{　　　　　 '　　　　　　/://::|:/:::l､　　　　寸毫でも可能性があり、自らにそれが可能であるならば、
./ｲ::::::::::::::::::＼ゝ.　r､＿＿　＿＿_,ｧ／ィ/:::/':::::::ﾄヽ
{/l::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　／::::'::::::::::::::i!:! ヾ　　　　　　　迷わず走り出すことを、彼女は自らに課したのだ。
　.l:ﾊ::::::::::::::::::::::::::::iヽ　　　　　　　.,ｲ:::::::::::::::::::::::| ll
　 '　l:::/!:::::::::::::::::::::l　＼　　　／　!::::::::::::::::::::i::| |'
　　 .ﾚ' l::::::::::::::::::::::ﾊ　　｀ー ´　　.ﾊ::::::::::::::::i::N
　　　　.l:::::::::::::::::::/　＼　　　　／　V:::::::::::::i!:!

.
116 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/29(水) 23:59:01 ID:Sh/ON0qY: 　　　　　/:::::::::::::::/:::::::::::::/::､::::/:::／　./:::/:::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::ﾊ
　　　　./::::::::::::::::l:::::::::::::::l::::／＞' ､　　!:::i::::::::::::|::::::|::::::::::::|:::::::::ﾊ
　　　../::::::::::::::::::l:::::::::::::::l::/≠＝=ﾐ＼ |::::!:::::::::::|::::::|::::|:::::::|::::::::::::ﾍ
　　.／::::::::::::::::::::|::::::::::::／/　ヾ､　 o｀ヾ:::ﾊ::::::::::i!::;ｲ:;ｲ::::::::!::::::::::::::ﾊ
　／:::::::::::::::::::::::::!i:::::::::::l:/　　　｀￣　　ヾ l:::::::ﾘ_ェTlﾒ､::::::|:::::::::::::::i:ﾊ
/:::::::::::::::::::::::::::::::l:ll::::::::::ll　　　　　　　　　ﾍ::::/. oヾ､|:::::::;l:|:::i:::|:::::::i!::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::{ﾊ:::::::::N　　　　　　　　　　Ｎ　｀ｰ´/::::::/;ﾘ:::l:::!:::::::|l::l
,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ;:::::| 　　　　　　　 |　　　 /!:::::/:::::::;!:::|::::::ﾘ.l:l　　自らの手の届く限り、
.l::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦ﾍ:|　　　｀ヽ_､　　　_ ノ　　 .//::／/::::/l:;ｲ:::::/ .|l
.|:::/|::/:::::::::::::::::::::::::ﾍﾍ　　　　　　 `｀､_ｧ　　　 ,.ｲ/ｲ:::;ｲ::::////:::/　/'　　　自らの大事な物を失わぬようにと、
.|/　!'::::::::::::::::::::::::::::::ﾊﾍ　　　　　　　　　　／::/::::／/／///:／
￣¨|::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.　＼　　　　　　 .イ:::::::/ィ´ ./'　./' /'´　　　　　　　　自らを省みず踏み込む愚者になることを、ね。
／´|::i:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ.　　＼　　／:::::|::::i::::N
　　,!:ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　｀ｰ/::::::::::::|:::::Ｎ
　./|:|　!::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　ハ:::::::::::::|:::::l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　′　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /ｉ. .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /_i|. . . . .′ 　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′.′ 　 ´　i|. . . / . . .　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　ｉ　　　i _　i|. . /. . . . . .′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|　　. .|^ヾj|. / ｀ヽ . /. . .　　 /　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　. .トj r ＾ﾚ　_И V . . . . . ／　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |∧λ　　　　^ヾ∨ . . . .／　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾝﾘｼｬ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iいト､　　　〉 . . ／Y 　　ｉ　　　　その愚者に、カンモンの市長という権限が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x─‐┬ﾞ〉ー─≦ー≦-‐１. .　　 |
　　　　　γ　￣　　 ‐-= _ 　　　　 /　＼　ﾚ′斗j}====j} :}: : :|. . .　 ∧　　　　渡っている――贔屓目に言っても、狂気の沙汰ですわ。
　　　 ⌒丶　　　　｀　 .　}ﾆﾆ=-　._ 　ｉ　､ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . .　　　、
　　'　　　＼　　　　　｀Ｋ─=＜ニュ| ＞┴─"/　　 . . . .／　 : : : . . .　　　＼
　/　　　　　　＼　　　 .へ＞。ー=/　　　.　　/ 　 . . . ／　　　ｉ: : : : . . .　　　　＼
. ′ ヽ　　　　　　＼／ . : . ＼ﾆ＞/ _ 　ノ　幺. . . .／　 /　　 |: : : : : . . . 　　　丶
　　　　　　　　　　／. : : : : : : : :>　´　　　　　 7j}／⌒丶　　　　八: : : : : . . .
i　　　 .　_　-=<: : : : : : : : :／　　　　　　 ο"　　　　＼　 /. : : : : : : : . . . .
ト　_　＿Vニニ< ＼: : : : : :"　　　　　　　　 / 　　　　　 у. : : : : : : : : : . . . . .
.ｰ=ニニ∧ニﾆﾆ＼＼: : : ｉ　　　　　　　／{　　　　　　　 / . : : : : : : : : : : : . . . . . .
. ｰ=ﾆニ/∧ニニﾆ＼_ﾋン| 　　　　／　　　　　　ｲ : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . .
　ｰ=ﾆニ/∧ニニニニニ∧ 　　　｛{ 　　　　　　たj: : : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . . .

.
117 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/30(木) 00:00:02 ID:ySFb7jbY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.....-――-....._
　　　　　　　　　　　　　　　,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::｀::..､
　　　　　　　　　　　__　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　/::::::｀:::::::::/ヽ/｀ヽ:::::/ヽ:::::::;､::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　./:::::::::::::::／::::/::::::::ヽ/:::::::ヽ/:::ヽﾍ:::::::::::ﾊ
　　　　　　　　./:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::.
　　　　　　　 /::::/:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
　　　　　　／:／:::::::::::i:r.､:::::::::;｢〉:::::|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::ﾍ:::::::ﾍ
　　　　　./::;ｲ::::::::::::::::lﾉ'/:::::::/ ./::::/ヽ::::::i::::ﾄ､::::ﾍ::::::::ﾍ::ﾊ::::::::ﾍ
　　　　　l:/./::/:::::::::／ i:::::::/　/:::::i　ｈ:::::ﾄ､l　x≦i:::::::::}:::l::::::::::::＼
　　　　　{' .l::/l::::::::<　　!::i:::}　.!::::::l　 l ,!:::::ﾚ,ィ乏¨ア::::::l::::l:i::::::::::ﾄ､:ヽ
　　　　　　 |{ l:::::::|::rヽ　l::l:::l　.!:::::l　 l　!:::i:{　￣´　ﾍ:::::l:::::l:|::::ﾄ､:ﾊ＼ヽ　　　ああそうさ、狂気の沙汰だとも！
　　　　　　 ` .l::::::i!::ヽヽﾍ:ﾄ;ﾍ　lﾙ'　 l　ﾄ:::}ヾ　　　　ﾊ:ﾊ:/::ﾄ;::｢ﾍ:::L　ヾ
　　　　　　　　Ｘ:::ﾊ::::|ヽi　`ヾ､}'　　 .}　!}/　　　　　/:}':::l::::iﾊﾘ　 }l　｀　　､　　彼女はその気になれば、皇国屈指のテロリストにも、
　　　　　,　 ´　ﾍ{ ﾍ::ﾄ;::ﾊ　　　　　　　 |､　　_ ｨ `,ｲ:::::::::l:::|　ヽ　ﾘ　　　　｀　､
　　.,　 ´　　　　　　ヾi:::::ﾊ　　　　　 !=ﾆ／／ |::::::::;ｲ:∧　ヽ　　　　　　　　　｀ｧ､　　　　　　　　救世主にもなりうるかも知れん。
.／＿　　　　　　　　　ﾊ:ﾄ;:ﾊ　　　　　　l.　　／　　|::::::/ l/　i　　ヽ　　　　　　 /　〉
{　　　＼　　　　　〈 .|!.i:::｣　　　　ﾊ￣〈　　　.!:::/ /'　 /　　　ヽ　　　　　　　/　/　　　彼女がカンモン最深部に存在する、
.!.　　　　＼　　　　.i　ゝィ~i＼.　　　 / ,∠__ヽ　　|:/　　　/　　　　　 i　　　 /　/
.l　　　　　　ヽ　　　l　ﾄ､|:::ﾄ､　｀ヽ､ i'∨!!_｣!! ヽ　l/!　　 /　　　　　　　　l　　　/　/　　　　　全ての権限を意のままにしたとき、
. l　　　　　　ヽ　　 l　|　＼:::::＼　　｀ﾊｹ=ﾔ　 Y::::l　 ./､　　　　　　 l　　 /　 l
　l　　　　　　　ヽ　,l-l　　＼::::::｀ヽ/::i i ﾊ i　 /::::l　/　　｀ー-　＿_　l　　/　　.!　　　　　　果たして何が起こるのか。何を成すのか。

.
118 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:02:51 ID:uMquPEEk: だが、そんな愚者だからこそ救えた者達がいる
カンモン事変の時のように
鈴がそういう人じゃなければもっと犠牲も増えた
119 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/30(木) 00:03:06 ID:ySFb7jbY: 　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼/ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
　　　　　　　　　　　　／:.: ／:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',
　　　　　　　　　　　　　　,.:′／:.:.: : /:.:.:.:.:∧!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.: i
　　　　　　　　　　 /:://:.:.: /:.:./.:.:.:.:.:ｉ|　|:::.:.:.:.:.:|:::i:::ﾍ:.:.:.:ヽ、:.:.:.:.: ∧:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　 /:://:.:.: /:.:./.:.:.: : /:|　Ⅵ:i:.:.:.:|:::l、:::ヽ､、:: Y:.:.:.:.: ∧.:.:.:.: : :l
　　　　　　　　　　ｉ:/ i:.:.:.:/:.:.:从/:.才メ､、!:.:|:.:.: Ⅵ ＼::::ヾ＼:|_＿.:.:.:.:.i .:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　 |′|: : ﾊ:.:.:|:.:.i:|: :;代ぇヾⅥ:.:._厶孑七气￣:ﾘ:::::i:l:!::::!.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　　　　 | : | :|:.:.|:.:.i:|:/ ｀ー‐'　∨V::.　ィ丐ｿ￣＞7:://i::/.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　 | : | :|:.:.|:.:.i:|ﾊ　　　 /　 ∨:.　｀￣￣´ / ////.:.:.:.:.:.:.: l
　　　　　　　　　　　 Ⅵ|　Ⅵハハi　　　 /　　　｀＼　　／イ//:′.:.:.:.:.:.:.:.l　　　　ある客が言っていたよ。
　　　　　　　　　　　　　　　＼　Ⅵ::::＼＼　〈　　　　　　　　　-=彡′.:.:.:.:.:.:.:.: ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　／才 : /:八　　｀ヽ　　　　　　　イ:/.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::∧　　　　「あの子は普通の子に見えるのに、
　　　　　　　　　　 -=彡イ.:/:::/:::::::∧　､..__　　　　　　　／/.:.:.:.:.:.::::::::::::: : ヽ::＼
　　　　　　　　　　　　　　 // : /:::/: : :::::::∧　　...,,,￣￣´ ／才:::::ｲ::::::::::::::::::::::ﾍ:::＼::＼　　何気なく手榴弾を取り出してお手玉を
　　　　　　　　　　　 // : /:::/: :.:.:.:::::::::∧　　　　　／／/:: //:::::::::::::::::: i|::::::Ⅵ:.:ヾ:.:≧=ー
　　　　　　　　　　　　　 /ｲ: : ハｉ :.:.:.:.:.:::::::∧ﾊ、__　　　／　,':::://:::::::::::::::::: : lト､:::!i　｀￣￣　始める程度には恐ろしい」とね。
　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:ｉ:::::|: : :.:.:.::::::::::∧　　￣´_　　 |:://:: /:::::::::::::::: ∧:::Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　厶斗::::|: : : ::::::::::::::::∧　　　　　〉-〈i/∧:/::::::::::::::::::/!　iヽく　　　　　　　　　　　――全く言い得て妙だと思うよ。
　　　　　　　.　．　-　 ´　　　|:::∧: : : ::::::::::∨　＼　　 /!二!∨ ∧:::::::::::::::://　 l　　｀　．.
　 . ．　 "　　　　　　　　　 ∨　∨: : ::::::::::|:　　　　 / :!同!: ∨:::::::::::::::: //　　 !　　　　　　｀

　　　　　　　　　　　　　　ｨ: : : : : : :∧:/}: : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : /::::Y::|: : : : : : : : : : : : : : .、
　　　　　　　　　　　/: : : : : : : i: :}l.´　! .∨: :从: : : : : : : : : : !
　　　　　　　　　 /´ｲ : : : : : | : !{　 .! 　∨: |: : : : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　} 　.|: ﾘ: : : : !: :|:!_　　 ‐∨|-}: : : : : : !: : : |
　　　　　　　　　 !: : : : : ::l:'´!　　｀　　∨.|: : : : : :l !: : : j
　　　　　　　　　　　　Ⅳ: |: : : l : |___,　　　‐-‐.!: : : : : :!:!: : : l!
　　　　　　　　　　　　∨: }Y : : ﾄ　　　　　　ﾑｲ: : : ::|:l: : : :|
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ∨: ﾊ　　丶　　　 /: : : ｲ: :!: : : :!　　　　自らにとって必要で、可能であるなら、
　　　　　　　　　　　　　　　　 }: :|:::ゝ　　 _　　　ｲ .!: : : !: : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　.＞--/: ＞　　ィ ./　l: : : j: : : : :　　　　　　　　　　　そこに寸毫の迷いも無し、ですか。
　　　　　　　　　　　　　　　/　　 ./: :丿{ﾍ＿,イノ　ﾚ: : :|: : : : : :.、
.　　　　　　　　　　　　　　/　　 ./:イ　　｀Y´￣　 / : : : !: : : : : : :..
　　　　　　　　　　　　　 /　　／:/　{｀ヾ-}l!|　　 /: : : : ハ:_: : : : : ::.、
.　　　　　　　　　　　／/ 　 /: :/'´￣￣｀＜　 ./ : : : /　γ ￣｀ヽ: : 、
　　　　　　　　　　　{　　　ﾑイ　　　　　　.ﾍ／ : : : /　 /　　　　 Y: :..、
　　　　　　　　　　　|　　　ノ　　　　　　　　 .ﾍ: : : :/　 /　　　　　　|: : : :
120 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:03:56 ID:uMquPEEk: どうせテクノマンサーにしてラインバレルの使い手なだけで軍や天城重工とかから狙われてるんだ
新たな追加要素が増えても今更だ
121 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/30(木) 00:04:01 ID:ySFb7jbY: 　　　.|:::::/:::::::::::::::::::lゝﾑ:::::::::::l:::ﾄ､:::::ヽ::::::::::::ヽ:::::::ヽ､
　　　.|:::/::::::::::::::::l::/　　l::i::::::::|::|ヾ＼:::::i:::::::::::ﾊ:::::i､::ﾍ
　　　l:::i::::::::::::―ｧﾒ__､__l:::!i::::::|::| _ 斗∀トl:::::::!:|::ﾄ:lﾍ::ﾊ
　　　l:::|::::::::::::≪￣_o＞ヾﾄﾍ:::N≠o_￣≫!::::::l:|::l l:l ﾊ::!
　　. l::::l::l:::::::l/ｲ　　　　　　 |ﾍ{　　　　　 |:!::::/ﾘ:::} ﾘ　ﾘ
　　/:::::ﾍ|!:::::i!:::!　　　　　　 |i　　　　　　ﾘ::/;ｲ:::ﾊ　　　　　何かが少し違っていれば、こうはならなかったかも知れん。
　./:::::::::::::ﾍ::ﾍﾄ{　　　　　 '　　　　　　/://::|:/:::l､
./ｲ::::::::::::::::::＼ゝ.　r､＿＿　＿＿_,ｧ／ィ/:::/':::::::ﾄヽ　　　　いや、何も変えずやり直しても、全く違う結果に――
{/l::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　／::::'::::::::::::::i!:! ヾ
　.l:ﾊ::::::::::::::::::::::::::::iヽ　　　　　　　.,ｲ:::::::::::::::::::::::| ll　　　　　　　　　　　　　　ごく普通の、従順な少女になったかも知れない。
　 '　l:::/!:::::::::::::::::::::l　＼　　　／　!::::::::::::::::::::i::| |'
　　 .ﾚ' l::::::::::::::::::::::ﾊ　　｀ー ´　　.ﾊ::::::::::::::::i::N
　　　　.l:::::::::::::::::::/　＼　　　　／　V:::::::::::::i!:!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . -!:､´:￣:￣: : : ‐. .
　　　　　　　　　　　　 .イ､: :l: ヾ､: : :｀ヽ: :、: : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 . ':/: : ヽ:!!: :'､ヾ: : : :.ヽ:ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 / : ' : : : |､!'､: :ﾞ､ヽ: : : : ヽ:i : : : :.: :ヽ
　　　　　　　　　　 /: :.: : : : : ｌ‐'ｌ|',: :.ﾞ､: ＼:ヾ: :'iｌ: :.!: :.:.: :.:、
　　　　　　　　　　 /: :, : : : : ;. :|　ﾞ:! '､:.ヾ;､:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
　　　　　　　　　　　 /: :.; : : : : : ｉ: l 　ﾞ､ヾ: '､ゞ;'':''':'':ト､!:.'j:.:.:.:.:.::、
　　　　　　　　　 /; : :i: :i: i:.i: : ';.イ'￣ﾞ､　ヾ:ヽ＼ヾ}: :.|:-;:.:.:.:.:.:::、
　　　　　　　　　 ,'ｲ: : l: :ｉ:.:ｌ :､ｲ:ヾi　＿ﾞ､　｀'ヾ￣`!: :.!'i i::.:.:.:.:.:.:､
　　　　　　　　ｉl !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´　　　　　　 i: : lﾉ/::::.:.::.:.:.:.:、
　　　　　　　 lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ＾｀､:.ヽ.　　　 !　　　 ,i／ｒ.'::::::::::.:.::.:.:.::、　　　　　　…………。
　　　　　　　　　　ﾞ､:| .|:.ヾ;ﾞ､ヾ._ゞ-`　　　＿　　ｲ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、
　　　　　　　　　　　　　` |.:.:.:./:::l'､:个.､　　 ~　´ 　.ｲ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、
　　　　　　　　　　　 !:.: /:::::l:.ﾞ､:!:::ﾄ.!＞ .. _ ／　!ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、
　　　　　　　　　　 __ !: /:.:.::::ｌ: :ヾ:;:j　｀`丶､、 ,.イﾟ{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、
　　　　　　　　　　. イ´　｀ヾ､‐--!: : :ﾞ､!　　　ヾ|l´　l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:､:::::::::::::.､
　　　　　　／　　　　　ﾞｉ｀丶i:. : :ヾ､..,__...._ |||　_ﾉ}: : : :ヾ:::::::::::!＼::::::::::ヽ
.　　　　　　／　　　　　 !　　'!､:. :.ｌ‐-〈:(=ＱﾆＱ=):〉､: : : 〉-<'ヾ、＼::::::::ヽ
　　　　 /　　　　　　　 i 　　｀`>、 .＞"´-‐｀ヾ{´ ' "´　　ﾞ!.::ヽ　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　　　 !　　　　><>　　　　　｀＼､ ,ｨ:、　| ::.:::ﾞ､　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　 .　　　 |.　　／　　　　　　　　 <><　　l :ﾉ...:.ﾞ､　　ヾ.:::::::ﾞ､
　　 !‐:. _　　　　　 /:　　　 .l:.　／　　　　　　　　　　　＼i/　　.:.ﾞ、　　ヽ ::::::ﾞ､
.　　　＼':､ヽ. ､　　　j::.　　　: :!: /　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　 .`､　　ヽ ::::::ﾞ､
.　　　　｀}rnﾄrぃ.＿.|:ィ:　ノ: ,!:.,'　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　.:ヽ　　ﾞ、.::::ﾞ､
　　　　　ﾐ辻ﾘ)}{(ｒｧ)Ｙﾆヾ;‐ｭ.:: !: .　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '.　 .. .::ﾘ　　ﾞ、.:::::;
122 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/30(木) 00:04:59 ID:ySFb7jbY: 　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼/ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
　　　　　　　　　　　　／:.: ／:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',
　　　　　　　　　　　　　　,.:′／:.:.: : /:.:.:.:.:∧!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.: i
　　　　　　　　　　 /:://:.:.: /:.:./.:.:.:.:.:ｉ|　|:::.:.:.:.:.:|:::i:::ﾍ:.:.:.:ヽ、:.:.:.:.: ∧:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　 /:://:.:.: /:.:./.:.:.: : /:|　Ⅵ:i:.:.:.:|:::l、:::ヽ､、:: Y:.:.:.:.: ∧.:.:.:.: : :l
　　　　　　　　　　ｉ:/ i:.:.:.:/:.:.:从/:.才メ､、!:.:|:.:.: Ⅵ ＼::::ヾ＼:|_＿.:.:.:.:.i .:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　 |′|: : ﾊ:.:.:|:.:.i:|: :;代ぇヾⅥ:.:._厶孑七气￣:ﾘ:::::i:l:!::::!.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　　　　 | : | :|:.:.|:.:.i:|:/ ｀ー‐'　∨V::.　ィ丐ｿ￣＞7:://i::/.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　 | : | :|:.:.|:.:.i:|ﾊ　　　 /　 ∨:.　｀￣￣´ / ////.:.:.:.:.:.:.: l
　　　　　　　　　　　 Ⅵ|　Ⅵハハi　　　 /　　　｀＼　　／イ//:′.:.:.:.:.:.:.:.l　　　だが彼女はああなった。
　　　　　　　　　　　　　　　＼　Ⅵ::::＼＼　〈　　　　　　　　　-=彡′.:.:.:.:.:.:.:.: ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　／才 : /:八　　｀ヽ　　　　　　　イ:/.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::∧　　　何処にでもある悲劇を、自分で受け止め、
　　　　　　　　　　 -=彡イ.:/:::/:::::::∧　､..__　　　　　　　／/.:.:.:.:.:.::::::::::::: : ヽ::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾓﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 // : /:::/: : :::::::∧　　...,,,￣￣´ ／才:::::ｲ::::::::::::::::::::::ﾍ:::＼::＼　　諦めず、そして手を伸ばす存在に。
　　　　　　　　　　　 // : /:::/: :.:.:.:::::::::∧　　　　　／／/:: //:::::::::::::::::: i|::::::Ⅵ:.:ヾ:.:≧=ー
　　　　　　　　　　　　　 /ｲ: : ハｉ :.:.:.:.:.:::::::∧ﾊ、__　　　／　,':::://:::::::::::::::::: : lト､:::!i　｀￣￣
　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:ｉ:::::|: : :.:.:.::::::::::∧　　￣´_　　 |:://:: /:::::::::::::::: ∧:::Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　厶斗::::|: : : ::::::::::::::::∧　　　　　〉-〈i/∧:/::::::::::::::::::/!　iヽく
　　　　　　　.　．　-　 ´　　　|:::∧: : : ::::::::::∨　＼　　 /!二!∨ ∧:::::::::::::::://　 l　　｀　．.
　 . ．　 "　　　　　　　　　 ∨　∨: : ::::::::::|:　　　　 / :!同!: ∨:::::::::::::::: //　　 !　　　　　　｀

.
123 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:05:15 ID:XJMo3g..: まあ、だからアドルフさんたちは救われたんだろうけどね
124 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/30(木) 00:05:59 ID:ySFb7jbY: 　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　|　香奈枝くん。私の娘は容易くはないぞ？
　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　あの子を保護するのも、捕らえるのも好きにしたまえよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　,r'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ∧::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 .,r':::::;:::::::::/:::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::',
　　　　　 ,r'::::／:;:::::/:::::::::::∧|:::::::::::i:::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i
　　　　.,r':::::/::::/::::/:::::::::::::|¨'|:::::i:::::| ::|::::::i:::::::ヽ:::::::::::::::';::::::::::::::::::|
　　　 /:::,:ｲ:::::::|:::::i:::::::::::::::i　 |:::;i!::::i!:::|､:::::i;:::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::::::::::::|
　　　.i::/ .|::::::::|::::i:::i:::::::-x､　 |::!.|::::|.|::| ヽ､ヽ::::::::i,:::::::::::::|::::::::::::::::|
　　　l:{'　.|:::::::|:::::|::|:::::::::/合=;N .|:::| .|:|r-ｷテセ７i‐-i:::::i!:::::::::::::::|
　　　.i!　 |::::/|:::::|:::!:::::;ｨ｀ゝ-'-｀　.|::|　i!ｨてソ￣ア|::/::::i!::::::::::::::::|
　　　　 .|::|　|:::|::::',,r'::!　　　　/　|:|　　　｀￣´　,i',ｨ::::/:::::::::::::::::|
　　　　　　|{　 ',::|ヽ::ヽ',!　　　./　　i!　　　　　　.〃/::/::::::::::::::::::::|　　　　あの子がそれを是とするならば、
　　　　　　ﾞ　　',|:::::ヽ|ヾ､　 /.　　　!　　　　　 ´／ィ::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　／::ﾞ::::::|::::ヽ　　ヽ　　　　　　　　／/::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　彼女がそれで良いと思う限り、協力してくれるだろう。
　　　　　-=彡／/::::|:::::::::ヽ　　､_　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::' ,
　　　　　　／:::::/ i:::|:::::::::::::ヽ　　､__　ー ´ 　イ:::;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だが――
　　　　　/;ィ'::::i':::i::::| ::::::::::::::|'.,.　　　　　　／　!:/.i::::::::::::::::::::::i::::::',ヽ､;:｀ヽ､
　　　　 !´i::::::|::::|:::::|:::::::::::::::|｀ヽ､＿　／　　 i/,r|::::::::::::::::::::::|::::::::i　　￣￣
　　　　　 .|::::::|:::,|::::::!::::::::::::::|　　　｀ヽ､　　 ,､r!´ .|::::::::::::::::::::::!i:::::::::|
　　　　 ,､r- ' |::|.|:i:::::::::::::::::::|　　　　　　7｀ﾍ　　 |::::::::::::::::::::::! |｀ヽ､|
,､r- ' ´　　　　|:| |:|:::::::::::::::::::|　　　　　/|三|ﾍ　 |::::::::::::::::::::::!　|　　｀ヽ､
　　　　　　　　 i!　i!:::::::::::::::::::|　　　　/　|三| ヘ|::::::::::::::::::::/　　|　　　　｀ヽ､
125 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/30(木) 00:07:00 ID:ySFb7jbY: 　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　 |　そうならないのなら……覚悟を、決めたまえ。君に限った話ではないがね。
　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

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126 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/30(木) 00:07:59 ID:ySFb7jbY: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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127 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/06/30(木) 00:09:47 ID:ySFb7jbY: という感じで今回は以上です。
ちょっと何かが違った結果、怪物が生まれた、という形が伝わればいいなぁと。

次回も書き上げ次第投下したいと思います、ではー！　　　　　――また来てカンモン♪
128 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:10:32 ID:47UeGIxw: 乙でしたー
129 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:11:13 ID:uMquPEEk: 乙
130 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:11:15 ID:1W6Yx9Q.: 乙―
131 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:11:57 ID:lsMcdLJo: 乙でっす！
手綱を「信じて握らせる」辺りが、良い親父さんなのだなあと
132 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:12:44 ID:aArrH.Ro: 乙！
133 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:15:07 ID:YPeO6p.c: 乙。・・・一番の怪物は鈴さんの権限とか諸々引っくるめて育てあげた
スカさんだと思うぞ
134 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:17:23 ID:HfCqmeZU: 乙

？？？「あー怖い怖い。関わりあいにはなりたくないですよ。まったく。」
135 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 00:24:46 ID:XJMo3g..: 乙でした
136 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 01:32:59 ID:68BNed4w: 乙でしたー
137 ：名無しの工員さん：2016/06/30(木) 21:43:35 ID:wfQSM6LU: おっつおっつ
138 ：名無しの工員さん：2016/07/01(金) 21:49:53 ID:vaR7l2BM: 鈴がエリザベスなら、何で盲目になってるんだろうな
139 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:48:35 ID:cl.t3B2I: というわけで今から投下いたします。
長く時間がかかってるのに短くて申し訳ありませんorz
140 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:49:25 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　 l'''l　　　　　　　　　＿　 l'''l　　　　 /:l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ;;l　　　　_､-''７　ソ　　ヽl　　 /,;/ /:;.―-;::::/ ヽl　　 /,;/ 　　 !/
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141 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:50:05 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　＼＼====||===/==／／
　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 |　|　……あ、れ？　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　／／====== |　何という無茶をしてくれるんだ、全く。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　ｼ　ﾑ　ｾ　ﾝ　ｽ　ｵｰﾊﾞｰﾄﾞｰｽ　　　ﾌﾗｯﾄﾗｲﾝ
　　　――快楽という疑似感覚情報の超過入力による電脳死。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉｲｽﾞ　　　　　　　　　　　　　　ﾍﾟﾙｿﾅ
　　　　　　本来ならば燃え尽き、電脳屑として散るはずの鈴の外殻情報。

　　　　　　しかし、そこからまるで衣を一枚脱ぐように、蛹が羽化するかの如く、現れた存在。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.
142 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 22:51:00 ID:fD3qs5Xc: ｶﾞﾀｯ
143 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:51:04 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――それは、異常なほどの高密度で構成された電子情報であり。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿〈＿〉_
　　　　　　　　　　　　　　　　＿-‐去ｚく(())>ｚ去-
　　　　　　　　　　　　　　　/[厶----ヘ厂〈＼⌒＼＼
　　　　　　　　　　　／￣　　　 r≦/　　|｢＼￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　/ 　　　〔／〈/　:　 |〕＼]_　　　　　＼　　　　　　　　　　　＿
'"´￣￣￣´"''　ミ／　z夕　／　//　　　 |〔　　＼　　　　　｝　　　　　　＿_―－'⌒＼
　　　　　　　　ト----=≦　　〈　＼,'＿_| |　　　　＼它z　〔　　＿_―￣　r￣
　　　　　　　 /[|Ｖﾙ/　　 |　　;＼__}____／　l　|　　 l≧=‐く≦-‐==;宀示|
ミ　　　　　　　　/.:[|〈 ./,　　Ｌ|_/│ ｀¨¨´|jﾊ| ∨　　∨ Ｌ|≦l].:.:./.:.:./.〈/.:.∧
　＼　　　　 /.:.:.[l:.://　　圻もミト　　　云十十　　　', 　〉.:.l｣.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||∧
　　｝　　　 /.:.:./.:.:j/| 　　 )辷ツ|　　 /下万?包　　 | |_/.:.:.:l｣.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||〈∧
　　｝｝　　 /.:.:./.:.:/j/|　|　 |八　　　　　 ^'冖f │|　l| |.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||: 〈∧　　　　　　ﾃﾞ　ｺ　ｲ
　　｝｝　 ./.:.:./.:.:/.:.|l∧ V丿トゝ　　, 　　／ィ八｛ /|∧_l__.:.|.:.:.|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||: : 〈∧　　　　『代替防壁が間に合わねば、
　　／　〈.:.:.:.Ｌ.:.Ｌ.:ﾉ＞''"⌒⌒＼　ぃ　　 ,.ｲ(　　; 丿;/　/┐.:.:|.:.:.:l／.:／.:.:.:.:.:.｝l〉　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾗｯﾄﾗｲﾝ
_, 　　　_＿]＞―＜　　　　　　　　|、　 _,,..＜｛厂[_/∨∨〉　 /.:／.:／.:／.:.:.:.:.:.:.:.／　　　　　　　　冗談抜きの電脳死だったぞ？』
　　　　|　　　　　＼＿_,,.. ィf7丿く＼「＼　|　// / 　/Ｌ／>|:.／.:／.:.:.:.:.:.:.:.／　　　　　　　　　　　　＼＼====||===/== ／／
　　　　| 冂.　　　　　＼,__└(rく＼＼＼｢|｢// / .／／／.:.|:|.:.:.:|＞――＜_　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　＼＼
''　　 ,, | | l|　　　　　　 |/∧]￣￣＼┌＜∨_／I斗‐===‐-ミ＜/ 　　　　｀丶、　　　　　　　　　　 |　|　貴女は……？　 |　|
　　　 ∨/.　　　　　　／　 [￣￣＞'"＞―《c》＿/i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ〉　＼　　　　　　　＼　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　／／
.　　　〈二二ｋｎ、　/”¨^ 　l＞'"i:i:i:i:i└‐ｚノﾌｚくＸi:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ 　　｀:、　　　　　　　　　　　　　　／／=========== ＼＼
''　　 .,__/　　　＼]‐'ﾞ　　　 /＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:/ ［l＼＼i:i‐┬┘　　　｀
.　＿＿/　　　　 /　　　　　/　　＼＿／i:i:i/　 [|　　、＼/　　　　　　 :,.　　　　　 _,.　　　　　　　　　　　　　　　　『久しいな、鈴』
,:三三/ 　　　 '＼＿__／:′　　　　 └‐く/　　　　　｀　　　　　　　 .::|__,,..　r=≦斗
.　　 /　　　　｛＼＿_____j|　　　　　　　　　　　　　　. :|:. . . . . . . . . . : .:.:厂
　　/　　　　 |　　　＿__j|:. . .　　　　　　　　 . . : : : |: : : : : : : : : : : : /,＿＿／￣￣

　　　　　　　　　　　　＼__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_ __／
　　　　　　　　　　　　　 ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　　 ≪　『馬鹿な！　馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な、であります！！』　 ≫
　　　　　　　　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　　／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ ⌒＼

　　　　　　　　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ――既に消滅し、この世から失われた存在であった。

　　　　　　　　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

.
144 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 22:51:25 ID:avcGWap2: デデドン
145 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:52:04 ID:cl.t3B2I: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧,,,　∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　_ﾉ`-､_,-一ｰ- ,_
　　　　　 _)　 r'´　,＿__＿｀★､
　　　　　／＾'~/ﾌ´,r--､`､｀`'ヽ､`､　l　i　/,
　　　　/　　　.}i 　{;;;;;;;;;;} .}:::u::r´`}､i|州|i/ム'__,,
　　　/　U　　,!{　ゝ;__ノ ,ﾉ:::::::{ r^ヽ}｀　"=三__
　　/　　　　 i::::ﾞﾐ､_＿_,,ノ::::u::::! !;;;;} !,　､ミﾐ､
　/　　　　　,!i_j:::::::::::::::::::::::::::::::`､`´ﾉ`､'ミミ､
./　　　　　,!:::::::u::::U:::::_＿:::::::::::::`´!　 i`　　`
{　　　　　ﾒ-一ｰ-ｰ'T´　　 `>､:::::;ﾉ　　|
`､　　　ノ　`>､,　　　`ｰ--'´ _,,>1　v　.|　　『２ｎｄマシナリー、エリザベス！　失われたはず！！』
　 `-''´,r'￣;r'/`ー-､_＿,,-'´ _ノ　＿,ﾉ
　　　 /::::::/ /　＿_ノヽ_`ﾄ=ﾆ-一''´　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　 ,1::::::ヽL､　`､　　　ゝ､　　　　　　　　　　　　 |　『……やれやれ。情報の誤認が起きているようだな』
　　〈::::!::::::::::::;_)　/__　 i´|::::`､　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　 `､`ゝ;_::::丿 '´　｀V ﾑ:::::::`-､
　　　 `､:::::｀´i　　　　'´ `､::::::::::ヾ}

＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧＿＿＿＿　 ,,∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨

.　　　　　　 ∨ /　]　　＼　　　　　　　　　　　　/＼
　　　　　　 _ ∨　 [_ rヘ＼{_　　　　　　　　 |　 i|　　　　　　　　　　 ∨:∧　 >
..　　　　／:rｭ:.∨　　＼:.r..ﾐﾄ､､　　　　　　　　　|　 i|　　　　　　　　　　　 ∨:.:／　　／　　　ﾉ
　　／:）ｰ r≦　＿　　＼:｛{__j＼　__.　　　／{｛＿jL.＼　　　　　　　　 _ -=ﾆ:.:.:.〉　ｭ　　／
　　/:..:._{ {⌒厂:.:.:.:.:.:.}＼　ｰ=≦[_/＾　　 /　/ r‐ヘ、ヽ,＼　　　 rfて__）:_:.:／　 '　　／ﾍ
.　 {:..:..:ｰ:., ,:..:-:.:.:.:.／　　＼　　人{.　　 /　/{任-　小 Ⅳ　}　　 rｭ〕`≪:.:.／　__　　　く:.:.:}}∧
.　 {:..:.}]:..:.ﾘ:_:../:／　　　　　 ≫《_／￣〕　〕〔 rf笊　　笊ｆ介v　　 |　　　　　／:.{:.:≧=‐-:.. Y∧　　ﾊﾟｰｿﾅﾙ
.　 {:..:..:.／:.／<　　　　　　　厶ィｰ､　/{ /{/ﾊ{｛　 _' _　ィ/i|　〉　 _八r=＝≒　　 ∨:.:.:.}}:.:.:.:.ノ{:.:∧　　『存在の基幹情報にまで
.　 {:.／:.／　i.　＼　　　__／ /）　　}}/:.:[,丿{　}ﾄ､　　 __/{　㎞:.　i|　 ]}-=＝[ 　　 ∨:.:{{:._/⌒r:.:.:.:.}
_／ {:／　　　〉 /　ｰ=ﾆ二ｱｰ==彡' ＼:::く VX⌒7ｧ' /＼ {{ } 〉_j|／　}] r≦{_.　　 ∨:.:Ⅵ{:.{_j:.:.:.:.ﾘ　　ウィルスが食い込んでいるようだから、
.:.:..:./　　　　 ∨ /　〈　_＿j__　　　　　　）:」L....≧zj_厶＿｛ﾇ／　＼＼}]　　　＼　　ｰ┐:.＼:.:{j:./＼
z≦　　　　　　∨ /_j」二三二ﾆ=ミ､　≧ｧ::::::::::::アく::::::::::::::::＞ｰ-　 _￣三〕　　＼z≦{∨:.:ﾊ:.:〈〈　　　　　　　　　仕方なくはあるが――鈴』
　　　 r―-　.,　∨　 -‐---　　　　 V＾　ー一　/　　ー=≦王　　-‐=＝=ﾆﾆ=-＜　　／∨:.:.}　》》
.　　　 ⊇ﾆ=-　／　　∠二ﾆ=―‐┤: . .　　 . . ;.　　　　　 . .:V／　　fニ=-‐　r=＝≦ 　 ].＼:}}//
　　 r‐f爪` ｰ=￢ﾆ二￣ｰ=ニ二 z圦:. : : : : : : :{: : : : : : : : : /三二ｱ￣三三二ニ=--=ﾆ二」_＿
ｰ　┘　 V｛＼z=ﾆ二　　-‐=＝　　/:.:.:.≧=―---　　___　イ＼: /个=====-　　　　　　　　　　　]
. . . . . . : :Vトミ￣三二ﾆ=≦　　　/:.:.:.:.:./　／]「＼　 Ⅵ ∧ 　＼ /三三三二ﾆ=-　 _＿＿＿

.
146 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:53:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　 r仁ｽ__r―-
.　　　　　　　　　　　　／￣)ｧ介＜ｰ‐＼＿__　〕ｈ，
.　　　　　　　　　／＿／／　 /〈＼　　　　＼ｰ┘
　　　　　　　　〈／　　//__／/　＼)x_　　　＼　　　　　 _,,、　 -----
.　　　　　　　 /　　　/〈_j__／∨ 　＼＼ r乞　〉　　　　r '"´
.　__＿___　　　　 |〔　rf´ / :|｛　　｝l＼l∧　＼＿_ ＼　　 _,|　　　　　　　 ---　　＼＼====||===/=====／／
　　　 rく,＼　　|Ｊ/ 　｣_/|｛　　｝|ｋｆ≦三　 ∨ＬＩ┘　 |:::|　　　／／　　　　　　／／　　　　　　　　　　＼＼
　　　 |:I l＼＼ ∨ 　　rそ≧ 　 l/ '＾|rしjlﾉ　　 ;　├ft　|:::| 　／／　　　　　　　　 |　|　え、えーと……？　 |　|
　　　 |:I::I::I::I<| .' /l　八｣r少　 / 　冖冖!　　 |__/｛ l］ |:::|　｛｛　　　　　 -　　＼＼　　　　　　　　　　／／
＼＼　 |:I::I::I::I〔|｛八|　　＼　　　,　　　　丿/ ｛/|｣ l八l］ |:::|　｛｛　　　　 //　　　／／============||=＼＼
　｝ } ./::I::I::I::I〔|｛　 |｛　l个ｰ　、 .ノ　　ィ/ 　∨ /l　　 |:::|　｛｛　　　 {｛＿
／ /j/::/I::I::I::I〔|｛　|八ﾉ|┌ﾍ､　　　｢|/〉┐__∨∧{ ＼|:::| 　＼＼　　　ｰ―
.　〈i/::::ＬI::I::I::I〔| 　丿,rく￣＼∨^lｰ｢|〔l//／／￣〉／r≦ヽ〉　　｀¨¨… ___　　　　　『今は緊急事態のため、通常とは逆……
. 　Ｌ三三≧ト-rf゛〈＼＼　 ∨|l/　/／／　／￣〉rｰ＜　　　　　｀⌒
.　　　　　　￣＼┌l[￣￣￣]┌┐┌冖┐┌┐[￣￣￣]l┐　, 　'"　　　　　　　　　私が主体となり、鈴、お前の情報は内部格納し、
　　 .,,_　　　　　 [￣　￣]［￣￣　　］ ┐┌ [　　￣￣］[￣　￣]　　　　 _,,
.　　　　 ‐-　.,_ 　 FI| l三三三三Ｌ..「　Ｌ..ｌ　:L..l三三三三| |FI＿_,,、r≦⌒　　　　　　修復措置に入っている。
　　　　　　　　　　　| || |┏………………………………┓| || |ーへ＿＿＿
冖宀=‐- 　 _.､rfアﾞ| || |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| || |-‐　''^"´￣　　　　　まあちょっと高度な機能があるギプスのような、
＿,ノT冖=ー<／　 :LI| |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| |LI
￣＼｝..:..:..:..:/ 　　 FI| |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| |FI　　　　 __＿　　　　　そうしたものだと思ってくれれば構わん』
. 　　ｰ‐―l　　　　| || |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| || |＿＿_／
＿＿　＿_|. : : : : .LI| |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| |LI⌒¨¨´
￣￣　＼人.: : : : : :.| |┗………………………………┛| |　　　　　 _、-
　　　　　ノ＼ : : : :| |田口囗曰日□囚回囗囗曰口囚村| |⌒ ー―＜＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　『やれやれ、存在の残滓に過ぎない私を、酷使してくれるものだ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

.
147 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:54:03 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''"¨¨¨¨＞￢=≦>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ,，・'’　　　r≦Ｌ,／]┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐=＝＝=‐-ミ　 /　　_/　（_〔　,，・'’/ﾍ　＼∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼　〔＿__,.，・'’ノ| // 　|　　|/
　　　　　　　　　　　　　　　 /__rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　　 |〈/r≦　｛/_j__`'くl｛　 | |　;
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈／　　　　　　　＼　　|] └r┐./ `｢匠ﾄ｛　rﾉ/ ｛!
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　｝｝　|] 　 |｛|/ 　 |　　　　fＩ炸　|| ｢￣｢`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　／_,rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　｝｝　込、,|｛|l　 Ν　　　　 / / 八|　｢{　　_|
　　　　　　　　　　　　　〃　＿＿＿＿_丿｝　｝｝　 |｢￣]＼_〉人　￢／ /l/ﾚ'│ | ',　｛｢〉
　　　　　　　　　　　　　　 /　{匕¨¨⌒Ｖ⌒¨ﾌ／　／ﾉ　￣￣＼/∨]∧ イ「∨〉l　|　|,丿 {　{｛∧
　　　　　　　　　　　　　 |｛　＼＼　　／'"　／／　　　　＿　Ｖﾆゝ∧_|///〉r'￣r―‐┘ V(八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｝　｛　　 /"´　　　　｀⌒ 　|i:i:i:i:i:]＼ｈr:くi:i:i:i[　　　　　｝｝{ﾊ　　r=ウ（￣＿＿）＿r┐
　　　　　　　　　　　　＼＿,,.. -‐…=宀宀=…-ミ　　　　人:i:i:i:/ＴＴ支く＼i:[-ミ_　　｛｛ｰ}　　《j///ﾆ二三三/Ｖ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　｀丶___／　Ｖi∧i:/　　＼｀⌒ 　｀ヽ、ヾ= /　《j/// 　　　 ]/_/ /三≧（＿＿￣）
　　　　　　　　　　　　　　 -┴…=宀宀=…‐-≠ミーrく/ﾆｰﾍ　　　　　　　　　:,　　　　｀,＿_/　《j///　　　　　　〈_/￣]/=ニ二三/ウ
.　　　　　　　　　　　　　　　〈/　　　　　　　　　　　　Ｌ/ﾆﾆニV∧　　　　　　 |　　　　　 W〈　《j///　　　　　　　　　　　　　　　　///j》
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　 _,,.. 　-‐ヘ、＿_　芒彡'⌒ΤV:...　　　　　　...:,ﾞ:　　　　 :厂￣l　.//　　　　　　　　　　　　　　　　///j》
　　　　　　　　　　　　　　　 └ｧ''" 　　　　　￣　／/|_r―く_/ : : : : : : : : : : , ﾞ: : : : : : : ,.:´　　/ .//　　　　　　　　　　　　　　　　///j》
　　　　　　　　　　　　　　／＿＿＿＿＿＿＿__／　〈∧＼__r个......,,_＿___,,∠ゝ..,,___,,. イ＿rｰ《〉//　　　　　　　　　　　　　　　　//〈j》
　　　　　　　　　　　　 ┌‐=≦／//　/／　/　　/　　／　｝::::[＼＿＿ﾉ┘ﾉ┘ ＿_　 |∧. 　　《///　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　〉　,／　//　/ ./　/　　/　／/　　｝::::￣[ミL.｀¨¨´　／￣｢`Ｌ!.,∧＿_____〈/Ｌ,,_＿　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　 └く＿_,〈/　　　|ｈ/　　〈_／　/　　 /:::::::::::_｝｝|ニニニ|　　 l　|:::::＼＼　　∨冖'ｰ=三>　　　　　　　　　　///
　　　　　　　　／／　　/｀ー―┘　　　　　　/　　 /､:::::/￣｝｝|ﾆニ|￣|　　 l　|::::::::::l＼〉　　Ｖr┘　　　　　　　　<三=- .//〈
.　　　　　＿＿彡／　　 /　　　　　　　　　　　/　　 /　`'く,.ノフノ二ゝ|: : |　　 l　{::::::::::|　｛　　‘,　　　　　　　　　　　￣ー'
.　　　　　　　 ⌒ア゛　　　 /　　　　　　　　　　　/　　 /　　　 |　　　 ‐-ﾐゞ : |　　 l　lノ〉::::| 　｛_
.　　　　　　　／　　　　／　　／"´ 　　　　 | 　 ./､__＿／　　_,,.二ヽ〉／　　〈　｛/〉::::l　　｛　 |!

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｳｨﾝﾄﾞｳ
　　　――言うなり、エリザベスの周囲に幾枚もの電子板が浮かぶ。

　　　　　　それが周辺の電子情報に介入するための機構であり、しかしそれすらその力の一端でしかないと、

　　　　　　エリザベスの内部から全てを感じる鈴は理解する。そしてエリザベスは告げる。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
148 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:55:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――『私』は、これで消滅する――

.
149 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 22:55:09 ID:Wcfz6vWo: 本体は確かに消滅したが、分霊として一部がのこってるようなもんか＞残滓
150 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:56:04 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｹﾛﾛ
　　　――その言葉の意味を理解するより早く、エリザベスは周囲の空間、そしてその向こう側に居る存在に宣告する。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿〈＿〉_
　　　　　　　　　　　　　　　　＿-‐去ｚく(())>ｚ去-
　　　　　　　　　　　　　　　/[厶----ヘ厂〈＼⌒＼＼
　　　　　　　　　　　／￣　　　 r≦/　　|｢＼￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　/ 　　　〔／〈/　:　 |〕＼]_　　　　　＼　　　　　　　　　　　＿
'"´￣￣￣´"''　ミ／　z夕　／　//　　　 |〔　　＼　　　　　｝　　　　　　＿_―－'⌒＼
　　　　　　　　ト----=≦　　〈　＼,'＿_| |　　　　＼它z　〔　　＿_―￣　r￣
　　　　　　　 /[|Ｖﾙ/　　 |　　;＼__}____／　l　|　　 l≧=‐く≦-‐==;宀示|
ミ　　　　　　　　/.:[|〈 ./,　　Ｌ|_/│ ｀¨¨´|jﾊ| ∨　　∨ Ｌ|≦l].:.:./.:.:./.〈/.:.∧
　＼　　　　 /.:.:.[l:.://　　圻もミト　　　云十十　　　', 　〉.:.l｣.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||∧
　　｝　　　 /.:.:./.:.:j/| 　　 )辷ツ|　　 /下万?包　　 | |_/.:.:.:l｣.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||〈∧　　　　　『――さて、ケロロ。
　　｝｝　　 /.:.:./.:.:/j/|　|　 |八　　　　　 ^'冖f │|　l| |.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||: 〈∧
　　｝｝　 ./.:.:./.:.:/.:.|l∧ V丿トゝ　　, 　　／ィ八｛ /|∧_l__.:.|.:.:.|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||: : 〈∧　　　　お前は私が消滅したはず、と言ったが、
　　／　〈.:.:.:.Ｌ.:.Ｌ.:ﾉ＞''"⌒⌒＼　ぃ　　 ,.ｲ(　　; 丿;/　/┐.:.:|.:.:.:l／.:／.:.:.:.:.:.｝l〉
_, 　　　_＿]＞―＜　　　　　　　　|、　 _,,..＜｛厂[_/∨∨〉　 /.:／.:／.:／.:.:.:.:.:.:.:.／　　　　　　　　　　　明確な誤認を指摘しておこう』
　　　　|　　　　　＼＿_,,.. ィf7丿く＼「＼　|　// / 　/Ｌ／>|:.／.:／.:.:.:.:.:.:.:.／
　　　　| 冂.　　　　　＼,__└(rく＼＼＼｢|｢// / .／／／.:.|:|.:.:.:|＞――＜_
''　　 ,, | | l|　　　　　　 |/∧]￣￣＼┌＜∨_／I斗‐===‐-ミ＜/ 　　　　｀丶、
　　　 ∨/.　　　　　　／　 [￣￣＞'"＞―《c》＿/i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ〉　＼　　　　　　　＼
.　　　〈二二ｋｎ、　/”¨^ 　l＞'"i:i:i:i:i└‐ｚノﾌｚくＸi:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ 　　｀:、
''　　 .,__/　　　＼]‐'ﾞ　　　 /＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:/ ［l＼＼i:i‐┬┘　　　｀
.　＿＿/　　　　 /　　　　　/　　＼＿／i:i:i/　 [|　　、＼/　　　　　　 :,.　　　　　 _,.
,:三三/ 　　　 '＼＿__／:′　　　　 └‐く/　　　　　｀　　　　　　　 .::|__,,..　r=≦斗
.　　 /　　　　｛＼＿_____j|　　　　　　　　　　　　　　. :|:. . . . . . . . . . : .:.:厂
　　/　　　　 |　　　＿__j|:. . .　　　　　　　　 . . : : : |: : : : : : : : : : : : /,＿＿／￣￣
.　/　　　　　　 |　　〔＞―ﾍ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,ﾞ: : : : : : : : : : ／＼＿〉
. ,′　　　　　 |　／ .......... 〈＼: : : : : : : : : : : : : : : :／.,,,＿＿_,,..　イ|......... ＼　　 r:..,,,_

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――そしてそれと同時に、鈴とエリザベス間にのみ通じる言葉が、また別の事実を告げていく。

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151 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:57:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''"¨¨¨¨＞￢=≦>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ,，・'’　　　r≦Ｌ,／]┐
　　　　　　　　　　　 -‐=＝＝=‐-ミ　 /　　_/　（_〔　,，・'’/ﾍ　＼∨
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼　〔＿__,.，・'’ノ| // 　|　　|/
　　　　　　　　 /__rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　　 |〈/r≦　｛/_j__`'くl｛　 | |　;
　　　　　　　　　　〈／　　　　　　　＼　　|] └r┐./ `｢匠ﾄ｛　rﾉ/ ｛!
.　　　　　　　　　 /　　　　　　　｝｝　|] 　 |｛|/ 　 |　　　　fＩ炸　|| ｢￣｢`ヽ､　　『私は確かに、カンモンの制御を凍結するため、
.　　　　　　　　／_,rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　｝｝　込、,|｛|l　 Ν　　　　 / / 八|　｢{　　_|
.　　　　　　　　〃　＿＿＿＿_丿｝　｝｝　 |｢￣]＼_〉人　￢／ /l/ﾚ'│ | ',　｛｢〉　　　あの場所を離れ、戦時の混乱で失われた。
　　　　　　　 /　{匕¨¨⌒Ｖ⌒¨ﾌ／　／ﾉ　￣￣＼/∨]∧ イ「∨〉l　|　|,丿 {　{｛∧
　　　　　　 |｛　＼＼　　／'"　／／　　　　＿　Ｖﾆゝ∧_|///〉r'￣r―‐┘ V(八　　　――が、ただこの場所で封印されていただけだ。
　　　　　　　　　　　　｝　｛　　 /"´　　　　｀⌒ 　|i:i:i:i:i:]＼ｈr:くi:i:i:i[　　　　　｝｝{ﾊ　　　　　ﾕｶﾘ
.　　　　　　　＼＿,,.. -‐=＝冖冖＝=-ミ　　　　人:i:i:i:/ＴＴ支く＼i:[-ミ_　　｛｛ｰ}　　　　　主とはぐれたお前には、
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　｀丶___／　Ｖi∧i:/　　＼｀⌒ 　｀ヽ、ヾ= /
　　　　　　　 -┴=＝冖冖＝=‐-≠ミーrく/ﾆｰﾍ　　　　　　　　　:,　　　　｀,＿_/　　　　　　知りようもないことではあったろうがな』
　　　　　　〈/　　　　　　　　　　　　Ｌ/ﾆﾆニV∧　　　　　　 |　　　　　 W〈
　　　　　　　　 ∨　　 _,,.. 　-‐ヘ、＿_　芒彡'⌒ΤV:...　　　　　　...:,ﾞ:　　　　 :厂￣`　　　　＼＼====||===/========== ／／
　　　　　　　　 └ｧ''" 　　　　　￣　／/|_r―く_/ : : : : : : : : : : , ﾞ: : : : : : : ,.:´　　 /　　　　／／　　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　／＿＿＿＿＿＿＿__／　〈∧＼__r个......,,_＿___,,∠ゝ..,,___,,. イ＿r─〈　　　　 |　|　な――何でありますと！　 |　|
　　　　　┌‐=≦／//　/／　/　　/　　／　｝::::[＼＿＿ﾉ┘ﾉ┘ ＿_　 |∧　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　／／
.　　　　　〉　,／　//　/ ./　/　　/　／/　　｝::::￣[ミL.｀¨¨´　／￣｢`Ｌ!.,∧＿＿＿＿〉　　　／／============||====== ＼＼
　　　　　└く＿_,〈/　　　|ｈ/　　〈_／　/　　 /:::::::::::_｝｝|ニニニ|　　 l　|:::::＼＼　　∨∧
.　　　／／　　/｀ー―┘　　　　　　/　　 /､:::::/￣｝｝|ﾆニ|￣|　　 l　|::::::::::l＼〉　　Ｖ┘

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――そして偶然、何らかの事情で秋芳洞に捨てられた、鈴と巡り合ったのだという。

　　　　　　生来目が見えぬことを知った親が捨てたのか、それとも異能の発現を恐れたのか、

　　　　　　それとも他の何らかの事情があったのか、それは彼女たちにも解らない。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
152 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:58:06 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――ただ確実なのは、彼女たちは、偶然によって出会った鈴を育てたこと。

　　　　　　不慣れで、間違いだらけで、けれど優しく包むように、愛し方から少しずつ学ぶやり方で。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　, ≦ﾆ☆三≧ ､
　　　　　　　　／_.=＝三三ﾆ=-- ヽ__
　　　/⌒ヽ　／-'－-､:三三u′'⌒ヽヽ｀ヽ._,イ⌒ヽ
　　 ,′　　`'ﾞ/　,"⌒;　 }::三:::{　｀－'　 }!.　　　　　 }
.　　{　　　　 ,゜　ヽ- '　丿:::::::::乂_＿_ ..ノ.:::i!　　　丿
　　ヽ　　　 i:ゝ=--::彡.::::::::::::::::::::::三彡::::::i!　　／
.　　　ﾞヽ　　ﾊ::ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::u:::::::::i!､__／
　　　　ヽ._ノヽ:::::υ::::::::::,ｨ┬t.､:::::::::::::::::::ﾊ _＿＿
　　　　　　ヽ::::::::::; く＋++＋>‐- :::／.::＼＼====||===/=============||===/=============||===/=============||===/／／
　　　　　　　　　　｀　く　　￣￣　_...イ´::ﾞ!::: ／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　＞ｧ7ア´　 r'‐‐､l!::/|　|　ですが、ですがエリザベスと言えどこのサキュバスの飽和攻撃の前には――　 |　|
　　　　　　　　　 _,イ＿／　　 |::::::::iｰ{:: ＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　　　　／;:イ　 / 　　　ﾊ＿ﾉ:::ゝ／／============||=================||======== f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　 ,::::／.:/　 ,′　　__..ノ.:::::::.ー－::｀ヽ:::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　『なんだ、これのことか？』
　　　　　　　,'.:/.::::/　　　　　/.::::::::::::::::::::::.ヽ:::::::::::::ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　 {ノ!::::;′　ハノ.::::::厂|⌒¨¨＼⌒:.ー'::::
.　　　　／.::ヽ::.ヽ　ヽ ' ゝ‐ ' 　 |::::::::::::::::.ヽ::::::::::::
　　　　 /.::::::::::ｉ:::::|　　/＼＿＿　.|::::::::--:イ::.＼::::::
.　　　 /.:::::::: 八::::| ／　　　／　!:::::::::::::::ﾅ".:::. ＼

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――本来ならば、そのまま何事もなく過ごすはずではあったのだという。

　　　　　　鈴の盲目が脳変異……ＥＳＰ由来のものであるのは解ってもいたが、

　　　　　　この閉じた世界の中で生きるには困ることも無いだろう。そう考えていたのだと。それが変わったのは――

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
153 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 22:59:05 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――そこまで話して、エリザベスの意識が強くケロロに向いたのを感じる。

　　　　　　それと共に、自分/エリザベスの周囲にいくつもの光が舞い飛ぶ。何だろう、と考えるだけで、
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾃｸﾉﾏﾝｻｰ
　　　　　　エリザベスの権能と自らの本能が答えを教えてくれる。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　 r仁ｽ__r―-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　　　　　　　　　／￣)ｧ介＜ｰ‐＼＿__　〕ｈ，　　　　　　　　　　　 _.-ﾆﾆﾆﾆ-._
.　　　　　　　　　／＿／／　 /〈＼　　　　＼ｰ┘　　　　　　　　　　 =ﾆ二二二ﾆ=
　　　　　　　　〈／　　//__／/　＼)x_　　　＼　　　　　 _,,、　ﾆニニニニニﾆ
.　　　　　　　 /　　　/〈_j__／∨ 　＼＼ r乞　〉　　　　r '"´　　　 =ﾆﾆニニﾆﾆ=
.　__＿___　　　　 |〔　rf´ / :|｛　　｝l＼l∧　＼＿_ ＼　　 _,|　　　　　　　‐ﾆ二二ﾆ‐　　ｷｨｨｨｨｨﾝ
　　　 rく,＼　　|Ｊ/ 　｣_/|｛　　｝|ｋｆ≦三　 ∨ＬＩ┘　 |:::|　　　／／　　　￣
　　　 |:I l＼＼ ∨ 　　rそ≧ 　 l/ '＾|rしjlﾉ　　 ;　├ft　|:::| 　／／
　　　 |:I::I::I::I<| .' /l　八｣r少　 / 　冖冖!　　 |__/｛ l］ |:::|　｛｛　　　　　 -
＼＼　 |:I::I::I::I〔|｛八|　　＼　　　,　　　　丿/ ｛/|｣ l八l］ |:::|　｛｛　　　　 //　　　　『攻撃性は恐ろしいが、私を誰だと思っている。
　｝ } ./::I::I::I::I〔|｛　 |｛　l个ｰ　、 .ノ　　ィ/ 　∨ /l　　 |:::|　｛｛　　　 {｛＿
／ /j/::/I::I::I::I〔|｛　|八ﾉ|┌ﾍ､　　　｢|/〉┐__∨∧{ ＼|:::| 　＼＼　　　ｰ―　　　　巨大都市一つを相手に出来る電脳特化機……
.　〈i/::::ＬI::I::I::I〔| 　丿,rく￣＼∨^lｰ｢|〔l//／／￣〉／r≦ヽ〉　　｀¨¨… ___　　　　　　_.--._
. 　Ｌ三三≧ト-rf゛〈＼＼　 ∨|l/　/／／　／￣〉rｰ＜　　　　　｀⌒　　　　ニニニ　　　２ndマシナリー、エリザベスだぞ？』
.　　　　　　￣＼┌l[￣￣￣]┌┐┌冖┐┌┐[￣￣￣]l┐　, 　'"　　　　　　 ‐二‐
　　 .,,_　　　　　 [￣　￣]［￣￣　　］ ┐┌ [　　￣￣］[￣　￣]　　　　 _,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
.　　　　 ‐-　.,_ 　 FI| l三三三三Ｌ..「　Ｌ..ｌ　:L..l三三三三| |FI＿_,,、r≦⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.-ﾆﾆﾆﾆ-._
　　　　　　　　　　　| || |┏………………………………┓| || |ーへ＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 =ﾆ二二二ﾆ=
冖宀=‐- 　 _.､rfアﾞ| || |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| || |-‐　''^"´￣　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆニニニニニﾆ
＿,ノT冖=ー<／　 :LI| |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| |LI　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 =ﾆﾆニニﾆﾆ=
￣＼｝..:..:..:..:/ 　　 FI| |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| |FI　　　　 __＿　　　　　　　　　　　　 _.--._　　　 ‐ﾆ二二ﾆ‐
. 　　ｰ‐―l　　　　| || |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| || |＿＿_／　　　　　　　　　　　　　ニニニ　　　　￣
＿＿　＿_|. : : : : .LI| |┃‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐┃| |LI⌒¨¨´　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐二‐
￣￣　＼人.: : : : : :.| |┗………………………………┛| |　　　　　 _、-
　　　　　ノ＼ : : : :| |田口囗曰日□囚回囗囗曰口囚村| |⌒ ー―＜＼

.
154 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:00:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;'.. ,.;'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　':. ,.:'｀:;　　　,.:' 　 ,:,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:　,..　,.;. 　　,`: ';　　;'" ﾞ;　 '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ';.' 　　　 ,.'　ｨ'　;'' '　;..'　;'.',. ,:, '.;　　,. :'、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 '.,:‐'"ﾞ:'´｀'ヾ、;; ,.>　 `;'　　';. .:. .;` ',.'､ ,..:'´　..;'_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ;: '..:' 　' .: '' ':::'　.:' 　　 ;.' `.:..,:'　`;'..: `:. 　 .: :;.'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ';: ..: . ヽ、' 　,　　 ':　, : `:;' 　　　　 ,.-‐'　 .;:'`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､;, _　　ﾞ''ｰi､_`ー､　　　　_,.-'ﾞ　,.<ﾞ,,,,　　,:'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `‐､:.. `ﾄ;ヽ,ｨ''''>;'~`ir<　r‐;'ﾝ`　., ‐''"o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｡　,. 　;　,.!‐'´iﾞﾞ､,,}:　{,ノ｀i`!{‐､_　;　｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;','.:　;: 　 .:　ｌ,_　,}=={,　 ,i:j 　　 ;'
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.;.　;'. ;　　;.'. 　 ,....ﾕﾞ｀i 　 !｀´!,.., 　 .::;
　　　　　　　　　　　　　　　　　｡　 ,',:' 　,''　　.;': 　 ,rﾞ‐､`‐iー‐i'"ﾉﾉ‐:､　.:;.o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:':｡　　 `;:. 　｀>､〉`i;:三:ｆﾞ､ﾞ〈~　.:: ;.　｡
　　　　　　　　　　　　　　　　｡　｀'　　｡'　 ';:.　{ ｆﾞ!´　ﾞ:　;゛::j.ﾞi j　　 :;
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　　　　　　　　　　　　　　 , '　　　;.' ;', 　　　;:.　　l‐''､ｒ''''''i､`､j　 .;;:'
　　　　　　　　　　　　　 ,o　　 ,.';　`'　,.., 　　,'`;:　ヽ、:';,,,,,;':. ,:'ﾞ .:;'
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:.'　　　':,,'　.'｡,';`''`:.;..　`‐|: |‐''　.,:'
　　　　　　　　　　　　　　　 ,. 　。　,'.' 　'　 '　,o　`'::,.　∨ ,.:'´
　　　　　　　　　　　　　　　　,.';' 　　　。　　o　,.:' 　　　　`' ,.,.'
　　　　　　　　　　　　　 ',.'　　o ,. 　　　 ; '　　,. 　ﾟ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.'　ﾟ　　。
　　　　　　　　　　　　 ,.' 　 o 　'

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――光の正体は、ウィルスを書き換え、自らの配下としたプログラム。

　　　　　　まるで蟲が蛹になり羽化することで変化するように、周囲でゆかりの構成情報を食い荒らしていた淫らな蟲が、

　　　　　　次々とその姿を変え、女王に付き従う衛兵のように編隊を組む。

　　　　　　どれだけの処理能力があればそれが可能なのか。ケロロが怯えた声を上げる。馬鹿な、と。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
155 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:01:05 ID:cl.t3B2I: 　　　 . -─────-- .　　　　　 .∧
　　／　　　　　　　　　　　｀ヽ　人ノ　て
. イ　　　　　　　　　　　＼　　　て
　　　　　　　　　　　　　　＼　　く
　　　　　　　　　　　　　　　＼〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ `
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 l 　　　　.∧
ー-z＿＿＿＿＿＿＿y-‐=＝'"|　　　　 .∧
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　 ∧
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　＼＼====||===/=============||===/=============||===/=========== ／／
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∪:::: |　　　　／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼
ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人　　　 |　|　何故でありますか！　吾輩が組んだプログラムがこうも容易く――！　 |　|
　｀＜_ ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／　ヽ　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
,' ￣￣ヽー─./:::::::',:::::::::::::::::＼｀ヽ､＼　／／============||=================||=================||======= ＼＼
.　　≦￣｀ー‐':::::::::: i::::::::::::::::::::: ＼:::＼
.　　＜三ﾆ::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::: ＼ノ
　　ﾑ-‐､＿＿＿_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　./　 |　l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
ヽ＿＿_ ,ノ　　.|　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――その言葉に、自分/エリザベスは答える。僅かな悲しみを以って。
　　　　　　　　　　　　　　ﾜｽﾚ
　　　　　　そんなことも摩耗してしまったのかと。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
156 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:02:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''"¨¨¨¨＞￢=≦>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ,，・'’　　　r≦Ｌ,／]┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐=＝＝=‐-ミ　 /　　_/　（_〔　,，・'’/ﾍ　＼∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼　〔＿__,.，・'’ノ| // 　|　　|/
　　　　　　　　　　　　　　　 /__rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　　 |〈/r≦　｛/_j__`'くl｛　 | |　;
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈／　　　　　　　＼　　|] └r┐./ `｢匠ﾄ｛　rﾉ/ ｛!
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　｝｝　|] 　 |｛|/ 　 |　　　　fＩ炸　|| ｢￣｢`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　／_,rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　｝｝　込、,|｛|l　 Ν　　　　 / / 八|　｢{　　_|　　　『私は、あらゆるプログラム、
　　　　　　　　　　　　　〃　＿＿＿＿_丿｝　｝｝　 |｢￣]＼_〉人　￢／ /l/ﾚ'│ | ',　｛｢〉
　　　　　　　　　　　　　　 /　{匕¨¨⌒Ｖ⌒¨ﾌ／　／ﾉ　￣￣＼/∨]∧ イ「∨〉l　|　|,丿 {　{｛∧　　　電子機器を操作する声――
　　　　　　　　　　　　　 |｛　＼＼　　／'"　／／　　　　＿　Ｖﾆゝ∧_|///〉r'￣r―‐┘ V(八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｝　｛　　 /"´　　　　｀⌒ 　|i:i:i:i:i:]＼ｈr:くi:i:i:i[　　　　　｝｝{ﾊ　　≪マシンヴォイス≫を持つゆえに、
　　　　　　　　　　　　＼＿,,.. -‐…=宀宀=…-ミ　　　　人:i:i:i:/ＴＴ支く＼i:[-ミ_　　｛｛ｰ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　｀丶___／　Ｖi∧i:/　　＼｀⌒ 　｀ヽ、ヾ= /　　カンモンの市長であり、
　　　　　　　　　　　　　　 -┴…=宀宀=…‐-≠ミーrく/ﾆｰﾍ　　　　　　　　　:,　　　　｀,＿_/
.　　　　　　　　　　　　　　　〈/　　　　　　　　　　　　Ｌ/ﾆﾆニV∧　　　　　　 |　　　　　 W〈　　　　電脳個体として十指に入るのだ』
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　 _,,.. 　-‐ヘ、＿_　芒彡'⌒ΤV:...　　　　　　...:,ﾞ:　　　　 :厂￣`
　　　　　　　　　　　　　　　 └ｧ''" 　　　　　￣　／/|_r―く_/ : : : : : : : : : : , ﾞ: : : : : : : ,.:´　　 /
　　　　　　　　　　　　　　／＿＿＿＿＿＿＿__／　〈∧＼__r个......,,_＿___,,∠ゝ..,,___,,. イ＿r─〈
　　　　　　　　　　　　 ┌‐=≦／//　/／　/　　/　　／　｝::::[＼＿＿ﾉ┘ﾉ┘ ＿_　 |∧
　　　　　　　　　　〉　,／　//　/ ./　/　　/　／/　　｝::::￣[ミL.｀¨¨´　／￣｢`Ｌ!.,∧＿＿＿＿〉
　　　　　　　　　　　　 └く＿_,〈/　　　|ｈ/　　〈_／　/　　 /:::::::::::_｝｝|ニニニ|　　 l　|:::::＼＼　　∨∧
　　　　　　　　／／　　/｀ー―┘　　　　　　/　　 /､:::::/￣｝｝|ﾆニ|￣|　　 l　|::::::::::l＼〉　　Ｖ┘
.　　　　　＿＿彡／　　 /　　　　　　　　　　　/　　 /　`'く,.ノフノ二ゝ|: : |　　 l　{::::::::::|　｛　　‘,
.　　　　　　　 ⌒ア゛　　　 /　　　　　　　　　　　/　　 /　　　 |　　　 ‐-ﾐゞ : |　　 l　lノ〉::::| 　｛_
.　　　　　　　／　　　　／　　／"´ 　　　　 | 　 ./､__＿／　　_,,.二ヽ〉／　　〈　｛/〉::::l　　｛　 |!
. 　　　　／　　　　／　＿／　　　　　　　　　ﾉ　 /〉ｰ／ ≧=≦----ﾆﾆ．　　｝〈//]:::＼　｛　 |l

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――いうなれば、全ての機械を操ることが出来、そのうえでカンモン市長として可能な限りの容量と処理能力を

　　　　　　与えられているがゆえに、純粋なスペックとしてほとんど全ての機械を上回れるのだという。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾃｸﾉﾏﾝｻｰ
　　　　　　そのうえで、鈴が持つ電脳使いとしての異能が、相手の懐に溶け込むように侵入することを可能にしていると。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
157 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:03:08 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――５thマシナリーとしてのゆかりが絶大な直接戦闘能力を持ち、

　　　　　　４thマシナリーとしての浜風もまた、特筆すべき固有能力を持つように……

　　　　　　２ndマシナリーとしての自分/エリザベスは、強大な情報行使権限を持つのだ――それゆえに。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿〈＿〉_
　　　　　　　　　　　　　　　　＿-‐去ｚく(())>ｚ去-
　　　　　　　　　　　　　　　/[厶----ヘ厂〈＼⌒＼＼
　　　　　　　　　　　／￣　　　 r≦/　　|｢＼￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　/ 　　　〔／〈/　:　 |〕＼]_　　　　　＼　　　　　　　　　　　＿
'"´￣￣￣´"''　ミ／　z夕　／　//　　　 |〔　　＼　　　　　｝　　　　　　＿_―－'⌒＼
　　　　　　　　ト----=≦　　〈　＼,'＿_| |　　　　＼它z　〔　　＿_―￣　r￣
　　　　　　　 /[|Ｖﾙ/　　 |　　;＼__}____／　l　|　　 l≧=‐く≦-‐==;宀示|
ミ　　　　　　　　/.:[|〈 ./,　　Ｌ|_/│ ｀¨¨´|jﾊ| ∨　　∨ Ｌ|≦l].:.:./.:.:./.〈/.:.∧
　＼　　　　 /.:.:.[l:.://　　圻もミト　　　云十十　　　', 　〉.:.l｣.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||∧
　　｝　　　 /.:.:./.:.:j/| 　　 )辷ツ|　　 /下万?包　　 | |_/.:.:.:l｣.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||〈∧
　　｝｝　　 /.:.:./.:.:/j/|　|　 |八　　　　　 ^'冖f │|　l| |.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||: 〈∧　　　『ケロロ、お前は作り出したプログラムに
　　｝｝　 ./.:.:./.:.:/.:.|l∧ V丿トゝ　　, 　　／ィ八｛ /|∧_l__.:.|.:.:.|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||: : 〈∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｺ　　ｺ
　　／　〈.:.:.:.Ｌ.:.Ｌ.:ﾉ＞''"⌒⌒＼　ぃ　　 ,.ｲ(　　; 丿;/　/┐.:.:|.:.:.:l／.:／.:.:.:.:.:.｝l〉　　相当な自信を持っていたようだが、電脳空間で私と
_, 　　　_＿]＞―＜　　　　　　　　|、　 _,,..＜｛厂[_/∨∨〉　 /.:／.:／.:／.:.:.:.:.:.:.:.／
　　　　|　　　　　＼＿_,,.. ィf7丿く＼「＼　|　// / 　/Ｌ／>|:.／.:／.:.:.:.:.:.:.:.／　　　　　　　　　　　　　　　　　相対したことが、運の尽きだ』
　　　　| 冂.　　　　　＼,__└(rく＼＼＼｢|｢// / .／／／.:.|:|.:.:.:|＞――＜_
''　　 ,, | | l|　　　　　　 |/∧]￣￣＼┌＜∨_／I斗‐===‐-ミ＜/ 　　　　｀丶、
　　　 ∨/.　　　　　　／　 [￣￣＞'"＞―《c》＿/i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ〉　＼　　　　　　　＼
.　　　〈二二ｋｎ、　/”¨^ 　l＞'"i:i:i:i:i└‐ｚノﾌｚくＸi:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ 　　｀:、
''　　 .,__/　　　＼]‐'ﾞ　　　 /＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:/ ［l＼＼i:i‐┬┘　　　｀
.　＿＿/　　　　 /　　　　　/　　＼＿／i:i:i/　 [|　　、＼/　　　　　　 :,.　　　　　 _,.
,:三三/ 　　　 '＼＿__／:′　　　　 └‐く/　　　　　｀　　　　　　　 .::|__,,..　r=≦斗
.　　 /　　　　｛＼＿_____j|　　　　　　　　　　　　　　. :|:. . . . . . . . . . : .:.:厂
　　/　　　　 |　　　＿__j|:. . .　　　　　　　　 . . : : : |: : : : : : : : : : : : /,＿＿／￣￣
.　/　　　　　　 |　　〔＞―ﾍ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,ﾞ: : : : : : : : : : ／＼＿〉
. ,′　　　　　 |　／ .......... 〈＼: : : : : : : : : : : : : : : :／.,,,＿＿_,,..　イ|......... ＼　　 r:..,,,_

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――こっそり、「鈴の能力を併せての事だから、私が偉そうな顔をするのも違うのだがね」と、

　　　　　　ちょっとだけ茶目っ気のある声でいう辺り、ユーモアを解する良い市長だったのだな、と思わないでもないが。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
158 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:04:13 ID:cl.t3B2I: ,,_,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''!=;;　,,_　　　　:!　｀'ｰ..、 .ゝ､　　　　ヽ　　 .ｌ　　 .|　　　　 . / 　　　／
　　 ⌒ﾞ''''''―-　....,,＿　　　　　　　　　　　　｀''-ﾐ￢- │ ［ﾞ'ｰ .._ﾞﾞ'ｰ..,,ﾞ'-､　　 .＼　ﾞl、　.!　　　　/ 　　 ,／
.,,,＿__、　　　　　　　　￣"'''―-- ....,,,,_　　　　　　｀''-..!　 l　　,,,｀''ｰ ,,,ﾞ'-ﾐヽ､　＼ ...ｌ　 ′　　/ 　 ,／　 ._.. ‐'
　　　￣￣ﾞﾞﾞﾞ'''''''￢―---..........,,,,,,,＿__　.￣ﾞ'''''―-　＿,,__　　 | ._、　｀'''ｰ .ﾐ～ミ;;-､, .゛　″　　 '" .,／　 : '"゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _二｀-ﾞ‐'"´　 .ヽ　　￣二..,,,,,,ﾞ,ﾞ;;;;―　．　　｀'''マ'
　　　　　　　　　　　　　　　_,,,.. -ｰ''''"゛　　　　　 ._　　　ヽ　　＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣二ﾆ―'''"´　　　　　　　 . _,, -'''″ .＼　　.ﾞ￣´゛　　　　　　　 _,, -彡　　　　ｰ　,,,_
　 ._,,..　-‐'''"´　　　　　　　　 _.. -''"゛　　　　　　 .＼　 .ヽ.　-ｰ''''"ﾞ,ﾞ.. ．._,, -''彡'"゛　　/.!.i.、　 -,　　　 .｀ﾞ'''ｰ-...
｀゛　　　　　　　　　　　　　_.. -''"゛　　　　　_,,,,..　-ｰ'''''"゛＼　.ヽー''"´,,, -''ﾞﾞ,..-'"　,．　　　/ | .!.!　　｀'-、
　　　　　　　 _.. -'''″ ._,,,..　-ｰ'''''"ﾞ´　　　 ._,,,　-‐''"゛.＼ .ゝ‐'". _..-'' ／ _／　　　　/ .lﾞ .! !　　 .、.＼.
　　　　　　_.. -''ﾆ--ｰ'''"ﾞ´　　　　　 . _,,.. -‐'''"´　　　　　_.. ｰ＼..-'".,..-'´ ／　　，　　ｌ　 ! │l　'､ヽヽ.　＼
　 ._.. -'''"　　　　　　　 _,,,.. -‐''"´　　　　　　 . _,, -''″._..-'"　,..ｒ'" . ／　　　 / 　　.lﾞ　 | .| !│ .ヽヽ　ヽ　 .｀'-,
."゛　　　　　　　_,,,.. -‐''^´　　＿＿＿＿＿＿∠二＿∠二,,,i;;＿___i;;＿___　　ﾉ　　　ｌ　　l　! l　!　ヽﾞ‐_,,ﾆ-ｰ''''"
　　 ._,,,.. -‐''"´　　　　 _,, -'"゛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣ﾞﾞ＿__,|　,! l .ゝｰ'''"´ . ＿＿
''''"´　　　　　　 _,, -'"゛　　　　　　　　　　　　　　,,.... ----――ｰ￢'''''''''''''ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ￣￣´゛ｌ　　│.し-ｰ'''''ﾞﾞ″'､　./
　　　　 . _.. -''″　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　／　　／　／　/ 　　 ./ 　　ｌ　 .|　 !　 . !　　　..ｌ　｀ /
　._.. -''″　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 .／゛　　／　／　 ./ 　　　./ 　　 .l゛　.l　 .l　　 |　　　 .ヽ /
｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　／　　／　／　 ./ 　　　 ./ 　!　　!　　!　 .|　　 .ｌ　　　　ﾞ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／　　　／　／　　/ 　　　　/ 　/　　ｌ　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　 . ／　　 / 　 . / 　　　　 /　 ./　 . l　　 |　『話は終わりだ、消えろ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 .／　　 .／　　 / 　　　　 ./ 　 ./　　.!　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / . ／　　／　　　/ 　　　　　/　　 i′　 !　　 .l　　 .|　　　 .!　./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／　　.／　　　/ 　　　　　 /　　 .lﾞ　　 ,!　　 .｝　　 :!　　　 .| /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　／　　　 / 　　　　　 ./ 　　 /　　　!　　　|　　　.!　　　 . ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　 .／　　　 / 　　　　　　./ 　　　ｌ　　　ｌ　　　 !　　　.|　　　 .lﾞ

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――その言葉と共に、周囲に展開していた無数の光球が周辺の蟲を、

　　　　　　何より回線を逆に奔り、ケロロを灼き返すべく空を切り裂いていく。

　　　　　　やったか、と思うのだが、そうでないことも理解はしていた。

　　　　　　「やったか、というのはフラグだぞ」という、エリザベスのため息も追加されたりもしたが。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
159 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:05:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''"¨¨¨¨＞￢=≦>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ,，・'’　　　r≦Ｌ,／]┐
　　　　　　　　　　　 -‐=＝＝=‐-ミ　 /　　_/　（_〔　,，・'’/ﾍ　＼∨
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼　〔＿__,.，・'’ノ| // 　|　　|/
　　　　　　　　 /__rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　　 |〈/r≦　｛/_j__`'くl｛　 | |　;
　　　　　　　　　　〈／　　　　　　　＼　　|] └r┐./ `｢匠ﾄ｛　rﾉ/ ｛!
.　　　　　　　　　 /　　　　　　　｝｝　|] 　 |｛|/ 　 |　　　　fＩ炸　|| ｢￣｢`ヽ､　　　　　　　　　　　　　　ﾍﾞｲﾙｱｳﾄ
.　　　　　　　　／_,rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　｝｝　込、,|｛|l　 Ν　　　　 / / 八|　｢{　　_|　　『直前で回線を切って逃れたか。
.　　　　　　　　〃　＿＿＿＿_丿｝　｝｝　 |｢￣]＼_〉人　￢／ /l/ﾚ'│ | ',　｛｢〉
　　　　　　　 /　{匕¨¨⌒Ｖ⌒¨ﾌ／　／ﾉ　￣￣＼/∨]∧ イ「∨〉l　|　|,丿 {　{｛∧　　それをやられてしまうと何ともならん。
　　　　　　 |｛　＼＼　　／'"　／／　　　　＿　Ｖﾆゝ∧_|///〉r'￣r―‐┘ V(八　　　　　　　　ﾊｰﾄﾞ
　　　　　　　　　　　　｝　｛　　 /"´　　　　｀⌒ 　|i:i:i:i:i:]＼ｈr:くi:i:i:i[　　　　　｝｝{ﾊ　　向こうの機器は焼いたから、この研究所の
.　　　　　　　＼＿,,.. -‐=＝冖冖＝=-ミ　　　　人:i:i:i:/ＴＴ支く＼i:[-ミ_　　｛｛ｰ}
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　｀丶___／　Ｖi∧i:/　　＼｀⌒ 　｀ヽ、ヾ= /　　操作は難しくなったと思うのだが……』
　　　　　　　 -┴=＝冖冖＝=‐-≠ミーrく/ﾆｰﾍ　　　　　　　　　:,　　　　｀,＿_/
　　　　　　〈/　　　　　　　　　　　　Ｌ/ﾆﾆニV∧　　　　　　 |　　　　　 W〈
　　　　　　　　 ∨　　 _,,.. 　-‐ヘ、＿_　芒彡'⌒ΤV:...　　　　　　...:,ﾞ:　　　　 :厂￣`
　　　　　　　　 └ｧ''" 　　　　　￣　／/|_r―く_/ : : : : : : : : : : , ﾞ: : : : : : : ,.:´　　 /
　　　　　　　／＿＿＿＿＿＿＿__／　〈∧＼__r个......,,_＿___,,∠ゝ..,,___,,. イ＿r─〈
　　　　　┌‐=≦／//　/／　/　　/　　／　｝::::[＼＿＿ﾉ┘ﾉ┘ ＿_　 |∧
.　　　　　〉　,／　//　/ ./　/　　/　／/　　｝::::￣[ミL.｀¨¨´　／￣｢`Ｌ!.,∧＿＿＿＿〉
　　　　　└く＿_,〈/　　　|ｈ/　　〈_／　/　　 /:::::::::::_｝｝|ニニニ|　　 l　|:::::＼＼　　∨∧
.　　　／／　　/｀ー―┘　　　　　　/　　 /､:::::/￣｝｝|ﾆニ|￣|　　 l　|::::::::::l＼〉　　Ｖ┘

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　　　――普通ならば、このままこちらもケロロを追わねばならない。

　　　　　　しかし、多大なダメージをゆかりが負っているのも事実であった。幸いというか何というか、
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｰﾃﾞｨｱﾝ
　　　　　　ケロロが操っていた守護者との回線も確実に切れたので、ケロロの持つ戦力はかなり落ちたはずではある。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
160 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:06:05 ID:cl.t3B2I: ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧,,,　∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨

　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　ノ:.:.｀ヽ.＿
　　　　　　┌:.:.:´:/:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:＼__
　　　　　　ｊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y:.:.:.:.:.:.V
　　　　　　/:.:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:):.:.:.Y:.:.:.ヽ
　　　　　 j:.:.:.:.:i:.:ヽ:.:.:.:.:.:.ｨ:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:}
　　　　　 .':.:.:.:.:.{:.:.:.ﾊ:.:.:/´}:ｨ:.:.:ﾉ:.:.:.:/
　　　　　 {:i:.:.:.:.:ﾊV 　Y'　 ' ﾚｲｨ:.:ﾉ:j　　っ
　　　　 iﾊ:.:.:八　　 (　)　　　ﾚ:.:./　　っ
　　　　ヽ Vゝ‐＼　　　ィ:.ノ　　　　　　　　　ま、ず……ゆかり、さん……治さ、ないと。
　　　　　　　　　 l┴:ﾊｰ‐ イ:.:.くi {,}
　　　　　　　＿〈‐‐/.＞..:´.Y⌒ﾊ＿_　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　//::::::::ゝ/＼:..／└イ:::::/:ヾ!　　　　　　　 |　『そうだな。それをやりながらで良い、話がしたいな、鈴』
　　　　　 {.{:::ヽ:::::/　r王z､　 V:::/::::::::h　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　/{/::::::::Yｒ＜::X彡'＿_∨::::::::::{ }
　　　　し::::::::::::i../...7::ノ:::ﾍ:_:::::V::::::::::Y
　　　　　/:::::::::::ｨ::::ヽソ:::::i王:::}::ﾊ::::::::::::il
　　　　 /:::::／:::ヽイ:‐:⌒:(彡:人.,}:::::::::::ﾊ;
　　　　ソ´::::::::::::::》::::::∧::ヽ:::ゞ》:::＼:::::::ﾊ;
　　　　{::::::::::::::::イ:.ｺ￣ i ￣!::i>/:::::::::::::ヽ:ﾊ;
　　　　ヽ:::::／..:..i:::iｺ　！　 i:.i::＼::::::::::::::ﾉ:.:ﾊ

＿＿＿＿＿＿＿＿,,∧＿＿＿＿　 ,,∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――今まで眠っていたから、鈴がこれまでどうしていたのか、その話が聞きたいと。

　　　　　　そして、自分が何故鈴の中で眠り、間もなく消えるのか、それを話そうと。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
161 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:07:04 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――だから、たくさんの事を話した。たくさんの話を聞いた。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――鈴が拾われた時、エリザベスも含め、ゆかり、浜風、ドラえもんは、あれこれ苦労をしたのだという。

　　　　　　育児知識はライブラリにあったが、観ると実行するのとでは天と地の差があったよ、とエリザベスは笑っていた。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
162 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:08:04 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――その生活が一変したのは、鈴が病で生死の境を彷徨ったことに、その端を発した。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿〈＿〉_
　　　　　　　　　　　　　　　　＿-‐去ｚく(())>ｚ去-
　　　　　　　　　　　　　　　/[厶----ヘ厂〈＼⌒＼＼
　　　　　　　　　　　／￣　　　 r≦/　　|｢＼￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　/ 　　　〔／〈/　:　 |〕＼]_　　　　　＼　　　　　　　　　　　＿
'"´￣￣￣´"''　ミ／　z夕　／　//　　　 |〔　　＼　　　　　｝　　　　　　＿_―－'⌒＼
　　　　　　　　ト----=≦　　〈　＼,'＿_| |　　　　＼它z　〔　　＿_―￣　r￣
　　　　　　　 /[|Ｖﾙ/　　 |　　;＼__}____／　l　|　　 l≧=‐く≦-‐==;宀示|
ミ　　　　　　　　/.:[|〈 ./,　　Ｌ|_/│ ｀¨¨´|jﾊ| ∨　　∨ Ｌ|≦l].:.:./.:.:./.〈/.:.∧
　＼　　　　 /.:.:.[l:.://　　圻もミト　　　云十十　　　', 　〉.:.l｣.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||∧
　　｝　　　 /.:.:./.:.:j/| 　　 )辷ツ|　　 /下万?包　　 | |_/.:.:.:l｣.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||〈∧　　　　『医薬品はあったが、碌に効果を見せなくてね。
　　｝｝　　 /.:.:./.:.:/j/|　|　 |八　　　　　 ^'冖f │|　l| |.:.:|.:.:.:|.:.:.|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||: 〈∧
　　｝｝　 ./.:.:./.:.:/.:.|l∧ V丿トゝ　　, 　　／ィ八｛ /|∧_l__.:.|.:.:.|.:.:.:|.:.:.|.:.:.||: : 〈∧　　　マシナリーはそういった物に縁が無いし、
　　／　〈.:.:.:.Ｌ.:.Ｌ.:ﾉ＞''"⌒⌒＼　ぃ　　 ,.ｲ(　　; 丿;/　/┐.:.:|.:.:.:l／.:／.:.:.:.:.:.｝l〉
_, 　　　_＿]＞―＜　　　　　　　　|、　 _,,..＜｛厂[_/∨∨〉　 /.:／.:／.:／.:.:.:.:.:.:.:.／　　　そもそも戦前の医療知識で現在の病相手だ、
　　　　|　　　　　＼＿_,,.. ィf7丿く＼「＼　|　// / 　/Ｌ／>|:.／.:／.:.:.:.:.:.:.:.／
　　　　| 冂.　　　　　＼,__└(rく＼＼＼｢|｢// / .／／／.:.|:|.:.:.:|＞――＜_　　　　　　研究するにも限度があってね――』
''　　 ,, | | l|　　　　　　 |/∧]￣￣＼┌＜∨_／I斗‐===‐-ミ＜/ 　　　　｀丶、
　　　 ∨/.　　　　　　／　 [￣￣＞'"＞―《c》＿/i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ〉　＼　　　　　　　＼
.　　　〈二二ｋｎ、　/”¨^ 　l＞'"i:i:i:i:i└‐ｚノﾌｚくＸi:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ 　　｀:、
''　　 .,__/　　　＼]‐'ﾞ　　　 /＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:/ ［l＼＼i:i‐┬┘　　　｀
.　＿＿/　　　　 /　　　　　/　　＼＿／i:i:i/　 [|　　、＼/　　　　　　 :,.　　　　　 _,.
,:三三/ 　　　 '＼＿__／:′　　　　 └‐く/　　　　　｀　　　　　　　 .::|__,,..　r=≦斗
.　　 /　　　　｛＼＿_____j|　　　　　　　　　　　　　　. :|:. . . . . . . . . . : .:.:厂
　　/　　　　 |　　　＿__j|:. . .　　　　　　　　 . . : : : |: : : : : : : : : : : : /,＿＿／￣￣
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. ,′　　　　　 |　／ .......... 〈＼: : : : : : : : : : : : : : : :／.,,,＿＿_,,..　イ|......... ＼　　 r:..,,,_

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――無数の手段を検討し、しかし効果は期待できず。

　　　　　　機能封印が掛かっていた関係上、外界に出て助けを求めることも出来ず。

　　　　　　その機能封印が解かれることになったのが、行方不明になっていたケロロの襲撃からの、

　　　　　　ゆかりと浜風の戦闘による緊急事態であった、というのが皮肉ではあるのだろう。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
163 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:09:04 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ
　　　――そして彼女が採った最後の手段。

　　　　　　それは、自らの身体に鈴の情報をダウンロードし、自らの身体を鈴に与え、助けることだった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊｰﾄﾞ　　　　　ｿﾌﾄ
　　　　　　その機能維持の為、メイン機能と人格コピーを肉体に残し、精神を書き換えることは、

　　　　　　『エリザベス』の消滅を意味していたが、彼女に迷いは無かった。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　 /　　　／/　　　　／　　　＼＼　　│　／／　　　｀T ｛　　　　　　　＼
　　　　　　 /　　〈_,厶　　／// 　　　＼＼__l_／／|＼　　＼　＼＼　〈＼_　　　|
　　　　　　｝　＿_,ノ　＿／　//　　　／｝,/＼__j__／^　| 　`、　　　　＼　〔込ﾉ　　　|
.　　　　　／　込ノ／　|/ 　〃　　　//　│|　　　　　 | |　　 :,　 |　│ 　＼　＼___　 |
　　　　　 |________／| 　 /　　￣￣~¨7￢=ト|　　　　　 | |＿_,,｣L厶=+-.　　　Tヽ　込　、
＼　　　　 /　　　|／　 /　　 l|　,x牟≠≦ミ|│ 　　　 '"| |-‐ 　l/ハ　|　　|　　|　|＼　　〉
ﾆ-＼　　　　|]　　 /　　 / / 　 ||く/ | 〕　　〔トﾐ　　　　　　孑≦丐丐＼|　　|、Ｖ|　Ｌ,_|＼_/　　　　　／
ニﾆ=-,　　　|]　　 | 　 ,/ /.　　｛|　/ 込c　ﾉ/　| 　　　　 / |｛　　c｝｝〉〉　│ヽj| 　　＼｛　　　／‐ﾆ
┐ニﾆ|　　 |]　　 |　 / /　　　八/　冖''¨¨⌒＾│　　　　 /　冖…=冬'イ　　 |:＼`,　　　/[|　　　 |ﾆ┌‐
│ニﾆ|　　 |］　　＼| :| ｛　 /　∧　　　　　　　　　　／　　　　　　　/　/　 !　 |│　　/ ［|　　　 |二||
│ニﾆ|＼　 |]　　　/| :| ｛　｝｛ |　＼　　　　　　　　.　　　　　　　 /　/　　　｛. | 　 / 　[| 　_／|二||
│ニﾆ|　]　　　　　/ :| :| ｛　∨ | 　 | ＼　　　　　　　　　　　 /.／ |l　　|　|| |_／|　　[|　［　 |二||
│ニﾆ|　］　　　　/　 | :| ｛　　|　| 　 |　　　　　マ"　￢ｧ　　　　／/│ 八　 |　|| | 　 |　　[|　［　 |二||
│ニﾆ|　]　　　　　　|八｛　　l 丿〈￣＼　　　｀¨¨¨~　　　　／|　|:/　　 |ノ〉 | 　 |　　　　[　│ﾆ||
､＼ﾆ-|　］　／　／j|/　＼　／＼,Ｘ,　 ∨￣|　　　　　 /＼イ￣＼　　　　 ∨/八　＼　　［　 |_／　/
r｝　＼|　] ／　／＼l/　　／　　＼〉　　　 |L 　　　 / 　//　　　/／＼　　 ∨　＼／＼,斗ヘ|｛　 |
r｝　　]|.／￣＼_,ＸУ／　〈＼　　　＼　　│］ﾄ..,,_　 / 　//　　　/　　／〉　 /＼_／　／／-‐〈｛＿_j_
￣｀``iトﾐト　　_彡'ﾞ　　＿〉,_＼　　　＼ │］┐┌/　 //　　　'′　　／└ﾍ　　＼／／,＞''"´
　　　　＼rｱ¨⌒´ 　/￣￣`＼＼　　　　＼］│//　 // 　／　　／／　　 |┐　　,＞'"
　　　　　　　＼　　　/＼　　　＼＼　　　＼〈/　 //　／　　／／　　　／│ ／

　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　　　　　　 ――娘を助けるのが、母親の役目だろう？　ただ、それだけだ、と。

　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

.
164 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:10:04 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――今ここにこうして出てきているのも、あくまで緊急時の例外的措置であり、

　　　　　　今後はそれも出来なくなる。そして何より、とエリザベスは頭を下げる。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''"¨¨¨¨＞￢=≦>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ,，・'’　　　r≦Ｌ,／]┐
　　　　　　　　　　　 -‐=＝＝=‐-ミ　 /　　_/　（_〔　,，・'’/ﾍ　＼∨
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼　〔＿__,.，・'’ノ| // 　|　　|/
　　　　　　　　 /__rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　　 |〈/r≦　｛/_j__`'くl｛　 | |　;
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.　　　　　　　　　 /　　　　　　　｝｝　|] 　 |｛|/ 　 |　　　　fＩ炸　|| ｢￣｢`ヽ､
.　　　　　　　　／_,rfﾆﾆﾆﾆﾆ>ミ　　｝｝　込、,|｛|l　 Ν　　　　 / / 八|　｢{　　_|　　　『鈴、お前を助けたことは、後悔していない。
.　　　　　　　　〃　＿＿＿＿_丿｝　｝｝　 |｢￣]＼_〉人　￢／ /l/ﾚ'│ | ',　｛｢〉　　　　　　　　　　　ﾁｶﾗ
　　　　　　　 /　{匕¨¨⌒Ｖ⌒¨ﾌ／　／ﾉ　￣￣＼/∨]∧ イ「∨〉l　|　|,丿 {　{｛∧　　けれど、私の権能を引き継がせたことは、
　　　　　　 |｛　＼＼　　／'"　／／　　　　＿　Ｖﾆゝ∧_|///〉r'￣r―‐┘ V(八
　　　　　　　　　　　　｝　｛　　 /"´　　　　｀⌒ 　|i:i:i:i:i:]＼ｈr:くi:i:i:i[　　　　　｝｝{ﾊ　お前を不幸にするかも知れない。
.　　　　　　　＼＿,,.. -‐=＝冖冖＝=-ミ　　　　人:i:i:i:/ＴＴ支く＼i:[-ミ_　　｛｛ｰ}
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　｀丶___／　Ｖi∧i:/　　＼｀⌒ 　｀ヽ、ヾ= /　　いや、既に不幸になっているかも知れない』
　　　　　　　 -┴=＝冖冖＝=‐-≠ミーrく/ﾆｰﾍ　　　　　　　　　:,　　　　｀,＿_/
　　　　　　〈/　　　　　　　　　　　　Ｌ/ﾆﾆニV∧　　　　　　 |　　　　　 W〈
　　　　　　　　 ∨　　 _,,.. 　-‐ヘ、＿_　芒彡'⌒ΤV:...　　　　　　...:,ﾞ:　　　　 :厂￣`
　　　　　　　　 └ｧ''" 　　　　　￣　／/|_r―く_/ : : : : : : : : : : , ﾞ: : : : : : : ,.:´　　 /
　　　　　　　／＿＿＿＿＿＿＿__／　〈∧＼__r个......,,_＿___,,∠ゝ..,,___,,. イ＿r─〈
　　　　　┌‐=≦／//　/／　/　　/　　／　｝::::[＼＿＿ﾉ┘ﾉ┘ ＿_　 |∧
.　　　　　〉　,／　//　/ ./　/　　/　／/　　｝::::￣[ミL.｀¨¨´　／￣｢`Ｌ!.,∧＿＿＿＿〉
　　　　　└く＿_,〈/　　　|ｈ/　　〈_／　/　　 /:::::::::::_｝｝|ニニニ|　　 l　|:::::＼＼　　∨∧
.　　　／／　　/｀ー―┘　　　　　　/　　 /､:::::/￣｝｝|ﾆニ|￣|　　 l　|::::::::::l＼〉　　Ｖ┘

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――許してくれ。

　　　　　　助けたことに後悔は無くても、それ自体、自分のエゴであると言われれば、返す言葉が無い。

　　　　　　今はそうでなくとも、いつか自分を恨む日が来るかもしれない。だから――と。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
165 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:11:06 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿r=＜:::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ィ´---::::::::::｀ヽ::::＼
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　　　　　　　　　　　　 /:::::/:::::::::::::::::::ヽ:::::::::V::ヽ::!
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　　　　　　　　　　　　　 ,:::|::::{:::::::';:::::::|::::i:::::::|::::::::::} }}:|
　　　　　　　　　　　　　 {:::i:::::';:::::::ヽ:::::',:::!､:::!::::::::::|_ﾘ::!
　　　　　　　　　　　　　 |::::!::::::ヽ:::::::::::::乂 , , !::/ﾊ!:::::::',
　　　　　　　　　　　 ';:::ﾄ､:::::::ゝ￣￣　　 j/ﾚ i!:::::::!:',　　　　だいじょうぶ、だ、よ。
　　　　　　　　　　　ヽ!　≧=ミ､-- ' ’イ { 〈_〉,::::::', ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　＼ , - /: : :{ヽ_／^/: : ! ';::::::',　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　,:　.ｲ-.ｨヽ´__／!､__!｀ヽ::::::',　 ';::､
　　　　　　　　　　　　　　　 / ./ ﾚ'/／! .i!　ゝｲ　　 } ､:::::.､ }:::!
　　　　　　　　　　　　　 ,:　 i　　 r ´　.|　　　 V　 ,　ヽ::::＼!
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　_.ﾉ　　　|　　　　i!　′　ﾊ:::::::',
　　　　　　　　　　　 /.／　 /. . . . .: :!: :. . . .:ﾉ!.,'　／:::|:::::::i
　　　　　　　　　　　　　　/´　　ﾊﾆミ　　|　　r=ｲ: !{ ／:::／}:::::::|
　　　　　　　　　　　　　 { 　　 //!_|　＿!_　　}={/ .';:::／　/:::::::;
　　　　　　　　　　　　　　ヽ.._ イ/＞.: ´: : : :｀ヽ---､. ',__ ノ:::::::::/
　　　　　　　　　　＿,,.. -..＞.: ´ : :_:ノ: : : : : : :}: : : :.',. ';::::::::::／
　　　　　　＞..::´::::::::::::／: : : : :／: : : : : : : : ノ: : : : :i　i::::／
　　　　　／:::::::::::::::::::／: : : : :／ : : : : : : : ／: : : : : : :|　',
　　　　/:::／::::＞''´/: : : : : ,.:' : : : : : : : ／: ;': : : : : : :.!　 ',
　　　　i::/::::／　　,: : : : : :./ : : : : : : ／: : :.|: : : : : : :.ﾑ　　',
　　　　|!{:::/ 　　 {: : : : :./ : : : : :.／ｲ: : : : !: : : : : :〃ヽ　｀＜
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――ただ、そう答えた。

　　　　　　自分には三人の親がいた。ゆかり、浜風、ドラえもん。

　　　　　　そしてそれに加えて、自分にこの身体をくれた母親がもう一人いた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そしてその人に逢えた。それで、良いのだと。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
166 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:12:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　_
　　　　　　　　　　　　　　　／.:::ﾐヽ＿＿
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　　　　　　　　　　　 /.::://.:::::::::::／.::::::ヘ:::::::::─ｧ
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　　　　　　　　　　　/::::::::::＼_ｒ'⌒ヾi:::::::::l:::::::::::::::::i:::::::::i
　　　　　　　　　　 :::::::::::::::()_|（O）i」::ｉ:::::l:::::::::::::::::l:::::i:::l
　　　　　　　　　 l:::::::::::::::::∧ニｲ:ヽト､:!ヽ::/::／::::;ｲ::l
　　　　　　　　　 l:::::::::::::::/　i＾i　ゝ `　｀ '´_..':_:彡' ｌ:/
　　　　　　　　　 l::::::::::::/,三∨､　＼　´'　イ,!　　 /'　　　　　あ、でも――
　　　　　　　　 /.:::::::::/／＼ニヽ /　≦三＼　 ´
　　　　　　　　　 /.:::::::::// ⌒ヽ｀＝}｀＼ヘ,ヽニi
　　　　　　　 i::::::::::/ﾚl　　 i/｀ｰ'＼　｀y ﾞー 'ヽ
　　　　　　　 :::::::::/ ﾚl iｺ　l////|　￣ヽ＿ヽ/i 　　,-:::iつ　,-_う
　　　　　　 /::::::::ｲ:l l （O)//∧三ヽ777////ヽl　ｒ'::／|::(二ﾆヽ三,'
　　　　　／.:::::::/ l:ｌ ∨7////∧=ﾆ〉/////// ﾍノ:/＿.ﾄ､::ゝ彡'_ｼ
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　/.:::/ 　　　　 |　 l:'　　　　　/三三三ﾆ＼/　　　:. 　i三ｉ三l
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　l::ﾄ丶　　　　　　|/' 　　　　 |__l___!__|ヽー∧　　 l　 iー‐‐'
　l::l　｀ヽ　　　／| 　　　　　 i＾ii＾ii＾i//ー'　ヾ　　　　,l|　ヽ
　l::l　　　　_／　　! 　　　　　 V V,V/|　　|//∧ 　 i ﾉ1　 i|
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　　　￣　　　　　　　　　　　　iニニヽ､/l　　l/// l、_ノ/ l 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　 l ////ヽ｀|　　|'///l　////　/,i
　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ///////|　　l /// ///∧i/,/

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――何気なく付け加えられたその言葉に、エリザベスは慌てる。

　　　　　　やはり何か問題があるのか、目か、目のことか、でもアレはダウンロード時に脳構造をそのまま転写するせいで、

　　　　　　こちらとしては如何ともし難く……などと妙に官僚的な喋り方であるのは、相当に切羽詰まっているのだろう。

　　　　　　それを見て、くすりと意識で笑って――

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
167 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:13:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　 |　……抱っこ、してほしい、です……。
　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　……ああ、いいさ。ずっとそうしてやるとも。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――自分がこの身体である限り、母と一緒である。

　　　　　　でもそれでも、少しだけ。修復されていくゆかりの意識が目覚めていくのを感じながら、それを願った。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
168 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:14:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ :: │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
169 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:15:08 ID:cl.t3B2I: 　]| 　 i|__＿_ _＿　＿__＿＿ __　[￣￣][￣]　　[￣￣]　　⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃ ]‐─二二─　_
　]| 　 i|￣￣{　　　　　　　＼　｀ヽ∧　　　 ∨〉{／〈´￣￣　　　　　￣￣｀〉＼}∧〉　　　　　　　　　￣‐二二─　_
　7　　i|　　　＼く￣￣”¨ 　　 } |　　 ∨〉　　　 ∨〉　　＼　　⊆二二⊇　　／　　∧〉　　　　　　　　　「￣＼　￣‐二二─　_
_/＿／　　〕ﾄ　　＼ ⊆二二⊇ ノﾉ　} 　∨〉　　　 ∨〉　　 ≧=‐─‐─‐=≦　　 ∧〉　　　　　　　　　　　　人__)___〉　　　￣‐二二
　　　　　　　 , ＼　　 `く￣￣￣”¨　} l　 ∨〉　　　∨〉　〈　 -───- 　〉　 ∧〉__＿　　　　 /￣”¨　　､　　　　　　　　　　　￣
〉⌒Yハ　／　　＼　　＼ ⊆二⊇,ノﾉ　　∨〉　　　∨〉　 ≧=　⊆ ⊇　=≦　 ∧〉￣　　￣＼「￣　　　　＼
}{__ソ　 | く________)　 )､　__＿＿　＿__ __ 　人ﾊ　Ｙ::Ｙ'≧=┬─ ─ ‐‐──=≦'Y::Y　　　　　 `(￣　　＼　　＼
　　　/∧/)________／　　　　　 i|　|　　　　 } | Ｌ...|::::L　 0｣L　__＿__　＿＿______j::::|_＿___　　　　　＼　　　＼　 /
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＼ /　　j|　　l 　 |∧　〈　 /　〉|　　　厂〉、　 i|　　＼　　「￣￣II￣￣i|　　／　　 |i　 ∧ ／￣／| 　／￣￣￣]|__
　　〈　/∧ _∧,　|//〉　 ∨　/∧ 　 // 　 ∧　 i|　　　 |　　jL 　｣IIL 　｣{ 　　l　　　 | 　′ {　　 / /ﾉ　/ ∧〉　＿／　￣”¨
〉　　∨/　〉/　〉 |//∧___} / ___j} _ff ｣L　/ ∧ ｣Ｌ　＿_｣r─‐‐─‐─　───vＬ　　__｣Ｌ |r‐く　 .′/　/ ∧〉 /　　　　　　／
/∧　〈　/∧　∧￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣＼0｡　 L j{ 　 ∧〉 /　　∩　　　　,
///〉　 ∨/　〉/　〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼0｡　　　L　{__{__　_,∪ 　　 /　　/〉
///∧___} /　/∧　∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼0｡　　　　　　　　　　　 ′　〈/

　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　 |　――さて、鈴くんは上手くやってくれていると思いたいわけだが……。
　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

.
170 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:15:20 ID:Wcfz6vWo: あぁ、本来は浜風・ゆかり・どらえもん・鈴・エリザベスの5人家族だったけど、鈴が生死の境をさ迷った後遺症だかで、エリザベスの記憶が抜け落ちたのか
浜風やゆかりも損傷やクラッキングの影響で同様にと
恐らくそこら編が綺麗に残ってるのはどらえもんだけか
171 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:16:21 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　 ,.イ///////////////////ハ/∧/ﾊ///｀ヽ/////∧
　　　　　　　　／////////////////.ﾊ/∧//ﾊ//∧∧////ハ////.∧
　　　　　　　〃////ｲ////,ｲ///i////∧/∧/}/}://:}./.}/////∧////∧
　　　　　　　 .////,ｲ///////////l/i///.∧//}/j/ﾊ/.ﾊ/j.}///∧.∧/////}
　　　　　　　　　,'//,ｲ〃///〃.{/{//{/l/l/////.}イj,八j_}/ハﾉ_|///.∧/}/////l
　　　　　　　 {/〃////////.l/l//l.八ﾊ.////.j/,,.イ .か:刈 .〃////}/.ト､///j
　　　　　　　 |/　,'////〃/八/l/.{ {:ハ∨//./〃 ∨:{:::::}:j　.}/j/:八八j　 ∨/,
　　　　　　　　　 {///.〃//.∧八ﾊ,.ｲ¨.∧//ｿ/　　乂ｰ歹 .〃ﾉ///ｊ/j　　 }/,'
　　　　　　　　　　ｌ///.ﾊ///.∧从/ゞ∨:::} }/ 　　　￣　 /.///,ｲ./　　 ,ｲ/
　　　　　　　　　　　V/〃 {////.{/从∧ ヾ.'　　　　　　　　 ,ｲｲ〃 / ｒ＜///　　　　　……どうしたものかな。
　　　　　　　　　　　 V/{.　'////.l///|≧ﾞ　　,　　　　　　　／　　　　 /　.∨/
　　　　　　　　　　　　V.l　 ∨//.|,ィ≠＜.、　　 , 　ｧ　　　　　　　./.　　 Vー‐.､　　　　　　　ここで会うのは正直、予想外なんだが。
　　　　　　　　　　　　ヾ　／: : ｀ヽ　Y＞..､　　　 ¨　　　　　　　 ,ｲ,._.:イ:::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : ＼ }__: :}ﾊ､　　　　　　　 .／:r---,　}::::::::::::八
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : :○: >j: :X: :V.＞　　　, イ　| |:::::::::|　l:::::::::::::::∧
　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : ,ｲ、: : : ∨:::::::::::::::}¨ _　　 .| |::::::八 .ｌ:::::::::::::://＝ ... _
　　　　　　,x= ミ､./: : : : : : : : : : : , イ:;.イー彡:〉:::::::::::::::ｆ´{ {:::::::::| |:::::::::::l .l:::::::::::::l l::::::::::::::::::￣
　　　　 ,ｲ: : : : : : : ｀ヽ、: : : :, イ::::／ハ:__:, イ:::::::::::::::::::l .l l:::::::::l l:::::::::八 ∨::::::::l l::::::::::::::::::::::
　　　 .,ｲ: : : : : : : : : : : : ＼イ::::; イ　j::::::::::::| .l::::::::::::::::::::r≠―;::::l l:::::::::::∧ ∨:::::l l::::::::::::::::::::
　　,.ｲ: : : : : : : : : : : : : : : :＼　　　.〃:::::::: l .l:::::::::::::::::::〈¨¨/´:::::j j:::::::::::::∧ ∨://:::::::::::::::::::
　 ,ｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ﾊ, イ/::::::::::::八 ∨::::::::::::::///:::::::;ｲ,ｲ:::::::::::::l: :＼Y/ｌ::::::::::::::::::::
,.ｲ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨/:::::; イ::::::∧∨:::::::::///::::イイ::::::::::::::::::l: : : `´:|:::::::::::::::::::::
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∨イ::::::::::::::::: 〉.〉::::::///::;ｲ,ｲ:::::::::::::::::::::: l.: : : : :.l::::::::::::::::::::::
〉-ミ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }:::::::::::::::::::: /./::::::::{ {.{:::ヾヾ:::::::::::::::::::::::|: : : : : |::::::::::::::::::::::::

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　　　――一方その頃。先行したものたちはと言えば……

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
172 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:17:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　ヽミ=x〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＞x 、　 {:.:.:.:＞Ⅵ/＿　　　　　　　　　　　　ヾ:.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└┴‐ ｧxﾑ≠ミ:、:.:.ヽー￣￢‐-　＿＿＿＿乂:.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:./:llﾊヽ:.:.＼丶:.＼:.:.:.:ヽ￣冖￢―-　＜´
　　　　　　　　　　　　ｘ-ﾃ三y':.:.:./ミll:.:}:.:',:.:.:.:.＼ﾊ:.:.＼:.:.:.:.＼　　　　　　｀` ゝ
　　　　　　　　＼_ﾑ　／...../... /:.:.:.:./7TT　l:.l V:.:.:.:.:l＼､:.:.ヽ:.:.:.:.:.＼　　　　　　ヾ、
　　　　　　　く.....V......../....ｲ:.:.:.:.:/＿|_|__」:.l__V:.:.: |:.:.:.ﾄヽ:.:.ヽ:.:.:.:.:.:＼　　　　　　　ﾘ
　　　　　　　／ヽ...ヽ入ﾍ ..|:.:.:.:./＿_　　.|斗 "V:.:.l:.:.: | Ⅵ:.:.:`、:.:.:.:.:.:.＼　　　　　ノ
　　　　　　　　〈Y Yﾊヽ..Vイ{...|:.:.:./| ＿、　l:.:},xz=rﾐ|:.l:. |　lﾊ:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　/ し{ノﾍⅥ〔＼|:.:.:|i:《て抃. /;.ﾉ乂ﾘ :|:.|):.| ∥ヽ:.:ト:.＼＼:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　／￣￣ミX>く＼/>|:.:.:|iﾄﾞゞ-'　、　 ¨´./:.:|:.:.|∥　 ⌒　＼ヽ＼￣｀　ゝ
　　　　　／　　　 )k::}>xXl三|:.:.:|i:.:ヽ、　 _ _ 　 .ｲ:.:.ﾊ:.:|　　　　　　　ヾ　　　……ていうか、何でこいつがここに……？
　　　　 /　〈/　＿　 (＿〉＼ｲｉ:ｉ:|:.:.:|i:.:.:Ⅵiks｡ ,. イ-/:/:.:.:.:|
　　　 /　　/ ／　/￣＼￣＼￣|:.:/　ﾄ:.:V/ﾄ　　//.|:.:|>x:.ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ここ、倉庫ですよね？
　　　 | 　　|/　　　　　　　　ヽ |:.:l　 |i:ﾄ:.Ⅵ　 //　|:.:| 　＼
　　 ./|　　ハ＿　　　　　　　 '|:.:l　 Ⅵﾊ:i}　//　ｲ:.j　　 ,.ｨi　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　/ .|　 /　＼￣＞x＼　　　 |//r≠ﾐi　}}//　/ Ⅵl　／／＞　　　　　　　　　　　　　|　ああ、倉庫だな。文月はどうした？
　　Vﾊ　　　 /￣￣／￣ヽ　　|///lく/l}l／　 / 　 Ⅵ///　　 |　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　 Ⅵ　　 /　　　/　　　　＼__//| |ﾊ///＞x　　　ヽﾚ′ 　　ﾄ
　　　 Y　　　　　/ ﾊ　　　　　 ///L「////////＞x　ﾘ /　　 / `、
　　　 }､/　　 ./　　}ﾄ　　　　 l/////////////////≧　　 /　　i
　　　ヾﾊ　／　　.}}h．　　　|//////////////////〔/　　　 |
　　　　　ヽ　　　 /ﾚｨ〉　　<|//////////////////ﾊ　　　　 |
　　　　　//Tヽ　イｲ￣/L__　〕///////////////////|　　　 .|　＿＿＿＿＿
　　　　 |777777777卞777〕 ////////////////// ／|　　　　∧//＿＿__}}_}}_}}_
　　　　 |//////////刄ﾍ/|/￣￣/￣/￣￣￣ `＜//ｲ　　　　 | ∨///////////|
　　　　 |///////////ヾ℡ヽ＿_/＿/　　　　　　　 .从　　　 | 　＼///////// |

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173 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:17:53 ID:Wcfz6vWo: でも、人類絶滅ロボとして途中変更だかされたマシンナリー２のエリザベスが、何でカンモン都市の市長に抜擢されたんだろうな
そんな危険物を重要都市の管理人になんて
或いは、最初は全うな存在だったが、後付けで人類絶滅ロボに改造されたのかなエリザベス達は
174 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:18:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐ 　　　‐-
　　　　　　　　　　　　 _,,..　／　　　　　　　　　　　;:;:..
　　　　　　　　　　　　　ー-　..,,_ 　 ‐-　..,_　　　　　　、:;:;:,
　　　　　　　　　　　　　　/;:;:　　i　i　 ≧=-　..,,_ 　　ﾍ　:;:;.
　　　　　　　　　　　ｌ'ｌ　　　 | ハ＼　　　. 　＝=‐-l　;:;:.
　　　　　　　　　　　　　ｌ l　　　 |,.|-‐弋ヽ　　ヽ. -‐-　､l　 ;:;l
　　　　　　　　　　　　　 ! l　l. ／ﾊ| _,,..ﾆヽ＼　ヽ＼＿ヾ､l＼ｌｌ
　　　　　　　　　　　　 l: ｌ　l 　 l,ｨ彳ｆJヾ　＼_＼∨//,ｌ　/ l!
　　　　　　　　　　　 l　ｌ　ヽ　ヽ弋ツ　　　 l//////l /　ｌ|
　　　　　　　　　　　　　/　 l　 :.＼ﾍ､､､　　　ｉ　ヾ＝=;// / l l　　　　あっちで気になるコンテナ見つけたとかで、
　　　　　　　　　 / |　:! l :.:.:l ヾ､　　　　　　／/ /　l ﾊ
.　　　　　　　　　　 /　l　:.l l　:.:lヽ.　　　 , ´ヽ　　ｲ/ /.:　l ; ﾍ　　　　　　開けられないか考え込んでたでシュよ。
.　　　　　　　　　 /　ｲ　:.l ﾊ　:.l;:;:;lヽ　　　　　　イ;:;／;:l:　l　:; ﾍ
　　　　　　　　　　　/ / .!　:.:ﾘ;:ﾍ　:lｒ ‐-　＞　＜!;:;:;:;:;:;:;:;:l　/　 :;. ﾍ　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　 /./　,! '7|l￣ |ﾍ l 　　 /ﾍﾍ.　 V;:;:;: -/ / 、　:,　ﾍ　　　　　　　 |　いや、下手に警報鳴っても困るんだが――
　　　　　　　　 //　 l /　|! ＼V/＼　 /､ゝ<ヽ. ///|./ / ｀ヾ、';ヽ. ﾍ　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　 // 　 l !　 .|､　 ';∨/,ヘ　|::::::|ﾍ////／　　　|l ヽ＼ﾍ
　　　　　　〃.　　 l.|　ヾ!. 　 ';: フ///ヘ::::!//＜　 i　　　|l　ヽ　ヾｌ　　　　　その辺は念を押してきたでシュから、
　　　　　　　 /{!.　　ﾊﾍ　ヾ!. 　 ';:　ヾ/////ヘ／　　';.　　 |l: 　ヽ　}|
　　　　　　 l :|　　/ .ﾍﾍ　ヾ!. 　 '; 　ｒ‐｀ヾ=≡三ユ=.ﾍ. 　 :|!:　　ヽﾍ　　　　　　　馬鹿なことはしないと思うんでシュけど……。
.　　　　　　　 l .:!　 /　:::ﾍﾍ　ヾ! 　 ∨|ュ　　　　　　　ｭ|ﾍ　 |l;:,　　ヽｉ|
　　　　　　　　l ::l　./　.:::　ﾍﾍ　ヾ!　ﾍ.|　　　　　　 |　! 　|l:;: 　　ヽ|

.
175 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:19:18 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　それよりもでシュな――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　, ≦ﾆ☆三≧ ､
　　　　　　　　／_.=＝三三ﾆ=-- ヽ__
　　　/⌒ヽ　／-'－-､:三三u′'⌒ヽヽ｀ヽ._,イ⌒ヽ
　　 ,′　　`'ﾞ/　,"⌒;　 }::三:::{　｀－'　 }!.　　　　　 }
.　　{　　　　 ,゜　ヽ- '　丿:::::::::乂_＿_ ..ノ.:::i!　　　丿
　　ヽ　　　 i:ゝ=--::彡.::::::::::::::::::::::三彡::::::i!　　／　　ﾌｰｯ! ﾌｰｯ! ﾌｰｯ!!
.　　　ﾞヽ　　ﾊ::ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::u:::::::::i!､__／
　　　　ヽ._ノヽ:::::υ::::::::::,ｨ┬t.､:::::::::::::::::::ﾊ _＿＿　　　　　　　　ニニニニニニニ、ニンゲンッ！！
　　　　　　ヽ::::::::::; く＋++＋>‐- :::／.::::::::::::::::::.ヽ
　　　　　　　　　　｀　く　　￣￣　_...イ´::ﾞ!:::γ‐､:::::::::::
　　　　　　　　　　　　　＞ｧ7ア´　 r'‐‐､l!::/.::::::}:::ゝ､:
　　　　　　　　　 _,イ＿／　　 |::::::::iｰ{::::::::j-'i::::::}　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　／;:イ　 / 　　　ﾊ＿ﾉ:::ゝ-::'::ヽゝ:'　　　　　　　　　|　……何故コイツがここに来るでシュ？
　　　　　　　 ,::::／.:/　 ,′　　__..ノ.:::::::.ー－::｀ヽ:::::::　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　,'.:/.::::/　　　　　/.::::::::::::::::::::::.ヽ:::::::::::::ノ
　　　　　 {ノ!::::;′　ハノ.::::::厂|⌒¨¨＼⌒:.ー'::::
.　　　　／.::ヽ::.ヽ　ヽ ' ゝ‐ ' 　 |::::::::::::::::.ヽ::::::::::::
　　　　 /.::::::::::ｉ:::::|　　/＼＿＿　.|::::::::--:イ::.＼::::::
.　　　 /.:::::::: 八::::| ／　　　／　!:::::::::::::::ﾅ".:::. ＼

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――実のところ、そうおかしい話でもなかったりする。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
176 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:20:18 ID:cl.t3B2I: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――鈴/エリザベスの反撃に遭い、回線を切断し逃亡したケロロであったが、

　　　　　　モニタールームの機器が使えなくなった為、逃亡するか何らかの手段で反撃するかという二択を迫られた。

　　　　　　結果としてケロロが選んだのが反撃であり、その為に使えそうな兵器は何処にあるかと言えば――

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::ヽ　　ヾ）
..　　,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::/::::::::/:::::::}:::}:::::::::::‘，:::::::::::::.
　　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::/::::: /::::::::/ :::::: }:::}::::::::::::::::，:::::::::::::.
　　 ,:::::::::::::::::::::::::::::::::: _{:::::{:::::::,:::::::::, :::::::::: }:::}::::::::::::}:::}::::::‘，::::.
.　　，::::::::::::::::::::::::: ／ {:::::{:::::::{:::::::{≧=-＜:::}:::::::::::::::/:::::::::::，::}
.　　　，:::::::::::::::::::::::{　./{:::::{:::::::{:::::::{::::::,,x斗ミヽ:::::::::::':::: }:::::::}::::}
　　　　 ,:::::::::::::::::::::∧乂Ⅵ:{:::::::{:::::::{::/{.　ん'^}:::::::／}:::::::}:::::::} }:}
.　　　 }:::::::::::::::::::::::入.　ヽ{:::::::‘，::{:.' 乂Ⅳ　}::イ::::::}:::::::}:::::::}ﾉ''
.　　　 }::::::::::::::::::::::::::::::/}　 ,:::::{.　､{　　　　　　　､::/}::::::,}::::::,
.　　　 }::::::::::::::/::: /}::/ .{.　ヽ:{　　）　　　　　　ヽl::: /}::::/
.　　　_ }::/:::::イ::／.ﾉ'' ,　　　　　　　　　　　　　r ´ . }:/ ,:::/　　　――まあ概ね事情は解るさ。
--＜ﾆ/イ彡'⌒´　　 {　　　　　　　　　､っr '　　 .ﾉ' /'´
ﾆﾆﾆﾆ=-　_　　　　　　{　　＼　　　　　　,. ´　　　　　　　　　　　　　　　鈴くんに一泡吹かせられて、慌てて反撃の為の手段を
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　 _ 　 {.　　　、　　 ./
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　 __/_　≧=-'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　探しに来た、というところだろう。泥縄だが、妥当ではある。
＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７7
ﾆﾆﾆ=-　_ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ//　　　　　　　　　　　　　　　　＼__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人 __／
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- _ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.//　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- 　 _ﾆ{〈　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪　な、何を言うでありますかニンゲン風情がぁっ！！　 ≫
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_.彡}_}}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ ⌒＼

.
177 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:21:10 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　_ﾉ`-､_,-一ｰ- ,_
　　　　　 _)　 r'´　,＿__＿｀★､
　　　　　／＾'~/ﾌ´,r--､`､｀`'ヽ､`､　l　i　/,
　　　　/　　　.}i 　{;;;;;;;;;;} .}:::u::r´`}､i|州|i/ム'__,,
　　　/　U　　,!{　ゝ;__ノ ,ﾉ:::::::{ r^ヽ}｀　"=三__
　　/　　　　 i::::ﾞﾐ､_＿_,,ノ::::u::::! !;;;;} !,　､ミﾐ､
　/　　　　　,!i_j:::::::::::::::::::::::::::::::`､`´ﾉ`､'ミミ､
./　　　　　,!:::::::u::::U:::::_＿:::::::::::::`´!　 i`　　`
{　　　　　ﾒ-一ｰ-ｰ'T´　　 `>､:::::;ﾉ　　|
`､　　　ノ　`>､,　　　`ｰ--'´ _,,>1　v　.|　　しょ、小官が本気になれば、お前たちニンゲンなど……！
　 `-''´,r'￣;r'/`ー-､_＿,,-'´ _ノ　＿,ﾉ
　　　 /::::::/ /　＿_ノヽ_`ﾄ=ﾆ-一''´　　　　　　　人類は抹殺されねばならないのでありますからして、
　　 ,1::::::ヽL､　`､　　　ゝ､
　　〈::::!::::::::::::;_)　/__　 i´|::::`､　　　　　　　　　　　　　ニンゲンが小官に勝てる道理など……あ、あれはそう、不確定要素が……！
　　 `､`ゝ;_::::丿 '´　｀V ﾑ:::::::`-､
　　　 `､:::::｀´i　　　　'´ `､::::::::::ヾ}

　　　　　　　　　　　　　　,...:＜////＞..､
　　　　　　　　 ,.ィ/////////////＞≦⌒
　　　　　　　　　　 ///////////////////≧x、
　　　　　　　　 ,'///////////ハ///////.ヾ、
　　　　　　　 {///〃//////i/ﾊ//∧//.ﾊ.∧　　　　_ , .ィﾍ　ﾋﾟｯ
　　　　　　　　　 ',///{//.ﾊ//}/}/j.ﾊ/ﾊ////ﾊ.ヾ　　.∨////.∧
　　　　　　　　 ∨////{/,ｲ〃ｊ/j .}ﾉ}ﾊ//}/}.}.　　　 ∨////.∧
　　　　　　　　　　　 ∨∨{{ ィ心 //　Ｖﾂ.}/j/.}j　　　　　∨////.∧
　　　　　　　　　　ゞミ.ヾ　¨　　　, 　 /j/j/　　　　　 ∨,ｲ＼/∧
　　　　　　　　 /彡≠≧∧ ､　　　-　.,.ｲ_ﾉ　　　　　　　 /:./ィィﾍｲ　　　なんだお前、人類抹殺ウイルス感染者か。
　　　　　　　 .,.イ〃＜ー＞　　.イ:::::::〃＼　　　　　　/ooo。ィへ
　　　　　　　　ヾ彡/::::::::::＞､::::∧∨∨::::{:::::::::＼　　　./: : : : : : : r:.}　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
/ ///≧ー＝≠彡./:::::::::::〃:::ﾊ::::∧∨:ヽ::l:::::::::::::ﾊーﾐ､_{:_: : : : : : :{ノ　　　|　それがどうしたでありますか、ニンゲン如きが。
￣￣　`ー≠..イ ,.ｲ≧x/::::{::::::::ﾊ:[]ﾆﾆﾆ[]::l:::::::::::::::},..イ::::::::｀ヽ: : : /　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　 , イ, イ::::::::::ヽ.{:::::::::∧::::∧∨:::l::::::::::／:::::::::::::::::::::::＼′
　　　　　 ../ 　ゝ::::::::::::｀ヾ::::::::::::::}:::_:::} }::::_l::::;:ｲ:￣｀ヽ:::::::::::::::::::∧　　　　　　　まあ、感染者の中でもかなり程度の低い手合いだろうがね。
　　　　　 l　　　.）:::::::::; ＝ミ､:_:::l:::::）=(:::::／:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::l
　　　　　ﾄ､　〃::::／::::::::::::::::::｀ヽ≠:｀≦::::::::::::::::::::::::::::∧::::::::::,ｲ
　　　　　 |:::}　 {::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}|:::::::::::::::::::,':::::::::::::::〉_:／
　　　　　 l::::`ｰ'::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::; イ:::::{
　　　　 j:::::::::::::::::l､::::≦::::≠:::彡::::::::::::::::::::::::::〃:; イ:::::::::::八
　　　　　八::::::::::::::lﾊ＞:､::::::::::::::::;.ィ::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::＼
　　　　 ./::::::::::::::::::::l:∧:::::::＞＜:::::::::::::::::::::::, イ::ﾊ:::::::＞:::"￣￣/
　　　 /:::::::::::::::::::::::l:::: 〉::::::::::::::::＞:::､_:_,.イ|:::::::::::ヽイ::::::::::::::::::::ヾ　　　　, ﾍ
　　.,.ｲ:::::::::::::::::::::.;.ｲ:::::≧=-::::::::::::::::::[]=====[]::::::::::,':::::::::::::::::::::::|　　.／　.∧
,..＜ー＝ニ＿, イ::::::＞ｲミ､:::::::::::::::::::::::::::|.l.|:::::::::::::::,':::::ー::=イ::::::l､／　　./ ∧
　　　ー＝ニ＿_., .イ　∨＼:::::::::::::::::::::::::: l.l.|:::::::::::::∧::::::::::::::::::::::::∧　　 / / ∧
178 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:21:33 ID:Wcfz6vWo: ざまぁｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
179 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:21:53 ID:fD3qs5Xc: ケツストロー？　理科の実験（解剖）？　それともは・や・に・え？＞カエルの処刑方法
180 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:22:05 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　, ≦ﾆ☆三≧ ､
　　　　　　　　／_.=＝三三ﾆ=-- ヽ__
　　　/⌒ヽ　／-'－-､:三三u′'⌒ヽヽ｀ヽ._,イ⌒ヽ
　　 ,′　　`'ﾞ/　,"⌒;　 }::三:::{　｀－'　 }!.　　　　　 }
.　　{　　　　 ,゜　ヽ- '　丿:::::::::乂_＿_ ..ノ.:::i!　　　丿
　　ヽ　　　 i:ゝ=--::彡.::::::::::::::::::::::三彡::::::i!　　／　　　　　キサマ！！
.　　　ﾞヽ　　ﾊ::ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::u:::::::::i!､__／
　　　　ヽ._ノヽ:::::υ::::::::::,ｨ┬t.､:::::::::::::::::::ﾊ _＿＿　　　　　　　言うに事欠いて、小官が程度が低いですと！！
　　　　　　ヽ::::::::::; く＋++＋>‐- :::／.::::::::::::::::::.ヽ
　　　　　　　　　　｀　く　　￣￣　_...イ´::ﾞ!:::γ‐､:::::::::::　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　＞ｧ7ア´　 r'‐‐､l!::/.::::::}:::ゝ､:　　　|　高いように思えるのなら鏡を見て来い、そのくらいは待ってやる。
　　　　　　　　　 _,イ＿／　　 |::::::::iｰ{::::::::j-'i::::::}　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　　　　　／;:イ　 / 　　　ﾊ＿ﾉ:::ゝ-::'::ヽゝ:'
　　　　　　　 ,::::／.:/　 ,′　　__..ノ.:::::::.ー－::｀ヽ:::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キサマアァァァァァァァァァァァァァ！！
　　　　　　　,'.:/.::::/　　　　　/.::::::::::::::::::::::.ヽ:::::::::::::ノ
　　　　　 {ノ!::::;′　ハノ.::::::厂|⌒¨¨＼⌒:.ー'::::
.　　　　／.::ヽ::.ヽ　ヽ ' ゝ‐ ' 　 |::::::::::::::::.ヽ::::::::::::
　　　　 /.::::::::::ｉ:::::|　　/＼＿＿　.|::::::::--:イ::.＼::::::
.　　　 /.:::::::: 八::::| ／　　　／　!:::::::::::::::ﾅ".:::. ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　そもそもの話だ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂_

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181 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:23:05 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　`丶、
　　　　　　　　, -‐/丶`y´
　　　　　　／/／////////////////////////￣ヽ
　　　　　／,/ィ///////／/////////////////ヽ////ヽ
　　　／／／／///／/////////////////////ヽ////
　　 /／ .//／//／///////////////}/i//l//////////l
　 .〃　.//ｲ/////////l//l/////////ﾑ//l//l////| ///l
　/'　 ./////////////l//|/ﾍ/////////l//l/////l////|
　　　/////ｲ//////l///l/l//ソl//l/l/l/l/|//l////l////l
　　.// /// l://///l7´｢l｀.ﾄ.　ﾄＶ/,ｻ/////ﾄ//l ///l////l
　 /'　 //　|//lﾊ://ll<ﾔテ.ミ　　ﾍＶ　≠ｧ＝ミl//// ｢ヽ/./
　　　　l/l　 l//ﾊ l i ､　辷｣｣　　ﾍＶ'_い廴_ﾘ　'lｲ////l/.}il'
　　　　|l 　 l//l　l/lﾄ l　　　　　　　　　　　　　l //i/ﾚ'ﾊ|
　　　　|　　 l/l　l ﾍ{ﾍl　　 /　　　　　　　　 l ///l/l/,ll }　　　――お前たち人類抹殺ウィルス感染者は……
　　　　　　　v　 l |ﾍ圦　　ヽ　　　　　 /;ｲ////l/ﾊ{
　　　　　　　　.､.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ‐ ‐-　　　　/'　l//lﾊ}　　　　　　　　　　　　　　　　　人類の障害であっても、脅威じゃない。
　　　ﾁｬｯ　ノi '　　ﾊ// ＼　　　　　　　　l///l/― ､
　　　　　（ .::ｉ　　　　　l/i//|‐＼＿　　´　　 l/ l'／　 }
　　　　　　) .:::::.　　　| ヽﾍ:.!　　 /|　　　 i/〈　　　　　　 .>､
　　　　　（ .:.::ｊ(O)　 ,l 　 l ヾ　 / /　　　　|'　|　　　　／:::::::｀i::...､
　　　　＼∠二二{:::/　 ∧　 / 　　　　 |　 l　　　 /::::::::::::::::l:::::::::｀:::....､
　　　　 /|　　　　｜
　　　　￣￣｀ヽ　 |
　　　　 .￣｀ヽ {　├-
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　　　　　　 l/l八///.l//l/八　　　　　　ヾ　　　　　八//ﾉ旬∨　　　　中にはマシなのもいるんだろうが、
　　　　八.| .ヾ/∨{//l./ヾ.､　　　　 '　　　　　〃,ｲ .,.イ//
　　　　　　　ﾘ　 ∨{ヾ{ヾ.l∨ﾊ　　　　　 -　‐　　　　 .,ｲ"/{〃　　　　　　　　　　それでも大差はないんだよ。
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　　　　　　　　　　　　　　　ﾘヾ/} ＞　イ　　　　_l_　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≫ 　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
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182 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:24:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　 .　　￣￣　　 .
　　　　　　　　　　 ,　 ´　　 __★__　　　｀　､
　　　　　　　　　　　厶-─=ﾆ圭圭圭ﾆ=‐￢　.＼
　　　　　　　　　 ,:/　..:⌒ヽ　 W圭７　...:⌒ヽ　ヾヽ
　　　　　　　 ,ｲf'　{::::::::::ﾉ　从圭!　 {::::::::::::::}　ｉ:} :.
　　　　　　　　/ ハ　ー " 　佳圭ﾑ　ー= '^　ﾉ:}　:
　　　　　 /　{:::::.ｰ　-=≦ｱ::u:::｀戈s｡,_＿_,. イ:::′ i
　　　　　　 '　从:::::::::::::::Ｕ::::::::::::::lj::::::｀'￢ﾆ=-:::::/　　|　　　　　黙って聞いていれば好き勝手なことを――！
　　　　　　{　 / ∧::::::::::::::::::::::::::_____:::::::::::::-=-:::/
　　　　　　乂, -=ミ､:::::::::::::::::;:ｲー─→ 、:::::u::/　　　 |
　　　　　　；/{:::::::::::::￣￣｀Y　V7_＿__ﾉ｀丶:/　　　　,　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　；ｲ∧::::::::::ヽ::j::ﾉ::ﾉ:‐:､ー─ '　　　_入　　　/　　　　　　　　　　 |　ほう、怒るか、そうか、ならば……
　　　　 r{::::/∧::::::::::乂:ノ::-ミ::}──‐=ﾆ:＼　＼_ノ　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　 i∧::/ ∧:::::::::::::´::::::::::f　 ∧　 V::::';::.ヽ
　　　　// ∧:::::::/;:::::::::::::::;::::::::|__/ ∧_/::::::::l:::::::.
　　　　?�:::::/;:::::::::::::::::::::/::::::::ﾉ:、　　/:::::::::::!::::::::.
　　　　Ⅵ:ヽ::::::::::::::::::::::::':::::Y´ /,.へ/::::::::::::ﾉ::::::::::.

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183 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:25:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　、
　　　　　　　　　　　　、、} .)
　　　　　　　　　　　　　　ヽνﾑ----‐
　　　　　　　　　　　　　ー´フ.::::::::::::::::::.:∧　　ｼﾞｬｷｯ
　　　　　　　　　　　　 }:::::::::::::::::::::::::::::.∧
　　　　　　　　　　　　　/:_:::::;イ´三三三≧､＿＿
　　　　　　　　　　　　 l/ !/斗≦三三三三三三≧三三≧x､
　　　　　　　　　　　　　／三三三三三三三三三三≧三三三≧x､　　　　掛かって来いよ、タダの人間が、相手をしてやる。
　　　　　　　　　　　　 /V三三三三三リ三三三三三リ三三三三三≧､
　　　　　　　　　　　　《三三三三三三》三三三三三三二二二二二二＞
　　　　　　　　　　　　 Ⅵ笊三三三三}}三三三三三三!三三＜￣￣
　　　　　　　　　　　　ﾉ三三三三三ツ三三三三三三}｀ヽ<三ﾂ＼
　　　　　　　　　　／三三三三＞'三三三三三{三三爿　　｀ヽ＼＼
　　　　　　　　／三三三三ニ/三三三三三三≧､三{{　　　　　ヽ!ヽ!
　　　　　,r===く==く￣｀ヽ三／三三三三三三三三三ヽ!
　　　　/三三三三三ヽ《__/1三三三三三三三三三三三≧=ｭ､,,_
　　　ゝﾝ⌒!三三三三}　　 !三三三三三三三三三三三三三三≧ｭ､,,,,_
　　　　　ﾉ三!三三爿　　 |三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ュ､,,_
　　　　x≦三ﾉ|三/三}　　　.}三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ｭ､,,_
　　　　ヽ≧==三ﾂ三》　　　 Ⅵ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ｭ､,,_
　　　　　比斗ﾂ=''"　　　　　/三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
184 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:26:04 ID:cl.t3B2I: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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185 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:26:45 ID:aNTLtboQ: 近衛は人間に入りますか？（震え声）
186 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/07/23(土) 23:29:44 ID:cl.t3B2I: というわけで今回はここまでで。
なお、クロノが言っている評価ですが、彼個人の価値観であり、他作品を貶める意図はないと申し上げておきます。

>>173
ちょっと順番が違うんですね。

まずそれぞれの目的でマシナリーが作られ、崩壊戦争が起きた際にケロロがはぐれ、何らかの要因で人類抹殺ロジックに感染、
長い時間を掛けてゆかりたちを見つけ出し、その際にウィルスとしてゆかりに人類抹殺ロジックが植え付けられた、という形です。

ではそんなところで。　　　　　　　　　　――また来てカンモン♪
187 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:30:11 ID:aNTLtboQ: 乙ですー
188 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:31:02 ID:738xFvkY: 乙
189 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:31:02 ID:9Fv0MoCM: 乙！
190 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:32:04 ID:fD3qs5Xc: 乙ー
191 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:35:37 ID:ZfCgHpg.: 乙でっす
考えてみれば、ケロロも可哀想なヤツだ……
存在意義を二重に否定されて、否定されるワケだから
192 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:37:54 ID:hTZZ9UN6: 乙乙ー
193 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:40:11 ID:oizV9jlc: 乙～
194 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:45:41 ID:HGr3Vf.g: 乙乙
195 ：名無しの工員さん：2016/07/23(土) 23:56:06 ID:Wcfz6vWo: 乙

あぁ、マシンナリーシリーズと人類絶滅ロボは本来別枠で、別プロジェクトの機体なのか
ケロロが暴走してそこから感染拡大させてるだけで
196 ：名無しの工員さん：2016/07/24(日) 08:46:46 ID:Bawbvyaw: そもそも人類絶滅ロボ自体　あとから出てきた孫創作だからね・・・
197 ：名無しの工員さん：2016/07/24(日) 11:25:09 ID:WE5m8O5A: 乙ー
198 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 22:42:14 ID:s.ZRrM1Y: 　]| 　 i|__＿_ _＿　＿__＿＿ __　[￣￣][￣]　　[￣￣]　　⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃ ]‐─二二─　_
　]| 　 i|￣￣{　　　　　　　＼　｀ヽ∧　　　 ∨〉{／〈´￣￣　　　　　￣￣｀〉＼}∧〉　　　　　　　　　￣‐二二─　_
　7　　i|　　　＼く￣￣”¨ 　　 } |　　 ∨〉　　　 ∨〉　　＼　　⊆二二⊇　　／　　∧〉　　　　　　　　　「￣＼　￣‐二二─　_
_/＿／　　〕ﾄ　　＼ ⊆二二⊇ ノﾉ　} 　∨〉　　　 ∨〉　　 ≧=‐─‐─‐=≦　　 ∧〉　　　　　　　　　　　　人__)___〉　　　￣‐二二
　　　　　　　 , ＼　　 `く￣￣￣”¨　} l　 ∨〉　　　∨〉　〈　 -───- 　〉　 ∧〉__＿　　　　 /￣”¨　　､　　　　　　　　　　　￣
〉⌒Yハ　／　　＼　　＼ ⊆二⊇,ノﾉ　　∨〉　　　∨〉　 ≧=　⊆ ⊇　=≦　 ∧〉￣　　￣＼「￣　　　　＼
}{__ソ　 | く________)　 )､　__＿＿　＿__ __ 　人ﾊ　Ｙ::Ｙ'≧=┬─ ─ ‐‐──=≦'Y::Y　　　　　 `(￣　　＼　　＼
　　　/∧/)________／　　　　　 i|　|　　　　 } | Ｌ...|::::L　 0｣L　__＿__　＿＿______j::::|_＿___　　　　　＼　　　＼　 /
___／ .′　　　　　　　 r≦|　| ＼⊆⊇_ノﾉ　}|〉＼)　 ∨〉〈　　　　　　〉 ∧ (::_丿　　　￣‐≦　　　〕iト　 __,ﾉイ　　　　 _　‐二￣
　　 /　　　　　　 r≦三‐￣　イ' 　＼ ⊆⊇ノﾉ∧ 　　 ∨〉 ≧⊆ ⊇≦ ∧〉　　　 (￣　＼￣‐≦__｣L___　　　　_　‐二￣
__／　　　　 r≦三‐￣　/0ｲ　　　　　　 r　|l|　　　[[0[￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣]0]]　＼___)___}　　乂|_____]] _　‐二￣
()　　　＿/ 　７＼ ___/__ソ　　　 r≦‐￣ l|　　 L乂__ノ｣　 L乂__ノ｣　 L乂__ノ｣￣‐≦　　　乂＿|　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
[￣￣____]]　　 | 　　 i|::|| 　　 r≦‐￣ i|lilililil|　　　　 r≦　￣|｜　｜|￣　≧x.　　　　 Y'^　　　 |　　 |　で、どうするんです？
　　　　　 7 　 /　　　 i|::||　　 /　　　 i|lilililil| 　　 r≦^　／ ::| |｜　｜| |:: ＼　^≧x　　　 |　　　　　 |　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　 |　　|　　　　[ ]]] 　 / | (0)　襾|lilililil|襾イ｣i 　　|::::::::| |｜　｜| |::::::::|　　 iL丶 (0)|　　　　ｲｉ:ト　　　　　 |　∩ |/　∨ /
　　　　　 |　　|　　　 |::||　　|　| (0)　凵|lilililil|凵|　｢　　　|::::::::| |｜　｜| |::::::::|　　　Ｔ i| (0)| 　　 | {ｉ:i|　　＼ i[三]　 |ｉ| 　　 ∨ /
　　　　　 |　　|　　　 |::||　　|　|i　　　　i|lilililil|　 |　|　0　　Ｌ:::::｣ |｜　｜| Ｌ:::::｣　　0　|　|　　[　] 　 L{ｉ:i| 　　 | [三]　.∪ |　　　∨ /
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　　　　　 |　　l 　 l￣＼/　/∧ |i　　　 iLilili ｣　ﾄ　､凵i 　　 └ ‐ ‐ ┘ 　 i凵　　,　　|　　[／￣￣]^|__　__,｣ [三]
＼ /　　j|　　l 　 |∧　〈　 /　〉|　　　厂〉、　 i|　　＼　　「￣￣II￣￣i|　　／　　 |i　 ∧ ／￣／| 　／￣￣￣]|__
　　〈　/∧ _∧,　|//〉　 ∨　/∧ 　 // 　 ∧　 i|　　　 |　　jL 　｣IIL 　｣{ 　　l　　　 | 　′ {　　 / /ﾉ　/ ∧〉　＿／　￣”¨
〉　　∨/　〉/　〉 |//∧___} / ___j} _ff ｣L　/ ∧ ｣Ｌ　＿_｣r─‐‐─‐─　───vＬ　　__｣Ｌ |r‐く　 .′/　/ ∧〉 /　　　　　　／
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￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼0｡　　　　　　　　　 i|
199 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 22:44:04 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　ヽミ=x〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＞x 、　 {:.:.:.:＞Ⅵ/＿　　　　　　　　　　　　ヾ:.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└┴‐ ｧxﾑ≠ミ:、:.:.ヽー￣￢‐-　＿＿＿＿乂:.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:./:llﾊヽ:.:.＼丶:.＼:.:.:.:ヽ￣冖￢―-　＜´
　　　　　　　　　　　　ｘ-ﾃ三y':.:.:./ミll:.:}:.:',:.:.:.:.＼ﾊ:.:.＼:.:.:.:.＼　　　　　　｀` ゝ
　　　　　　　　＼_ﾑ　／...../... /:.:.:.:./7TT　l:.l V:.:.:.:.:l＼､:.:.ヽ:.:.:.:.:.＼　　　　　　ヾ、
　　　　　　　く.....V......../....ｲ:.:.:.:.:/＿|_|__」:.l__V:.:.: |:.:.:.ﾄヽ:.:.ヽ:.:.:.:.:.:＼　　　　　　　ﾘ
　　　　　　　／ヽ...ヽ入ﾍ ..|:.:.:.:./＿_　　.|斗 "V:.:.l:.:.: | Ⅵ:.:.:`、:.:.:.:.:.:.＼　　　　　ノ
　　　　　　　　〈Y Yﾊヽ..Vイ{...|:.:.:./| ＿、　l:.:},xz=rﾐ|:.l:. |　lﾊ:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　/ し{ノﾍⅥ〔＼|:.:.:|i:《て抃. /;.ﾉ乂ﾘ :|:.|):.| ∥ヽ:.:ト:.＼＼:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　／￣￣ミX>く＼/>|:.:.:|iﾄﾞゞ-'　、　 ¨´./:.:|:.:.|∥　 ⌒　＼ヽ＼￣｀　ゝ
　　　　　／　　　 )k::}>xXl三|:.:.:|i:.:ヽ、　 _ _ 　 .ｲ:.:.ﾊ:.:|　　　　　　　ヾ
　　　　 /　〈/　＿　 (＿〉＼ｲｉ:ｉ:|:.:.:|i:.:.:Ⅵiks｡ ,. イ-/:/:.:.:.:|　　　　　　　　　あんまり勝ち目のある相手とも思えませんが。
　　　 /　　/ ／　/￣＼￣＼￣|:.:/　ﾄ:.:V/ﾄ　　//.|:.:|>x:.ﾉ
　　　 | 　　|/　　　　　　　　ヽ |:.:l　 |i:ﾄ:.Ⅵ　 //　|:.:| 　＼　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　 ./|　　ハ＿　　　　　　　 '|:.:l　 Ⅵﾊ:i}　//　ｲ:.j　　 ,.ｨi　　　　　　　　 |　そうだなぁ、実際はかなりやばいと思うよ。
　　/ .|　 /　＼￣＞x＼　　　 |//r≠ﾐi　}}//　/ Ⅵl　／／＞　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　Vﾊ　　　 /￣￣／￣ヽ　　|///lく/l}l／　 / 　 Ⅵ///　　 |
　　 Ⅵ　　 /　　　/　　　　＼__//| |ﾊ///＞x　　　ヽﾚ′ 　　ﾄ　　　　　　　　　　　その状況で全力で挑発したんですかクロノさん。
　　　 Y　　　　　/ ﾊ　　　　　 ///L「////////＞x　ﾘ /　　 / `、
　　　 }､/　　 ./　　}ﾄ　　　　 l/////////////////≧　　 /　　i
　　　ヾﾊ　／　　.}}h．　　　|//////////////////〔/　　　 |
　　　　　ヽ　　　 /ﾚｨ〉　　<|//////////////////ﾊ　　　　 |
　　　　　//Tヽ　イｲ￣/L__　〕///////////////////|　　　 .|　＿＿＿＿＿
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　　　　 |//////////刄ﾍ/|/￣￣/￣/￣￣￣ `＜//ｲ　　　　 | ∨///////////|
　　　　 |///////////ヾ℡ヽ＿_/＿/　　　　　　　 .从　　　 | 　＼///////// |
200 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 22:48:19 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　, ≦ﾆ☆三≧ ､
　　　　　　　　／_.=＝三三ﾆ=-- ヽ__
　　　/⌒ヽ　／-'－-､:三三u′'⌒ヽヽ｀ヽ._,イ⌒ヽ
　　 ,′　　`'ﾞ/　,"⌒;　 }::三:::{　｀－'　 }!.　　　　　 }
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　　ヽ　　　 i:ゝ=--::彡.::::::::::::::::::::::三彡::::::i!　　／
.　　　ﾞヽ　　ﾊ::ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::u:::::::::i!､__／
　　　　ヽ._ノヽ:::::υ::::::::::,ｨ┬t.､:::::::::::::::::::ﾊ _＿＿
　　　　　　ヽ::::::::::; く＋++＋>‐- :::／.::::::::::::::::::.ヽ
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　　　　　　　　　　　　　＞ｧ7ア´　 r'‐‐､l!::/.::::::}:::ゝ､:
　　　　　　　　　 _,イ＿／　　 |::::f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　／;:イ　 / 　　　ﾊ |　幸いというか何というか、今はこちらの出方をうかがっているみたいですが。
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　　　　　　　,'.:/.::::/　　　　　/.::::::::::::::::::::::.ヽ:::::::::::::ノ
　　　　　 {ノ!::::;′　ハノ.::::::厂|⌒¨¨＼⌒:.ー'::::
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.　　　　　 ! |//////ｌ //ｬｧﾃ＝ﾐ　 |/　　ﾇ_ﾝﾀ }/lll//l,ﾘ
.　　　　　 |｜//／/l///| 之_::ﾀ　　 l/　　　ｰ'　ﾊll |　　/ﾉ　　　まあ何だ。ゆかりさんが実のところ、戦前レベルでも
　　　　 |ハ/ {　./l///､　　ｰ'　　　　､　　　　ハﾘ.|'
　　　　　　　 ∨ゝ､ﾍ///ﾄ＼　　　　　　　　　 /ｌ|//　　　　　　　トンデモレベルの代物だってのは何となく解っていたさ。
　　　　　　ヽ//i/ﾍ///ヽ　　_.　 -一　ﾍ//ハ
　　　　　　　　　ヽ| ヽ＝∧＞　　　　　／}＝}:/_　　　　　　　　　今の手持ちの武装では、正直傷一つ付けられないだろうね。
　　　　　　　　　　ｿ_￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣_リ
　　　　　, ィ丶三三三V三三三三[￣＿]三三三／三､　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　／三三三＼三／i三三三三三￤三三三三ﾘ}／三丶、　　　　　　　　　　　 |　じゃあどうするっていうんですか！
　／三三三三三Y三|三三三三 [￣＿]三三三三ⅣУ三三＼　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
201 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 22:52:01 ID:s.ZRrM1Y: ＼＿＿　_　　　　　　　　　　　 / ／: : ＼r ､: : r､: : : :}: :}: : :.＼.: : : : : :. :.＼＼―――'
.､＼::::::}:::::L_　　　　　　　　　　　 / /.: : : :./: : :.{/∨/＼/ /: : : :/ ⌒ ＜: : : : :.}廴＼
ヽ＼{: : }: : }:: }ヽ　　　　　　　＿__/.: : : :. :./: : ,: : : : ∨/∧,: : : ://}: : : : :.} ^ヽ: :}
} ＼.{:: /::::/:::}::::}　　　 .｡＜///}/: : : : : :./.:.:./}/}: : : :ﾏ//,}_ ィi〔}/: : ,ｲ: : :.:.　}:.:.|
,::: : 乂{_／／:::/＿_s≦///////,.: : :. :. :./　 /　^}/: : : :∨//＼/{ ／／: : : : :.乂{
::::::::::::::::::::(,ｨｆ ∧　　∧///////{.: :. :. .:./: : /　　/}.: : : :.ィi〔ｱ/ }}￣/.:. :.:./: : : : :.＼
＼::::::::::::::::::::^: : }　(＼_〉//////{: : : : 〈必:/　　,ィﾁ笊 } //,ｨ　 / ／}: : :./: : : : : : : : ＼
　 ≧=‐‐=≦_ニ} ＞〈ヽ　＼￣　: :/　 { {/　　　 Vぅ/ { {//　 // ヽ }: :./: : : : :.＼.: : : :.＼　　　何なら、私が斬り込もうか。
　　　　/:::::::::::::::::: ＼＼＼　ヽ// {　　{ﾍ '　　　　 / /≧==≦ 　 ∧: :/: : :.}: :＼＼.: : : :.:
　　　 /::::::::::::::::::::::::/＼＼〉 }ヽzz〉 / {　＼ ‐　　 {/ ／／　　　　 ∧- ､: : ＼: : ＼:＼: : ∧　　　こちらも遺物だ、刃の立つ確率くらいは
¨¨¨¨‐=≦::::::::::::::::: 7　＼＼＼＼　{------孑　{/77/_　　　　　/ ∧　＼ //＞｡. ⌒＼: ∧
.　　　　　　￣￣￣￣￣　＼＼＼＼　　　}∧ ヽ l/ィi〔 _　ア＞｡.　 ∧　 ///////ﾍ: : : :ヽ }　　　　　　　　　　あるかと思うのだが――
＼　　　　　　　　　　　＼＼＼＼ィi〔ﾉ　 r ､　ィi〔／　　 ⌒　 .////////∧: : : : :.∧
',:∧　　　　　　　　　　　　　　＼＼＼＼´　 ( / ｺ　 {:.:.:.:.:ヽ　　　　　 {////////,∧.:. :.:. f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.∨: ,　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼＼＼ : :^ ∧　＼:.:.:.:',　　_　　　ゝ////////,∧: : : |　……そうか、ふむ。――――よし。
　∨∧　　　　　　　　　　　　　　 /: :.{＼＼＼＼ / ∧　　ヽ:.:‘，{　ヽ----＼///////∧.: : ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
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　　 ∨∧　　　　　　　　　 /: : : : 入　{,＼＼＼＼:　　　　 }}∧ 　 ..: : : :..::: : ≧=‐=≦､: : : :}
　　　∨∧　　　　　　　　　　 /.: : : :. :. :.≧=‐,＼＼＼＼　　ノ : :∧ /.: : : :. :.｀＜::::::::::::::::/}＜/
}.　　　∨∧　　　　　　　　　 ≧=‐‐=≦　　　 ∨＼＼＼＼　/＼ : :/.: : : : : :. :. :. :.＜:: ／／ / ＼
202 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 22:53:58 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　 } 　 , ィ－＝　－、
　　　　　　　 _,=-＝ヾ/},.ィ//////////////＞、
　　　　　 .,.イ///////ヾ}////////////////////＞.､
　　　 ,.イイ´ .,.＜/////////////////////////////＼
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　　　{/〃////{////i/////.ﾊ{ {/////∧.∧ヾ/}≠//i////// }
　　 .|　{〃{//.l////l//ｰ//{-ｌ≦ゞ////∧",≦弍刈ﾉ//.}////l
　　　　　ﾊ//ﾊ////l//{//.,ィ弐ミ､ヾ.///∧ヾ乂::::少///l////j
　　　　 { {/.{ {////l//l//《乂::少　ヾ/{ ヾ　　　　j///.jヾ///　　　　　皆、覚悟を決めてくれ。
　　　　　　 l/l八///.l//l/八　　　　　　ヾ　　　　　八//ﾉ旬∨
　　　　八.| .ヾ/∨{//l./ヾ.､　　　　 '　　　　　〃,ｲ .,.イ//　　　　　　　　 f´￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　ﾘ　 ∨{ヾ{ヾ.l∨ﾊ　　　　　 -　‐　　　　 .,ｲ"/{〃　　　　　　　　　 |　何でシュ？
　　　　　　　　　ヾ　l　ヾヾ{ﾊ　　　　 ¨　　　 .／ .l/{ .{　　　　　　　　　　ヽ＿f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　ヾ .＞､　　　　／　　.l/　　　　　　　　　　 |　何ですか？　鈴さんと一緒にしか死ぬ気ないですよ私。
　　　　　　　　　　　　　　　ﾘヾ/} ＞　イ　　　　_l_　_　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　　 ,. .イ: : : :}　　　　,....:::＜::::::::}: : ＞. .､　　　　　　　　　　　 |　判った、覚悟を決めよう。
　　　　　　　　　　　　〃< : : : : : : ｲｰ:::::":::::::::::::::::::::::::l: :／: : : }　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　　　　　 / : : ヾ: : : : : : }:::::::::::::::::::::::::::::::::;::イ: : : : : :l _
　　　　　　　　　　　 /: : : : :ﾊ: : : :,.イ:::::::::::::::::::::::::::;.イ: : : : : : : : :{: :}
　　　　　　　　　 /: :ィ: ´: : }:,.ィ::{ }ゞ::-::-::-::彡∧: : : : : : : : : /: : ＞､
203 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 22:56:19 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　――楽しい楽しい、悪巧みの時間だ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

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204 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 22:57:45 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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205 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:02:16 ID:s.ZRrM1Y: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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ﾆﾆﾆ/＞＜

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　　　――クロノとケロロが陰険漫才をやっていたその頃。

　　　　　　文月は一人、奥の倉庫にたたずんでいた。無論単独行動をしたわけではなく。

　　　　　　本来はシュマゴラスと一緒だったのである。が、シュマゴラスがクロノに相談しに行ったので、

　　　　　　結果的に単独になってしまっただけである。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
206 ：名無しの工員さん：2016/08/08(月) 23:05:32 ID:pKIplM2k: 開けるなよ～　絶対開けるなよ～！
207 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:08:51 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　／⌒＼
　　　　　　　　　　　 . : :´: : : : : : : : : : ｀: : : : : : : : .
　　　　　　　　／: : : :／: : : : : : : : : : : :､ : : : : : : .
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　　　　　　　 .′: j{ : :{: : : : :|_ﾊ＿: : }| : : : }: : |: : : : : : :.
　　　　　　　.: : : :|: : :.{Ⅵ: :´: :|＼;_;_;_|: : : : }:. :|: : : : : : :}
　　　　　 |: |: : |: :／ Ⅵ: : : |ｨ'´斤ミ、: : :.ト､|: : : : : : :}
　　　　　　 Ⅵ:.| |: |: x=ミ＼: :}　トし:}|: : | :｢｜: : : : : : :}
　　　　　　　 Ⅵ: : : 《 {rﾊ　｀　ヽ-' |: : | :|ノ:| : : : : : : }　　　　　気になるんだけどなぁ――これ。
　　　　　　　　　} ＼: .、Ｖﾉ '　　　　　 |: : |/: : :} : : : : : : }
　　　　　　　　　　　}: :丶　　、　　　 j{: :/: : :/:} : : : : : : }　　　　　　　コンテナ……ナンバー、01248。
　　　　　　　　　　　}: : : : ＞: . _..．≦=＝=≪}八: : : : : : }
　　　　　　　　 └-冖-ｰ‐￢／-―-､＼:::＼‘,: : : : : :}
　　　　　　　　　　｢＼_r ､､ rｧ//:::::::::::::∧::ﾊ::::ﾊ‘, : : : :｜
　　　　　　　　｝ヽ　　} }∨'′::::::::::::::∧:ﾊ::::∧ ,.: : : :|
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　　　――そして今彼女は、棚に収納されたコンテナの一つを前に、考え込んでいた。

　　　　　　この手のスカベンジでは、たとえ警報などが鳴ることが無くても、物を動かすなというのは鉄則である。

　　　　　　例え未熟であっても、その鉄則を無視するようなことは無いわけだが――

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208 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:10:18 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　――対マシナリー大型拳銃『サンダラー』って……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

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209 ：名無しの工員さん：2016/08/08(月) 23:13:25 ID:VPX74VRo: マシナリー殺しのビリーが来そうw
210 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:16:07 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　／: :_fニヾニ- }ﾆ､__
　　　　　　　　　　　　　 /: : :r＞＜´: : : : :ヽ: : : ≧＝- ､、
　　　　　　　　　　　 /: : ／: : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :ヽー､､ヽ
　　　　　　　　　　　　/: ／: : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : ヽ｀ヾ
　　　　　　　　　　ノ:./: : : :/: : : :,: : : : : : /: ;ｲ: : : : !:i､: : : V: ::ﾊ　ヽ
　　　　　　　　　／:./: : : : /: : : :/: : : : : /: //: : : : :.!!:!i: : : :V: : :ﾊ　 !i
　　　　　　　／; :./:/: : : ;': : : :.;: :､: : ://:/ ,': : : : : :.!!:i V: : :.V: : :.ﾊ　!:i
　　　　　／イ: :/:/: : : :;': : : :.;': : :,｀,`ｰ/　': : i: : : :.!i:,!斗√: !: : : :.ﾊﾉ/
　　　　　 '´ /: :./;ｲ: : : : .!: : : :i: : /:/　i:/　': :/!: : : /i/　 !ﾊ: : !: : : : :.Y
　　　　　 /: :/': :!: : : : :!: : : :i: /ニ二 !　 ':.//: : : / ' ‐-i' i: : !: : : : !: i
　　　　　　/: : :./: :!: : : : :!: : : z斥亦丐¨｀`!// : /!/ィ云＝z､/i: : : !:.!: !　　ﾄﾞｸﾝ…
　　　　　/: : :,ｲ: : :.i: : : : :i: : : ヾ {{ いと} 　 /: ／　ら　ﾊ　》 !: : :i: :!i:!
　　　 /: : //: : : : !: : : :.rV: : ﾊ. V_　ｯ　 / '　　　い　ソ　 ' /: : /!:/ﾘ
　　　 /: : //: : : :./: !: : :人.V: : ﾊ　｀¨　　　　　　' 　ゞ‐'’　 ./: ィ/:i/:i'　　　　　　　ダメかなぁ。
.　　 /: :/　,': : : //: i: : : : :!>V: :､ヽ''''''''　　　　,､　　''''''''''''／イ:/: /ｲ:!　　 Y.!
　　/: / 　 !: : :/ ,: :i: :!: : : !､: :ヾ: ﾊｰヽ　　　 /:ﾉ　　　　　ノ: : !:,!ヾ' ﾘ　　 ! ',　　　　　ダメだよねぇ。
　/: /　　 i: : / .,': /ｲ:i: : :i:i ヾ: :ヾ: ＞｡　　　｀　　　　｡イi: .!: :i!:!　　_ - ､{ヾ ',
./:./　　　 !: /　i: /: :!: ヾ:.!ヾｨニ=‐ヾﾊﾆ!＞‐　 -≦ニニヽ.!ﾊ: :i i!　< ｨヽ　　　',Y　　　　　でも、どうしても気になる――
':./　　　　.!:/　.!: : : :i: :!｀ヾ/ニニﾆﾆﾑﾊ、_ 　 !,斗ニニﾆﾆX!:./ﾘ　〈.r、　　　',!
:;'　　　　　Vi　 !: : : : !: !　{ﾆ/ﾆヾニニ）:!ﾑ　　　　 }ﾆﾆｨ‐ヾﾆ:/、　　ゝ'!〉　　　 ',
!　　　　　　Vﾊ.!: : : : :!ヾ　} }ニニヾニ/: !.ﾑ　　　 }ニゝ 'ｨｲ:/ﾆﾆ}_　　｀ヽ　　 !
i　　　　　　ヾ:ヽ: : : : ﾊ　 { {ニニﾆﾆ/:ノニ.ﾑ　　 /ニﾆ／'∧ニr,ヘ_　　　 ,'　　 i
:!　　　　　　　ヾ:ﾊ: : : : ﾊヾ{ニニニｰｲﾆヾニﾑ　/ニ／≦ニ二ﾑ'ﾞ, ヽｧ　 ,　　 !
:ﾊ　　　　　　　ヾV: : : ﾊ　ヾニニニﾑニﾆ≧-Y＞≦ニニニニ} -‐>≦}/　　.i
: :ﾊ　　　　　　　　ヾ: : : ﾊ　{ニニニﾆﾑニ＞≦ニニニニニニﾆ}≦ニﾆ/　　　,
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　　　――それはきっと、彼女の血の発露だったのかも知れない。今はまだ、彼女にすら解らないことだが。

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211 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:17:59 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..　　　ｿｰｯ…
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　　　　 ./　　｀ー‐''　　　/　　',　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　これ、一個だけなら――
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　　／　 ,ｲ/　 ,ｲ　　　.,イ　 ! 　 ./
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212 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:19:03 ID:s.ZRrM1Y: .　　＼　　　　　　＼　＼　　　　 | ,,,--'''''￣　 | //＿,,,,,,--┐　..|　／　　＿,,,...---
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　　　 |.:,ｲ゛゛　ﾊ　　゛゛ .|.:.|¨).:.ｉ/ｉ.:.|/　　　　　　ああああああ開けてないよ弄ってないよ触ってないよっ！？
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　　　 ',.ｉ',.:|｀≧s。===≦{.:,'.:/ﾚゝ.:.{',
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213 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:23:46 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　__　 ___
　　　　　　　　　ィi〔:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〕iト､
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ﾊ　　　　,:.:.{{:.|:.:.:.|/___∨ヽ:.! rィ≦ミ: :|／‐r゛
.ハ　　 :N {{:.|:.:.:.ｲ笊ミ∨ ヾ乂_ﾉ i : |´　ヽ
　∧　　ﾉ＼}:.|:.:.:.{`乂ﾉ　　 :｀::/::/:!: :|ト､　　ヽ　　　　　　緊急事態です、なんとか使える装備を――
./: ∧ /∧} トﾊ:.:.{ﾑ:/::/ 　' 　　 .ｨi}: :|:.: ﾑ.　　＼
: :/ :y゛∧,'　{: :∨{:.:〕iト.　 υ ィi〔:i:i}: :|:.:.:.:.ﾑ　　　丶　　　　　……って何をそんなに面白い顔してますか。
: : :ｱ∨∨　　: : Ni: 〕: : :}!:｀:゛: jﾄ､:.ﾉ:.:.|/￣⌒',　　　　ヽ,
: ｱ∧ ∨　　 : : i:＼〕: : {{　　 ∥∥ |:.:|　 /　{∧ヽ　　　 v　　　　　　　＼__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__ __／
/∨: ∨　　　Wj} /:.〕　: {{　,〃 /'　ヾヽ,'　　{/∧_:_: ,.｡r≦,　/　　　　 ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
∨/∨　　　　i ∥イ　　 ∧''　,'　　　ヾ∧　 {∧∧: : : : :　∨ /　　　 ≪　心臓が止まると思ったじゃんかぁぁ！？　 ≫
∧∨　　　　　∥　　　　:∨　,　　　　　∨}　 W v∧: : : :　　'/　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
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'∨　　　　　　 |: : :　 : :/　/: : : : .　　: : {: }　　.∨/∧ヽ:. :. ...}|
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　　　: : : : : : :,' : :　 /: :/: : : : : 　./ : : : {: :　 : : :i: ∨,＼∧ヽ}|
　　 .: : : :/: : ,:／　/　/: : : : :　 ./　　 : :v: :　 : ::}:　∨ヽ:＼'∧
　　 : : : :{: : :/ 　 /　/: : :　　　 :　　　 : : v: }　 v!　　W/＼/ ∧

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　　　　　　 /:／.: : : : : : : : : ｀ヽ
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　　　　　　　l: : : : : :l: ; - ､: : : : : :i!: : : : : ヽ
　　　　　　　l: : l: : : ﾄ: :_l_ヽ: : : : :i⌒: i: : : :l＼_
　　　　　　　l: :(l: : :ｨf笊''ヽ }: :/,ｨ=ﾐ;ｲ: : :ﾄ:l
　　　　　　　ｌﾄ :l: : 弋ツ　 /／(_ﾂｲ:l: : :ﾉ i!
　　　　　　　ll l ﾄ: : :l　　　　　　　　iｲ／　 i!　　　――て、緊急事態？　装備を？　ここのロックはどうすんの？
　　　　　　　l!､丶ｉ: :ﾄ　　 σ　 ,. イ:´:ｌ　ﾉ
　　　　　　　＼: :ﾍ: l ﾉ≧ｰ１ﾐヽ　l: :i:ﾄ､_　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　,≦´｀＼ヽz==:ヽ｀i!レ' ! ￣　　　　　　 |　シュマさんに何とか解除してもらいます。かなり賭けですが。
　　　　　　 i!::::::＼､::::::＼::::::i::〕）i:::ヽ　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　　　 l:::::::ヽ::｀..ヽ､::ヽ::l:7　l:::::ト
　　　　　　　　l:::::::::::::Y:::丶ﾆ=y_／.:::ヽﾐ:＼
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　　　　　　　　l::::::::::::::l:::::::::::::::i　l:::::::::ｲ!　＼: .＼
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　　　　　　　　l::::::::::::_l__::::::::::::ｌ　l::::::::::l:ﾄ.　　　ヽ: ヽ
　　　　　　　 {::::::::´::::::::ヽ:::::::j　ｌ::::::::::l:::::＼　　　丶: .
214 ：名無しの工員さん：2016/08/08(月) 23:24:27 ID:O3zGioak: サンダラーて、それシリンダーと薬莢がヒヒイロカネじゃないっけｗ
215 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:27:09 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ . . . _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. : ´: : : : : : :ミヽ
　　　　　　　　　　　　　／_; : :=:-‐‐-: ､: : : ＼
　　　　　　　　　　　　　,. -‐:'´: : : : : : : : : : : : ｀ヽ : :ヽ　　､　　＼
　　　　　　　,/　　 ,. : ´: : :i: : : : : :､: : : : : : : : : : : :＼:）)　　＼　　ヽ
　　　　　 i!　／.: : : : : :l: : : : : : :＼: : : : : : : : : : : : ヽ　　　ヽ
　　　　　 !し'..: : : : : : : :l : : : : : : : : ヽ: :＼: : : : ヽ: : : : ':,　　　 i
　　　　　　　/.:: : : : : : : : :l: : : : : : : : : : ﾄ: -‐＝-: : l : : : : : ,
　　　　　 /. : : : : : : : : : l!: : : : : : : : : :l´:ﾄ: :ト､:ﾄ : i: : i: : : : i
　　　　　 /ｲ: : : :i: : : : : : :li:_;:L: : : : : : :lヽｌヾ!　i! i: !: : l: : : : l
　　　　／´i: : : : l: : : : :;ィ:´:ヾ＼: : : : : l,.イ示圦ヽｌ:ﾄ､: :l: : : : l
　　　　　　l: : : : :l: : : :´: : ﾄ､:｀__,.＼ : ;ｲ　夂 O ｿﾚ: :ヽ!: : : : l
　　　　　　l: : : : :ﾄ: : : : ヽ:|,ｲ尓心　　　　　　ｰ 'ﾞ　 li: : l: : : : :l　　　　クロノさんと、あと、翼さんは？
　　　　　　ﾄ: : : : : 丶: : : :ヽ'勺 O )　　、　　xxx　li: : l: : : : :l
　　　　　丶: : : : :丶: :＼　ｰ 'ﾞ　　　　　　　　 li: : l: : :i!: l　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　丶: : : : :iヽ!ｰヽ　xxx　　　　　　　　 li: : 仆ﾉﾚ1　　　　　　　 |　向こうで遅滞戦闘中です。
　　　　　　　　　ヽ＼ｰヽ: : i:.　　　　　　 iゝ　 ,.ｲ､:ノiﾉ　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　 i: `: : : :l: ﾟ0。. ＿＿ .　-‐ ´ /ヽﾆ三≧liｰ､
　　　　　　　　　　／ri: :;ﾍ : l: :_:_:_ト, -‐=i　, =＝＝i三三ニli三 i　　　　　　　　　　　　……敵か。それならさ、これ、開けてよ。
　　　　　　　　／. : : ヽ|´ ＼ヾ､三三三 l"三三ニl三三 //三=l
　　　　　　　／. : : : :／|　 /三ヾﾆ三三 l 三三ニl三三//三ニl
　　　　　　/: : : : : :/　　　 iﾆ三ﾆi|三三ニl三三ニl三=//三三ﾆl
　　　　 /. : : : : /　　　 lﾆ三三ヾ三三ヽ三三/三//三 i三三:
　　　　 i: : : : :/　　　　 lﾆ三i三ヽ＼三三ヽﾆ/,／／三ﾆl三三i
　　　　　 l: : : : l　　　　　　lﾆ三l三三＼ー─_∨_／三三三l三三l
　　　　　丶: : :i　　　　　　lﾆ三l三三三ﾆ＝{＿}ﾆ三三三ニl三三l
　　　　　　　＼:`:､._　　　 lﾆ三l三三三三ﾆ/　iニ三三三ニ!三三
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216 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:29:56 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　　／　,ィ三二ﾆ=-　　　￣二￣　　 -=ﾆ二三＼　＼
　　　　　／　,ィ三二ﾆ=-　　　　-=ﾆ三三ﾆ=-　　　　　-=ﾆ三＼　＼
　　　／　,ィﾆ=-　　　 -=ﾆ二三三三三三二ﾆ=- 　　　 -=ﾆ＼　＼
.　　／　,.ｲ㌘　　 -=ﾆ二三三三三三三三三三二ﾆ=-　　　　‐=＼　＼
. ／　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　ヽ
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|　　|.　　　 -=ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ=-　　　　 |　　|
|　　|ﾆ=-　　　 -=ﾆ二三三三三三三三三三三三二ﾆ=- 　　　 -=ﾆ|　　|
|　　|三二ﾆ=-　　　 -=ﾆ二三三三三三三二ﾆ=- 　　　　 -=ﾆ二三|　　|
|　　|三三三三二ﾆ=-　　　 -=ﾆ二 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
|　　|三三三三三三三二ﾆ=- 　　＿. |　理屈は無い。効くかどうかもわかんない。でも――これが、欲しい。
|　　|三三三三二ﾆ=-　　　 -=ﾆ二ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
|　　|三二ﾆ=-　　　 -=ﾆ二三三三三三三二ﾆ=- 　　　　 -=ﾆ二三|　　|
|　　|ﾆ=- 　　　 -=ﾆ二三三三三三三三三三三二ﾆ=-　　　　 -=ﾆ|　　|　　　…ｺﾞﾄﾝ
|　　|.　　　 -=ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ=-　　　　 |　　|
|　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　／ : : : : : : ／: : : : : :./:､:＼: : ／: : ＼
　: : : ／: :／: : : : : : : /＼:ヽ: V: :,.ｨiﾍ､: :＼
　／ : : /: : : : : : : : / ￣/:::/￣/:::/＼ヽ: : ＼
　: : : : :/ : : : : : : : :/＿_＼/＿/:::/ 　/:ハ: : : :ヽ
　: : : :,j｜ : : : |: : /￣=‐-_＼_/ ￣＼:/　 |: : : : i
　: : :/j:│ : : : |: /_　　　　三三jl_,.　-‐ |: : : : |
　: :// /ｌ: : : : :|/　￣=‐-_ 三三三￣=‐-_|: : : : |
　://: :|｜ : : : |　　　　三三三　　　 ,: : : : :|
.　/ : ∧ｌ : : i: :|　　　／｀ｰﾍ__,ｨ　￣=‐-_/: : : : /　　　　　ちょ、そういうことを言っている場合じゃ――
　: : : : : ｌ : : l: :| 　／　⌒ヽ、 /　　　　 /: : : : /
　 :/l : : ｌ : : l: :|＼　　　　l/　　　　　'、 : : /　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　, -‐―ｌ: : ,' : |'"||≧z｡.,＿/＿＿＿,,.ノ: :／　　　　　　　　　 |　良いでシュよ。開けるからこっちに寄越すでシュ。
　｀7, 　ｌ: /: : :|　||　 //＼: /　/: : : :/}／　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　/__i　 .j/: : : :|　|| .//　　|＼/: : : :/
　 /_|　/ : : : :｜ ||//　　/　　＼: /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シュマさん！？
217 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:34:52 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐ 　　　‐-
　　　　　　　　　　　　 _,,..　／　　　　　　　　　　　;:;:..
　　　　　　　　　　　　　ー-　..,,_ 　 ‐-　..,_　　　　　　、:;:;:,
　　　　　　　　　　　　　　/;:;:　　i　i　 ≧=-　..,,_ 　　ﾍ　:;:;.
　　　　　　　　　　　ｌ'ｌ　　　 | ハ＼　　　. 　＝=‐-l　;:;:.
　　　　　　　　　　　　　ｌ l　　　 |,.|-‐弋ヽ　　ヽ. -‐-　､l　 ;:;l
　　　　　　　　　　　　　 ! l　l. ／ﾊ| _,,..ﾆヽ＼　ヽ＼＿ヾ､l＼ｌｌ
　　　　　　　　　　　　 l: ｌ　l 　 l,ｨ彳ｆJヾ　＼_＼∨//,ｌ　/ l!
　　　　　　　　　　　 l　ｌ　ヽ　ヽ弋ツ　　　 l//////l /　ｌ|
　　　　　　　　　　　　　/　 l　 :.＼ﾍ､､､　　　ｉ　ヾ＝=;// / l l　　　何が効くとかそういう小賢しい知恵で、
　　　　　　　　　 / |　:! l :.:.:l ヾ､　　　　　　／/ /　l ﾊ
.　　　　　　　　　　 /　l　:.l l　:.:lヽ.　　　 , ´ヽ　　ｲ/ /.:　l ; ﾍ　　　　何とかなる相手なら良いでシュ。
.　　　　　　　　　 /　ｲ　:.l ﾊ　:.l;:;:;lヽ　　　　　　イ;:;／;:l:　l　:; ﾍ
　　　　　　　　　　　/ / .!　:.:ﾘ;:ﾍ　:lｒ ‐-　＞　＜!;:;:;:;:;:;:;:;:l　/　 :;. ﾍ　　　　　でも、今向こうにいる相手は、そういうのじゃないでシュよ。
　　　　　　　　　 /./　,! '7|l￣ |ﾍ l 　　 /ﾍﾍ.　 V;:;:;: -/ / 、　:,　ﾍ
　　　　　　　　 //　 l /　|! ＼V/＼　 /､ゝ<ヽ. ///|./ / ｀ヾ、';ヽ. ﾍ
　　　　　　　 // 　 l !　 .|､　 ';∨/,ヘ　|::::::|ﾍ////／　　　|l ヽ＼ﾍ
　　　　　　〃.　　 l.|　ヾ!. 　 ';: フ///ヘ::::!//＜　 i　　　|l　ヽ　ヾｌ
　　　　　　　 /{!.　　ﾊﾍ　ヾ!. 　 ';:　ヾ/////ヘ／　　';.　　 |l: 　ヽ　}|
　　　　　　 l :|　　/ .ﾍﾍ　ヾ!. 　 '; 　ｒ‐｀ヾ=≡三ユ=.ﾍ. 　 :|!:　　ヽﾍ
.　　　　　　　 l .:!　 /　:::ﾍﾍ　ヾ! 　 ∨|ュ　　　　　　　ｭ|ﾍ　 |l;:,　　ヽｉ|
　　　　　　　　l ::l　./　.:::　ﾍﾍ　ヾ!　ﾍ.|　　　　　　 |　! 　|l:;: 　　ヽ|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/:/　＼＿＿　／: 、ヽ:ヽ !
　　　　　　　　　　　　　　　　＞ｰ'‐/´＼ヽ　　／　＼:＼ } :} |
　　　　　　　　　　　　　　　　 /´￣ ,/　　,　´￣￣｀ヽ￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 __/　　　/ヽ／!　ヽ、　　　＼　ヽ　、＼
　　　　　　　　　　　　 / /　　　/「:!￣ !　　 }＼　　＼＼＼＼　',
　　　　　　　　　　　　　　 '　'　　 /　!:|＿_|　　 ,.＿ヽノ　|＼〉　',　 '
　　　　　　　　　　　　ｉ　ｉ　｀￣￣　　 |.　 /￣￣ ! 　 ! 　　 |　 |　|
　　　　　　　　　　　　 |　| 　 /ｲ示ﾐ　　|　/乞ミx　! 　 ! 　　 |　 |　|
　　　　　　　　　　　　 |　|　ｉ、ゝﾋｿ　丿ｲゞ_ソ } }　　|　　　 |　 |　|
　　　　　　　　　　　　 |　|　 |ﾍ . : .　'　　　 . : : ./ .|　　|　　　 |　 |　|　　　そもそも撃って当てなきゃ話にならなくて、
　　　　　　　　　　　　 | 　,　{　　　　　, ､　　 /　 ! 　 |　　　 }　 }　|
　　　　　　　　　　　人 __, ∨__≧　_ 　　／}　 /　 /　　 /|　/!ノ　　　　　だったら使いやすそうなのが良い、と。
　　　　　　　　　　　　　　 ∠´　＼〉　 ',　,ﾉ ¨¨´ ,{ノイ　／　　　/ ﾉｲ
　　　　　　　　　　　 /× ＼‘，　 ‘　',　／／/ ／｀ヽ､-‐''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――それもそうか。
　　　　　　　　　　　 r─ ､×ヽ　　，∨／　ゞ{/　 /ｘｉ
　　　　　　　　　　　 |　　｀＜}　　　∨　　　 ,／　 /ｘ/}
　　　　　　　　　　　 |　　　　　ヽ __ /　　／　　/ｘ/ .|
　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　　│ﾆヽ､__/　　　 /／　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 | ，　　　 !ﾆﾆﾆ==＼　 /}　　 .|
218 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:37:14 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , . -- .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . . ---. ト: :_ : : ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . -／: : : : : : : : : : :＼: : : :＼
　　　 _　　　　　　　　　　　　　　／/: : : : : ＼: : ＼:＼ : : ヽ: : : :.＼　　　　 ,
　　Yノ＼　　　　　　　　　　　 /: /: : :|: : : : : ∨: :∧:∧: } : ',: : :＼｀ﾆﾆ=ノ
　　＼ニ＼　　　　　　　、　　／.: :|: : : | : : ＼: :|: : : :|: : }/ : : i＼: :∧､: ヽ、
　　　　＼ニ＼.　　　　　　　｀￣´ |: | |、 ´|￣＼_ヽ!: : : :!､:/: : : ∧:∧ : f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　＼ニ＼　　　　　　　　　　 |: : ヽヽ/ｨﾞﾌﾐx. :!: : : :! }: : : :/　∨∧:|　……文月、いけるの？
.　　　　　＼ニﾉ' .､ _ ＿＿　　 ,人: : :|'う　弋ｿノ : : : !/ : ／　　 }: : } ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　 '<´ヽ　／ﾆﾆ=/ ｀＼　　＼| }　　　　 |: : : :|_／　　　/:}: : }' :',
　　　　　　　 > ' ´|ﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆ==ヽ、　 |:＼ヽ> 　ｲ: : / |,　　　　{ :}: :人: :＼
.　　　　　　　 /|＞ ´ﾆﾆ＞ ´＼ﾆﾆ==＼　|: :/｀¨¨ ´}/／／≧x､, 　{: {´ 　＼: :＼　　　　理屈じゃないけど、うん。
.　　　　　　 |´ﾆﾆ＞ ´ﾆﾆﾆﾆ=＼ﾆﾆ=/､ﾉｲ, ‐ｧ<´_ﾆ ⌒)ヽ／´ ', {: {,　　　＼: :＼
　　　　　　＼ ´ﾆﾆ〈＼ﾆﾆr､＞´￣ﾆ=ヽ/=/ﾆ/ﾆﾆゝﾆ,ノ/ﾆﾆﾆ__、:＼　　　　｀ー｀――‐. ､
　　　　　　　　＼ﾆﾆ >‐､ﾆ.| {≧x.､ﾆﾆﾆ}{=/ﾆ,'／／|ﾆﾆ/ﾆﾆ／ﾆ∧￣´　　　　　　　｀￣｀ヽ:ヽ
　　　　　　　　　　｀Y二ヽ〉Y　Vﾆﾆﾆ≧/,'__!／／／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼　　　　　　　　 }: :}
　　　　　　　　　　　ゝ- 'ﾆ=} 　ヽ}￣}､ﾆ { 〉ｺ´ー 'ﾆﾆ/´,　,　, ,ヽ_＼ﾆ=＼　　　　　　　　　ノ:イ
　　　　　　　　　　　　｀ヽ､/､＿ノ==j===/´ |ﾆﾆﾆﾆノ､_/_/_/_/ ∨∧ﾆﾆ∧
　　　　　　　　　　　　　　ヽﾆﾆ／ﾆﾆ/ 　 |ﾆﾆﾆﾆゝｰ´､＿＿／ﾆ/ﾆﾆﾆ=〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣｀' ‐={　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ ＿｀ ‐-- 'ﾆﾆﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___ __}ヽ／ﾆﾆﾆﾆ γ´｀ヽ : ￣￣｀ヾ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´二´Y｀'ｰ―――‐{ 〈ﾆ〉 i : : : : : : } }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | | ゝｿ {､,＿＿＿＿_{　() 〈,}: : : : : : :} }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |) 0 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆゝ==彡二二 ,彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞゝ__ヽ,__ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_=-. ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /=/ﾆﾆ|｀ ‐-┬─ ´ヽﾆ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／=/ﾆﾆ=|ﾆﾆﾆ |ﾆﾆﾆﾆ=!ﾆ= ',ﾆ',
　　　　　　　　　　　　　　　　／==/ﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆ=|==,
　　　　　　　　　　　　　　　　＼=/ﾆﾆﾆ/ﾆニ_/-‐―- ､/ﾆﾆﾆ|==|
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨ 7 ¨ ´ 　 /　　　　　｀ 7ヽ|ﾆ/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　拳銃なら、私は、使える。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

.
219 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:41:43 ID:s.ZRrM1Y: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――結論から言うのであれば、

　　　　　　直感任せに持ち出す武器を一つに絞ったのは、大英断だった。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

.
220 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:44:26 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::７　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::/　　|::::::::/:::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::/ 　　|:::::/ |／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::/　　　　￣＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::/_...．-‐::::￣:::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｝::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:＼
.　　　　　　i!　　　　　　　　 ,'　　　 |:.:.:.:.｛￣　‐-．::_::::／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │::::::::/
.　　　　　　|}　　　　　　　　　 /　　　 |:.:.:..:.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣　‐-┘::::::/
.　　　　　　|;!　　　　　　　　 /　　　 | :.:. :.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::￣:::￣￣::|
　　　　　 ,{ｉ|　　 i|　　,!　　 /　　　　　 |:. :. /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_:::．-ｧ:::::::,-―-ｧ::::::::／
　　　　　 i{;l;}　　 i{|　 .i}　　,i}　　/　　　|: :/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::/　　　/:::::::/
.!　　:　　,i{ l }　 .,i{:}　 ,i}　 ,/}　 /　　　 ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |__:::/　　 /:::::／
!|　 : :　 i{　 }! . ,i| l　 ,i}　,//! .,','　　／　ｬﾔ戊"´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:／
|.li　: .!　i{　 }l .,il' .}　,','.,!//,' //. ｨ／,.イ彡''"／
| li; l .l　l{　 .}|,il　;}　!}///,',ｨ'i/'ｲ ,ィ彡" ´／
　 ';l　: ;{ 　 ;lil'　 },.'.〃 '/〃/イ彡"　´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,, -=ニ二三三三
　　　　　 ;　/　　　　　 , ィ;彡"　´　　　　　　　　　　　　　　 .　　 ´　 _,, -‐≠三三二ﾆ＝ '''￣
　　　　　.' / .;　　　 ,.彳彡"　　　　　　　　　　　　　　 .　　´　　_,, -≠三ニ＝ ''￣
　　　 {!'　　,i　　 ,ィ彡"　　　　　　　　　　　　　.　　´　 _,, ｬ≦彡'''"￣
　　　i　，　･； ’ｲ'"　　　　　　　　　　　　 .　 ´　　_ ｬ≦彡 ''"´
.　　 }　　　,'　　　　　　　　　　　　　,　 ´　　, ィ彡 ''"´
　　　 }　　.,'　　　　　　　　　　　 ,　'　　 , イ≦=-‐　''
　　､；//’，　　　　　　　　　／　　 _∠三三二ニ＝ｪｪェェ＝
　　　　　’　”　　　　　　　　 ≦=‐　　　　　＿,, -‐≠'' ￣
　　　　．，　　　 ≧　　　 _,,..　-‐　 ‐＝ニ三......,,,,,,,,,,,,＿＿
　　　　　’ ･　　　　￣　　　‐-　　　＝　ﾆﾆ二二三三＝　￣￣

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――少なくとも武器捜索に費やす時間が減ったことにより、、クロノと翼が即死する可能性が激減したからだ。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
221 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:47:44 ID:s.ZRrM1Y: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -─－─-
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 ´　　　　　　　　｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　 _＿＿__　　 ★　＼
　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　r‐=≠´＿｀丶、￣｀^　.,　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　 l／ .ｲﾆﾆﾆﾆ､　ﾞ:.　　　　｀丶　ヽ
　　　　　　　　　／　　　　　 ,:′ ニﾆﾆﾆﾆﾆ} 　 !　　　 ´　_ヽ}
　　　　　　 . 　 ´　　　　　 '　　{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7　 .′　　 '　 /ニ ∨
　　　　　,，　　　　　　　　　　ハ　乂ニﾆﾆア　 .:'　　　 |　 lﾆﾆﾊ i
　　　／　　　　　　　　　　　 /　｀j　,　｀¨¨´　／　　　　　l　 lﾆﾆﾆ}.!
　　 (　　　　　　　　　　 /　r'~　/⌒ー‐=彡　　　　　 .　乂ニ小
　　　ゝ-─‐- 　 _ 　　　 /　ﾉ　　ゝ　　　_,.. -─ ｧ-､　　丶　　_ﾉ i
　　 / 　　　　　｀　　., / -（　く -‐f'^´　｀' ＜/　 /＼　ﾉく /　|　　　　　ライダーキック、であります！！
　　′　/　　　　　　　　　｀丶、）　ﾉ　 !　　　　　｀¨^￢ﾍ　ヽ , ' 　ｌ　　　　　 ___
　乂　乂,.　-─‐-　.,　　　＼｀､　　l ＼　　　　　 /ヽ／　　 ′　＼__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__ __／
　　　￣　　　　　　　　＞　.　　＼)　　V/ ｀7 ーｧ ┬ ｧ' '^´　　　 /　　　 ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　　　　ゝ　　｀7ﾆ=--ー一==≦｡,　　　　／　　　　 ≪　お前カンモンの官営武器店主に怒られんぞ！？　 ≫
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 l　　　　　 _/＼＼　￣￣´　　　　＜　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　 ,　　　　　 l　　　ャ ´　　　ｰ:ﾐ,　　　　＜　　　／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒ ⌒＼
　　　　　　　　　　　　　 ′　　　　 |　　　　＼　　　 ∧ . ＜　　　　　　 ´
　　　　　　　　　　　　 '　　　　　 :　　　　 l　　　. ＜　　　　　　 .　　　　　　　　お前こそメタんな、であります！！
　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　､　　　 j　＜　　　　　　 ≫'^
　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　　＼_　≪　　　　　　 ≫　｀丶、
　　　　　　　　　　　　八　　　　　　　 ´　　　　　　 ≫､　　　　　　:
　　　　　　　　　　　　　　　､　　　　　　　　　　　 ≫'/ 　＼　　}　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　　　 ≫　V/　　　　｀ｰヘ._,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≧s｡,　　　　 ,.ィ　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣　 ∧　　　ﾔ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　ﾔ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ 　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l_ノ

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――まあ、加害者がご覧の有様なので、非常に緊迫感は少ないわけであるが。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
222 ：名無しの工員さん：2016/08/08(月) 23:49:01 ID:rn6DHaB.: お前バイクに乗るよりむしろ轢かれる側やろ両生類ｗ
223 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:52:10 ID:s.ZRrM1Y: 　　　 /: : /: : :./∨ /: : : :＼.: : : :. :. :.＼: : : : / / ///　　　　　　　　　 }　.｡＜
.　　/: : /: : :./　 ∨ /.: : : :.{ ＜: : : : :/ ≧=‐ ,/ ///　　　　　　　　　　l/
　　 ,: : /: : :./　　 ∨: : : : ∧　｀＜/.: : : : : : : :.＞｡.　　　　　　　　　　}
　　 {: /: : :./　　　　 ',: : : :/ ∧　　 / ,ィ(￣ｱｒrr,: : : :＼　　　　　　　　 }
　　 {/ { : /　　　　＼:.:.:/:.∧ 　,}笊 /　 { { {/{￣￣　　　　　　　　 /
　　　　|:./　　　　　　　＼:./:.∧　} ぅ ,　　　}∧ﾍ　　　　　　　　　ィi}
　　　　|/　　　　　　　　　　＼: : :＼　v}　　∨,:.ﾍ::≧=―――=≦／/
　　　　　　　　　　　　　＼: : :＼ '　　 ∨ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞''´　,　　　 ,: : /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ‐='　　　　ゝ　二二＞r　　　　/　　　　/: /
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　 |: : : : :|／￣ /　　　／: :/　　　くそ、空が居れば轢き潰してやるのに！
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　＿　　　u :.: : : : :|　　　,/　　／: : :/
　　　　　　　　　　　　　　 , : ＼　／:. : :ヽ　　 |.: : : : :}　　 /　／: : : :./
　　　　　　　　　　　　　　ィi〔: : :.／ゝ､＼{:.:.:.:}　　 |: : : : /　　/／: : : : ／
　　　　　　　　　　　ィi〔: : : : : :／　　　＼､_乂　　 !: : : / ヽ,/: : : : :.ィ
　　　　　　　　／: : : : : : : :／　　　　　 7 ､　　 : : :.:/}　 /.: : : :./
　　　　　　　／: : : : : : : :／　　　　　　／　＼ィi: :./｜ , : : : : /
　　　　　 /.: : : :. :. :.／　　　　　　 / 　　　　 |:./　:. /: : : :./

　　　　　　　　　　　　　　　　　、
　　　　　　　　　　　　、、} .)
　　　　　　　　　　　　　　ヽνﾑ----‐
　　　　　　　　　　　　　ー´フ.::::::::::::::::::.:∧
　　　　　　　　　　　　 }:::::::::::::::::::::::::::::.∧
　　　　　　　　　　　　　/:_:::::;イ´三三三≧､＿＿
　　　　　　　　　　　　 l/ !/斗≦三三三三三三≧三三≧x､　　　　　「マシナリー・シリーズ」か。とんでもない代物だな。
　　　　　　　　　　　　　／三三三三三三三三三三≧三三三≧x､
　　　　　　　　　　　　 /V三三三三三リ三三三三三リ三三三三三≧､　　しかもこのケロロとかいうのが、サポート用の
　　　　　　　　　　　　《三三三三三三》三三三三三三二二二二二二＞
　　　　　　　　　　　　 Ⅵ笊三三三三}}三三三三三三!三三＜￣￣　　　　　　　　　　　　非戦闘型だというから笑わせる。
　　　　　　　　　　　　ﾉ三三三三三ツ三三三三三三}｀ヽ<三ﾂ＼
　　　　　　　　　　／三三三三＞'三三三三三{三三爿　　｀ヽ＼＼
　　　　　　　　／三三三三ニ/三三三三三三≧､三{{　　　　　ヽ!ヽ!
　　　　　,r===く==く￣｀ヽ三／三三三三三三三三三ヽ!
　　　　/三三三三三ヽ《__/1三三三三三三三三三三三≧=ｭ､,,_
　　　ゝﾝ⌒!三三三三}　　 !三三三三三三三三三三三三三三≧ｭ､,,,,_
　　　　　ﾉ三!三三爿　　 |三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ュ､,,_
　　　　x≦三ﾉ|三/三}　　　.}三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ｭ､,,_
　　　　ヽ≧==三ﾂ三》　　　 Ⅵ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ｭ､,,_
　　　　　比斗ﾂ=''"　　　　　/三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
224 ：名無しの工員さん：2016/08/08(月) 23:54:21 ID:DM7FZcbU: サポート型でもそんな強いなら、ドラえもんも強いのか
出なければ鈴達と離れて10年間？単独行動も出来んか
225 ：名無しの工員さん：2016/08/08(月) 23:55:29 ID:DM7FZcbU: 戦闘型マシンナリーが本気出せば軍の大部隊と張りえる言うなら、非戦闘型でもそのサポートロボは充分やばいか
226 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/08(月) 23:56:08 ID:s.ZRrM1Y: 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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　　　　´　　　ｨ㌢　__)⌒V　{　}//:::::::::::::::-‐======ミﾉﾉ
　　　　　　　 /(　{{/〃）个}V{_//:::::::／____{ﾆ{:::::::::::::::::/
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　　　　　　　 Ⅵ八___人.／..ノﾆﾆﾉ::::::/_/ﾆﾆ:}::::::＼ﾆ_{::::＼　　　　　___,.-‐‐/:::::
　　　　　　　{___匕＼／ﾆﾆﾆﾆイ::::::::{_{ﾆﾆﾆ}:::::::::::::}ﾆ}:::::::::`::......__／／::::::::/::::::::
　　　　 {　　乂.....{__ノ}ヾ≫<＼＿＿_乂ﾆﾆﾆ}::::::::::::;:ﾆ}::::::::::::::::::::/／_____ノ{::::::::::
　　　　　＼____`く....}ﾆ}::::＼::`ー――‐｀ヽﾆﾆ::::::::::/ﾆ/:::::::::::::::／⌒￣:::::::::}::::::::::
　　　　　　　　　￣〔〔＼:::::::＼:::／}〕〕::）ノﾉ/＼__/ﾆ/:::::::f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　￣＼　r<<／￣::::::／＼_／ﾆﾆﾆﾆ |　純戦闘用の本気はどれほどか。考えたくもないが。
　　　　　　　　　　　＼{_/:::::::::::／::::::／ﾆﾆ=-::／:ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 )___／:::::::／ﾆﾆ／／ }:::::::::::::::::::::::〃:::::::::::::::::::::::
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　　 j/////ｲ/イ〃　　　　ヾ　　　　　　 , イ// //　　　　　　それはそうと、喧嘩にはなりそうか？
＞-从／〃　　　　　　　　　　　　　 , 、_.ノ　..ﾉ/ ./ｲ
＞-〈　　　　　　＼　　　　　　　 ¨.ｲ　　〃 .〃
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227 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:00:39 ID:rLes3Uao: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:}
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''＜{ヽ-{/ {/rx }: :./,斗_ : : l//////≧s。__　　　　　　　　-----}: :./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨- ⌒ﾍ,vﾘ／/vﾘ/＼ |{二二ﾏ////＞〈＿　　　 / 二ﾆ=‐/: :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　込',⌒{人　 _　从〈////ZZZ≧≦::::￣}　　≧s。 /__( ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　.｡＜　　　/--ﾆ≧≦ヽ-∧{⌒　　　　　　 ⌒　¨¨¨　‐=≦):::≧=‐,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::(__ ＞　￣ / /＜:.:.:.:.:.:. : 〉 ¨ }　　　　　　　　　　　　　　　　辷)
　　　　　　　　　　　　　｡s≦＞ ''”　　　　　 _八 {//ﾍ,:. : :､//,}　八 _
　　　　　　　　　｡s≦＞ ''”　　　　　　　／ V^≧≦＼／≧≦^∨:.:.＼　　正直厳しいな。当たれば斬れるが、
　　　　　　｡s≦ ＞ ''”　　　　　　　　　　 /:.:.:.:/＼{ﾍﾏ////　//／ ∨:.:.∧
　　　　｡s≦ ＞ ''”　　　　　　　　　　 /:.:.:.:/　/ }/∨}/// //{　, 　 ∨:.:.∧　　　そもそも当たらん。反応速度は人間並みだが、
. ｡s≦ ＞ ''”　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:/　/ //,〈}///} {//}', 　,　 ∨:.:.∧
. ＞ ''”　　　　　　　　　　　　　　　　　 /￣ r‐=≦{//////////:.:',‐=≦ 　￣∧　　　　　　　　　　　　　　　瞬発力が桁一つは違う。

　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　 `丶
　　　　　　　　 , -‐/丶`y
　　　　　　　／/／////////////////////////￣
　　　　　／,/ィ///////／/////////////////ヽ////
　　　　／／／／///／/////////////////////ヽ///
　　　/／ .//／////／/////////////}/i//l//////////
　　.〃　.//ｲ/////////l//l/////////ﾑ//l//l////| ///
　 /'　 ./////////////l//|/ﾍ///ヽ/////l//l/////l////
　　　 /////ｲ//////l///l/l//ソl//l/l/l/l/|//l////l////
　　 .// /// l://///l7´｢l｀.ﾄ.　ﾄＶ///,ｻ///ﾄ//l ///l////
　　/'　 //　|//lﾊ://ll<ﾔテ.ミ　　ﾍＶ　≠ｧ＝ミl//// ｢ヽ/.
　　　　 l/l　 l//ﾊ l i ､　辷｣｣　　ﾍＶ'_い廴_ﾘ　'lｲ////l/.}il
　　　　 |l 　 l//l　l/lﾄ l　　　　　　　　　　　　　l //i/ﾚ'ﾊ　　　　　　　こちらも同じだな。
　　　　 |　　 l/l　l ﾍ{ﾍl　　 /　　　　　　　　 l ///l/l/,ll
　　　　　　　 v　 l |ﾍ圦　　ヽ　　　　　 /;ｲ////l/ﾊ　　　　　　　　手持ちの拳銃程度では話にならんし、ライフルでも同じことだ。
　　　　　　　　　ﾍ| ﾍ　＼　　 ‐ ‐-　　　　/'　l//lﾊ
　　　　　　　　　　ヾﾊ// ＼　　　　　　　　l///l/―　　　　　　　　　　　　単分子ワイヤー辺りなら斬れるんだが、
　　　　　　　　　　　　 l/i//|‐＼＿　　´　 l/ l'／
　　　　　　　　　　　　 | ヽﾍ:.!　　 /|　　　 i/〈　　　　　　 .>　　　　　　　　　そもそもさっき不意打ちで仕掛けた以外、仕掛ける暇がない。
　　　　　　　　　　　　,l 　 l ヾ　 / /　　　　|'　|　　　　／:::::::｀i::...
　　　　　　 _ .....:::::´:::/　 ∧　 / 　　　　 |　 l　　　 /::::::::::::::::l:::::::::｀:::....　　　　――シュマたちが上手くやってくれればいいんだが……。
228 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:07:47 ID:rLes3Uao: 　　　　　　　　　　　　　　　 .　　￣￣　　 .
　　　　　　　　　　 ,　 ´　　 __★__　　　｀　､
　　　　　　　　　　　厶-─=ﾆ圭圭圭ﾆ=‐￢　.＼
　　　　　　　　　 ,:/　..:⌒ヽ　 W圭７　...:⌒ヽ　ヾヽ
　　　　　　　 ,ｲf'　{::::::::::ﾉ　从圭!　 {::::::::::::::}　ｉ:} :.
　　　　　　　　/ ハ　ー " 　佳圭ﾑ　ー= '^　ﾉ:}　:
　　　　　 /　{:::::.ｰ　-=≦ｱ::u:::｀戈s｡,_＿_,. イ:::′ i
　　　　　　 '　从:::::::::::::::Ｕ::::::::::::::lj::::::｀'￢ﾆ=-:::::/　　|　　　今更命乞いをしても遅いでありますよ！
　　　　　　{　 / ∧::::::::::::::::::::::::::_____:::::::::::::-=-:::/
　　　　　　乂, -=ミ､:::::::::::::::::;:ｲー─→ 、:::::u::/　　　 |　　　　　吾輩にナメた口を叩いた報いは受けさせるであります！
　　　　　　；/{:::::::::::::￣￣｀Y　V7_＿__ﾉ｀丶:/　　　　,
　　　　；ｲ∧::::::::::ヽ::j::ﾉ::ﾉ:‐:､ー─ '　　　_入　　　/　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　 r{::::/∧::::::::::乂:ノ::-ミ::}──‐=ﾆ:＼　＼_ノ　　　　　　　 |　なぁに、喧嘩の強さなど、勝ち負けには大差ない。
　　　　 i∧::/ ∧:::::::::::::´::::::::::f　 ∧　 V::::';::.ヽ　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　// ∧:::::::/;:::::::::::::::;::::::::|__/ ∧_/::::::::l:::::::.
　　　　?�:::::/;:::::::::::::::::::::/::::::::ﾉ:、　　/:::::::::::!::::::::.
　　　　Ⅵ:ヽ::::::::::::::::::::::::':::::Y´ /,.へ/::::::::::::ﾉ::::::::::.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、
　　　　　　　　　　　　　　--＝=、、　} .)
　　　　　　　　　　　　　　＿　　　ヽνﾑ-―-　、
　　　　　　　　　　　　　_´二＞｀.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　ー´フ. : . : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　.／: : : , '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:、
　　　　　　　　　　´,.:': : : : i::‐ト i、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
　　　　　　　　　　,'7: /i: : ﾊ j　ﾘ｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
　　　　　　　　　　 i /　ﾙ'　 i! 7fぇ、i.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
　　　　　　　　　　 l/ __ノ　　ムソ,ﾉ j.:.:,'.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　 }　　　　　　　　 !.:.:/.::,'.,;,;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　現に、お前は僕達を殺しきれていない。
　　　　　　　　　　　丶- 　ｧ　　　　ﾑｲ.:/i.:.:ふ..:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　 .:/i/ .jんソ.::.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　　　人類抹殺の為のマシナリーとか言う、
　　　　　　　　　　　ゝ　　　　　　...::/,ﾉ´′ﾍ.:.:.:..:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　｀　‐-,..:::　　...::::::::::::::ｿ.:.::.:.:.:.:/　　　　　　　　　御大層な触れ込みだが、まだまだ甘いな。
　　　　　　　　　__ ＿＿＿＿!:::　　　.::::::::::::::{ ! 川メ,ヽ
　　　　　　　　/ /三三三三三三三三三三 |E彡jyヘ＼　　　　　　　　　　　＼__ 人__人__人__人__人__人__人_ __／
.　　　　　　　/ /三三三三三三三三三三三ヾYり　|　ﾄ　ヽ　　　　　　　　　　 ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　 / /=, -‐- 、三三三三三三三三　|:i;ﾊﾉ .ﾉ　V∧　　　　　　 ≪　むきぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！　 ≫
　　　　　　l　l／　__　　ゝ三三三三三三三三 |:i;ﾊ⌒　　　　　　　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　l　 .／.三＼＿＿＿＿＿　　＿＿_　|:i;,:ﾍ　　　　　　　　　　　　　　／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ ⌒＼
　　　　　　|／三三三三三三三=／／三三　|:i;,:ゝ＼
229 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:11:19 ID:rLes3Uao: 　　　　　　　　　　　, ≦ﾆ☆三≧ ､
　　　　　　　　／_.=＝三三ﾆ=-- ヽ__
　　　/⌒ヽ　／-'－-､:三三u′'⌒ヽヽ｀ヽ._,イ⌒ヽ
　　 ,′　　`'ﾞ/　,"⌒;　 }::三:::{　｀－'　 }!.　　　　　 }
.　　{　　　　 ,゜　ヽ- '　丿:::::::::乂_＿_ ..ノ.:::i!　　　丿
　　ヽ　　　 i:ゝ=--::彡.::::::::::::::::::::::三彡::::::i!　　／
.　　　ﾞヽ　　ﾊ::ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::u:::::::::i!､__／
　　　　ヽ._ノヽ:::::υ::::::::::,ｨ┬t.､:::::::::::::::::::ﾊ _＿＿　　　　もう殺すであります！
　　　　　　ヽ::::::::::; く＋++＋>‐- :::／.::::::::::::::::::.ヽ
　　　　　　　　　　｀　く　　￣￣　_...イ´::ﾞ!:::γ‐､:::::::::::　　　　　泣いても喚いても叫んでも、
　　　　　　　　　　　　　＞ｧ7ア´　 r'‐‐､l!::/.::::::}:::ゝ､:
　　　　　　　　　 _,イ＿／　　 |::::::::iｰ{::::::::j-'i::::::}　　　　　　　　惨たらしく殺してやるでありますよ、お前だけは！！
　　　　　　　　　／;:イ　 / 　　　ﾊ＿ﾉ:::ゝ-::'::ヽゝ:'
　　　　　　　 ,::::／.:/　 ,′　　__..ノ.:::::::.ー－::｀ヽ:::::::
　　　　　　　,'.:/.::::/　　　　　/.::::::::::::::::::::::.ヽ:::::::::::::ノ
　　　　　 {ノ!::::;′　ハノ.::::::厂|⌒¨¨＼⌒:.ー'::::
.　　　　／.::ヽ::.ヽ　ヽ ' ゝ‐ ' 　 |::::::::::::::::.ヽ::::::::::::
　　　　 /.::::::::::ｉ:::::|　　/＼＿＿　.|::::::::--:イ::.＼::::::
.　　　 /.:::::::: 八::::| ／　　　／　!:::::::::::::::ﾅ".:::. ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾒﾂ
　　　　　　　　　　　／/////////////// y///‐∧
　　　　　　　　　／//////////////////////,/Vﾐ＼
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　　　　　 ////////////////////////ｉ///ヽ:/∧
.　　　　　 ////////////////////////l/// V /ﾍ/ｉ
.　　　　 .////////////////////////|///////ﾍﾙ/ｽ
　　　　　 |////////////////////}//1/ハ/､////∨ ﾍ＼
　　　　　｜//////｜///////}///　!/// 　ミ|/∨/ｉ/ｌｌｌ
.　　　　 |｜/////|/////／ﾌ//`　|//　-　　//ll//l,ﾘｌｌ
.　　　　　 ! |//////ｌ //ｬ　´　-　　|/　´￣￣　}|リ　/ﾉ
.　　　　　 |｜/////l///| 　￣￣｀ l/　　　　　　ﾊ/　　　　　　　　　出来ないことを幾ら並べても、
　　　　 |ハ////l///､　　　　　　　､　　　　ハ}/|　　　　　　　　 __　, -―- ､
　　　　　　　 ∨/､////ﾄ＼Ｕ　　　　　　　 /ｌ|//　　　　　　　　/.:.!　　　　　__,r‐､　　脅しにすらならんぞ？
　　　　　　ヽ//i/､///ヽ　　　　 -一　ﾍ//ハ　　　　　　　　{.:.:.!　　　　 /.:ﾉ.:.:〈
　　　　　　　／ヽ| ヽ＝∧＞　　　　　／}＝}:/;:;:;:ヽ　　　　　　　|:.:.:.＼　 ,.-ﾉ:/.:.:.:/　　　そういうのはもっと弱い奴相手にやれ。
　　　　　／;:;:;:;:;:;:;:;: ＼＝ハ､|＞-一彡7///;:;:;:;:ハヽ　　　　　　 >､:.:.:.Υノ :.:.:.:.:/
.　　　　〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: }ヽﾊ三三三三彡/;;:;:;:;:;:;:;:;:: ／:;:;ヽ　　　{__:.!.:.:.:.!;.-'.:.:.:./　　　　＼__ 人__人__人__人__人__人__人__人__ __／
　　　 , ィ⌒丶: ;:;:;:;: ;:;:;: jﾆ∨三三三三7ﾊ:;:;:;:;:;:: ／-‐' ´＞､丶ﾉl:.＼:.:|:.:.:.:.;.ｲ、　　　　　 ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　／ ;:;:;:;:;:;:;:;: ＼:;:／i: 人三三三三三ﾘ}/ヽ: :／ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ |;:;:;:ヽ:_:ヽ.:.:／丿i　　　　≪　むっきゃああああああああ！！　 ≫
／ : ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:: Y: : |:/三三三三三三Ⅳo:У;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:￣￣;:;;::;:|　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:/三三三三三三Ⅳ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾉ　　　　／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ　 ⌒＼
230 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:15:33 ID:rLes3Uao: 　　　　　　　　　　。s≦ ￣￣　≧s。
　　　　　　　　／　　　　　　　　☆ ｀　､
　　　　　　　 .　´　　　＿　 -:―:― s。 _　ヽ
　　　　　　 .:'　　　iア´　　　｀　､＼,: : : ／｀ヽ}
　　　　 /　　　 j!　　,:≦ﾊ　　! : : : : ' 　,x､ ‘,
　　　　　/　　　 j!　弋::::ノ　 ;: : : : :!　 !::::}　!∨
　　　　 ,'　　　　 j!ヽ　　　　ノ: : : : : ヽ　-'　ﾉ! ∨
　　　　,'　　　　　 j!.: :`:ー: : ´: : : : : : : : :.ー ´:八 !
　　　 |　　　　　 ,':.: :. : :. :. .: : : : : : : : : : :.: :./' 　 |　　　　――覚悟は良いでありますな！
　　　　ヽ　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :／　　　|
　　　　 ≧s。ノ ≧s。: :_:,　イ´¨アヽ:_ イ＿＿ノ　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　／: : :＞x-ゝイ≦　 _r- .､　　　　　　　　 |　だから、能書き並べてないでさっさと来いって言ってるんだ。
　　　　　　　　／: : ィ/ : : 'Yヽﾏ,:＼‘{ : : : }　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　　　 ,:' x≦ : : : : : ﾉ　＞}!: : Y: : : /
　　　　　　　ゝ r― = ≦7　　 {　}!≧s。 /

　　　　　　　　　　　　　／￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　／／ﾄ＝〈＼
　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　＼＼＿＿
　　　　　　　　　　　　　ムΩゝ　　　　　　` ――､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　　ﾎﾟｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |__|

　　　　　　　　　　　＿　／＼
　　　　　　　_ ..:::::´::::::::｀ヽう　｡.＼
　　　　　　入ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ、／　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.　　　　　/::::::::ヾヽ:::::::::::::::::::::::Y'　　　　　　 |　そもそもお前なんぞ、最初から相手をしていないわけだが。
.　　　　 ,'::::::::::::::::｀､ヽ::::::::::::::::::i　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
.　　　 !::::::::::::::::::::::::ヽヽ:::::::::::/
　　　　 .!:::::::::::::::::::::::::::ヽヽ:::::/
　　　　　ヽ、:::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　｀ー -　－ ´
231 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:21:00 ID:rLes3Uao: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾞｼｭｩｩｩｩ……

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:　:　:　:　:　:':⌒　:　::　:　:　:　:':⌒　:　:　:　:　:　: . . . ':::::::::::::::::::ｒ:::::::::::～::::::⌒:::　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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　　　　　ｙ. : : : : : :）:y'"~）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｒ.:～.. :～''”~: ..、. . : : :　:　:　:　. .. :ノ ⌒: : .:ノ ⌒: : . .　{,,...　: : . :.. . .　:　:
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232 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:22:09 ID:rLes3Uao: 　　　　　　　　　　。s≦ ￣￣　≧s。
　　　　　　　　／　　　　　　　　☆ ｀　､
　　　　　　　 .　´　　　＿　 -:―:― s。 _　ヽ
　　　　　　 .:'　　　iア´　　　｀　､＼,: : : ／｀ヽ}
　　　　 /　　　 j!　　,:≦ﾊ　　! : : : : ' 　,x､ ‘,
　　　　　/　　　 j!　弋::::ノ　 ;: : : : :!　 !::::}　!∨
　　　　 ,'　　　　 j!ヽ　　　　ノ: : : : : ヽ　-'　ﾉ! ∨
　　　　,'　　　　　 j!.: :`:ー: : ´: : : : : : : : :.ー ´:八 !　　　　・　・　・　・　・　・　・　・　・　。
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　　　　ヽ　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :／　　　|
　　　　 ≧s。ノ ≧s。: :_:,　イ´¨アヽ:_ イ＿＿ノ
　　　　　　　　　　／: : :＞x-ゝイ≦　 _r- .､
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　　　　　　　　　　。s≦ ￣￣　≧s。
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　　　　　　　 .　´　　　＿　 -:―:― s。 _　ヽ
　　　　　　 .:'　　　iア´　　　｀　､＼,: : : ／｀ヽ}
　　　　 /　　　 j!　　,:≦ﾊ　　! : : : : ' 　,x､ ‘,
　　　　　/　　　 j!　弋::::ノ　 ;: : : : :!　 !::::}　!∨
　　　　 ,'　　　　 j!ヽ　　　　ノ: : : : : ヽ　-'　ﾉ! ∨
　　　　,'　　　　　 j!.: :`:ー: : ´: : : : : : : : :.ー ´:八 !　　　　　え？　　スモー……ク？
　　　 |　　　　　 ,':.: :. : :. :. .: : : : : : : : : : :.: :./' 　 |
　　　　ヽ　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :／　　　|
　　　　 ≧s。ノ ≧s。: :_:,　イ´¨アヽ:_ イ＿＿ノ
　　　　　　　　　　／: : :＞x-ゝイ≦　 _r- .､
　　　　　　　　／: : ィ/ : : 'Yヽﾏ,:＼‘{ : : : }
　　　　　　　 ,:' x≦ : : : : : ﾉ　＞}!: : Y: : : /
　　　　　　　ゝ r― = ≦7　　 {　}!≧s。 /
233 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:23:36 ID:rLes3Uao: 　　　　　　　　　　　, ≦ﾆ☆三≧ ､
　　　　　　　　／_.=＝三三ﾆ=-- ヽ__
　　　/⌒ヽ　／-'－-､:三三u′'⌒ヽヽ｀ヽ._,イ⌒ヽ　ﾊｯ
　　 ,′　　`'ﾞ/　,"⌒;　 }::三:::{　｀－'　 }!.　　　　　 }
.　　{　　　　 ,゜　ヽ- '　丿:::::::::乂_＿_ ..ノ.:::i!　　　丿
　　ヽ　　　 i:ゝ=--::彡.::::::::::::::::::::::三彡::::::i!　　／
.　　　ﾞヽ　　ﾊ::ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::u:::::::::i!､__／　　　　　　　に、に……
　　　　ヽ._ノヽ:::::υ::::::::::,ｨ┬t.､:::::::::::::::::::ﾊ _＿＿
　　　　　　ヽ::::::::::; く＋++＋>‐- :::／.::::::::::::::::::.ヽ
　　　　　　　　　　｀　く　　￣￣　_...イ´::ﾞ!:::γ‐､:::::::::::
　　　　　　　　　　　　　＞ｧ7ア´　 r'‐‐､l!::/.::::::}:::ゝ､:
　　　　　　　　　 _,イ＿／　　 |::::::::iｰ{::::::::j-'i::::::}
　　　　　　　　　／;:イ　 / 　　　ﾊ＿ﾉ:::ゝ-::'::ヽゝ:'
　　　　　　　 ,::::／.:/　 ,′　　__..ノ.:::::::.ー－::｀ヽ:::::::
　　　　　　　,'.:/.::::/　　　　　/.::::::::::::::::::::::.ヽ:::::::::::::ノ
　　　　　 {ノ!::::;′　ハノ.::::::厂|⌒¨¨＼⌒:.ー'::::
.　　　　／.::ヽ::.ヽ　ヽ ' ゝ‐ ' 　 |::::::::::::::::.ヽ::::::::::::
　　　　 /.::::::::::ｉ:::::|　　/＼＿＿　.|::::::::--:イ::.＼::::::
.　　　 /.:::::::: 八::::| ／　　　／　!:::::::::::::::ﾅ".:::. ＼
234 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:24:22 ID:rLes3Uao: 　　　　　　　　　　　　　　　＼__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人 __／
　　　　　　　　　　　　　　　　 ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　　　　　 ≪　逃げやがったでありますなぁぁぁぁぁぁ！！　 ≫
　　　　　　　　　　　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≪
　　　　　　　　　　　　　　　／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ ⌒＼

.
235 ：名無しの工員さん：2016/08/09(火) 00:24:53 ID:CyiW5Ckw: ｗｗｗｗｗｗｗ
236 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:25:11 ID:rLes3Uao: .
237 ：名無しの工員さん：2016/08/09(火) 00:26:19 ID:1bvtNjiU: 索敵ザコかｗｗｗ
238 ： ◆Na0f9HRvuk：2016/08/09(火) 00:27:39 ID:rLes3Uao: 一応今回はここまでです。
ケロロが弱いように見えますが、実はそんなこともないのです。
何でこうなってしまっているのかは、まあ次回、ということで。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また来てカンモン♪
239 ：名無しの工員さん：2016/08/09(火) 00:28:14 ID:ldLvvsWA: 乙―
240 ：名無しの工員さん：2016/08/09(火) 00:30:28 ID:V18Dmns.: 乙乙
241 ：名無しの工員さん：2016/08/09(火) 00:40:45 ID:x./8t8fQ: 乙
242 ：名無しの工員さん：2016/08/09(火) 15:09:28 ID:kt/Tb7bE: 乙ー
243 ：名無しの工員さん：2016/08/09(火) 15:13:13 ID:Lctv63pk: 乙
ケロロ煽り耐性低いなあｗ
244 ：名無しの工員さん：2016/08/09(火) 18:27:50 ID:M/mYUr2E: おっつおっつ
245 ：名無しの工員さん：2016/08/09(火) 20:24:54 ID:0RuJJu4w: 乙おっつです
本来のスペックよりも思考に無駄が多いんやろうなぁ……
246 ： ◆MBT.TesLo2：2016/09/01(木) 18:03:55 ID:/xx6c/oY: 【業務連絡 / 新板移行に伴うログの移転作業について】

本日、九月一日午後七時頃より新板移転に伴う旧板からのログ移転作業を実施します
そのため、このレス以降の書き込みについては
作業のタイミングの関係で移転作業の対象外となる可能性があります

ご迷惑をお掛けしますが、投下や書き込みについては控えていただくようにお願いいたします
なおログ移転と新板稼動はできる限り早く行う予定ですが、数日程度掛かるかもしれません
作業が完了次第、稼働中のスレッドについては移行先のリンクを貼るため、ご了承ください

ご協力のほど、よろしくお願いいたします
247 ： ◆MBT.TesLo2 ：2016/09/01(木) 22:04:27 ID:JyRI9XMH: 【業務連絡 / 新板移行に伴うログの移転作業の完了】

新板移転に伴う旧板からのログ移転作業が完了いたしました
このレス以降が新板移転後のものとなります
新板の仕様については、トップを参照してください

なおスレッド内に存在する一部のリンクは旧板準拠となっているため、ご注意ください
旧板については残しておきますが、順次凍結処理を行わせていただきます

引き続き服務規程を遵守し、シベリアの避難所（改）を利用していただくようお願いいたします
248 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 12:56:46 ID:rXec68l2: おおう、酉が変わってるとはちょっと予想外。
鯖移転の影響ですよね。今後はこちらの酉で参りますが、スレタイ等はこのままにさせていただきます（陳謝）
249 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:00:01 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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250 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:01:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　_,-一ｰ- ,_
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　　　/　　　　,!{　ゝ;__ノ ,ﾉ:::::::{ r^ヽ}
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　　　 /::::::/ /　＿_ノヽ_`ﾄ=ﾆ-一''´
　　 ,1::::::ヽL､　`､　　　ゝ､
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　　 `､`ゝ;_::::丿 '´　｀V ﾑ:::::::`-､
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　　　――まず、根本的な話をしよう。

　　　　　　こんなナリをしていても、ケロロは本来、戦前の時代であっても高度な技術な産物である。

　　　　　　純戦闘型マシナリーであるゆかりのサポートがその任務であると言っても、戦闘力は決して低くはない。

　　　　　　思考レベルも高度である。人間かそれに限りなく近い判断が出来る、と考えて差支えは無いだろう。

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251 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:02:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
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　　　　　｜//////｜///////}///　!///≦ミ|/∨//∨　　ﾍ
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.　　　　　 |｜//／/l///| 之_::ﾀ　　 l/　　　ｰ'　ﾊll |　　/ﾉ
　　　　 |ハ/ {　./l///､　　ｰ'　　　　､　　　　ハﾘ.|'
　　　　　　　 ∨ゝ､ﾍ///ﾄ＼　　　　　　　　　 /ｌ|//
　　　　　　ヽ//i/ﾍ///ヽ　　_.　 -一　ﾍ//ハ
　　　　　　　　　ヽ| ヽ＝∧＞　　　　　／}＝}:/_
　　　　　　　　　　ｿ_￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣_リ
　　　　　, ィ丶三三三V三三三三[￣＿]三三三／三､
　　／三三三＼三／i三三三三三￤三三三三ﾘ}／三丶、
　／三三三三三Y三|三三三三 [￣＿]三三三三ⅣУ三三＼

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――クロノがケロロを煽ったのは、そこに付け込み、隙を突くことを狙っての事であった。

　　　　　　人間かそれに準ずる知性体であるということは、感情面に於いても同義であると。

　　　　　　だから、冷静な判断を失わせることが出来るのではないか、そう考えたのである。

　　　　　　無論、その部分に於いては賭けの要素が少なからず存在していたわけだが、ケロロの言動と行動、

　　　　　　そしてもう一つの要素を加味した結果、その賭けには勝利したと言って良い状態にある。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
252 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:03:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　 .　　￣￣　　 .
　　　　　　　　　　 ,　 ´　　 __★__　　　｀　､
　　　　　　　　　　　厶-─=ﾆ圭圭圭ﾆ=‐￢　.＼
　　　　　　　　　 ,:/　..:⌒ヽ　 W圭７　...:⌒ヽ　ヾヽ
　　　　　　　 ,ｲf'　{::::::::::ﾉ　从圭!　 {::::::::::::::}　ｉ:} :.
　　　　　　　　/ ハ　ー " 　佳圭ﾑ　ー= '^　ﾉ:}　:
　　　　　 /　{:::::.ｰ　-=≦ｱ::u:::｀戈s｡,_＿_,. イ:::′ i
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　　　　　　乂, -=ミ､:::::::::::::::::;:ｲー─→ 、:::::u::/　　　 |
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　　　　；ｲ∧::::::::::ヽ::j::ﾉ::ﾉ:‐:､ー─ '　　　_入　　　/
　　　　 r{::::/∧::::::::::乂:ノ::-ミ::}──‐=ﾆ:＼　＼_ノ
　　　　 i∧::/ ∧:::::::::::::´::::::::::f　 ∧　 V::::';::.ヽ
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　　　　№:::::/;:::::::::::::::::::::/::::::::ﾉ:、　　/:::::::::::!::::::::.
　　　　Ⅵ:ヽ::::::::::::::::::::::::':::::Y´ /,.へ/::::::::::::ﾉ::::::::::.

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　　　――その要素とは、『人類抹殺プログラム』感染者である、という点。

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253 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:04:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣｀Y´￣＼
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　　　　　　　　　　　　　ヽヽγ_ヽ::ﾄ个､　　, イ::::::γ　ヽ{
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.　　　　　　 , -‐　-‐=　､　　ヽ γ ¨ '' ‐-＜r‐=＝＝―=ニ/／　　 -‐─ = _｀ﾞ＜
　　　　　　　 {　イ＼　　　｀ヽ／〃　　　　　　　　　　　　　　　　＼イ　　　／圭ヽ､}
　　　　,x≦圭圭圭ム_　　 / .//　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_＿_　イ圭圭圭心､
　　　　 {圭圭圭ﾐﾑ　　　｀¨,'　 l i　　　　　　　　　　　　　　　ﾑ　　　¨''''7圭圭圭心､
　　　　 |圭圭圭圭ﾑ　　　 { 　 l i　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　/圭圭圭圭ミi
　　　　 |圭圭圭圭圭ヽ　 ∧ 　', ',　　　　＿＿＿＿　　　　　　　　　l　　 ,ｲ圭圭圭圭圭,'
.　　　　ﾏ圭ﾏ圭圭圭,'ヽ/ﾐﾑ　 ', ', 斗≦}　}　　　　{　{≧　､　　　八｀圭圭圭}圭圭圭!
.　　　　弋圭ヽ圭圭{圭圭', ゝﾁ　　　　　}　} ￣|￣ {　{　　　　ヽ､／}圭圭圭圭,ｲ圭圭圭}

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――目的を持ち人類に奉仕する存在である機械を、人類を抹殺するという行為に走らせるのは、

　　　　　　けして簡単な行為ではない。だが、人類抹殺プログラムに感染した機械は、それをやってのける。それは何故か。

　　　　　　説明すれば何ということは無い。ハッキングによる上位者設定順位と目的の書き換え、ただそれだけである。

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254 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:05:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　:,:　　　　　　　　　　 :(::)
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　　　――つまり、

　　　　　　『そして自らの上位者の命令であり、

　　　　　　その上で人間は自らより下位の存在であるから、人間の命令など聞かず殺して構わない』と判断させるのだ。

　　　　　　言うは易し、行うは難しの典型例であるが。

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255 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:06:03 ID:rXec68l2: 　　　,.ィ///////////////////////////＞/.}
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　　　――クロノが賭けの要素にしたのは、まさにその点である。

　　　　　　人間と同等の思考と感情を持ち……人間と同等の『驕り』という感情を持ち、

　　　　　　人間を見下し、自らの戦力には到底届かぬと蔑むか否か。

　　　　　　「もう少し単純な機械だったらやりにくかったがね。下手に高度だから助かったよ」とは、後日クロノが語った言である。

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256 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:07:02 ID:rXec68l2: 　　　／　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　＼
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　i| : : : : : :　 |＼: : : : : . |ム孑介、　　　　 :i : : :ﾊ{､
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　从: : i : : :〈代Ｚツ::＼/:::::::弋Zツ}: :　　　ｉ: :ﾊ/ﾆニ＼=
　　 )ノi: : ::｛ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}: :　　　|/ /ﾆニニニ
　　　　}: : /{:::::::::: : :　 ′　　　　 }: :　　　| /ﾆニニニﾆ
　　　{: : '∧::: : : 　　＿＿　　 }: :　　 ' ニニニニニ
　　　 {: : 　∧、ｕ　　ヽ＿__＞　}: :　　/ iニニニニニ
　　　乂　 '/ﾆ＞ ., 　　　　／乂　,/　}ニニニニﾆ′
.　　　 /〔二〕､二ニﾆ≧ --=彳￣〔二〕　:}ニニニニ/
　　　　|=/ ﾊ三＼ニニ＼　　　＼/ :ハ　/ニニニ／Ξ
　　　　|/　ｉ :i三三＼ニニ＼　　/ :/　 Vﾆニﾆ／三三
　　　　{　 :| :|三三三＼二ニ＼｛: :!　　}二／三三三

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――なお、それを聞いたゆかりが、

　　　　　　「てーことは、あいつはその気になれば私らだってハメに来れるってことよね？」

　　　　　　とドン引きしていたのは余談である。

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257 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:08:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、
　　　　　　　　　　　　　　--＝=、、　} .)
　　　　　　　　　　　　　　＿　　　ヽνﾑ-―-　、
　　　　　　　　　　　　　_´二＞｀.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　ー´フ. : . : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
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　　　　　　　　　　´,.:': : : : i::‐ト i、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
　　　　　　　　　　,'7: /i: : ﾊ j　ﾘ｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
　　　　　　　　　　 i /　ﾙ'　 i! 7fぇ、i.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
　　　　　　　　　　 l/ __ノ　　ムソ,ﾉ j.:.:,'.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　 }　　　　　　　　 !.:.:/.::,'.,;,;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　丶　、　　　　　ﾑｲ.:/i.:.:ふ..:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　 .:/i/ .jんソ.::.:.:.:.:.:.:.:/　　　　まあ、これで戦力比が大きく傾くわけじゃない。こっちを舐めて、
　　　　　　　　　　　ゝ　　　　　　...::/,ﾉ´′ﾍ.:.:.:..:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　｀　‐-,..:::　　...::::::::::::::ｿ.:.::.:.:.:.:/　　　　　　　　　　　　隙を作ってくれているうちに何とかしたかったんだが――
　　　　　　　　　__ ＿＿＿＿!:::　　　.::::::::::::::{ ! 川メ,ヽ
　　　　　　　　/ /三三三三三三三三三三 |E彡jyヘ＼
.　　　　　　　/ /三三三三三三三三三三三ヾYり　|　ﾄ　ヽ
　　　　　　 / /=, -‐- 、三三三三三三三三　|:i;ﾊﾉ .ﾉ　V∧
　　　　　　l　l／　__　　ゝ三三三三三三三三 |:i;ﾊ⌒
　　　　　　l　 .／.三＼＿＿＿＿＿　　＿＿_　|:i;,:ﾍ
　　　　　　|／三三三三三三三=／／三三　|:i;,:ゝ＼

　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　　　　　　　　　　――そして、戦局が変わる。

　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
258 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:10:03 ID:rXec68l2: ー .._,;ゝ..,,、　｀'-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ｌ- i､、ﾞゝ､,､ヽ、　　 .i〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;/゛　　'" 　.,..-/!彡'".りシ',ﾞ_　　　　　　_..-
　　　ﾞ'''-､｀'-､　｀'-_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀'ﾐ〟　｀'''.ｌｼ､　 .ｌ.;;;;;,i∴;;.″　,-　, ;;ｿ｣彡"　 .,ﾉ".｀--│　　_..-'";;;;;;;
　　　　　　｀'''''≒　 .｀'-､;;;;;;;i..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　ﾞ〈ヽ、　　.ﾞ'､"x. l;;;;;|. ..!./ 　/ .,rｼ",il'"　　　　亠　　　 ._iir㍉;;;;;;;;;;;;;;;
...,,、　　　　　　　　　　　｀''-_ヽ｀'-､;;;;;;;;;.;_;;;;;ヽ,　ﾞ'ﾍ　　　. ｌ;;;丶;;;;｝｀　　.,;;ｿ゛　　　　　　　　　 ´　 /ﾞ;;;;;;;; ／
ー二ﾞﾞヽ ,,、　　　　　　　　　｀'!‐　｀'-,;;;{. ｀'-､;ﾞ!、　　　 .l-'､.ｌ.;;;;;;;;;.!　　.,il″　　　　　　　　　 _,,　-'";;;;;;;;;;;｀￢
..,,..........ﾌ;;;;;;;;｀''‐ ,,、　　　　　　　　 ,ﾞli/､　｀'､.ｌ,　　　 .｀'/'./ ;;;;;lﾞﾞ　./　　　　　　　　 , r二-''''"￣￣´ﾞ''y;;;;;
^ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'''''".'''''.'''ヽ-..;,ﾞﾆ＿　　　　　　　　｀ﾞﾞ''''＞x, ﾞ ll、　　　 .!､/.ｌ;;;,!　i'　　　　　　　　　 ''"　　　　　｀-￢'''
　　　　　　　　　　　　｀'''｀-ヽ,,　　　　　　　|､｀''ﾆi几　　　　 ″|;;'!
..,......xi，　　　　　　　　　　　｀'''ﾐ;;ｘ、　　　　´　　 .｀ l､　　　　　l､;.ｌz'ｱ　　　.,i;;|lrl!!!!¨'″　　 ,,,
　￣　 ..,,u．.-..、　　　　　　　　　｀''ｽｯ、　 y ..、　　 !li　　　　 `l/ l/　　 ..il′　　　　　　 ,,iｌ'"´
:ﾆﾆ;;;;ｭiｘ..,,,,,_.　.｀'s､　　　　　　　　　　ﾞ''く、 |;,_｝　　　.ゝ　　　 .″,l′.,，　　　　　　　　 .,.″ .＝　　.r!″　'.ｌy
　　　　　 . ｀''-ﾞ二;;;;｀ﾞ''''､　　　　　　　ﾞ" ″　　　　　　　　　 iﾘ.,〃　　　　　 , .｀ j,i′　　　　　　　　 l!
＿__,＿_＿_＿_＿_i;;;;;;;;;;;;"―　..,_　　　　　　　　　　　　　 l;;ﾘ"　 i､　　　　.,ij"　_,/.ｌ_、　,,irｰ　　　　 .∧　._.
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;;;;;.／　　　　 .,r彡'" 　　　　　 '!レ'"　　　　　 .//　　 .,r､　　　　　　 f'"｀''./ ;;;;;;;;＼.ﾞ'-､''-..,,,｝;;;;;ヽ　　　ｌ"l,.
／　　　　　　 ´　　　　　　　　　　　、　　　　　,ノ;/　　　 ¨゛　　　　　.,,〟　　　　.ヽ;;;;;;;;.ｌﾞ'!)i、｀＼;;;/'''''-＼,　　∨
　　　　　　　　　　　 ,,、　　　,,〃　　　.,..;;ﾆi /　　　　　　　　 ´　　　　　　ヽ;;;;;;;ﾞ;;､ `　　ﾞ'ﾐ､　　ﾞﾞ'ﾆ;;､
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　　　　　　　　　 ,iｸ゛　　　　l";!I　., ―--ｸﾞ　　.n /゛　　　l/　　　　 .ﾞ‐'"　　　　　.ｌ;;;;;.ｌ　.ﾞ'ｆ、　　　ﾞ.ｌx　　　　ﾞ'
　　　　　.,l　　　　.,ﾝｸﾞ　 ,．　　/ ;;;;ﾞ‐',,､;;;;.;i′　　 :!┤　.lL　 .`　　　　　　　　　　　　ｌ;;;;;.ｌ　　ﾞ|''､　　 . ｌヽ
　　　　 .,l|　　　../ ;/　〃　 ./ ;;;;;;;;ｒ'" !" .lﾞl　　　 : |;;|　　｀　　　　　　　　　ﾞlｭ　　　!;;;;;.!　　ﾞ'ｉ;ヽ　 i､゛
　,　　　 !｝　　,i";;;;lﾞ　,iﾘ　,／;;_ﾝ-/　　　　|;l　　　 l´;;;.ｌ　　　　　　　　　　　　　　　ｌ;ヽ〟l;;;;;;.ｌ　　 .`┤ .ﾞ┘

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259 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:11:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　 .　　￣￣　　 .
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　　　　　　　 ,ｲf'　{::::::::::ﾉ　从圭!　 {::::::::::::::}　ｉ:} :.
　　　　　　　　/ ハ　ー " 　佳圭ﾑ　ー= '^　ﾉ:}　:
　　　　　 /　{:::::.ｰ　-=≦ｱ::u:::｀戈s｡,_＿_,. イ:::′ i
　　　　　　 '　从:::::::::::::::Ｕ::::::::::::::lj::::::｀'￢ﾆ=-:::::/　　|
　　　　　　{　 / ∧::::::::::::::::::::::::::_____:::::::::::::-=-:::/　　　　　　思い知ったでありますか！
　　　　　　乂, -=ミ､:::::::::::::::::;:ｲー─→ 、:::::u::/　　　 |
　　　　　　；/{:::::::::::::￣￣｀Y　V7_＿__ﾉ｀丶:/　　　　,　　　　吾輩の力を！　戦力を！　ニンゲンなぞ！　ニンゲンなぞぉ！！
　　　　；ｲ∧::::::::::ヽ::j::ﾉ::ﾉ:‐:､ー─ '　　　_入　　　/
　　　　 r{::::/∧::::::::::乂:ノ::-ミ::}──‐=ﾆ:＼　＼_ノ
　　　　 i∧::/ ∧:::::::::::::´::::::::::f　 ∧　 V::::';::.ヽ
　　　　// ∧:::::::/;:::::::::::::::;::::::::|__/ ∧_/::::::::l:::::::.
　　　　№:::::/;:::::::::::::::::::::/::::::::ﾉ:、　　/:::::::::::!::::::::.
　　　　Ⅵ:ヽ::::::::::::::::::::::::':::::Y´ /,.へ/::::::::::::ﾉ::::::::::.

三三三三ノ: : :|: : : /: : : /　　　　|: : : : : : : : : : : : : | 　　　|: : : : : : : : : : : : : : : : :
三 r//ﾊ　　|: : :ﾄ:､/:_: : :/　　　　 |: : : : : : : : : : : i: :| 　　　 !: : : ヽ: : : : : : : : : : : :
､三､///､　　!: :|: :/: : :ﾒ,､__　　　 !: : : : : : : : : : :|: :| 　　　ヽ: : : :ヽ: : : : : : : : : : :
　!三!///,!　　|: !: |: :, =,＝=ミﾐ､, __|: : : : : : : : : : :|: | 　　　　ヽ: : :_:!:_:_:_:_: : : : : : : :
　!三 !///|　　|: :!:ヾi/´　 /::,r,r-ミﾐ､:_: : : : : : : : :|: | 　　　 _,.ｨ_ﾆヽ: :ヽ: : : : : : : : : :
　ヽ三|///|　　|: !: /ヽ　　{ｲiiiij V　ヽ＼: : : : : : :|: | イﾃ'´_r-{｀ミﾐ､: :､: : : : : : : : :
､　 |三!///|　　|: :V　　､弋__ソ　　　ヽ: : : : : : : :|:/　 { ｲiii} V　　 )ﾐ>: ､: : : : : : : :
:.}　|三 |///|　　|: :､　　　｀￣￣´　　　ヽ : : : : : : :!　　弋__ソ　　 '´　.ﾊ:!: : : : : : : :
/: V三 |///|　　|:, : >- '´￣￣/　　　　　ヽ: : : : : :.{　　｀￣´　　　 /: :ヽ: : : : : : :
: : : :}｀ヽ!//ノ '´　　　　　　／　　　　　　　ヽ: : : : : !　　　　　　　　/: : : : :!: : : : : :　　　　――クロノ！！
: : : :!:}　ヽ´　　　　　　　／　　　　　　　　　　!ヽ: : : :!　　　　　U　/: : : : : : !: : : : :!
: : :/:< ヽヽ　　　　　　/:＼　　　　 ,.-==---- ､＼: :!　　　　　　/i : : : : : :.|: : : : :|
: :/: : : :iゝ､ヽ　　　　　{: ヽ: :ヽ　　/　　　　￣ヽ::l　ヽ　　　　　 /-|: :!: : : : :.|: : : :/
:/:_:_:,:- ' ﾊ､ヽ　　　　.l: : :ヽ＼:,./ 　　　　　　.ﾄ:!　　　　　　／　 |: ! |: : : : |: : :/
　/////{　ヽヽ　　　 |ヽ: :ヽ　iヾ､　　　　　 ,!/　　　　／　　　.|: ! |: : : : |: :/

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　　　――ケロロの逆襲、という形で。念を押して言うが、これは決して不思議なことではない。

　　　　　　精神的に干渉することで相手の冷静さを奪ってはいたが、根本的な戦力差が変わったわけではない。

　　　　　　ケロロがその武装を完全に開放し、蹂躙を開始したとき、危険であるというのは変わっていない。

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260 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:12:03 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　｝;;;;;し;;;/
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　　　　　ノ,;;t-‐ｧ';;;;;くﾞy～,ゝ　　　　　　　　　　 | lヽ＼
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　　　――ケロロが転送か固有空間からかは不明だが、虚空から出現した銃器から放たれた光線。それにより……

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261 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:13:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
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..::- - ＜::::::::::::::::::::::::::::::::＼///,ｲ,ｲ.}　　　　l　 " 　　｀.,.ｲ/,ｲ/イ////　リ
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:::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::＿:ﾊ　　{　　　　　_　　　　　.,{/ｲ.ｲ.〃　　　　左腕一本で済んで……良かった方かな。
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　{ : : : : : : /　/,}乂ｼ　 / 乂＼≧=‐ｱﾆﾆｱ: : |: :.|: : {,{: : : :.∨//////////,イ　f
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　乂: : :./{笊　　＿　 /　}: : :./　 / (　/: : ,　 : :.:}　 |,|: : : : : :∨＞''´ .｡＜////{
　　　{: : { ヽ｀､ /(: : γ､　!: :/　 / 　＼{ /　 :{: /　 },{.: :. :. :. :.∨｡＜///////∧　　　　　　　　　　　　減らず口を叩いている場合か！
　　　 :.. |　八　　＼: :(:.:.:.:}{:/　 ,　　＞''´　　:}/　　〉: : : : : : : ∨///＞''´￣￣　乂＿＿＿　≧=‐
　　　 : :.|　{: 込　　＼／　　　{ ／　/{　　　　　　 //|: : : : : : : :.}／.: : : : : : : : : : : : : : :.＼　　　　　　　　　退くぞ、そろそろのはずだっ！
. 　　 Ⅵ　{: : : : { ア≧ ､／＼ }　ゝｱ ,{　　　　　 //,'|: : : : : : : :.|.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――クロノ、左腕損失。すかさず翼がクロノを支え、通路奥、曲がり角の向こうへと後退する。

　　　　　　素早く止血措置を行い、後刻に再生槽に浸かれば問題は無いであろうが、

　　　　　　それでもこの場では大きすぎる損失であったからだ。ケロロが殊更追撃をしなかったのも、幸運であっただろう。

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262 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:14:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　 ,,　-───‐‐-　,,
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　　　　　 /　　＼　　　　 _ ,..　-‐=ｴｴ{l: : : : |:_: ---ゝゝ_ゝ-`ー─ｯ--‐'　　　　　ゲロロロロロ……吾輩が本気を出せば、
.ー── '　　　　 "'' ,＜　　　　_ ,,　 -ヾ_､ .__二_ |}: :}|二二 }￣￣
　　　　　　　　 /　　￣￣ "''　‐-　／　 __〉/V/}|￣￣}　　　　　　　　　　　　あのような人間など、簡単に抹殺であります……！
　　　　　　　　　　/　　 "',.､　　　　　　　　　ゝ-,‐ |} }|: : : : |
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　　　　　　 ./　　　 / 　 ___/　 `ｰ───‐.'.　.|} }|: : : : |
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　　　　　 ./　　　 {　　　 / .≠∧　　ﾘ }￣ |　 |} }|: : : : |
　　　　　 {　　　　乂　　^´　　｀^　／ﾘ　 |　 `ｰ'──'

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　――ケロロは別段、冷静になったわけではない。

　　　　　　　ただ、自らが本気になった以上、ニンゲンの抵抗など無いのも同然だからだ。

　　　　　　　一面それは間違っていない。クロノと翼の装備では、ケロロに有効打を与えるのは無理だったのだから。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
263 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:15:03 ID:rXec68l2: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――だから、二人が逃げた通路の向こう、曲がり角の向こうがどうなっていたとしても……

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　　　　　.｀ﾞ'''ー=,,_　　 ._,,,,....　-┼''''''^ﾞﾞ´ ./　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　/　　　　　　 !
　　 ___,,,....　--i冖'''ﾞﾞﾞﾞ”ﾞ''ｰ- ..,,_　ヽ　　　/ 　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　/　　　　　　　 |
"ﾞﾞ´　　　　　./ 　　　　　　　　　｀ﾞ'''!lｰ∠,,_　　　　　　　　　　　　ヽ　　/ 　　　　　　　　　　 !
　　　　　　 ./　　　　　　　　　　 X 　　｀ﾞ'''ー　..,,_　　　　　　　　　ヽ/　　　　　　　　　　　　!
　　　　　 ./　　　　　　　　　　 / . ヽ　　　　　　　　｀ﾞ'''ー　..,,_　　 / ヽ　　　　　　　　　　　│
　　　　　/　　　　　　　　　　 / 　　 .ヽ　　　　　　　　　　　｀ﾞﾌ ─ |.i,,、　　　　　　　　　 l
　　　　./ 　　　　　　　　　　　　/ 　　　　 .ヽ　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　ヽ｀ﾞ"'ー　..,,_　　　 .|　　　　_,,,,..　-ｰ…
　　　 /　　　　　　　　　　　　/ 　　　　　　 .ヽ　　　　　　　　　 / 　　　　　　ヽ　　　　_,,,,二＝│二´
　　 ./　　　　　　　　　 / 　　　　　　ヽ　　　　　　　 / 　　 .__,,,..　-ｰ''''("ﾞ´ 　　　　 !　　｀ﾞ''''ｰ- ..,,_
ゝ　/ 　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ　　 . __,,.... -ｯ冖'''"ﾞ´　　　　　　　ヽ,　　　　　　 .|　　　　　　　　　゛
　乂　　　　　　　　　　 /　　　　　　　 __,,,..　-ｰｰキﾞ´　　　　/ 　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　!
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′　 _,,,＼―ｰ'''''^ﾞ./　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 ./　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　!
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　　　　　　　　　　　＼　　/　　　　　　　　　　＼　　. ／　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　｀ﾞﾞ|'ー　..,,_
　　　　　　　　　　　　｀V、　　　　　　　　　　　　 ,X″　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　l　　　　｀ﾞ"

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――たとえ、目に見えぬほどの無数のワイヤーで通路が塞がれていたとしても、大した問題では無かった。

　　　　　　そのワイヤーに試しに触れてみて、生半可な武器では傷つかない表皮に亀裂が入っても、

　　　　　　「単分子ワイヤーでありますか」程度しか考えなかった。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
264 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:16:05 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -…―-
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　　　　　|: : : :∧ﾑ!　__',: :!- ＼: 、: :!: : :|: : : : ヽ、
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　　　　　|: : : :ﾚ､{ vr}　　　 Vｒﾀ' j/ｒ八　ﾚ´　　　｀ヾ:j
　　　　　|: :ﾊ: : :}　｀´ '　　　　　　jr,ノ: :.!　　　　　　　 '
　　　　　l|::{　}:.人　　　,　、　　,.ｲ: {: : : :、
　　　　　 l|:!　}: {:.≧s。_　_　イ {: |: :{: : : : :,
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　　　　　　　　,: {斗ｒア’ ／／　＞'"￣ﾌﾒ、
　　　　　　r七レ/: |/　／／　／　　　 /ヽア'⌒ｖ
　　　　ノ!　　 / ,(j{ ,. ／　／　　　　/<ア　　　 ,
　　　　 j x! , --、{ ﾚ〃　,　　　　　　,くｱ　 /　　　,
　　　ﾉ　∧(@）ニニニﾆ≧s。, 　　 v{　,　　　　 ,
　　　/　/: :.V{ﾚニニニニニニニ≧ｓ。 ,　　　　　　}
　　 ,　 ,: : : : :Vニニニニニニニニﾆﾆﾑ!
　／　八: : : : : vニニニニニニニニﾆｱ’

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――ワイヤーの結界が数ｍに渡り通路を塞ぐ向こうには、クロノと翼の仲間が居て、二人と合流はしたが、

　　　　　　所持武装を検分する限り、戦力比を大きく変えるものではない。

　　　　　　片方は武器と言えるものは持っておらず、片方はなんと弓だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あれが自分に通じる武器だと思うならお笑い草である。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
265 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:17:02 ID:rXec68l2: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　――いや、と最後の一人を見た時、僅かに評価を改める。

　　　　　　　　あの小娘が持っているのは、対マシナリー用拳銃『サンダラー』ではあるまいか。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , . -- .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . . ---. ト: :_ : : ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . -／: : : : : : : : : : :＼: : : :＼
　　　 _　　　　　　　　　　　　　　／/: : : : : ＼: : ＼:＼ : : ヽ: : : :.＼　　　　 ,
　　Yノ＼　　　　　　　　　　　 /: /: : :|: : : : : ∨: :∧:∧: } : ',: : :＼｀ﾆﾆ=ノ
　　＼ニ＼　　　　　　　、　　／.: :|: : : | : : ＼: :|: : : :|: : }/ : : i＼: :∧､: ヽ、
　　　　＼ニ＼.　　　　　　　｀￣´ |: | |、 ´|￣＼_ヽ!: : : :!､:/: : : ∧:∧ :∧ ヽ: ',
　　　　　　＼ニ＼　　　　　　　　　　 |: : ヽヽ/ｨﾞﾌﾐx. :!: : : :! }: : : :/　∨∧: :}　ﾉノ
.　　　　　＼ニﾉ' .､ _ ＿＿　　 ,人: : :|'う　弋ｿノ : : : !/ : ／　　 }: : }:/
　　　　　　 '<´ヽ　／ﾆﾆ=/ ｀＼　　＼| }　　　　 |: : : :|_／　　　/:}: : }' :',
　　　　　　　 > ' ´|ﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆ==ヽ、　 |:＼ヽ> 　ｲ: : / |,　　　　{ :}: :人: :＼
.　　　　　　　 /|＞ ´ﾆﾆ＞ ´＼ﾆﾆ==＼　|: :/｀¨¨ ´}/／／≧x､, 　{: {´ 　＼: :＼
.　　　　　　 |´ﾆﾆ＞ ´ﾆﾆﾆﾆ=＼ﾆﾆ=/､ﾉｲ, ‐ｧ<´_ﾆ ⌒)ヽ／´ ', {: {,　　　＼: :＼
　　　　　　＼ ´ﾆﾆ〈＼ﾆﾆr､＞´￣ﾆ=ヽ/=/ﾆ/ﾆﾆゝﾆ,ノ/ﾆﾆﾆ__、:＼　　　　｀ー｀――‐. ､
　　　　　　　　＼ﾆﾆ >‐､ﾆ.| {≧x.､ﾆﾆﾆ}{=/ﾆ,'／／|ﾆﾆ/ﾆﾆ／ﾆ∧￣´　　　　　　　｀￣｀ヽ:ヽ
　　　　　　　　　　｀Y二ヽ〉Y　Vﾆﾆﾆ≧/,'__!／／／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼　　　　　　　　 }: :}
　　　　　　　　　　　ゝ- 'ﾆ=} 　ヽ}￣}､ﾆ { 〉ｺ´ー 'ﾆﾆ/´,　,　, ,ヽ_＼ﾆ=＼　　　　　　　　　ノ:イ
　　　　　　　　　　　　｀ヽ､/､＿ノ==j===/´ |ﾆﾆﾆﾆノ､_/_/_/_/ ∨∧ﾆﾆ∧
　　　　　　　　　　　　　　ヽﾆﾆ／ﾆﾆ/ 　 |ﾆﾆﾆﾆゝｰ´､＿＿／ﾆ/ﾆﾆﾆ=〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣｀' ‐={　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ ＿｀ ‐-- 'ﾆﾆﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___ __}ヽ／ﾆﾆﾆﾆ γ´｀ヽ : ￣￣｀ヾ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´二´Y｀'ｰ―――‐{ 〈ﾆ〉 i : : : : : : } }
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　　　　――確かに武器倉庫に保管されていたが、重サイボーグかそれに準ずるものでなければ使用できぬと

　　　　　　　お蔵入りになった代物である。あのような小娘が使えるようなものではないはずだ、と思うも、それだけだ。

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266 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:18:02 ID:rXec68l2: 　　　　　.｀ﾞ'''ー=,,_　　 ._,,,,....　-┼''''''^ﾞﾞ´ ./　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　/　　　　　　 !
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　　　　　 ./　　　　　　　　　　 / . ヽ　　　　　　　　｀ﾞ'''ー　..,,_　　 / ヽ　　　　　　　　　　　│
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――それよりも、最後の防壁とばかりに張り巡らせたワイヤーに、内心でケロロはほくそ笑む。

　　　　　　あの短い時間でこれでもかと張り巡らせており、どうやって？　と思わないでもないが、

　　　　　　それを実現した技量は見事と思う程度であり、それであっても大したことは無い。

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267 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:19:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
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　　 ./　　　',　　`　─‐ ´　　　　　　 `　── ´　　　/　　　 ',　　　　（ニンゲンどもは袋のネズミ。
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　　ヽ. 　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　／　　　　ﾘ　　　　　この銃でじっくり始末していくのも良くはありますが――）
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　　　――自らの装備しているメイン武装は小型のプラズマ砲である。このようなワイヤーなど、簡単に蒸発させられる。

　　　　　　そうすべきだ。そうすればさぞかし溜飲が下がるであろう。それはどれほど甘美な感覚であろうか。

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268 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:20:01 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-─…・・…─-
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　　　――だが、だが、である。

　　　　　　ニンゲンどもが防壁でございと張り巡らせたこの努力を、単純な力でねじ伏せたなら、

　　　　　　それは更に素晴らしいことではなかろうか。

　　　　　　そして銃などではなく、この手で、この足で、ニンゲンどもを直接抹殺できたなら。それは甘い誘惑だった。

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269 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:21:02 ID:rXec68l2: .　　　　　　　,　＜　￣￣｀ー ────-- ､
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　　　　 ',　丶 ____　, イ　　　　　　ﾘ　　　　　　　（小賢しいでありますよ、ニンゲン……！！）
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　　　　　　ヽ、　　　　 ,.　-‐ ァ'´￣｀`丶、
　　　　　　 > ､_　　／x!　_／　／､　　＼
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　, --<　＼ヽへノ`'`'ｰ'.　ゝ､二` ､/ 　 .／
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　`ー‐'　　　　　　　　　　　 /　／
　　　　　　　　　　　　　　 r､/.／
　　　　　　　　　　　　　　 `　´

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　　　――そして、ニンゲン以上のこの知性をもってすれば、ワイヤーを回避するルートは計算できるし、

　　　　　　　ニンゲンをはるかに超える敏捷・跳躍力はいまだに見せてはいない。だから、これは予想外のはずだ。

　　　　　　　このワイヤーで、僅かなりとも吾輩の侵攻を阻止し、その間に撤退する腹積もりのようだが、そうはいかない。

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270 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 13:21:49 ID:IwvepJJT: もうだめだぁ、おしまいだぁ……（棒）
271 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:22:08 ID:rXec68l2: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――だから床を蹴り、壁を跳ね、ワイヤーの隙間を縫うように機動を組み立て。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛　　　 _几__[[]
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　　i!　/　　　　　　|l i! ミ｀ヾ､＼＝＝ミ､｀ヽﾐヾ　丶､＼iヽ.!ヾ　､ヽ . _／゛　_ ／　　｜　／ /　　　　 Y　￣｀ヽ
　　iｒ'　　　　　 |il |三ﾐヾ､＼｀丶 :.＼｀ヽ､ヘヾ､　ﾞ､ﾏjl:.､i ,..‐"　_..-'´　　　　 .}／　　l 　　　 .:　　　　 i
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　　　――あ、と今さらのように反応した弓を持った女が、その狙いをこちらに向ける。だが遅い、遅すぎる。

　　　　　　着地点を狙ったようだが、その狙いでは、吾輩が着地する一瞬前に矢が床に刺さるだけ。

　　　　　　他の面々も大差はない。これでは頭蓋骨辺りを蹴り砕くまで、何が起こったか理解は出来まい。

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272 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:23:02 ID:rXec68l2: 　　　--==ﾆﾆﾆ{
　 Λ￣　"''　　ゝ
　　ﾏ　＼　　　　｀＼
　　 .ﾏ　　＼　　　　｀>
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　　　　　ヽ.　　゛ . //｀''-、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'-､＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼心

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　　　――そもそもこのような骨董品のような武器では、傷一つつかないのだ。

　　　　　　それでも敗北感を植え付けるため、矢の上にでも着地してやろうかと考える。

　　　　　　自分を傷つけたいのであれば、『サンダラー』でも持ってこいと言わざるを得ないが――

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　　　　　　　l: : l: : : ﾄ: :_l_ヽ: : : : :i⌒: i: : : :l＼_
　　　　　　　l: :(l: : :ｨf笊''ヽ }: :/,ｨ=ﾐ;ｲ: : :ﾄ:l
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　　　　　　　ll l ﾄ: : :l　　　　　　　　iｲ／　 i!
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　　　――肝心の小娘の、狙いが甘い。あれでは吾輩の上あたりを弾が通過するだけだ。

　　　　　　ニンゲン程度が本気を出した吾輩の機動速度に、僅かなりとも追随出来る時点で見事ではあろうが、

　　　　　　所詮そこまでだ。そもそもニンゲンの小娘程度では、サンダラーの反動を制御できまい。そうケロロは考え――

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273 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:24:01 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_A
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　　／ﾞヽー孑　く:.:.:.:.:.:.:.<て:::::::::．＞.'´￣＼|　 _ ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}}ﾟ｡}:._厶
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　　　 ..,.,;　　　　　　　｀;;　":':....:...　.:.　　　　　　　　　　　,,::　..:.::.:..;,.. .从　　::.,　　;:;..,
　　　　　 "　';:.　:,;':.:　　　　　　　'　　 ". ..:　　　　　　　. ..:;"　　　　　..,.,;;:　.:':.,,"'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　　　　　　　　　　　　　..
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――自らが見せつけるように踏みしめた矢が発した爆発に、跳ね飛ばされた。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
274 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 13:24:30 ID:bGFBkG4z: こいつロキだｗｗｗ
275 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:25:04 ID:rXec68l2: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――何事でありますか！？　ケロロはそう考えるが、やはりこれも、種明かしは簡単である。

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　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::ヽ　　ヾ）
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.　　　 }:::::::::::::::::::::::入.　ヽ{:::::::‘，::{:.' 乂Ⅳ　}::イ::::::}:::::::}:::::::}ﾉ''
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　　　――ケロロはニンゲンを甘く見ていたが、クロノはケロロを甘く見てなどいなかった。

　　　　　　ケロロが本気になれば、戦闘用サイボーグ並みの機動程度ならやってのけるだろう、それがクロノの立てた予測。

　　　　　　だから攻撃が効かない以前に、そもそも当たらない。故に、なんとかして当たる状況にまで追い込まねばならない。

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276 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:27:02 ID:rXec68l2: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――だからケロロを挑発した。ケロロが驕りと憎悪を以って、自分たちを嬲りたいと思わせるまで。

　　　　　　だからケロロの進路をワイヤーで塞いだ。ケロロが自分たちを嬲るため、ワイヤーを潜り抜けたいと思わせる為。

　　　　　　ちなみに、いかにクロノが諜報員として優れ、トラップの扱いに長けていようが、

　　　　　　ほんの数十秒で数mの通路にワイヤーを張り巡らせるなど、無理である。ではなぜ、それが出来たかと言えば――

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　´　　　　　　｀　、
　　　　　　　　　　　　　　　､-‐､=,/　　　　　　＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀　、ヽ　_　　　｀ヽ　　ヽ.　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　 l　＞ー- = 　　＿＼　l　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　l | ﾄヽ、＼＼￣丁 l　　 l
　　　　　　　　　　　　　　 l　　ム４=‐-＼＜Yヾｭヽ|| 　　l!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l l　、ヽ,ｨ云弌　｀弋////' /　 !l　　　　（どんな悪知恵でこの算段をしたのでシュかね……）
　　　　　　　　　　　　　 /| |　＼ﾒ弋ﾀ　　,　　ー//　　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　 //ｌｌ',　　ヽヾ、　　　　　ｲ/l 　 /|　',
　　　　　　　　　　　　　　／/./! !ﾊ　 l ヽ＞. 　 ⌒ イ/ ｌ　/! |　ヽ
　　　　　　　　　　／.／/　',.l　ヽ　',ヽ＼　| 　´ _ｊｭ,/ /　! !　　＼
　　　　　　　　 ,.　 "／／　　 '!　　＼ヽ＞ｲ￣ｹ弋,/ /ヽ.=＝ﾊ. 　ヾ＼
　　　　　　 ,.　 ''"´　／／　 /　　　ﾊ二_,X〈::::!　/ﾍ┤.X|::::ヾ!─!|.l　ヽヽ_ ー、
＿_ 　-‐ ´ 　＿,.　' ／　 ,／　　　 l | ﾊﾑ::::::::ゝ＿|__ヽノ:::＜　/|| !　ヽ　＼＼、
フ／　　／/￣／　　/　　　　 | || ＼　フ::::::::::::::＿:＞＜　'l || |　l　ヽ　　＼| ヽ
／　　　 /　/ ／　　　/　　　　ﾉｿ"　ヾ|　了ﾖ￣　 /　 Eﾊ. ',||ｿ、|!　ヽ　　　＼|
　　　　/　,／　　　　/　　　　　,.ｲ《　　　 l!　ｌ　　　　/ i 　　 !　!ﾚ/　li　　',＼　＼＼
　　／／　　　 /　／　　ﾉイ/'　　 / ',　',　　／ .ﾉ　　　l　l｀.! 　 !', 　 ',　ヽ.　ヽ＼
　／／　　　,/　　/ ／／　 l　'/　　 /　ﾊ　レ'´　／　　　.! /| |　　l. ',　　!　ヽ　　',、ヽ
/／　　　 ,//　　／／　　 /.//　　/　　/ー'>.-‐'　　　　　 l l || | 　 l.　!　 l　　 ',　　l＼　ヽ
'　　　　 / /　／／　　　／／'　　/　　ゝｔ-‐}─-ｒｭ-ｒｭ_　_l　Vl |.　 l　 l.　ｌ　　　ｌ　　!　ヽ　ヽ
　　　　/　!　'-､// ,. イ´,／　　　/ /　　ｒ'ﾞ￣/￣二＝」__∥/ ヾ !　 l　 |　ｌ.　　　!　　l　　', 　',
　　　 /　 !|＿＞ ´ム／　　　　/‐/　／　 /　　　 /　/　　|Y　 |ハ　l　 ! /　　　/　　/　　 l 　 !

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　　　――手前の数本のワイヤー以外は、全てシュマゴラスの擬態である。

　　　　　　だから触れても斬れないのだが、それでもケロロを騙す役には立った。

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277 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:28:01 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.｀:}==ｭi}　 ∨　ﾑ
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　　　　　　　　ｨ::/　　　i::/　ノi!:.:./|:.:|:.:.:｀:.:ヽ _＿＿＿ノi:.:.}i､_:ｨ-.∨ _｡ｧ-､:.:.:/.:/:.:.:| i}:.:.:.:.:.:.ハ}
　　　　　　　 .ﾌ_＿≦─-､:.:i!::./ .|:.:|:.:ノ:._ﾌヽi:i:'￣ヽ ./|:.:.}i／彡ｨ∨､__ｭ　}､:.:/|:.:.:.| .i:.:.:.:.:./
　　　　　　／ｿﾑｿﾑ=-─-i/'|:./-/／ i::ii::i　|:i:i:}_　 i／..|:.:i|/ 　ﾘ/ ｨ　　｀ {､＼|:.:./　i:.:.／
　　　　/i　 k／　　　 ´ .i{　|:.|/:./|! .i:::|::|_γs`!｀|/　　|:.i} .! 　i.ﾉ　)　-=　i}k､　∨　/／
　　　　/yK∥　　　/　　　ヽ |:.}:./　ヽゝ:ノ∥ｰ '=l}　　ﾝヽi| i!|　i'ｰﾍ　　　 }､kiヽ　､
　　　 i{|　|∥　　 /　　　　　 i:}/　　／三三三三} ／　　i .i!|　∨､ .ゝ-‐.´|　}､k＼＼　　　　　　　　　＿
　　　i{|ﾏｱi}　　　 {　　　　　　／三三三三三ミ､　　 | ゞ| 　 ∨ゝ }=≡|ノ　＼i}＼　` ＜s｡-=‐　　￣
　　　　ゝvヽ　　　{i　　　　　　　/三三三三三三三ム　　､ .|　　＼.i}　　}≫｡_　＼j!＼　　　`　､
　　　　 i}Ki} 　ﾘヽ　　　 ..ノ/三三三三三三三三ミﾑ i　＼　　　　i}　　}yゞ､ヽ≫*｡i!＼
　　　　　/ﾌi}　　i}　　　　 .}´ |三三三三三三三三三三ﾑ　＼　　 i}　　}　｀　≪ゞ､　≫≫xis｡＿　　_

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　　　　　 Ⅵ/!∧: /:.∧ ∧: : : /　＿＿＿　　　＼／: : : : : : : : : : : : : : : :.／: : : :
　　　　　　ﾏ//,∧: /:.:.} 　 , : / 　ﾏ/rγヽ≧s。／＼: : : : : : : : : : : : : : ／/: : : : :
　　　　　　 Ⅶ//ﾊ:.:.:.:.:.　　}:/　　　}} f乂ノ/',い＼:.:.:＼.: : : : : : :. :.＞''´ /: : : : : :
　　　　　　 Ⅷ//!}:.:.:.:.:.}　 l:　　　ⅱh {///}刋: : :.ヽ.: .:.＼: : ＞''´　　　,.: : : : : :./
.　　　　　 }////!:.:.: : l　 :　　　　い//ノ,Ⅳ.: : : :.',:.＞' ＼　　　　　/ : : : : : /
　　　　　　　 {////}:.:.: : }　 }　　　　,: :乂^) 少: :＞''´　＼　　 ^　　　 /.: : : :. :./
　　　　　　　 }////}:.:.:.:.:,　 ,　　／: : : : :.^≧=‐､　　　　　　　　　 ,x‐----: /
　　　　　　　ﾉ///,ﾉ:.:.:.:./　/　／: : ＞''´　　　　　　　　　　　 γう// }: : :.,　　　　　肝が冷えたぞ。こういう賭けは、したくないな。
≧s。＿　ィi〔/／:.:.:.: /　/ ／＞''´　　　　　　　　　　　　 {じｼ:.／:.／
＼＼≧=―=≦:.:.:.:.:／　/ｌ／　　　　　　　　　　　　　　　 {ｱ.: .:.／
　＼＼≧=―‐=≦　　%: |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: :／,
　　　＼: : : ≧=‐‐=≦ : : |　　　　　　　　　　　　　　　　　／: :／　/}
＼　　　＼: : : : : : : :≧s。|　　　　　　　　　　　　　　　／: :／　 //

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　　　――そしてケロロのルートを限定したうえであるならば、着地より先に爆破矢を打ち込む程度の事は、十分に出来る。

　　　　　　足音からケロロの重量があまり重いものではないと判断し、

　　　　　　歩行リズムから行動のタイミングを測る任を負っていたのは、音楽と武術に造詣が深い翼。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　爆破矢の爆圧でも十分に身体を浮かすことは可能であると彼女が判断し……

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278 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 13:28:06 ID:95is0rJv: わーお
279 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:29:01 ID:rXec68l2: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――最後、宙に浮き、回避行動が取れないケロロに『サンダラー』にて撃破の任を負ったのは、文月。

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　　　＿,｡s≦: : : : : : /: : : :/: : : : : : : .!: : : : :∧
　　　　　　／ｲ: : : : /: : __/＿: : : : : :.;': : : : i: :∧
　　　　　　 /: : : i: 斗√: i: : : `: : : :､/: : : : :.!: : :.',
.　　　　　　i:ﾊ: : :!: ﾊ: : /!ﾊiヽ: : : : /: ＼: : :.;': : : :!
　　　　　 i! 〉: :i ≪伝丐ﾐ　!V: :/､':/: : :X: : : : : !
　　　　　　 /: !ヽ!:'，｀¨¨ ¨　'´∨伝ミ､:./ｲ/: : : :ﾘ
　　　　　 /: :.!: : :iヾ''''''''''　 ′　｀ヾツヽ/:/: :.//
　　　　　/: : /!i: :人　　　 , ､　　'''''''／´ﾞ/: ;イ
　　　　 ': : / .!ﾊ: :.!.＼　 `　　　／ｲ/:/ｲ:/:i　　　　――バイバイ。
　　　　 ': : /　　.!,: :! .! ｀　ｰ　t.≦／: : :;ィﾍ:.!
　　　　,': :/　　　!ヽ:!ﾉ　　　　 !／: : :ィ´: !　';'，
　　　　i: :,'　　z≦ﾆ{　　　-=ﾆ彡ﾆ＼ ',: :.!　ヾ!
　　　i: :'≦Vニニﾑ-　　　 -/ニニニ>､i
　　　　!/ニﾆヾニニﾑ≦ニ≧'ニﾆﾆイニﾆ∧
　　　 !'ニニﾆ､ヾﾆﾆﾑニニ/ニﾆ／/ニﾆ/ﾆ､
　　　 .!ニニﾆﾑ　＼ﾆﾑニ'ニ／　/ニﾆ/ニﾆ
　　　 /ニYニニヽ　　ヾ∨／　　/ニニ{ニﾆﾆ
　　 /ﾆﾆ}ニニニ≧s｡_}二}_｡s≦ニﾆﾆ{ニﾆﾆ

　　　　　　 ,..:‐=≡ﾇ
　　　　　　　 /::::γ⌒
　　　　　　　.:::::::/ .　 -─-　 .
　　　　　ｌ:::::／　　 ★　　　｀丶
　　　⌒ヽ　j／. -─…・・・…─‐-ミ:､　　 __
　 /　　　 γ　､人, ｀ヽl:l:l:l:l:'　　ⅱ　ヾヽ´　　ヽ
　.'　　　　 i 　]( * )[　 }:l:l:l:{　三幵三　}　　　 l
　{　　　 j{　 '^ァ'^　ﾉ:l:l:l:乂　 Π　ノ}　　　 !
　乂　　 }≫-　 -=彡:::::::::u:l:≧=≦:ｌ:ﾘ　　　　ﾉ　　（だがまだ！　『サンダラー』では、吾輩を完全撃破するには及ばな――）
　　丶 _入::l:l:l:l:l::U:::::::::::::::::::::fj:::::::::::/、　 . イ
　　　 fY::{　＼:::::::::;::rf Tﾕュ､:::::::::::::;:'　￣
　　　ﾊ:::::ｰ-...,丈_　{ Y⌒ヽ :}￣イ
　　　丈:::::::::::::::::::::｀i: i ヽ　}}ⅱ ,.ヘ、.ｨ
　　　　　￣￣￣￣弌_ｰ=彡'::'::::;=､:::ﾉ
　　　　　　　 __j　　　 }::::::/　 ´
　　　　　　　　　 }::::.＼＿_ノ彡'
　　　　　　　　　 _j:::厂￣￣
　　　　　　　　　ｰ'

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　　　――構えられた巨大な銃口を前に、ケロロはその表皮を硬化させる。

　　　　　　確かに自分はこの状況では回避が出来ない。だが、耐えることは可能なはずだ。

　　　　　　だから、最後の隠し玉である表面装甲のバリアシステムを起動させ――

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280 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:30:01 ID:rXec68l2: 　　　　　＞　　￣￣　 ≧s。
　　　.ィ〔　　　　 ☆　＿＿　≧s。
　／　　　　 .。ｓ≦: : : : : : : 二ァ=x
／　　.。ｓ≦: : : : : : : |　 /　,　　_　　ヽ
'ィア ´￣_ 　｀＼__ノし/／､　）:ヽ　‘,､
'/　ィ ¨Y｀＿＿)/⌒ヽ(＿ ', ﾏ:::::r;:!　 }ﾏ.，
{　　!:ゝ-'::::'::!　￣)ヽ__ノ（￣￣￣ ¨　　/: !∧
.　　ヽ::::::::::ノ　／⌒|「⌒＼　. ＿ｒ_´）: !:.∧
:ヽ　　￣　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : ;! ‘∧　　……ｱ?
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　　介s。: : : : : : :／´ー ´　＞ ´
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　　　　　 ': : : .;: ,'　　 /ヽ　ﾏ,
　　　　　/: : : /:/　。s'　　 `７':,
　　　　 ,': : : ,': :{　ヽ　　　〈　ﾏ，
　　　 /: : : ,': :ﾊ　　} 　ｘ=-`ﾉ:}:',

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――バリアシステムが何の役にも立たずに撃ち込まれた銃弾と、

　　　　　　それが内部から炸裂させた劫火に、その存在を停止させられた。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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281 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:31:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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282 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 13:31:55 ID:NUXsu9im: やったぜ
283 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:32:04 ID:rXec68l2: 　　　 |　|　　　 |　|　　 |　| | | ／二二二二二二二二二.l .| 　 l　|..|　l 　　 .|　|
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　　　　　　 l/l八///.l//l/八　　　　　　ヾ　　　　　八//ﾉ旬∨　　　　　……何とかなったか。
　　　　八.| .ヾ/∨{//l./ヾ.､　　　　 '　　　　　〃,ｲ .,.イ//
　　　　　　　ﾘ　 ∨{ヾ{ヾ.l∨ﾊ　　　　　 -　‐　　　　 .,ｲ"/{〃　　　＼__ 人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_ __／
　　　　　　　　　ヾ　l　ヾヾ{ﾊ　　　　 ¨　　　 .／ .l/{ .{　　　　　 ≫ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　　　ヾ .＞､　　　　／　　.l/　　　　　 ≪　いやそんなケロッとした顔で言わないでもらえます！？　 ≫
　　　　　　　　　　　　　　　ﾘヾ/} ＞　イ　　　　_l_　_　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　　　　　 ,. .イ: : : :}　　　　,....:::＜::::::::}: : ＞. .､　／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ ⌒＼
　　　　　　　　　　　　〃< : : : : : : ｲｰ:::::":::::::::::::::::::::::::l: :／: : : }
　　　　　　　　　 / : : ヾ: : : : : : }:::::::::::::::::::::::::::::::::;::イ: : : : : :l _
　　　　　　　　　　　 /: : : : :ﾊ: : : :,.イ:::::::::::::::::::::::::::;.イ: : : : : : : : :{: :}
　　　　　　　　　 /: :ィ: ´: : }:,.ィ::{ }ゞ::-::-::-::彡∧: : : : : : : : : /: : ＞､
284 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:33:02 ID:rXec68l2: .（⌒( ヽ　　 lT TT T／:.:／イ:.:}:.:}ニ/ヽ
(　　　＼　　<ﾊ//:.:.:./イ:|:.:.:.:.::.:.:.:.:⌒ヽ:.:＼　　　 r=＝= 、
.(⌒ ＿_ ＼　／:.:. /:.:.:l:.:ll:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:＼:.≧＝==＝彡'
　ー'⌒ 　／:.:.:/:./ 7/ T ll:V:.:.:.:.:l:ヽ:.:.:.:.:.:.:.ﾄ:.≧s,＿＿＿
　　　　 ./:.:./:.:|:/丶ll　 ||　l:.V:.:.:.:l:.:.:ヽ:.:.:.:.:.l:.:.:.＼￣￣￣
　　　　 /ｲ:/|:.:.|:| ＼_｀`¨¨ |:.l∨:.:.l:.:.:.:.`、:.:.:l＼＿_二=-
　　　　/ ﾚ　|:.:.|:| ＼　　　-ﾚ‐'∨:.l:.:.|:.:.:`、: ｌ|　 l:.l
　　　　　ｌ　ﾊ: |:l ￣::::::::::::､-― V:l:. |-、 `、lﾄ.　l:ﾄ
　　　　　　/:.ﾊ从.　　' 　 ::::＼.... |:.|:.:|ノ:.:.:.:.:Y＼ﾘヽ　　　上手く行ったから良いですけど、
　　　　　 l:.:.:.:ヽ;＼(｀ー-　、　　|:.|:.:|:.:.:.:.:.:.ﾘ／＼__〉
　　　　　　|:.:.:.:/ | |ﾟ丶　＿_ﾉ＿/:/:./:.:.:.:.:.:.:.|　　　　　　　　　無茶苦茶な賭けでしたよね！？　私も反対はしなかったですけど！！
　　　　　　l:.:.:.ﾚ-LL|',|＿斗ｬえ:./:./＿:.:.:.:.:. |
　　　　　　l:.|Y＼_〉ﾉ(⌒ヾr―//／／￣V:. |
.　　　　ｌ〈＼ﾉ　(__ヽ　|＼/　　/　　　 V: |
　　　　　　〈_ヽﾉ／(__　　|//>＿〈　　　　〉:.lﾊ
　　　　　　 {{//|／ (__　　l//ﾊ　ヽ　　 /:./〈∧
　　　　　 }}//////ﾊ　////　　l　　　l:./　〈∧
　　　　　　《//////ﾄ,/////　　　　　／`、　〈∧
　　　　　　　〉三／　V//／　　　　／　　`、　}Ⅵ
　　　　 _／',',',','<＞-＼´　　　　／,ﾊ. 　　 `、∧l
　　　 /,',',',',',',/ /,'＼＼〉　　　／,',',',',ﾊ.　　　 `{Ⅵ
　　〈,',',',',',/ /,',',',',',','l-,＼／/,',',',',',','∧　　　 Y〈
　　　 ∨,','〈 /,',',',',','//,',',',/ /,',',',',',',',',',',〕　　 <lⅥ
　　　　＼','l|,',',',',',//,',',','//,',',',',',',',',',',' /　　　//´
　　　　　　　V＿_〈_l,',',','〈〈,',',',',',',',',',',',/
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　　　　　|.: : : : : :. :. :._/　 l: : :./　　　斗ｔ允ﾅ: : : :/　 ,: {: : : : : :|: : : :| : : :
　　　　　|.: : : :. :. :. :.,x云≧:.:/　　　 ,ｨ爪笊^㍉:/　/　｜ : : : : |: : : :| : : :
　　　　　: : : : : : : /〈　いう:./　　　　　ぃじﾘ　/,　 f　 /}.: : : :. :.|: : : :|: : :
　　　　 ',: : : : : :.∧　∨り′　　　　ゞ‐ '　}:.{　｜:.{/|: : |: : : |: : : :|／:　　　まあまあ、上手く行ったから良しとしよう。
　　　　　 ∧.: : : : :.∧　　　　 ,　　　　　　　　　|::.,　 {:.:.{/!:.:.:|: : : |: :／: : :
　　　　 / ∧: : : : {:.∧　　　　　　　　　〈ヽ:.:.乂,乂乂: /‐=≦^: : : : :　　　　　私も出来れば、二度と渡りたくない橋ではあるが。
.　　　　/:./:∧.:. :.:.ｌ＞人　　　　‐=　ァ　　　∨|: : :.|≧s。 /　　/: : : : : : :
　　　 ,: : :/:.∧: : :|: : : : ＞　　　　　　／ } |: : :.}　　 / 　 /: : : : : : : :
　　　 /: : : :/:.∧: :| ≦　　　　　　　／　　ｌ : : :/　　 / 　 /: : : : : : : : :
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　　 ,:.: ≦　　　　 V　　　　　　　　 {ヽ　ィi／{:./ ／　／ : : : : : : : : : /
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285 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:34:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾒﾂ
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.　　　　　 ! |//////ｌ //ｬｧﾃ＝ﾐ　 |/　　ﾇ_ﾝﾀ }/lll//l,ﾘ
.　　　　　 |｜//／/l///| 之_::ﾀ　　 l/　　　ｰ'　ﾊll |　　/ﾉ
　　　　 |ハ/ {　./l///､　　ｰ'　　　　､　　　　ハﾘ.|'　　　　　　僕もそれは同じだ。二度とやりたくないし、
　　　　　　　 ∨ゝ､ﾍ///ﾄ＼　　　　　　　　　 /ｌ|//
　　　　　　ヽ//i/ﾍ///ヽ　　_.　 -一　ﾍ//ハ　　　　　　　　　　次は腕一本で済むとは限らないしな。
　　　　　　　　　ヽ| ヽ＝∧＞　　　　　／}＝}:/_
　　　　　　　　　　ｿ_￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣_リ　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　, ィ丶三三三V三三三三[￣＿]三三三／三､　　　　　　　　　　　　 |　……大丈夫なんですか？
　　／三三三＼三／i三三三三三￤三三三三ﾘ}／三丶、　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　／三三三三三Y三|三三三三 [￣＿]三三三三ⅣУ三三＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大丈夫……ではないな、血は止まっているが。だがそれよりも……

　/　　　　　　　'　　　ﾞ''‐- ..,,_,,,,
,,ｲ|　　　　　　　　　　　　　　　''
　i |　:::::::ヽ::::ヽ::::::ヾ::　　　　　　'　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 i i　＼＼＼＼＼ヽ　　　　　　　　　　 |　そこでへたりこんでいるのをどうにかしよう、大丈夫か？
!　 | i　　　　　　　　　　　　　__ﾉ　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
i!　 i i!　　　　　　　　　　／
ﾞi!　 | i　　　　　　　　　　|_
　i　 i ﾞ!　　　　　　　　　　￣ﾉ
ﾞ､ii!　ﾞ| i
ヾ!ﾄl　ﾞi￤　　　　　　　　　　i　　　ﾊｧ…
　iiミ!　ハ　　　　　　　　 i　　　　　ﾊｧ…
　i!ヾ!i　ﾞ､!　　　　　　　　　, '
　!ヽヾi　 iﾞ､　＿＿＿,,,／
､､iヾミヽ　ヾ''~|
286 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:35:01 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　_ . .- ‐_- .＜´＼
　　　＿＿ ,. .-. ≦ , ィフ. . ./ . .＼. ∨
　　｀　ー― 'フ´.／. ／. . . /. .}ヽ. . ヽ､
　　　　　　／ . ¨ヽ. './. . . /. ./. .} }. . ｉ. .，ヽ
. 　　　 //. . /|_./ //. ／- ､. ././. . .}. . . . ，
　　　 //{. ./7う　ｉ/. /._,.イ .ヽ./ . . /. . }. .∧
　　_ ノｲ. ゝｉ弋ｿ　' ﾏ{ ´ﾌﾐｨ. イ . . /. . .'＼. ∧
　　　 |. ｌ. .{ ""　　　｀ rて心/. . ./. . .∧ . ＼.＼
　　　 |/| . ヽ　 'ヽ、　,, ,,｀¨'／. . ｲ. . ./. . ，. }. ＼.＼　　　……あー……大丈夫、だよ？
　　　 l　, . . ,ﾍゝ ' 　　／. .／ノ. . ∧. . . ，}. 　＼.＼
.　　　人 . |ヽｉｰ‐　= /. .／. ´. .／}　＼. . ＼　　　＼.＼　　　　ちょっとその……力、抜けちゃって。
.　　　　　ヽl　 ∧¨∧/. ./イ . ／､ /.　　＼. . ＼　　　＼.＼
　　　　　　〈ﾆ.∨./.／_ノイ‐-ミヽ　　　　＼. . ＼　　　＼.＼　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 |ﾆ/|=|/ﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|,＼　　　　＼. . ＼　　　＼.＼　　　　 |　シュマゴラス、どうだ？
　　　　　　 |=|. ∨／|ﾆﾆﾆﾆﾆ=_jﾍﾆ＼,　　　＼. . ＼　　　＼.＼　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　〈ﾆ＼|_,／!ﾆﾆﾆﾆ==/ﾆ}――　　　　　，. . ＼　　　＼
　　　　　　　　ヽ=[ﾆ]=/__／ﾆ二/ﾆ∧__　　　　　　　， . . .ヽ
　　　　　　　 |/　}ﾆ|ﾆﾆﾆ／_/=ﾆニ＼｀ヽﾆ＞‐‐ 、　} . . . . }
.　　　　　　　／　./|/ﾆ／ニ/|ﾆﾆﾆﾆﾆ∧　',ﾆﾆﾆﾆ＼‐- 、 /
　　　　　 /　／=|￣ﾆﾆﾆ/=|=ﾆﾆﾆﾆニ}二} ﾆﾆﾆﾆ=〉ﾆ=＼
.　　　　　　 |,／|ﾆﾆj／ﾆ二/=/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ / ﾆﾆﾆﾆ=/ =ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　 /ﾆ.|ﾆ./ﾆﾆﾆ／=/ﾆﾆﾆﾆﾆ /´｀ヽ､ﾆﾆ_,／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ }
.　　　　　 /ﾆ∧_/ﾆﾆ／==/!ﾆﾆﾆ＞ ' ´ ｀ヽﾆ￣ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　　　　　 {ﾆ/= 〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|==／: : : : : : : : ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}=ﾆﾆ|ヽ
　　　　　 fﾆ}´ﾆ/ ＼ﾆﾆﾆﾆ=/／: : : : : : : : : :＿: ヽﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆ|ﾆ}
　　　　　 <ﾉｰ'{ﾆﾆﾆ｀￣￣}/ : : : : : : , : ' :´: : : : :｀: : :' : :‐ :-: : : :.,/ ＿
　　　　　 fﾆヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆY: : : : : ノ'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.　　　　　　〈/＼ﾆﾆﾆﾆ.{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　｀￣ ´ ＼: : : : : : : : : : : : : : :_　　- ‐――― - =
　　　　　　　　　　　　　｀　ｰ---‐　 ''　´

　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　＼＼　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　:/　　　＼＼　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 /　/ 　　 |._∧　 i　　`　＼　　i　　　　'，
　　　　　　　　　　　　　　 /　,　　i　 /|/ ｀ヽ. |　　　　｀ `　:|　　　　 ',
　　　　　　　　　　 /　/i　　|　i ,ｚ=ｘ､ヽﾄ、　:ｉ　{ 　　:|　'　　　 i
　　　　　 __ .__.／)　　 ,.　/.:| 　∧ |《Vﾘ　ヾ　　＼ｊ､ヽ　　|/　　　　}
　　　 /¨/／／,.く　　 / ./..:.:|　.'　:|ヽｰ-　　　　 /¨:＼ｊ＼.ｊ　　　　 '
.　　　〈　{ { /　i:::::::＼ / ./.:.:.:.:|　ｌ　 |　　｀　　　 {::::::::::｀ﾟ:::/　　　 /　　　　体温、脈拍の上昇などが見られるでシュが、
　　　ﾍ　 '　　{::::::::::!l　,:...:.:.:.:.|　|　 | 　　　　　 !.　ヾ､_::_:／;　　　./
　　　　　　　　丶::::/lｉ./...:.:.:.:/ｉ　ｌ　 |､　　 _　　　　｀¨¨'.:.:; 　 ' ./　　　　　　　まあ健常な範囲内と言って良いでシュけどな。
　　　　　∧ 　　 V/.'/___:.:.:.':.:|　ｌ　 |' ＼ ´　_)　　　ｨ′.; / /. 'i
　　　　 // 〉.　　 }'ニﾆﾆ｀>={il　ｌ　|.､　 ` ._. r‐ ＜´ﾑｲ.; /ｉ/.　 |　　　　　　　　　……立てるでシュか？
.　　　//　{:｀ヽ　ｌ!　　　//:::::! :|、 l　＼　／}､..:!.:.:..:/;./..'.:.:.　ｌ!
　　　//　/|: : : :｀ヽ.　　 //:::::::八!.ヽｊ　.ｲｉ_r' 　 |::｀ﾍ=/／=ｪx､:..八　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.　　/　./ ,|_: : : : : : ＼//:::::::_:::::::|　／{´_:::}　　ｊ:::::::l.}' 　　　,i}:.:ヽ:ヽ　　　|　……ん、ダメっぽい。シュマちゃん、手ぇ貸して？
　　　／／/:::＼ : : : : : >｀￣/:::::::|'　　〉:::〈ヽ /::::::::}.}＝＝=zil}.:.:.:.＼＼　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……仕方ないでシュな。
287 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:36:01 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　／　＿ヽ_
　　　　　　　　　　　　 _ ｡s≦´: ＜: : : : : : : ≧s｡
　　　　　　　　　　ィ: : : : : : : : : : ＞: : : : : : : : : : ＞､
　　　　　　　 _ ／: : : : : : : : : : : : ｀`: : : : : : : : : : ‐-: _:ヽｰ､
　　　　　ィ: /:_ -‐: : : : : : : : : : : : : : : :、: : :､: : : : : : : :＞-､、｀ｰ､
　　　／: :イ'´: : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : ヽ: : : : ヽ: : : : : : : :ｰヾニｰ: : ≧s｡
　　/:.／/: : : : : : : : :／: : :./: : : : : : : : : : :ﾊ: : : : :＼: : : : : : : : ヽ｀`⌒　｀ヾ
　/:／./: : : : : : : : :/: : : : :/: : : : : : : : : : : : : i: : : : : :ヽ: : : : : :ヽ: ﾊ
/:/　/: : : : : :/: : :/: : : : : i: : : : : : : : :i: : : : : :.i: : : : : : :.Y: : : : : :ヽ:.ﾊ
:/　/: :/: : : :;': : :.;': : : : : :.!: : : : : : : : :i: :;': : : : !: : : : : : :.i: : : : : : : iV:i
.／:;イ:./: : :.i: : : !: : : : : : :!: :i: i: : : : : :i:./: : !: : !i: : : : : : :i: : : : : : : ! V!
／/: !:;': : : :!: : : !: !: : : : : !: :_!_V: : : :/ｲ!:-――-＜: !:i: :!: : : : :i: :/、!:!
　': : !:i: : : : !: : : !: i: :!斗孑√!､:V: : /': !: :/i:// !: : :/i:i: :!:;': : : :!:;ｲ:ﾊﾘ
. ': : :!:!:ﾊ: : :!: : !:!: :iV:!､: :_!_V!_ヾV: : : :i:./ /ニ≦気=ｧ/i: : : : /:/:i: :.ヾ
/: : : !i/ V: :.!: : !i: ヽ!≦云示気ヾヽ: : !'　ｲう:::::::::} /ｲ /: : :／ｲ: :!: : :.ﾊ
': : : : ﾊ　!､: : : :!ヾ∧ヽ　っいり`　　ヽ:.!　　V:::::ツ　イ.: :／: !: i: :!: : : : :＼　　　　　（やっぱ、解っちゃう？）
: : : : !　　i:ヽ: : :!: : :.∧　ゞ　ッ　　　　｀　　　¨¨´,,,,, /イ: : : :/: :!: !＼: : : : .ヽ
: : : :;'　　ﾊ: :ヽ: !: : : : ∧,,,,,｀¨　　　　 '　　　　　ｲ: : : : //: :i: ﾊ.　＼: : : :
: : : '　　,': :ヾ!: !｀`: : : : : ゝ、　　　　 ,仁ヽ　　　イ: :!: : :／ｲ: :/: : :.',　　＼: :
: : :;'　　,': : : : :/ヾ＼: : : : :ﾊ≧s｡／'ｿ:::ノ -イﾉ､: ;': : : /: :/!ハ: : : :',　　　｀
: : :'　　,': : : : ,'　ィﾆﾏｰ-､: :.!ﾆ／　,ｲ￣ィ´ ／ｸニ': :.／ﾆｰ､　　';: : : ',
: : '　　.!: : : : :! /ニﾆﾆﾏﾆﾑ:／　 / イ´　／´ ノ-‐'／ニ/ニﾆ>、 ';: : : ',
: :.!　　 !: : : : !'ニニニﾉｰ／　　¨´_ ,ィ´　, ィニ/'ﾆヽ Yﾆﾆ／ニ、 ';: : : ',
: :i　　 i: : :: : !}ニニニｲ/　　　　　 ¨　,ィニ/ヽ､ニﾆ'　ｲニ{ニニﾑ　ヾ: : ',
: :!　　 !: : : : !,'ニﾆﾆ/ﾆﾑ　　　　　　'ｰ=ﾆ/ニﾆ＞ｽ´/ﾆﾆ{ニニニ、　';: : :',
: i　　 !: : : :.!'ﾑﾆﾆYニﾆﾑ　　　　 >-　 _ ｀`<／　 /ニﾆ{ニニﾆﾆﾑ　';: : :',
:/　　 !: : : :{ﾆﾑﾆ人ニニﾆ≧‐イ}＜ﾑﾆ'ﾆｨ`　　 /ニニYニニニﾆﾑ　 ',: : ',
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i　　　　!: : .}ﾆ/ニニニﾆﾆ}ゝニニﾆ/ / ヽヾニニニ≦ニハニニニﾆﾆﾑ: : ;'
:!　　　 !: :.}ﾆ'ニニニニﾆ}ニ≧ﾆﾆ}　'　　　Vニニニニﾆ} ヾニニニニﾆﾑ'

　　　　　　　　　 ,.　　　´　　　　｀　　､
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　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　　ヽ
　　　　　　/二二ニﾆ＝‐一　　　　　　 ',　　　　,
　　　　　｀/　　　、､　ヽ　　　、　　 |　　　　ﾟ
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　　　　　　;　' :! 　 |　⌒ ＼　＼/::＼＼ﾍ|　,.　　ｉ　,
　　　　　　| :| :|　　{ ,斗=ミ､＼__ゝ::::::＼_.ゝ/　　 :!　;
　　　　　　|/| :|　.､|《　ｒ'::ﾘ　　｀ｰ=＝'"/ｲ　　　 !　 ,
.　　　　　 | :| 　 .ゝ　｀´　　ｊ　　　　　/　|　　　　|　　　　　　（他の皆には内緒にするでシュよ。
　　　　　 !八　|,ﾊ　　　　　　　　　 |　　　/'|　　ﾟ
　　　　　　　 | ＼!|　ヽ　　　｡　　　／,ｊ　　 /　! 　　｡　　　　　　……あの銃を撃ったせいでシュか？）
　　　　　　　 |/,.　|l　　|＞:.r‐､_ _..イ..::/　/ ,/ 　:! 　　　'
　　　　　　　　//.:　|l　　| ／‐'‐ﾍ}!　 _:/　.'／＼ _:!　　　 '.
　　　　　 //!.:　八.　 !{　--=ｰ}-イムイ　　／::ヽ、　　　．
.　　　　　 , / l　/ ,ｘ.＼|:',　｀‐‐〈{,ノ_　　　／::::::::::}|＼. 　　!
　　　　　　 { {　!.,／　//:::∧ ヽ_{' {...} ＼／ ::::__:::::::}|　ﾍ.　 |
　　　　　ヽУ{ヽ,ｨ=〉:::/....} 　 _/.....!／::::::::::＞￣´x､　| 　|
　　　　　 },　|〃　｀,-!......|　　|ﾍ='=＝＝'´ 　　　 l!　!　 !

　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　 |　（……これ、絶頂、でシュよな？）
　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　うん、なんというかその……目覚めちゃったみたい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

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288 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:37:01 ID:rXec68l2: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――この時文月がどうなったかは、後日のある出会いの結果、解明されることとなるのであるが……

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　{ : ／: :／′ : : 八｛: :个 Vし }ﾉ　　　　　　　　　　　　 ,　ｊ}ハ:≧=-
　　　　　／_;.ィ : :/: : : :/: : :ヽ: ヽ:ー=ァ、　　　　　　　　　　　　 /　　　 }i: : : : :
　　＼　⌒ ∨ : : {: : : /: : : : : :＼}-K´　　　　　 _　　　　　　　　 /　　／ﾍ: : : :
. 　　ヽ　 /: : : : :＼/: : : : : : : :}/⌒丶._　　　 ´　　　　　　　　　　／　　　: : :
　　　　 ∨: : : : : : :.′ : : : : : }ﾘ _〕ト--ヘ、　　　　　　　　　　　　／　　　　　: :
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　　　　/: : : : : :/ : ∧ : : : : : ∧　 , -=ﾆﾆア∠ﾆﾆﾆニ丶∠ﾞヽ／{　　　　／／:
.　　　 ′ : : : / : : : /＼: : : :{: ∧.仁ﾆﾆﾆ{　{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ　　　　　／／ : :
　　　ｉ: : : : : ′: : : : : : :＼: :∨ :`マﾆﾆﾆ{　{ {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}.　　　／, :‘: : : :
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　　人: : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : ∧　　　}　　　　　　　Ｙ　／　　/ : : : : :

　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　　　　　　　　――この時の彼らには、もっと大きな問題が振りかかっていた。

　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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289 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:38:02 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´〉,､　　　　　|￣|rﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ　L__」L/　　 ∧　　　　　 /~7 ／）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二ｺ ,|　　　　　r三'_」　　　 r--､　（/ 　 /二~|/_/∠／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＿＿」　　　　　　　　　　　_,,,ﾆｺ〈　〈〉　/￣」　　　　／^ヽ､　／〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '´　　　　　　　　　　　　　（__,,,-ｰ''　　　　~~￣　　ャｰ-､フ /´く／／>
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　! !　　　`ﾞ　　　.!｢　　i n.i .Ｕ.、　.! ! 　　.| |　 .| .| 　, .i，ｌ l　　　 .ｌ iﾄ│　 .、ｯｒ .!,/.!′ ‘．Uﾞ.，.i　　 i1.． ., 　　｀'"´゛
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.! |ゞ　.! .|　　lj二二二二二二∨二　U　二二二二 lj二二二二二 .lj二二.lj二二二　.lj 二　.U　.∨二二 .ﾚﾞ　!.l二二
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二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
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三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
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三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
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二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
二二r､二二二二二､、二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 ,,,　.八 .,,二二二二
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　　　　Ο　　　　　　　　　　　　　　　三三三三三三　　　　　　　　　　　　　-─-
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三三　　　　　　　ﾉﾞ'ｰ　　　　　　ｰー-　　　　　　　　　　 / .ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧　　　".´
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　　　　　　　　　　 --'''"゛　　　　　　　　　　　　　三三三三三三∧三三三三
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　　　　　　三三三三三三三三三三　″.-'_.　　　　　　　　　　　　∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - ‐"''――￢

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　　　　　　　　　　　　　　　 ――秋芳洞地下遺跡、その崩落の危機に、である。

　　　　　　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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290 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:38:34 ID:rXec68l2: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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291 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 13:39:39 ID:95is0rJv: あばばばば、やばい
292 ： ◆tb6lBW/wicFl ：2016/09/25(日) 13:40:44 ID:rXec68l2: はい、そんなわけで今回はこんなところで。
爆破で吹っ飛ばされるケロロは、ええ、ロキですｗ

戦闘シーンは得意ではないもので、物足りない方も多くいるとは思うのですが、ご容赦いただければ幸いです。
次は……出来る限り早くに、ですかね。夏が終わったので体調も安定する、筈。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ではそんなところで、これきり！
293 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 13:41:22 ID:IwvepJJT: おっつおっつ
逃げるんだよぉぉ――ッ！
294 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 13:41:27 ID:95is0rJv: 乙でしたー
295 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 13:54:51 ID:+uBuyMxm: 乙でした
296 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 13:55:13 ID:RohLDOBd: 乙～
297 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 15:12:51 ID:uVzzKHcm: 乙
油断大敵だぜケロロ……
298 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 17:08:19 ID:az9q2kqD: 乙

地下遺跡が崩落するほど大暴れしたっけ？
それとも、レギオン本体が動き出したか？
299 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 17:08:58 ID:az9q2kqD: 文月はガンビッチじゃなかった筈だから、種族的問題じゃなくて素の性癖か？
300 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/25(日) 19:40:28 ID:jKuPmuqn: 乙おっつです
目覚めの時（意味深
301 ：名無しの工員さん（改）：2016/09/26(月) 00:38:05 ID:9ZZ3MyZl: 乙乙ー
302 ：名無しの工員さん（改）：2017/01/02(月) 20:12:36 ID:N9bOElwX: 停止中？　それとも何処か新スレ立ったっけ？
303 ：名無しの工員さん（改）：2017/01/04(水) 01:55:31 ID:CIVQ5GW6: 別板に雑談立てておられますね
話題に出すとあっちの板規約に引っかかるかもしれんので、誘導できんですまん
304 ：名無しの工員さん（改）：2017/01/26(木) 02:09:58 ID:kfXaTwZo: 追いついたと思ったらまた別板…今度は何処だ
305 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 14:46:34 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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306 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 14:50:49 ID:Q/lDYReR: ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼:.:.:.:.:|i:i:i:ｉ＼　　　　　　　＼
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　　　――『境界都市』カンモン。

　　　　　　本領と南領の境界に位置し、各種パワーゲームの舞台であり、表の世界と裏の世界、

　　　　　　都市と遺跡、そして何より、人の希望と絶望、感情が混じり合う都市。

　　　　　　この都市は現在、様々な混乱に苛まれていたのだが……。

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307 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 14:52:13 ID:Q/lDYReR: 　| 　　 |:|:|::::|　　　:| :|=========||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_:_:_:_:_:_:_:_: : : : : : : : : : : : : :.::|::|: : : : : : : : : : : : :
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: : : : : : :|〕iト　　　 :| :|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_||´ : : : : :: :: :: :|:|:||:|:|:|:||:|一||_|'´||￣￣￣￣￣:|／ｉ|∠ＺZZ|::::::|ZZZ_||ＺＺＺＺＺＺ
: : : : : : :|::|: : : :≧s｡L:|ﾆﾆﾆﾆニトミ|_|ニ|ｉﾆ|_|| : :_:_:_:_:: :: :: :|:|:||:|:|:|:||:|==||_|'´||￣￣￣￣￣:|／ｉ|“¨|”￣|::::::|￣＿||＿＿|＿|
: : : : : : :|::|: : : : : : : :.:〕ｉトミﾆﾆﾆトミ|_|ニ|ｉﾆ|_||::::|=ｃ==|:: :: ::|:|:||:|:|:|:||:|ﾟYﾟ:|_|:‐||ニニニニﾆﾆ:|／ｉ|“¨|”￣|::::::|￣＿||＿＿|＿|
: : : : : : :|::|: : : : : : : :.:.:||: : : : ::〕iトミ|_|ニ|ｉﾆ|_||::::|=|=|￣~|:: :|:|:|ﾚ|三三イ |_|:‐||ニニニニﾆﾆ:|／ｉ|“¨|”￣|::::::|￣＿||＿＿|＿|
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: : : : : : :|::|: : : : : : : :.:.:||: : : : : ||: : : ||: ::|: :|: : :ｉ￣　┴L|::::|_｡ﾟ|ﾛ:|=|牛|::|:::|_|¨|:::|─|__二二...⊥-┴￢冖::|::::::|￣: : : : : : : : : : :
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───二三三二─ ‐ ‐ ‐ ‐　　　　　　　　　　　‐ ‐ ‐ ‐ ‐　　　　　　　　‐ ‐ ‐　　　　‐ ‐ ‐二二二二三三二二ニニ＝=
三二二─‐　　_二-‐ ‐ ‐　　　　　　　　　　　_ _ _　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──二_─二三三三三三三
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二二─ - -　　　　　　　--　　　　　　　　　　──二三三三二─ ‐ ‐　　　　　　　　────二二二二二二三三三三

　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　何ですって？　もう一度、きちんと報告してくれないかしら？
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

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308 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 14:55:28 ID:Q/lDYReR: 　｀ヽ､　　　　　｀丶､　_,.. ||-─＼￣　　　　　＼　　　　　　　ﾟ｡　　　　　＿||　　　 ,､丶`＞'"　|
¨¨￣｀`ヽ､-─　..￣｀丶､||　　　　＼　　　　　　＼　　　＿　　-‐＝＝　　￣￣＞''"~　xｉ〔⌒　　:|
≧s｡　　　｀Y⌒Ｙ　　 γ||`'Y⌒ヽ＿｀'　==＝ｬ''　￣￣　＿＿〉〉＿　　==＝＝く　 ,xｉ〔⌒　　　 :|
　　　⌒≧s｡ゝ-ｲ＞-‐{{''||ﾉ人__ノ＼　＿　　=＝　''''　¨¨￣￣　＿,,,....　　　--─Y´　　　　　　　 |
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　　　　　　　　　　　弋ｨ´￣ヽ⌒ヽ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　 |
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　　　　　　　　　　　 |＿二｡｡｡｡　 rzzzzzzzzzzｭ　　ﾋ￣￣i|i￣:|: {　　　　　　　 |　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　Τ￣i{:: |: {　　 } |: :::i{: : ::ｌ:{ 　　 }: : : :i|i: : :|: {　　　　　　　 | 　 ___　 -‐ｭ　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ｨヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. イ　　j
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　　　　　　　　ｨj! ,l!;二,〉'´　　　　　　,.　＜´　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　 { jﾄ{ﾆ-,/　　　　,. ＜　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　巡j!,}⌒Y､　 ,,, イ　　　 __ .............. __　　　　　／
　　　　　　　　フ｀{rﾆ-! )〆　　_,.:ｒ:':"｢;.＼:ヾ: :'l!: :.!ﾞ:':.::...、　／
　　　　　　　　（ノﾘ_ｯ〆　,.:イ: iﾞ:! '､:.ヾ;､:.:ヾ:ヾ: !: :iヾ:!.:. :.ヽ
. 　　　 r‐-､　　r‐廴ｿ／　／: i: i:.!　ﾞ､ヾ: '､ゞ;'':''':'':ト､!:.'j:.:.:.:.:.::、
.　　　　ヽ　ヾ`ヾイr／　／!:i: : ';.イ'￣ﾞ､　ヾ:ヽ＼ヾ}: :.|:-;:.:.:.:.:.:::、
　　　-‐' ´＼.ｪﾖ_{〆　ｲ:i: :ｌ :､ｲ:ヾi　＿ﾞ､　｀'ヾ￣`!: :.!'i i::.:.:.:.:.:.:､
　　　　｀丶､,,／／　　　{; :!.:.!i''ヾ : 〈´　　　　　　 i: : lﾉ/::::.:.::.:.:.:.:、
　　　　　　　 ,.ｲ　　　　ゞ;:.:.ヾ＾｀､:.ヽ.　　　!　　　 ,i／ｒ.'::::::::::.:.::.:.:.::、　　　　随分と聞き捨てならない言葉が聞こえた気がするのですが。
　　　　. イ　　　　 ,. -‐|:.ヾ;ﾞ､ヾ._ゞ-`　　　＿　　ｲ::i.:::::::::::::.:.:::.:.:.:、
　　.イ　_,,..　-‐　´　　　 |.:.:.:./:::l'､:个.､　　 ~　´ 　.ｲ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、
　　　￣　　　　　　　 !:.: /:::::l:.ﾞ､:!:::ﾄ.!＞ .. _ ／　!ヾ:i i:.!::.:.::.::::::..:::::::. :、
　　　　　　　　　　 __ !: /:.:.::::ｌ: :ヾ:;:j　｀`丶､、 ,.イﾟ{:!: ';:!::.:.:::.:.:::::::::::::::. 、
　　　　　　　　　　. イ´　｀ヾ､‐--!: : :ﾞ､!　　　ヾ|l´　l:!: : :'.!:::.:.:.:.:.:､:::::::::::::.､
　　　　　　／　　　　　ﾞｉ｀丶i:. : :ヾ､..,__...._ |||　_ﾉ}: : : :ヾ:::::::::::!＼::::::::::ヽ
.　　　　　　／　　　　　 !　　'!､:. :.ｌ‐-〈:(=ＱﾆＱ=):〉､: : : 〉-<'ヾ、＼::::::::ヽ
　　　　 /　　　　　　　 i 　　｀`>、 .＞"´-‐｀ヾ{´ ' "´　　ﾞ!.::ヽ　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　　　 !　　　　><>　　　　　｀＼､ ,ｨ:、　| ::.:::ﾞ､　＼:::::::ヽ
　　　／　　　　　　　 .　　　 |.　　／　　　　　　　　 <><　　l :ﾉ...:.ﾞ､　　ヾ.:::::::ﾞ､
　　 !‐:. _　　　　　 /:　　　 .l:.　／　　　　　　　　　　　＼i/　　.:.ﾞ、　　ヽ ::::::ﾞ､
.　　　＼':､ヽ. ､　　　j::.　　　: :!: /　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　 .`､　　ヽ ::::::ﾞ､
.　　　　｀}rnﾄrぃ.＿.|:ィ:　ノ: ,!:.,'　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　.:ヽ　　ﾞ、.::::ﾞ､
　　　　　ﾐ辻ﾘ)}{(ｒｧ)Ｙﾆヾ;‐ｭ.:: !: .　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '.　 .. .::ﾘ　　ﾞ、.:::::;
. 　 _　＜クベ彡ｰソ{(辷ﾘ辻ﾘ:.l!::.:. : .　.　.　.　.　.. .. .-‐: .　.　.　.　. . .:.:} .::: ／　　　ﾞ、.::::i
.　　ヽ入:.／　!´j::'　.:　i　i.`ﾞ､/ﾟ丶::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::.＝ﾆ二ニ‐:::::::::.:.:.:.:::::ﾘﾐﾆ{ｧ　　　　　　ﾞ、:.::i
　　　／ヽ!フヽ./:__ .:.　.i　i:r;'' ,:≦l＞- :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ｲﾝ辷ｱ._　　　　　　i : ::i
　　　｀ヽ､{--､j´ .'｀'ーi'<ヽﾞ､'ニﾆ;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ニ○l!ﾆﾆ;ﾆﾆﾆ!:' ,' l! ヾ`:　,>　　　　 i : ::!
　　　く/ :.　|'i⌒Y'iー'ィ´{,:ﾞ､oニ;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆl!ﾆﾆ;ﾆﾆﾆ!:/i_j‐''Y⌒'.、　　　　 i : :!
　　　　　｀'Τ三ニ'三Τ´´/:.:.ﾞ､ニ;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆl!ﾆﾆ;ﾆﾆ=!｀l_j i,__.'ヾノ　　　　　 l : |
. 　　　　 |=ﾆﾆﾆﾆﾆl!:.:./:.:.:.:.:.ﾞ}o=;ﾆニ;ﾆﾆﾆ;ﾆﾆﾆ;ﾆ○l!ﾆﾆ;ﾆﾆﾆ!´:''^Ｙヾ'ﾉ′　　　　 |: :|
309 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 14:57:09 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　 } 　 , ィ－＝　－、
　　　　　　　 _,=-＝ヾ/},.ィ//////////////＞、
　　　　　 .,.イ///////ヾ}////////////////////＞.､
　　　 ,.イイ´ .,.＜/////////////////////////////＼
　　〃　 ,.イ/////////////////////////////////.∧
　　　　　/////////////////〃///i///////////////.∧
　　　 .〃////////////////{////.{////∧////∧////.∧
　　　.///////////////////,////ﾊ/∧/∧////∧/////ﾊ
　　　.ﾊ.〃/////////////.〃ﾊ////八/.ﾊ//}ヾ////}//////l
　　　{/〃////{////i/////.ﾊ{ {/////∧.∧ヾ/}≠//i////// }
　　 .|　{〃{//.l////l//ｰ//{-ｌ≦ゞ////∧",≦弍刈ﾉ//.}////l
　　　　　ﾊ//ﾊ////l//{//.,ィ弐ミ､ヾ.///∧ヾ乂::::少///l////j
　　　　 { {/.{ {////l//l//《乂::少　ヾ/{ ヾ　　　　j///.jヾ///　　　　何度でも同じ報告をするさ。
　　　　　　 l/l八///.l//l/八　　　　　　ヾ　　　　　八//ﾉ旬∨
　　　　八.| .ヾ/∨{//l./ヾ.､　　　　 '　　　　　〃,ｲ .,.イ//　　　　　　　　それ以上は書き様がないからな。何せ――
　　　　　　　ﾘ　 ∨{ヾ{ヾ.l∨ﾊ　　　　　 -　‐　　　　 .,ｲ"/{〃
　　　　　　　　　ヾ　l　ヾヾ{ﾊ　　　　 ¨　　　 .／ .l/{ .{
　　　　　　　　　　　　　ヾ .＞､　　　　／　　.l/
　　　　　　　　　　　　　　　ﾘヾ/} ＞　イ　　　　_l_　_
　　　　　　　　　　　　　　　 ,. .イ: : : :}　　　　,....:::＜::::::::}: : ＞. .､
　　　　　　　　　　　　〃< : : : : : : ｲｰ:::::":::::::::::::::::::::::::l: :／: : : }
　　　　　　　　　 / : : ヾ: : : : : : }:::::::::::::::::::::::::::::::::;::イ: : : : : :l _
　　　　　　　　　　　 /: : : : :ﾊ: : : :,.イ:::::::::::::::::::::::::::;.イ: : : : : : : : :{: :}
　　　　　　　　　 /: :ィ: ´: : }:,.ィ::{ }ゞ::-::-::-::彡∧: : : : : : : : : /: : ＞､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　『カンモンの市長』は、向井・鈴は喪われた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

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310 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 14:59:55 ID:rD553i1Y: ！？
311 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:01:26 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'　　　　　　　　貴方が――内務省情報局所属のクロノ・ハラオウンが同行していて？
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶　 |　どれだけ高く買ってもらっているか知らないが、無理なものはあるよ、僕にも。
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!
　　　　 i!　.::::::::::::::::::/=ﾆニ| i　 ', ､r‐'´!ﾆニO|‐ﾞﾍ

　　　,.ィ///////////////////////////＞/.}
　　　.／/////////////////////////////////≧x.、
　　,.ｲ////////////////////////////////////≧≠､
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　,'///////////////∧////∧//∧///////∨///.∧
. {///////////////∧////∧/.ﾊ///i/.}////∧////∧
. ',/./////////////.ﾊ////∧/∧///.l//l/////.}/ハ//ﾊ
　.',///////////,ｨ¨{/{///.ﾊ//ﾊ///〃//j/////ﾊ.//ヽ./.}
　 .',/////////.ｲ　 Vl///{//.{///ｲ≧//l////.∧.}///}./j
　　.V///////∧　　 l.{//.∧/.l//イ¨/Vy'///〃//.l///lヾl
　　 .}////////∧　　ヾ.//:{.､/∨ 　.{.ｿ .///ｲ/.i//.l///j　j
　　 .ｌ//////////ー,　 V/.l. V/　　ﾞ¨ /イ ∨./j//ｲ/〃
　　 .l////////〃j/ l　　ヾ.{　ヾ　　　　　　＼,///j//　　　　　そもそもの話をしよう。
　　 j/////ｲ/イ〃　　　　ヾ　　　　　　 , イ// //
＞-从／〃　　　　　　　　　　　　　 , 、_.ノ　..ﾉ/ ./ｲ　　　　　　　彼女らは己のルーツを知るために、秋芳洞地下遺跡に向かった。
＞-〈　　　　　　＼　　　　　　　 ¨.ｲ　　〃 .〃
::::::::::::＞..、　　　　　　＼　　　　〃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そこまでは把握しているな？
::::::::::::::::::::::::::＞≠-...._　　 /＞　 _ /
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧:≧,
::::､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::/
:::::::::＞::､::::::::::::::::::::::::::::::: /:〃
::::::::::::::::::::≧ー:::-:::::_::::::/::〈
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
312 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:05:32 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　′　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /ｉ. .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /_i|. . . . .′ 　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′.′ 　 ´　i|. . . / . . .　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　ｉ　　　i _　i|. . /. . . . . .′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|　　. .|^ヾj|. / ｀ヽ . /. . .　　 /　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　. .トj r ＾ﾚ　_И V . . . . . ／　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |∧λ　　　　^ヾ∨ . . . .／　　 /　　　ええ、そこまでは間違いなく。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iいト､　　　〉 . . ／Y 　　ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x─‐┬ﾞ〉ー─≦ー≦-‐１. .　　 |　　　　　　　　まあ、彼女たちにとっても、私達にとっても、
　　　　　γ　￣　　 ‐-= _ 　　　　 /　＼　ﾚ′斗j}====j} :}: : :|. . .　 ∧
　　　 ⌒丶　　　　｀　 .　}ﾆﾆ=-　._ 　ｉ　､ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . .　　　、　　　　　　恐らくはほとんどの者にとって予想外だったのは、
　　'　　　＼　　　　　｀Ｋ─=＜ニュ| ＞┴─"/　　 . . . .／　 : : : . . .　　　＼
　/　　　　　　＼　　　 .へ＞。ー=/　　　.　　/ 　 . . . ／　　　ｉ: : : : . . .　　　　＼
. ′ ヽ　　　　　　＼／ . : . ＼ﾆ＞/ _ 　ノ　幺. . . .／　 /　　 |: : : : : . . . 　　　丶
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i　　　 .　_　-=<: : : : : : : : :／　　　　　　 ο"　　　　＼　 /. : : : : : : : . . . .
ト　_　＿Vニニ< ＼: : : : : :"　　　　　　　　 / 　　　　　 у. : : : : : : : : : . . . . .
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. ｰ=ﾆニ/∧ニニﾆ＼_ﾋン| 　　　　／　　　　　　ｲ : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . .
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨¨ ''' ≪_7ｧi}｀ヽ　　　,ﾉ　＼;!　　　／ ⌒ヽ＞:｡、
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　　　　　　　　　　　　 /_.ノ　ｧ´￣￣¨ミヽ._}=《　　ヾ:､ i!　　 !　　　≫'’,，　　　 _,:ｧ==s __ i:}
　　　　　　　　　斗:'’¨　 .／ _,厂｀ ,.斗:ｧ　ﾔ　㍉　　 ;}.ﾉ　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　 ≦　　＿／√￣}/　ｰ '’　　i! 　 i}　 ./"　　　 |　かの地下空間が、群電蟲のハイヴと化していたこと、更には――
　　　　　-=　　｡o≦　　＿＞'''7⌒i　＿　　 jI斗ﾉ／￣｀ヽ. ; ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　ｬ　　｡o≦　　jI斗*''"　　　　/　 .ﾘ'⌒}] ヽ.ｧ=*'’￣ ¨ アfｉｉｧｲs｡　　　　i}!　-=ﾆ二＞.､　≧:､!　 :ﾘ
　／＿＿　z=-一''’　　ト､　　　./　〃　../　 /⌒ヽ　　 r'’ : : : : : : : `''≪ｨ㍗　　　　　　　ヽ, ./ _／
　　　　　　　　　　　　ﾞ:, ヽ._,ノ..ﾄ､ｲ　　/ .〃　　　∨　:} : : : : : : : : : : : : :`''≪＿￣／¨≧s｡〈／ :＼
　　　　　　　　　　　　ﾞ㍉ _,.ノ! ﾞ:,　 / .ｧ'　　　　{`:,:､ﾘ : : : : : : : : : : : : : : : : : : /≧s｡_　　 ` :､l 　ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　＼` ’ /　　　／!　}: : : : : : : : :./》 : : : : : : : .ｨ!　　　ﾑ `ｰ=s,._ i!　 :iﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　／　 l_,.i! : : : : : : : / / : : : :jI斗:'’i!　　ﾉ　}　.ｨ! }　.i!　〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,，rｔ≦　　　ﾟ:, ﾄ､ : : : : : /_/: : : ／　　　ｨ'⌒ヾ.　/ / i!.ﾉ　i!ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒}　　　ｬ㌃ﾟ:,　ﾟ:,: : : :/ /: : : :;!　　　　　　　》;'　;!　i!}　　 :》
　　　　　　　　　　　　　　　　／ :}´`7　／⌒　　》　i}ｪ:ｨﾂ .;!_ｒt￢{.〃ヽ.　　　 /　　　ﾘi! 　 ;f
　　　　　　　　　　　　　　_斗≦　　　〃　　＿＞'}i!　i!艸}_.ノ　 i! 　ﾘ　ﾊ . 　 / 　　 ./ i!　〃
　　　　　　　　　　　　　　ｨ㌻　_,｡ｧ=s,_ノ　　／　ｒ一'’ﾉﾏｪﾘﾑ}-i!　　｝　/ 　 .刈:　 / 　　 ./ 丿 /
　　　　　　　　　　／ ,.ｬi"⌒　≫'’　／　.ｨﾂ　}:'’　 `''"/　ﾘ　　:v/　　.ｨ㌘　/ 　　 ./-=*''’

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313 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:10:05 ID:Q/lDYReR: ///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三

　　　　　　　｀`～､、::::::::::::::::::::::::: ´"'～=こ＿
　　　　　　　　　　　｀`～､、 :::::::::::::::::::::::::: ´"'～=こ　　　　　　　　　　　　｣: : :|　　　　　　　　｝　　｝
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`''＜⌒＼:::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　 / : : |　　　　　　　ﾉ　ヽﾉ
　　　　　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::< ⌒ヽ､　 / : : : |　　　　　__／　／
　　　　　　　　　⌒＼＼　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::}　　　ﾉ<: : : : ﾉ　　　／｛＿／
　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　`、:::::＿＿:::::ノ　　／｢: : : : ｱニ=-く　　　厂
　　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　 }:::〈　　　　　 /::::ﾉ : : ／: :／⌒ ＼／　　　　　　　　　ノ
　　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　　　　　メ::::::::＼　　　　｣::彡: : /: :／　　　　ﾉ　　　　＿　-＝ニ厂ノ
　　　　　　　　　＿　　　　　＼￣￣￣ "''～＜.,＿,,.):::::::::＼　　　|｢: : : /:／　　／⌒ ΥヽV⌒　｛　　＿ノ⌒
　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿　)::::／⌒ｰ＜⌒ヾ　＼:::::::::::::)　　ﾉ: : : : {ﾉ　　ノ　 _____ノ　　廴　ノ⌒
　　　　　　　｀`～､、　　　　　乂＿rｔｸ　⌒ ﾉ＾＼　　　):::::::::└‐彡:::::::／　／__／　　　　　ノ　｢
　　　　　　　　　　　｀`～､、　　　 ⌒ソﾉ＾＼　)ｰ=彡<＼::::／⌒ ::｛　　｢: : : ｝r―====彡ﾉ＿＿＿
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　　　　　　＿―￣: :: :: :: :: :: :: :: : ノ＼ )＿ソﾉ^冖^⌒　　ﾉ⌒＼ノ⌒｢⌒ヽくく　_,ﾉトｰﾏ}h､ﾉ⌒　¨¨¨¨　⌒¨´ 　　　／―
　　＿―￣: : : : : : : : : : : ＞'⌒ヽｰ少⌒ヽ__ｱ　　｝　_彡X7ヽ　｛___ノ　　　)　　): : : : : : : 寸}h､　　／/　　　　　　　／――‐
::::￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　／　／⌒＼　ノ　｢X^X{　 {X｛　　　彡⌒　く: : : : : : 　　ﾏニ}h／　/　　　　　　／―――‐
　 ::::::::::::::...　　　　　　　 ⌒＼＿＿／Λ ∨⌒＼ __ﾉX^X八　Vj乂__く__彡⌒＼: : : : : : 　　ﾏ／　　/　　　　　／――――‐
　　::::::::::::::::::::...　　　　　　　　　／／　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　::::::::::::::::::::::::::::....＿＿＿＿／／　　 |　彼女たちが侵入した直後に、そのハイヴが巣別れを迎えてしまったこと、ですわね。
　　｀:::::::::::::::::::::⌒＼＿＿＿ソ　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
. 　　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....　　　ﾉ /　＼　「＼X^X^ﾉ｛XXXX ノ</Λ/: : : : : : : : : : : : : : : : : :　ヽ―――――――
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　　　l　　／　　 _,. ''"　　 _＿;;:ー―――- .._ ヽ.　　　／
　　　l　／　　／　 _,,.;:-'"　　　`ヽ、...................,＞'ヽ／
　　　l／　　 /　　　l./　　　　　　　ヽ................;'　　 `ヽ
　　　￣￣/　　　　l -━━━━━‐!...............l‐━━-l　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　 ./　　　　 .l　　　　　　　　　!................i　　　　 l　　　 |　何処までがあのクソガエルの仕込みだったかは確認しようがないが、
　　　　　/　　　　　 l.､　　　　　　　ノ...................'.,　　　 l.i､　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　果てしないほどに巨大で良い迷惑だよ全く。
　　　　 /　　　　　　l　`ー-　-‐'''"...........................ヽ.＿ﾉ.l i　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　/　　　　　　 l.....................................................................i. l
　　　 /　　　　　　　!.......ι....................................................../　l
　　　i　　　　　　　 l;;......................................Ｕ....................../ 　 !
　　　l　　　　　　　.l ､;;,.............................＿＿..............／　／
　　　ヽ　＿　　　/　`ヽ､ ....,-‐''''"￣`ー-'`丶／　_／

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314 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:15:04 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　＿_ヾ:ヽ_　.-..―..-
　　　　　　　　　　　／-ｧ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::::..、
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　　　　 ,:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　 {:::,:::::/:::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
　　　　　　　　　　 {:::{::::{:::::::::{ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
.　　　　　　　　　　从{::::{:::::::::{ﾉ}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 ,::Ⅳ:::::{"} :::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　，::{　´}:::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　正直こっちはそこからは生き延びるのに精いっぱいでね。
　　　　　　　　　　　　　　ヽ{ ､　}从:::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_{ .}从:::::::::: /{　　　　　　　　　事態の推移についてはそちらの方が詳しいんじゃないか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ー―ゞ从'彡ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 _{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}_
　　　　　　　　　　　　　_　 -=二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二=-　_
　　　　　　　　_　 -=二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二=- _
.　　　　　　 /￣ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　,.ﾆﾆﾆﾆＶﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/}
　　　　　 {ﾆﾆﾆﾆﾆVﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=/_:}
　　　　　 {ﾆﾆﾆﾆ==Vﾆﾆﾆ==/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ{=/ﾆ/
　　　　　 {.ﾆﾆﾆﾆ==.Vﾆﾆﾆ 'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ {/ﾆ/
. 　　　ノ.､ﾆﾆﾆﾆﾆﾆVﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆ/
　　　　　}､ﾆ＼ﾆﾆﾆﾆゞイﾆﾆ≧=--　　＿＿＿　 -=≦ﾆ:/ﾆ/
　　　　　}ﾆ≧=-　＿,彡' ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ丁ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:/= '
.　　　　 ,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=;ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:/／

　　　　　　　　　　　　 ..イ: :._: : ｉ: : : : : : : : : : :｀: :.、
　　　　　　　　　　 ..イ: : ／´:ﾞ、:|!: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 ,ｲ : : ／: : : : :ﾞ､:|!: : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
　　　　　　　 ,/. . . : : : : : : : :Λ:|:!: : : : : : : : : : : :, : . . . . ﾞ、
.　　　　　　 /. . . . . . . .ｉ: : : /:::r'{::!: : : : : : : : : : : |: : : : : : :',
　　　　　　/: : : : : : : : :|: : /'-'!:i＾´!: : : :l､: : : : : : !: : : : : : : !
　　　　　 /:　: : : : :,: : :i!: /;'　ｌ:ｉ　　', : : :!ｌ､: : : : : |: : : : : : : :!
　　　　　,': : : : : : /l: : :l!:/;'　 |l　　ﾞ,: : i:l;:､: : : : :!: : :, : : : : i
.　　　　 i: : .:i: : ://{: : :l!'::!_,,.斗‐　　ﾞ: : 'ト-ﾞ､;_: ::| : : |:. : : : :;
　　　　　｀､:i: : ,'::;':.!: 斗''｢　　|　　　　｀､.:| `､ヾ｀:'ト､: | _:.: : : ;
.　　　　　　ヾ: i'⌒ﾞ:!: : _l_!_＿_!__　　　ﾞ､!＿＿ﾞ_l; : : l´..: ヽ: ;
　　　　　　　ヾ{　､｀! : : l:!　　 !　　　　　｀|　　 |!: : :,':´;　/ : ;　　　　まだ事後処理の段取りすら碌についていないのですけどね。
　　　　　　　 |´ゝ､_ヾ､: :ﾞ、　　|　　　　 |　　,j_;. -'＿ノ: : : ;
　　　　　　　 |: : : : : :〉､｀!'　　!　　　　 !　　 !,.ｲ',: : : : : : : ;　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　 |: : : : : ,'::::|丶､川　　△　　川.i.イ: :!::::!:. : : : : : ;　　　　　　　　　　　 |　本当に、心の底からお見舞い申し上げるよ。
　　　　　　　 |: : : : :/::::::|: :.:.:｀｢:::Τ '' Τ:::｢:.:.:.: : !:::::::!: : : : : : ;　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　　　 | : : : /:::::::::{ : : : Ｖ'´　　　｀'V : : : ;l::::::::::! : : : : : ;
315 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:18:31 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　／;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;ヽ
　　　　　　　　／;;:;:;:;;;;:;:;:;;:;:;;:;:＼;:;:;ヽ;:;:;;:;:;;:;:;;ヽ
　　　　　　 /;::;:;;:;:;;;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:ヽ;:;:;;＼;:;:;;:;:;;:;ヽ
　　　　　　 /;:;:;;:;/;:;:;;:;:;;:;:;;:ヽ;:;:;;:;:;;:＼;:;:;;ヽ;:;:;;:;:;:;|
　　　　　　/;:/;::;;/;:;i;:;:＼;:ヽ;:;:;＼;:;:;ヽ;:;ヽ;:;:;i;:;:;;:;:;;:|
　　　　　/;:;/:;:;:;:/:;:;i;:＼;|ヽ;:＼丶＼;:;＼;;::;:;;|;;:;;:;;:;:;i
　　　　　|:;;:i:;:;:;:;|:;:;:;ﾄ:;:;:;ヾヽ_＼ヽ_＼ヽ;:;;;:;;;:;;:;:;:;:;:;:;;i
　　　　　| /|:;:;:;:;ﾄ_|_ﾄ_:;ﾄ､＼＼,ヾ=ぅｿﾄ |;:;;;:;;:;:;;:;;:;:;:;:i
　　　　　|/:;;＼:;:;ﾄrヾﾄ7ヾヽ　　夂=ｲ　|;:;;i;:;;:;:;;:;;:;:;;:i
　　　　　ﾉ:;;:;:;;＼ﾄヾﾀ_ソ　,　　　　　　|;:;;|;:;;i;:;i;:;:;;;:;:;|　　　　――僭越ながら、事態の説明をさせて頂きますね。
　　　　　/:;:;/:;:/:;|ヽ　　　く　　　　　　　|;:;|;:;;|;:;;|;:;;:;;:;;:i
　　　　/:;:/:;;/:;;:;|:;;.ヽ　　　_ -一　　　,ｲ;:;;:i;:;|;:;;|;:;;:;:;;/ﾄ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　 /:;/:;;/:;;:;ｲ|:;;:;:;;::;＼　　丶　／ |;:;;:|;:;;i;:;;|;:;;:;/;:;;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　よろしく頼む。
　　　/:;/:;;/;:;;:;:/|;:;ヽ;:;ヽ;:;;:;.ヽ　 .／== |;:;;/;:;;|;:;|;:;;:;:;;:;i;:;ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿　乂_
　　 /;/:;;/;:;;/:/　|;:;;:;:＼;:;;;:|￣|｀‐|￣ /./;:;;:;:/;:|;:;;:;:;;:;|;:;;ヽ
　　//;;:;/;;:/:;人___ﾄ､--‐‐‐ﾄ､ |　 |　=|;;:;|;;:/;;:;/＼;;:;/;;:/ヽ
　//;;:;:/;;イ/;/∥　　　　,_--ヽﾄ=|´＜/;;/;;:;／.／　＼/|;;:;|
　/;;:;:イ |;;:;|　∥ヽ､　　/　　/　/｀丶/;:/;;:;/／　　　　ヽ､__|
　|;;:;|;;:;| ヽ;｀ ∥三/　./　　/　/.　／ | /:;;:/‐‐--､　／　／ヽ,
　ヽ;;:.ヽ|　ヽ／三/　/　　レ´／／　 |;:/ 三三 /｀ﾀ／三´｀ヽ
　　　　, イ´三ノ　 i　　　／／　　　|/三三　/　　/三三三 |
　　／=.＼=.／　　／￣￣　　 /二二二=〉三/　　/三三三　|
　 .|三三ゝ　　　Y　　　　　　　（　　　　　//三三/三三三三 |
　ヽ三三∥　　i　　　　　　　　ヽ　　　 //三三/三三三/ヾ､ |
　　ヽ三 ∥　　　i　　　　　　　　　ゝ＝彳 i　イ三三三/　　　|
　　　＼三ヽ　　 .ヽ　　　　ｿ三三三三三｀ヽ/.|三三　/　　　/
　　　　ゝ三ヽ､　ヽ　　　　ソ　三三三三三ヽ|三三/ ソ　　|
　　　　/　|ゝ　-　　入ヾ､　　ソ三三三,ｿ三≡/三三三ヾ　 /
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　　　　ゝ≡|≡||　　|||　　　∥三三三三 / |三三三三三ヽ

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　　　　　　　　　　 ≦　　＿／√￣}/　ｰ '’　　i! 　 i}　 ./"　　　／≧s｡　ナ'"　.ｨヽ.　 `ｰ‐s､!　ﾑ
　　　　　-=　　｡o≦　　＿＞'''7⌒i　＿　　 jI斗ﾉ／￣｀ f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　ｬ　　｡o≦　　jI斗*''"　　　　/　 .ﾘ'⌒}] ヽ.ｧ=*'’￣ ¨ アfｉｉ |　まず、秋芳洞『跡地』から出現した女王級は３体。
　／＿＿　z=-一''’　　ト､　　　./　〃　../　 /⌒ヽ　　 r'’ : : : |　　　　　　　これだけでもうかなりの危機だったわけですが――
　　　　　　　　　　　　ﾞ:, ヽ._,ノ..ﾄ､ｲ　　/ .〃　　　∨　:} : : : : : ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　ﾞ㍉ _,.ノ! ﾞ:,　 / .ｧ'　　　　{`:,:､ﾘ : : : : : : : : : : : : : : : : : : /≧s｡_　　 ` :､l 　ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　＼` ’ /　　　／!　}: : : : : : : : :./》 : : : : : : : .ｨ!　　　ﾑ `ｰ=s,._ i!　 :iﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　／　 l_,.i! : : : : : : : / / : : : :jI斗:'’i!　　ﾉ　}　.ｨ! }　.i!　〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,，rｔ≦　　　ﾟ:, ﾄ､ : : : : : /_/: : : ／　　　ｨ'⌒ヾ.　/ / i!.ﾉ　i!ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒}　　　ｬ㌃ﾟ:,　ﾟ:,: : : :/ /: : : :;!　　　　　　　》;'　;!　i!}　　 :》
　　　　　　　　　　　　　　　　／ :}´`7　／⌒　　》　i}ｪ:ｨﾂ .;!_ｒt￢{.〃ヽ.　　　 /　　　ﾘi! 　 ;f
　　　　　　　　　　　　　　_斗≦　　　〃　　＿＞'}i!　i!艸}_.ノ　 i! 　ﾘ　ﾊ . 　 / 　　 ./ i!　〃
　　　　　　　　　　　　　　ｨ㌻　_,｡ｧ=s,_ノ　　／　ｒ一'’ﾉﾏｪﾘﾑ}-i!　　｝　/ 　 .刈:　 / 　　 ./ 丿 /
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316 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:27:05 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,.､　___　　　　,ﾉ`'"
　　　　　　　　　　__　　　　　　　　　　　　　　　　 jー'　ﾞ´.{ ｀""""´
　　　　　　ｒ,ヽ_>,--、　　　　　　　　　 ,-､,.‐'"　　　 .}　　　　　　　　　ｒー‐
　　　　　　ｊ'"ヽ-ｰ-'　　ヽ. <フ　　　　　　ノ　　　　　 _ノ　　　　　　　　　 ,ﾉ
.　　　　ｒ'　　　　　　　　｀￣`ｰ--‐-､_,ｒ'　　　　　　　｢　　　　　　　　　　　 /
　　　　　 }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } 　　　　　　　＿／
　　　　　 j　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ-,　　　　　　　〈
.　　　 ,._／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　／｀}　　　　　　　　　　　　　　●＝秋芳洞（電群蟲出現位置）
　　　〈　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　 j　 ./
.　　　〉　　　　　　　　　 ●　　　　　　　　　　｀ｰ-―､／　　{　　　　　　　　　　　　　　　☆＝カンモン
　　　ｊ ☆ ,.へ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　　　　',
　　　ノ ,.-‐'　　ヽ_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} 　　　 _,r‐''''''‐､　　　　 ◎＝クレ
　　￣　　　　　　ぅ　　　　　　,.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　,.､／￢　　　　７
　　　　　　　　　 └ｰ､　　　j'"　j_,.ﾉヽ　　,､＿＿,,,,、　　　　　　　　　　　＼.j　`''"´ ｒ-､{ﾞヽ }
　　　　　　　　　　　｀￣´　　　　　 ⌒´　　　　＼　　　　　　　　　　　　 {　ｒ,　　 !　ヾ､八　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　　,r‐_'_　　　　　　　　　　ｒ'''"　　　ｒj.ゝ r'__.〈_,r､＿ ◎ ,._ト{　`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ﾞ　｀´　ヽ　　　　　　　　 j　　　　　　　L,ｨj ｒ'ﾞ　　 ry-､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ、　　　　　　　ﾉ　　　　　〈_,.､_|rj　　 ´ ｀ゝｨﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ__, 　ﾄ--イ_　’　．　ｒ‐, 　　 '"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rj 　 L　{ ｒ'´´　`i　ｒ,　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___　　　　〉ｊ. ヽ,､,.-､ヽ,.‐-,ﾆﾌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ'　　　　"´__　　　ゝj⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,、　ヽヽ、　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '-ﾞ´ 　｀´　　 `′

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　　　――出現した三体の女王級は、自分達とは異質な電磁波集積地……つまり、大都市を目指す傾向にあります。

　　　　　　女王級の高い脅威度に加え、この性質こそが彼らを危険生物足らしめている要因なのですが、

　　　　　　今回は三体のうち一体がカンモンに、もう二体がクレを目指しました。

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317 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:37:25 ID:Q/lDYReR: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　　　――この際齎された『匿名の電信報告』により軍の初動は早く、カンモン及びクレ、双方で防衛体制が整えられたのは

　　　　　　僥倖と言えますが、それでも女王級とそれに率いられた群れの脅威は相当な物であり、ほぼ総力戦となりました。

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　　　　　　l:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::( ◎ )ｲ.ｧ-＝ﾐ.｀Yﾑ::::::::::::::}:::|
.　　　　　 ',:::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::Y　 {(　　）　} }ニ}:::::::::::ﾊ::}
　　　　　　 l:::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::',　ゞ､‐''__ノ,ﾑﾏ:,､､::ｿ. !::|
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.　　　　　　 l:::|:::::::::::::|`ヽ::::::::::::::::,,ｲ　　　l　　 ,ﾊ、{ノ:::,'　'　　},'
　　　　　　 }::|::::::::::::|　,{ｲｱ､:::ﾉ´　　　　 | 　 .|¨ﾞ|,ｨ. }/.　　 ∥
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.　　　　　 {::::::::::::::::::|ﾆﾆﾆﾆｱ'ゞ===':::::::::＼｀¨:‐=l､
　　　　　/::|::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ. 　ヽ
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王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王王

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　　　――この際、虎の子の旧自衛軍の装備すら投入されたとか。

　　　　　　そのせいかクレ側の損害は結果的に軽微、一体はクレ到達前に撃破、

　　　　　　もう一体は飛翔したもののかなりの打撃を受け、クレを飛び越える形で逃亡、

　　　　　　瀬戸内海に墜落したのが確認されています。

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318 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:43:16 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　 } 　 , ィ－＝　－、
　　　　　　　 _,=-＝ヾ/},.ィ//////////////＞、
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　　〃　 ,.イ/////////////////////////////////.∧
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　　　.ﾊ.〃/////////////.〃ﾊ////八/.ﾊ//}ヾ////}//////l
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　　 .|　{〃{//.l////l//ｰ//{-ｌ≦ゞ////∧",≦弍刈ﾉ//.}////l
　　　　　ﾊ//ﾊ////l//{//.,ィ弐ミ､ヾ.///∧ヾ乂::::少///l////j
　　　　 { {/.{ {////l//l//《乂::少　ヾ/{ ヾ　　　　j///.jヾ///
　　　　　　 l/l八///.l//l/八　　　　　　ヾ　　　　　八//ﾉ旬∨
　　　　八.| .ヾ/∨{//l./ヾ.､　　　　 '　　　　U〃,ｲ .,.イ//　　　　　……それ、追跡出来てるんだよな？
　　　　　　　ﾘ　 ∨{ヾ{ヾ.l∨ﾊ　　　　　 -　‐　　　　 .,ｲ"/{〃
　　　　　　　　　ヾ　l　ヾヾ{ﾊ　　　　 ¨　　　 .／ .l/{ .{　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　ヾ .＞､　　　　／　　.l/　　　　　 |　一応は。ただ、昨日の今日ですし発見、撃破報告はまだ……
　　　　　　　　　　　　　　　ﾘヾ/} ＞　イ　　　　_l_　_　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　　 ,. .イ: : : :}　　　　,....:::＜::::::::}: : ＞. .､
　　　　　　　　　　　　〃< : : : : : : ｲｰ:::::":::::::::::::::::::::::::l: :／: : : }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……何とかなると思おう。うん。
　　　　　　　　　 / : : ヾ: : : : : : }:::::::::::::::::::::::::::::::::;::イ: : : : : :l _
　　　　　　　　　　　 /: : : : :ﾊ: : : :,.イ:::::::::::::::::::::::::::;.イ: : : : : : : : :{: :}
　　　　　　　　　 /: :ィ: ´: : }:,.ィ::{ }ゞ::-::-::-::彡∧: : : : : : : : : /: : ＞､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.。｡　｡。..,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　,. : ' ´─-ミ─-ミ: : :｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　. :': : : : : ／: : : : : : : : :＼: : :＼
　　　　　　　　　　　　　　/.:/.:.:/.:.:.:.:.:.:/.: : : : : : : : : : ヽ: : ::..
　　　　　　　　　　　　　./.:/.:.:/.:.:/.:.:.:/.: .: .: .: : : : : :　:　:　:　:.
　　　　　　　　　　　　 /::ｲ::::/::::/.:.:.:/.:.:.:.|i: :|: : : : : : : : |: :|=ミ,
　　　　　　　　　　　　//川::|__/,／/ .:.:.: |i: :|: : :|ｉ : : : : |: :|: : ::.
　　　　　　　　　　　ﾑ爪|:|::|:∧:::/.:.:.:`ヽ|i:_:|＿:|ｉ : : :|ｉ |: :|: : : :
　　　　　　　　　　　 |从::Y'広刈.:.:.: | _」L｣_∧|ｉ: : : ﾘ |i :|: : : :|
　　　　　　　　　　　　乂:::刈弋ツ＼ﾊ〃ん)c刈: : :/: 从j: : : ::|
　　　　　　　　　　　　　 |:j{:::　　　　　　　ゞ‐ﾟ' ∧:/ :／:j{: : : : |
　　　　　　　　　　　　　ﾘ::从　〈　　　　　 / : :／: : :j{: : : : :|　　　　　　　それで、カンモン側なのですが、こちらも何とか撃破に成功。
　　　　　　　　　　　　　/:/: : ゝ　　_　　　　厶イ: : : : ﾊ : : : : |
　　　　　　　　　　　　 //: : :/: :＼ `’　　　イ /: : : : ::/: |_:_:_:: :|　　　　　　　奥の手と言える、橋梁守備部隊の投入まで行われましたが。
　　　　　　　　　　　　 /: : :/: : : : :＞‐=≦／/: : : : ::/'´　＿_｀ヽ
　　　　　　　　　　　 /: : :/: : : : :／｢｢￣|::/: : : : : /／￣＿＿`ヽ　　ハ　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　 /: : :/:_:_:: : 〈.....|_,|....//: : : : : :/＼／:::::::::::::::Υ　 |　}　　　　　 |　……デュランダル指令、思い切ったな……。
　　　　　　　　　　 /xヘ//　＞＾＞ｱく /: : : : : :/））':::::::/::::::::::::::|∨〉　√〉　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　／,､─-＼/／／／..../: : : : : ::√′::::/:::::::☆::::{〈　|　/ /ヽ_
　　　　　　　／　　二二二ア..／.........|: : : : : : ﾊ {:::::::/::::::/〉〈∨｝}　:. ヽ〈/|_/
　　　　　　／　　　／ア了/／...ｘf〔⌒|: : : : : : |::::{::::/:: ／/ ∧ Υl　　＼　ヽ
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319 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:48:13 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　 _,.-――-､＿＿_
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　　　――これは先日のカンモン遺跡事件から時間が経っておらず、

　　　　　　市民及び本領、南領の動揺を嫌った市長の思惑が大きいですね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「変に長引くと後が大変だしね、この決断自体は正しかったと思うわ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「事件続きだしなぁ、やむを得ないか」

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320 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:50:24 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . -!:､´:￣:￣: : : ‐. .
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　　　　　　　　ｉl !:.!:.|! :!.:.!i''ヾ : 〈´　　　　　　 i: : lﾉ/::::.:.::.:.:.:.:、
　　　　　　　 lハ:i :l'ゞ;:.:.ヾ＾｀､:.ヽ.　　　 !　　　 ,i／ｒ.'::::::::::.:.::.:.:.::、　　　　　で、問題の貴方方なんですが。
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　　　　　　　　　　　　　` |.:.:.:./:::l'､:个.､　　 ~　´ 　.ｲ::::::i .!:::.:::::::::.:.::::.:.:.、
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::::::::::::::::::::::::∧::::::::::::::／::::::::::∧　　　＼　　　　 _ノ　　　　　　　　　　　　　　　何せ、巣別れした三体が出て行った以上……
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321 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:56:09 ID:Q/lDYReR: ///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三

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　　　　,斗 '"　 ,.斗*'／.／`ｰ'"　i! ﾉriｯ i!'"　i!/　./!ｰ―‐{　＞''" |　元から巣に居た一体は健在だったんだから。
.　　　　　 ,.｡:≪斗／.／　　　 ,＞'",之ｸヽ. 丿 .〃　　,.斗ﾟ:, .ノ￣　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
.　　　 '"　　／.／　　 .＞'" 7 フ〃ﾟ:,.ｨ''`''＜　＿＿　 :}’＿＿` :::r"”''*:｡,　　 `:,　ﾟ:,
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　　　 .|:::::/,::/::::||:::/:::/_,, ｨ　|::::､| |:::|::|::::|:::|
　　　 |:::::::,::!:!:::::||7ﾌ刀 |/　 |::ノ `ﾅﾒ |:::ﾉ ,!
　　　 |:::::,:;::!:!:::::|　ｨ行心ﾐヽ'´,ｨ7ぅﾐx|::､　′
　　　 |::::,:::;::!:!:::::|　V辷ｿ　　　辷ｿﾉ |::::ヽ、
　　　 .|::,:::;::::!:!:::::|　 """　　､　""",!:::::;:::::ヽ、　　　　　い、一応事態確認のために派遣された部隊が秋芳洞跡地の探索を行い、
　　　　|,::::;::::!:!:::::| u　　　　 '　　 /::::::;::::::::;:::ヽ、
　　　 |::::;::::!:!:::::|丶、　　 ´ ´ .／､　、::::::;::::::::::;:ヽ、　　ハラオウン監察官とその周辺で確認できた証拠品の回収を行いましたが……
　　　 |::::;::::!:!:::::| |lー`　､ _.／:::::::::ヽ＼:::::::::;::::::::::;ヽ
　　　 .|::::;:::!::!:::::|从 lo .|－|ol::::::::::::::::丶＼:::::::::;::::::::;:!
　　　　|:::::;::!_,,!:::::|/.j L__.|　 | .〉ｰ．_:::::∧　＼::::::;:::::::|
　　　_/_;:-''|　,|:::::| /'''ｰ／',　',｀ヽ　　＞「ヽ　　｀）/:::,!
　／｀' ＜|　 ||::::|　　 'i.　ヽ ',　'i.　　　|　|｀ヽノ　メ
　ゝ"'''‐- ,. ｉ。| |::|　　　＼　丶!　〉 ,,:r'''|。|　 .i　　　)
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322 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 15:58:30 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　 `､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､`　. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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＼:.:.:.:⌒ヽ: : : :`⌒Y: :.:.:.:.:.:.`丶､: : : : . .......　):. . . . .　　￣￣￣￣￣　　　　　､丶｀　　　､｀ . . . . : : : :/⌒:.:.､｀: : :/　. :.:.:
:.:.: ｀ヽ:.:. f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ `　: : .:.:
:.:.:.:. : :V:. |　周辺一帯は完全に崩壊。いち早く脱出に成功した小数の生存者以外、確認できていません。　　: : :.:.:.:.:,:
.:.:.:.:.:.: :　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_ `⌒y
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`⌒ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-‐==ミ:._:._.:.:.:.:.:.:.: ヽ:.: :　)‐=≦: : : : : : : ≧=‐:ミ:.:.:.八: : :.:.､`⌒: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:､`　: : :.:.:.:.:.:
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　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : ｀丶､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : ):. :. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : :.:.:.:.:.:.:.､`⌒:⌒:⌒丶､:.:.:.:.:.:.:.^丶､..:.:.:.:.:.:
　　｀丶､:.:-‐^⌒ヽ -‐─七爪￣;￣;厂;￣;＼: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＿:.:.:.:.:.:.:.:.:
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;' ;' ;' ;／~;~;~;~;~;^;ヽ;' ヽ;' ;' ;' ;'＼ ' ;' ;' ;'＼;' ;' ;' ;' ;' ;'`丶､:.:.､丶`;' ;' ;' ;' ;' ;' ;'‘， ;' ﾉ|;' ;'＼八;'ノィi〔;';' ;'７;'／' ;' ／^~~~~~~~^ヽ;' ,
-‐ア゛;' ;' ;' ;' ;' ;' ;' ;' ;＞ ;' ;' ;' ≧⇒‐──￢冖冖冖￢￢￢￢￢‐─‐‐‐‐‐─‐‐‐七^^^^^^^^''冖冖≦-‐━､` ;' ;' ;' ;' ;' ;' ;' ;' ;' ;
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323 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:01:14 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　 .　-‐…v=ミ
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　　　　　 i.:.:i.:.:.:.:.:.′.:.:.:.／:/:.:/:.:/i.:.:..:ﾊ.:.:.}
　　　　　 |.:八:.:.厶:彡ｘ┼十'/ｨ/}┼ｘ｝/:::/
　　　　　 |.:.:.:.「.:.:.:.:.|iKｔ沙`　′f沙'水'.:.:ｉ|
　　　　　 |.:.:.:ｉ|.:.:.:.:.:|i　　　　 { 　 /.:.ｉ.:.:.|i　　　　　……一体、あの場所で何があったのですか？
.　　　　 i|.:.:.:ｉ|.:.:.:.:.:|i　　 __　_′ｨ .:.:.|.:.:.|i
.　　　　八.:.八.:.:.:.:.|i_＼　　　／::|.:.:.:.|.:.:.|i
　x≪⌒くヾｘ彡ﾍ.:.:.:.i「:「＾丁丁}≫|.:.:.:.|.:.:八
. ｉ:::::::`ぐヘ:_:_: : : ﾄ:.:.ｉ|:::＼｛_厶' : i|.:.:.:.|.:.{　＼
. |::::::::::::::`くヽ:::＼:}}:.:ｉ|:r==彡ﾍ勹:i|.:.:.:.|::::i　　｝
. |:ト､:::::::::::::vﾊ:::::::{{:::ｉ|::＼　＼ Ⅵi|.:.:.:.|::::|　　 .′
. |:｢xヘ::::::::::vﾊ⊂ｶ}::ﾊ∧::＼　V/}}.:.:.:ﾊ:::|　 /
. |八＾x〉::::::::V:::〃:/_/::∧: : ＼Vﾊ:.:.:{/:/〉x
. |辷しﾉ::::::::::}::/::⊂ﾆ}/ト7: : : : ^ヽV/: Ｙ:::::::＼

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　　/'　 //　|//lﾊ://ll<ﾔテ.ミ　　ﾍＶ　≠ｧ＝ミl//// ｢ヽ/.
　　　　 l/l　 l//ﾊ l i ､　辷｣｣　　ﾍＶ'_い廴_ﾘ　'lｲ////l/.}il
　　　　 |l 　 l//l　l/lﾄ l　　　　　　　　　　　　　l //i/ﾚ'ﾊ　　　　　　僕が生き残れたのは、偏に戦力外であり、
　　　　 |　　 l/l　l ﾍ{ﾍl　　 /　　　　　　　　 l ///l/l/,ll
　　　　　　　 v　 l |ﾍ圦　　ヽ　　　　　 /;ｲ////l/ﾊ　　　　　　鈴君とは一線を置いて付き合っていたからだろうね。
　　　　　　　　　ﾍ| ﾍ　＼　　 ‐ ‐-　　　　/'　l//lﾊ
　　　　　　　　　　ヾﾊ// ＼　　　　　　　　l///l/―　　　　　　　　　　　だからこそ、生存者を連れての脱出を任されたわけだが。
　　　　　　　　　　　　 l/i//|‐＼＿　　´　 l/ l'／
　　　　　　　　　　　　 | ヽﾍ:.!　　 /|　　　 i/〈　　　　　　 .>
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　　　　　　 _ .....:::::´:::/　 ∧　 / 　　　　 |　 l　　　 /::::::::::::::::l:::::::::｀:::....
324 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:04:14 ID:Q/lDYReR: ///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三

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　　　　　　　　　　　　　　　　　,:　.ｲ-.ｨヽ´__／!､__! f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 / ./ ﾚ'/／! .i!　ゝｲ　 |　僕はあの時、軍が対応する、だから君たちも逃げろ、とは言ったんだ。
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　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　_.ﾉ　　　|　　　　i!　′　ﾊ:::::::',
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　　　　　　　　　　　　　　/´　　ﾊﾆミ　　|　　r=ｲ: !{ ／:::／}:::::::|
　　　　　　　　　　　　　 { 　　 //!_|　＿!_　　}={/ .';:::／　/:::::::;
　　　　　　　　　　　　　　ヽ.._ イ/＞.: ´: : : :｀ヽ---､. ',__ ノ:::::::::/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 V､　￣ ‐-　‐ ＞ ‐ ｧ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　　　　 V　‘,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　 }　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　　　　　　　　　　　　 |　けれど、あの子たちは一人として退かなかったんだよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　fr -‐ァ ¨ 丶/　　　　　　　 _ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{{ ／　　　　ﾉﾆ=ｒ―　ﾆ￣　/ ヽ　 _．-=,‐- __ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　／}ニ=!　ヽ　　　　{ -‐ ヽ　　　‘,￣
　　　　　　　　　　　　 _イ､　　　／　 {ニ=}　　　　　　‘,　　　‘,.　　 ‘,
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　　　　　　　　　　　　　　ゝミヽ　　／　　 /ニ／　　　　　　　　＼. 　 ‘,　　　》,
　　　　　　　　　　　　 rf´. 　ヽｲY　　　／イ　　　　　　　　　｀＼.　‘, 　《/〉
　　　　　　　　　　｀ゞ、　,fｯ　　 . イ´　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ゝ-イ
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イ　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 /,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆ=　.,
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325 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:06:36 ID:Q/lDYReR: ///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三

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　　　 i{|　|∥　　 /　　　　　 i:}/　　／三三三三} |　それどころか、常人並みでしかない子たちまで、兵隊級の排除くらいなら――
　　　i{|ﾏｱi}　　　 {　　　　　　／三三三三三ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　ゝvヽ　　　{i　　　　　　　/三三三三三三三ム　　､ .|　　＼.i}　　}≫｡_　＼j!＼　　　`　､
　　　　 i}Ki} 　ﾘヽ　　　 ..ノ/三三三三三三三三ミﾑ i　＼　　　　i}　　}yゞ､ヽ≫*｡i!＼
　　　　　/ﾌi}　　i}　　　　 .}´ |三三三三三三三三三三ﾑ　＼　　 i}　　}　｀　≪ゞ､　≫≫xis｡＿　　_
　　　　 /ﾌi/　　/　　　　　}　ｨ=ｧ≧=≡三三三三三三三ﾑ／　＼　i}s= }　　　　 `　≪{　y≫-=二ｦ_
　　　 ∥>i}　　　　　　　ノ　ノ　/　　／　` ≪三三三三三ﾘ ./i}*｡ヽ}　　}　　　　　　　　 `≪s｡_ノ/＼_
　　　　{|　i}　　　　｡s≦二i´　　i　　 /　ゝ　　＼三三三三iﾘゞ}三三}∨　}=-　__ ＿　　　　　　￣￣´
　　　　{| iﾘ　　_｡*三三三:!　 _*=i==-｡_　＼　　＼三三ﾆｱ/三三ﾘ}　V ム　　　｀ .､　　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |) 0 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆゝ==彡二二 ,彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞゝ__ヽ,__ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_=-. ､
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326 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:10:37 ID:Q/lDYReR: ///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三

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　　　　　　　　　　　　　　　　｀　、ヽ　_　　　｀ヽ　　ヽ.　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　 l　＞ー- = 　　＿＼　l　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　l | ﾄヽ、＼＼￣丁 l　　 l
　　　　　　　　　　　　　　 l　　ム４=‐-＼＜Yヾｭヽ|| 　　l!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l l　、ヽ,ｨ云弌　｀弋////' /　 !l
　　　　　　　　　　　　　 /| |　＼ﾒ弋ﾀ　　,　　ー//　　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　 //ｌｌ',　　ヽヾ、　　　　　ｲ/l 　 /|　',
　　　　　　　　　　　　　　／/./! !ﾊ　 l ヽ＞. 　 ⌒ イ/ ｌ　/! |　ヽ
　　　　　　　　　　／.／/　',.l　ヽ　',ヽ＼　| 　´ _ｊｭ,/ /　! !　　＼
　　　　　　　　 ,.　 "／／　　 '!　　＼ヽ＞ｲ￣ｹ弋,/ /ヽ.=＝ﾊ. 　ヾ＼
　　　　　　 ,.　 ''"´　／／　 /　　　ﾊ二_,X〈::::!　/ﾍ┤.X|::::ヾ! f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
＿_ 　-‐ ´ 　＿,.　' ／　 ,／　　　 l | ﾊﾑ::::::::ゝ＿|__ヽノ:::＜ |　馬鹿な話だろうとは思うよ。思うさ。馬鹿げてるとまで言った。
フ／　　／/￣／　　/　　　　 | || ＼　フ::::::::::::::＿:＞＜ |　……けれど、僕にはあの頑固者を止めることが出来なかった。
／　　　 /　/ ／　　　/　　　　ﾉｿ"　ヾ|　了ﾖ￣　 /　 Eﾊヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　/　,／　　　　/　　　　　,.ｲ《　　　 l!　ｌ　　　　/ i 　　 !　!ﾚ/　li　　',＼　＼＼
　　／／　　　 /　／　　ﾉイ/'　　 / ',　',　　／ .ﾉ　　　l　l｀.! 　 !', 　 ',　ヽ.　ヽ＼
　／／　　　,/　　/ ／／　 l　'/　　 /　ﾊ　レ'´　／　　　.! /| |　　l. ',　　!　ヽ　　',、ヽ
/／　　　 ,//　　／／　　 /.//　　/　　/ー'>.-‐'　　　　　 l l || | 　 l.　!　 l　　 ',　　l＼　ヽ
'　　　　 / /　／／　　　／／'　　/　　ゝｔ-‐}─-ｒｭ-ｒｭ_　_l　Vl |.　 l　 l.　ｌ　　　ｌ　　!　ヽ　ヽ
　　　　/　!　'-､// ,. イ´,／　　　/ /　　ｒ'ﾞ￣/￣二＝」__∥/ ヾ !　 l　 |　ｌ.　　　!　　l　　', 　',
　　　 /　 !|＿＞ ´ム／　　　　/‐/　／　 /　　　 /　/　　|Y　 |ハ　l　 ! /　　　/　　/　　 l 　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
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.　　　　　　　　　　　　　／　　 ∠ニニニニニニニﾆﾆ／/ﾆﾆゝニニニニニﾆﾆ＼
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　　　　　　　　　　　　　ｲ　>‐=_￣｀ヽニニﾆﾆ>‐=､／´＿_,lニニニニ＼ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
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　　　　　　　　　　　　i !､-'｀ｰ‐--､_,-='ニニニニニニニニニニニニﾆﾆﾆﾍ丶__ 　 Ⅵ>-､ﾆﾆﾆ∧
　　　　　　　　　　l: ／´/ '　｀￣7‐＝=、ニニニニニニニニニニニﾆﾆ∧: : : :｀ｰ､Ⅷ//＼ﾆニl}
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　　　　　　　　　　/} /.从. . i.ヽ圦　　 '　　　　　/∨ﾆﾆﾆ／´ﾆﾆ∠ﾆﾆ∨ `ｰ-.∧////////l{ﾆﾆﾘ＼
　　　　　　　　　　　/　l'､/ﾍ. . . i. .i/ゝ.　　　 _,　// ∨ニ/ニﾆ／ﾆf´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　〈　 !'Ⅵ. ヽ. . ｀.i. i/≧　￣´／'. .//=∠ニ∠三 |　「頑張って生き残りますから、心配しないで」だとさ。
　　　　　　　　　　　＼.l : :＼. ヽ. . .ﾉ.ヽﾉ. .＞‐-i,'. .∠ニﾆ'ﾆ=＞'´ニ |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――馬鹿だよ、本当に。
　　　　　　　　　　　　　`＜r ､｀ｰ,_/ _'､,､ﾉ`ヽ、ヽ<ニﾆ=＝≦ニニ　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　,＞!､_ヽ,ゝ‐'ｰヽ　ヾ、｀¨　lﾆ≦/´ニニ,ﾆﾆﾆ≧､ﾆﾆ／　 ∨///////l}ﾆニl|: : ∨　/
.　　　　　　　　　 r-'-=､ヽ¨/‐=<　ヽ-　　_　 !ﾆﾆ/:/ニニﾆﾆ≦ﾆﾆ｀ヽゝ　　 ∨///////}ニﾆ} ､: :}∨
.　　　　　　　　　 r'‐=､__ヽ ‐'i/./'ﾆヽ　／三ﾆ=ヽ'ﾆ/ニ≦ニニニニニﾆ∧　　 ∨///////}ﾆﾆl　｀^´
　　　　　　　　　　　 ,! ｰ,-､_,:/´//{ニﾆl/'ﾆ＞＜ﾆﾆl}ﾆﾆ/ニニニニニニﾆﾆ∧　　　∨//////l{ﾆﾆ}
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327 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:12:17 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -'" _,,.-──-..,_: : : : : : : : : :＼
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　　　　　　　　　　 l /　{i: : : 八 : ｉ: : : ヽ＿ , -'r─┬|ｉ: : : : : : : :l: : : : : : : : : l
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　　　　　　　　　　　　乂:::刈弋ツ＼ﾊ〃ん)c刈: : :/: 从j: : : ::|
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　　　　　　　　　　　　　ﾘ::从　〈　　　　　 / : :／: : :j{: : : : :|　　　　……で、何処まで嘘です？
　　　　　　　　　　　　　/:/: : ゝ　　_　　　　厶イ: : : : ﾊ : : : : |
　　　　　　　　　　　　 //: : :/: :＼ `’　　　イ /: : : : ::/: |_:_:_:: :|
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328 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:16:05 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　＿
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　　　　 l/l　 l//ﾊ l i ､　《__》　　　ﾍＶ _《__》　'lｲ////l/.}il
　　　　 |l 　 l//l　l/lﾄ l　　　　　　　　　　　　　l //i/ﾚ'ﾊ　　　　　　　やっぱり、そう来るか。
　　　　 |　　 l/l　l ﾍ{ﾍl　　 /　　　　　　　Ｕ l ///l/l/,ll
　　　　　　　 v　 l |ﾍ圦　　ヽ　　　　　 /;ｲ////l/ﾊ
　　　　　　　　　ﾍ| ﾍ　＼　　 ‐ ‐-　　Ｕ　/'　l//lﾊ
　　　　　　　　　　ヾﾊ// ＼　　　　　　　　l///l/―
　　　　　　　　　　　　 l/i//|‐＼＿　　´　 l/ l'／
　　　　　　　　　　　　 | ヽﾍ:.!　　 /|　　　 i/〈　　　　　　 .>
　　　　　　　　　　　　,l 　 l ヾ　 / /　　　　|'　|　　　　／:::::::｀i::...
　　　　　　 _ .....:::::´:::/　 ∧　 / 　　　　 |　 l　　　 /::::::::::::::::l:::::::::｀:::....

　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'　　　　　　　　それはねぇ。
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、　　　　　　　　出された報告書を、はいそうですかと鵜呑みにしてたら
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞ、　　　　　　　対テロ屋は務まりませんし。
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!
　　　　 i!　.::::::::::::::::::/=ﾆニ| i　 ', ､r‐'´!ﾆニO|‐ﾞﾍ
329 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 16:17:33 ID:9zaa4Zg+: 直球で聞いてくるなぁ
330 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:21:05 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　′　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /ｉ. .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　 /_i|. . . . .′ 　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′.′ 　 ´　i|. . . / . . .　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　ｉ　　　i _　i|. . /. . . . . .′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　|　　. .|^ヾj|. / ｀ヽ . /. . .　　 /　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　. .トj r ＾ﾚ　_И V . . . . . ／　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |∧λ　　　　^ヾ∨ . . . .／　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iいト､　　　〉 . . ／Y 　　ｉ　　　　　あの子は自分がどう思っているかはさておき、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x─‐┬ﾞ〉ー─≦ー≦-‐１. .　　 |
　　　　　γ　￣　　 ‐-= _ 　　　　 /　＼　ﾚ′斗j}====j} :}: : :|. . .　 ∧　　　　　重要度が高すぎるのですよ。
　　　 ⌒丶　　　　｀　 .　}ﾆﾆ=-　._ 　ｉ　､ヽ У j}8-‐j} -‐ . . ∧: ∧. . .　　　、
　　'　　　＼　　　　　｀Ｋ─=＜ニュ| ＞┴─"/　　 . . . .／　 : : : . . .　　　＼　　　　死んだら死んだ、生きているなら生きているで、
　/　　　　　　＼　　　 .へ＞。ー=/　　　.　　/ 　 . . . ／　　　ｉ: : : : . . .　　　　＼
. ′ ヽ　　　　　　＼／ . : . ＼ﾆ＞/ _ 　ノ　幺. . . .／　 /　　 |: : : : : . . . 　　　丶　　確実にこの手に納めておきませんと、
　　　　　　　　　　／. : : : : : : : :>　´　　　　　 7j}／⌒丶　　　　八: : : : : . . .
i　　　 .　_　-=<: : : : : : : : :／　　　　　　 ο"　　　　＼　 /. : : : : : : : . . . .　　　　　　　安心はできません。それは解るでしょう？
ト　_　＿Vニニ< ＼: : : : : :"　　　　　　　　 / 　　　　　 у. : : : : : : : : : . . . . .
.ｰ=ニニ∧ニﾆﾆ＼＼: : : ｉ　　　　　　　／{　　　　　　　 / . : : : : : : : : : : : . . . . . .
. ｰ=ﾆニ/∧ニニﾆ＼_ﾋン| 　　　　／　　　　　　ｲ : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . .
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　　　　　　　　　　　　　, -‐'´-―-イ: : : :::::::::ヾ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀￣ |　貴方と同じように避難民の対応を任された、
　　　　　　　　＿　-‐'´. : ::::::::::::::::/: : ::::::::::::::::::::＼_:::::::::::::::::::::::::::::::::'、: |　　ティル・ニー・ノグ女史にも話を聞いていますけどね。
　　　　 _ -‐'´. . : : :::::::::::::::::::::::::::/: : ::::::::::￣￣｀ー､二ニ´￣｀ー-､､　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
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331 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:24:42 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　＿_
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　 /'　 //　|//lﾊ://ll<ﾔテ.ミ　　ﾍＶ　≠ｧ＝ミl//// ｢ヽ/./
　　　　l/l　 l//ﾊ l i ､　辷｣｣　　ﾍＶ'_い廴_ﾘ　'lｲ////l/.}il'
　　　　|l 　 l//l　l/lﾄ l　　　　　　　　　　　　　l //i/ﾚ'ﾊ|
　　　　|　　 l/l　l ﾍ{ﾍl　　 /　　　　　　　　 l ///l/l/,ll }　　　　　　　　　――死んだってことで納得してくれないものかな。
　　　　　　　v　 l |ﾍ圦　　ヽ　　　　　 /;ｲ////l/ﾊ{
　　　　　　　　.､.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ‐ ‐-　　　　/'　l//lﾊ}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　ﾁｬｯ　ノi '　　ﾊ// ＼　　　　　　　　l///l/― ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　貴方が私たちの立場なら？
　　　　　（ .::ｉ　　　　　l/i//|‐＼＿　　´　　 l/ l'／　 }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　　) .:::::.　　　| ヽﾍ:.!　　 /|　　　 i/〈　　　　　　 .>､
　　　　　（ .:.::ｊ(O)　 ,l 　 l ヾ　 / /　　　　|'　|　　　　／:::::::｀i::...､　　　　　　　　ま、納得しないし、可能性は考えられる限り潰すな。
　　　　＼∠二二{:::/　 ∧　 / 　　　　 |　 l　　　 /::::::::::::::::l:::::::::｀:::....､
　　　　 /|　　　　｜
　　　　￣￣｀ヽ　 |
　　　　 .￣｀ヽ {　├-
　　　　￣｀ヽ. }'― ' /

　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　,,: ｒ::::::::::::::::::::｀　､
　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::、＼::::｀ヽ、　　　っ
　　　　 /:::::::::／:::::::::::/:::::::ヽ::::ヽ:::::::::ヽ、
　　　　/:::::::::/::::::::::::::/::::::::|::l::::ヽ::::､::::、::ヽ　　っ
　　　 |:::::::/:::/::/:::::/:::/::::|:::|:::::::|::|::|:::::::::::ｌ
　　　 .|:::::/,::/::::||:::/:::/_,, ｨ　|::::､| |:::|::|::::|:::|
　　　 |:::::::,::!:!:::::||7ﾌ刀 |/　 |::ノ `ﾅﾒ |:::ﾉ ,!
　　　 |:::::,:;::!:!:::::|　ｨ行心ﾐヽ'´,ｨ7ぅﾐx|::､　′
　　　 |::::,:::;::!:!:::::|　V辷ｿ　　　辷ｿﾉ |::::ヽ、
　　　 .|::,:::;::::!:!:::::|　 """　　､　""",!:::::;:::::ヽ、　　　　　　ここ、禁煙なんですけど。
　　　　|,::::;::::!:!:::::| u　　　　 '　　 /::::::;::::::::;:::ヽ、
　　　 |::::;::::!:!:::::|丶、　　 ´ ´ .／､　、::::::;::::::::::;:ヽ、　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　 |::::;::::!:!:::::| |lー`　､ _.／:::::::::ヽ＼:::::::::;::::::::::;ヽ　　|　意に沿わない尋問受けてるんだ、このくらい良いだろう。無害だし。
　　　 .|::::;:::!::!:::::|从 lo .|－|ol::::::::::::::::丶＼:::::::::;::::::::;:!　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　|:::::;::!_,,!:::::|/.j L__.|　 | .〉ｰ．_:::::∧　＼::::::;:::::::|
　　　_/_;:-''|　,|:::::| /'''ｰ／',　',｀ヽ　　＞「ヽ　　｀）/:::,!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　うー。
　／｀' ＜|　 ||::::|　　 'i.　ヽ ',　'i.　　　|　|｀ヽノ　メ
　ゝ"'''‐- ,. ｉ。| |::|　　　＼　丶!　〉 ,,:r'''|。|　 .i　　　)
　|　　　　　　ﾉ//　　｀ヽ、 "'''‐,./　!　　　　　 |
　|　　　　　　　　・=====| 　〝〟 .ヽ彡　`,､ |
　ヽ　　　　　　∧　　　 .|　　　〝〟　ヽ、彡ヽ、
　　ヽ　　　　 ∧l====ノ　__ ,,, ....=》=--→==-.l
　　　＼　　　　　 ∧　｀ﾞ''ｰ.､_　　　∥　／　　ｿ
　　　　ヾ　　　　　∧　　　| ＞　∥ ＜　｝　 ,. '
　　　　　 ∨　　　 ∧ ____ｿ,,..r=》=‐--/'''"~ |
　　　　　　∨　　　　 ∧　丶　　》　　 |　　　|
332 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:28:57 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾒﾂ
　　　　　　　　　　　／/////////////// y///‐∧
　　　　　　　　　／//////////////////////,/Vﾐ＼
.　　　　　／//////////////////////////∧
　　　　　 ////////////////////////ｉ///ヽ:/∧
.　　　　　 ////////////////////////l/// V /ﾍ/ｉ
.　　　　 .////////////////////////|///////ﾍﾙ/ｽ
　　　　　 |////////////////////}//1/ハ/､////∨ ﾍ＼
　　　　　｜//////｜///////}///　!///≦ミ|/∨/ｉ/ｌｌｌ
.　　　　 |｜/////|/////／ﾌ//`　|//　ｧﾐｴ､//ll//l,ﾘｌｌ
.　　　　　 ! |//////ｌ //ｬｧﾃ＝ﾐ　 |/　　ﾇ_ﾝﾀ　}|リ　/ﾉ
.　　　　　 |｜/////l///| 之_::ﾀ　　 l/　　ゞｰ'　　ﾊ/　　　　　　　何にせよ監視は付くんだろうし、
　　　　 |ハ////l///､　ゞｰ'　　　　､　　　　ハ}/|
　　　　　　　 ∨/､////ﾄ＼　　　　　＿ ,　　 /ｌ|//　　　　　　　　　上司にも話は行ってるんだろうさ。アレが聞くかどうかは知らんがね。
　　　　　　ヽ//i/､///ヽ　　　'´‐,‐' 　ﾍ//ハ　　ﾌｰ
　　　　　　　／ヽ| ヽ＝∧＞　　　　　／}＝}:/;:;:;:ヽ
　　　　　／;:;:;:;:;:;:;:;: ＼＝ハ､|＞-一彡7///;:;:;:;:ハヽ
.　　　　〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: }ヽﾊ三三三三彡/;;:;:;:;:;:;:;:;:: ／:;:;ヽ
　　　 , ィ⌒丶: ;:;:;:;: ;:;:;: jﾆ∨三三三三7ﾊ:;:;:;:;:;:: ／-‐' ´＞､丶
　／ ;:;:;:;:;:;:;:;: ＼:;:／i: 人三三三三三ﾘ}/ヽ: :／ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀丶、
／ : ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:: Y: : |:/三三三三三三Ⅳo:У;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::＼

　　　　　　　　　　　　　　　. .--.- . ｨ_
　　　　　　　　　 , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
　　　　　　　　　　　 /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
　　　　　　　　　　　　,': : :./: :.!:__'/　|: ﾊ: !: ﾞ:
.　　　　　　　　　 ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
　　　　　　　　　　　,'.:. ;八.!|: {!⌒　,j'-､!:i|: i:'!
　　　　　　　　 ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ　　ｧﾉ:iﾘ;ﾉ′　　　　貴方の上司というと――
　　　　　　　　 .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'
　　　　　　　 ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　 ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、　　　　　　　　　 |　ああ、知らなかったっけか？　本領側のな――
　　　　　　　　　r'´'　　　　 iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　 ,'.:'　　　　 i　　／´　　ヽﾞ、
.　　　　　／_　 :..　　　　　ｉ ,/　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
　　　　　　 ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
　　　　　　 ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
.　　　　　 iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
　　　　　　　!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. 　　　　 i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
.　　　　　 i.:.:　::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
　　　　　 i.:　.:::::::::::｀`ー!:.　ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
.　　　　 !:　.::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
. 　　　 i;　 ::::::::::::::::::::/ﾆニ|ィ´､' ｀､､｀>＝ニ!ニ!
　　　　 i!　.::::::::::::::::::/=ﾆニ| i　 ', ､r‐'´!ﾆニO|‐ﾞﾍ
333 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:37:15 ID:Q/lDYReR: ///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三

　　　　　　　　　　　　　／⌒ヽ― ､¨¨⌒`丶、
　　　　　　　　　 ,／　　　　＼　＼　　　　ヽ
　　　　　　　　　　＿_{⌒ヽ　　　　　｀ヽУ　　　　＼ __
　　　　　　　　　　i　　　｀ヽ:.＼　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
.　　　　　　　　 {／´　 /￣乂　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　/ _ 　 /　　// ＼　　　　　　　　　　　　 '､
　　　　　　　　 i八＿弌必| |,,_＿＼l ｀ヽ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　 | 　.八l　弋 tﾃｧ,..　i　ﾄﾐ三三　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　 {, ':::::::::｀　　￣｀ :::丿丿)ヽ)　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　 .｀丶　　　　／／⊂彡　／l乂　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　｀こ¨¨　...::::' ( /イ孑　　　｀ヽ　　　　　　 |　宮内庁遺物管理担当――白河・愁。
　　　　　　　　　　　　 '. 　　 ..::::::: ｨ｀: :/У　　　.丿　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　_` ‐┬　¨__＿___.iハﾄ､　　〉｀ヽ,
　　　　　　　　　　　　　i¨　ー┘¨´　　　.::::::::::::://(/!:::::::::＼_
　　　　　　　　　　　　｀ヽ.............　　　 .:::::::::::::::i/／::::::::::: //ヽ
　　　　　　　　　　　''"´　く｀::::::　　　　 .:::::::::::::／ ..::::::::::::://:::::｀丶､
.　　　　 γ'¨　／　　／ハ:::.　　　　, 　　 .／ ..:::::::::::::::://::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　 / 　 , '　　／il　　 ‐一 ´ 　　 .／　..:::::::::　　// 　　 ::::::::::::::::::::::丶、
.　　　　 / 　 / 　 , ' 　 {}　　　　　　　／　.:::::::::　　　//　　　　　　　 x‐====＼

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　　　　　　　　　　　　 } 　 , ィ－＝　－、
　　　　　　　 _,=-＝ヾ/},.ィ//////////////＞、
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　　　 ,.イイ´ .,.＜/////////////////////////////＼
　　〃　 ,.イ/////////////////////////////////.∧
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　　　.ﾊ.〃/////////////.〃ﾊ////八/.ﾊ//}ヾ////}//////l
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　　 .|　{〃{//.l////l//ｰ//{-ｌ≦ゞ////∧",≦弍刈ﾉ//.}////l
　　　　　ﾊ//ﾊ////l//{//.,ィ弐ミ､ヾ.///∧ヾ乂::::少///l////j
　　　　 { {/.{ {////l//l//《乂::少　ヾ/{ ヾ　　　　j///.jヾ///
　　　　　　 l/l八///.l//l/八　　　　　　ヾ　　　　　八//ﾉ旬∨　　　　　『正倉院』の管理人、白河卿って言えば良いかな。
　　　　八.| .ヾ/∨{//l./ヾ.､　　　　 '　　　　　〃,ｲ .,.イ//
　　　　　　　ﾘ　 ∨{ヾ{ヾ.l∨ﾊ　　　　　 -　‐　　　　 .,ｲ"/{〃　　　　　　　宮家の一人であり、皇家が独自に確保した危険な遺物の
　　　　　　　　　ヾ　l　ヾヾ{ﾊ　　　　 ¨　　　 .／ .l/{ .{
　　　　　　　　　　　　　ヾ .＞､　　　　／　　.l/　　　　　　　　　　管理を行っている奇人。
　　　　　　　　　　　　　　　ﾘヾ/} ＞　イ　　　　_l_　_
　　　　　　　　　　　　　　　 ,. .イ: : : :}　　　　,....:::＜::::::::}: : ＞. .､　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　〃< : : : : : : ｲｰ:::::":::::::::::::::::::::::::l: :／: : : }　　　　　 |　自分の上司をそこまで言いますか……。
　　　　　　　　　 / : : ヾ: : : : : : }:::::::::::::::::::::::::::::::::;::イ: : : : : :l _　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　 /: : : : :ﾊ: : : :,.イ:::::::::::::::::::::::::::;.イ: : : : : : : : :{: :}
　　　　　　　　　 /: :ィ: ´: : }:,.ィ::{ }ゞ::-::-::-::彡∧: : : : : : : : : /: : ＞､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　実際奇人だしな。
334 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:40:01 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　 ,.イ///////////////////ハ/∧/ﾊ///｀ヽ/////∧
　　　　　　　　／////////////////.ﾊ/∧//ﾊ//∧∧////ハ////.∧
　　　　　　　〃////ｲ////,ｲ///i////∧/∧/}/}://:}./.}/////∧////∧
　　　　　　　 .////,ｲ///////////l/i///.∧//}/j/ﾊ/.ﾊ/j.}///∧.∧/////}
　　　　　　　　　,'//,ｲ〃///〃.{/{//{/l/l/////.}イj,八j_}/ハﾉ_|///.∧/}/////l
　　　　　　　 {/〃////////.l/l//l.八ﾊ.////.j/,,.イ .か:刈 .〃////}/.ト､///j
　　　　　　　 |/　,'////〃/八/l/.{ {:ハ∨//./〃 ∨:{:::::}:j　.}/j/:八八j　 ∨/,
　　　　　　　　　 {///.〃//.∧八ﾊ,.ｲ¨.∧//ｿ/　　乂ｰ歹 .〃ﾉ///ｊ/j　　 }/,'
　　　　　　　　　　ｌ///.ﾊ///.∧从/ゞ∨:::} }/ 　　　￣　 /.///,ｲ./　　 ,ｲ/
　　　　　　　　　　　V/〃 {////.{/从∧ ヾ.'　　　　　　　　 ,ｲｲ〃 / ｒ＜///　　　　　　　そもそも僕が派遣されたのも、
　　　　　　　　　　　 V/{.　'////.l///|≧ﾞ　　,　　　　　　　／　　　　 /　.∨/
　　　　　　　　　　　　V.l　 ∨//.|,ィ≠＜.、　　 , 　ｧ　　　　　　　./.　　 Vー‐.､　　　　　　カンモンの市長の回収任務だしね。
　　　　　　　　　　　　ヾ　／: : ｀ヽ　Y＞..､　　　 ¨　　　　　　　 ,ｲ,._.:イ:::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : ＼ }__: :}ﾊ､　　　　　　　 .／:r---,　}::::::::::::八　　　　　危険度が高すぎ、表に出すこと罷りならぬ――
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : :○: >j: :X: :V.＞　　　, イ　| |:::::::::|　l:::::::::::::::∧
　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : ,ｲ、: : : ∨:::::::::::::::}¨ _　　 .| |::::::八 .ｌ:::::::::::::://＝ ... _
　　　　　　,x= ミ､./: : : : : : : : : : : , イ:;.イー彡:〉:::::::::::::::ｆ´{ {:::::::::| |:::::::::::l .l:::::::::::::l l::::::::::::::::::￣
　　　　 ,ｲ: : : : : : : ｀ヽ、: : : :, イ::::／ハ:__:, イ:::::::::::::::::::l .l l:::::::::l l:::::::::八 ∨::::::::l l::::::::::::::::::::::
　　　 .,ｲ: : : : : : : : : : : : ＼イ::::; イ　j::::::::::::| .l::::::::::::::::::::r≠―;::::l l:::::::::::∧ ∨:::::l l::::::::::::::::::::
　　,.ｲ: : : : : : : : : : : : : : : :＼　　　.〃:::::::: l .l:::::::::::::::::::〈¨¨/´:::::j j:::::::::::::∧ ∨://:::::::::::::::::::
　 ,ｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ﾊ, イ/::::::::::::八 ∨::::::::::::::///:::::::;ｲ,ｲ:::::::::::::l: :＼Y/ｌ::::::::::::::::::::
,.ｲ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨/:::::; イ::::::∧∨:::::::::///::::イイ::::::::::::::::::l: : : `´:|:::::::::::::::::::::
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∨イ::::::::::::::::: 〉.〉::::::///::;ｲ,ｲ:::::::::::::::::::::: l.: : : : :.l::::::::::::::::::::::
〉-ミ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }:::::::::::::::::::: /./::::::::{ {.{:::ヾヾ:::::::::::::::::::::::|: : : : : |::::::::::::::::::::::::

///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三///三

　　　　　　　 /　　　＿　　　!　 _．_　　｀ｰ=ニ　｀　､
　　　　　　 /　　　 /ミミﾐ､　 ! ////∧､　ヾミ三ﾆ─´ ＿．
　　　　　／ﾉﾘ　 /ミミミミゞ ! l// 　｀ミﾐヽ､ _　　　　　／
　　　　　　| 　//　 /ミミヾゞヾゞV　　　ミミﾐ．､¨_¨─ ´ _
　　　　　 |　　／ミミヾゞヾゞ　　　　 _.．',Y　∧　￣ ¨／
　　　　　 | 　 /三ﾐ　　　　　　　　　／　　',Y 　〉 ─ ´
　　　　　　ー．ヽ彡　　 i 　 i 　ｲfｪｭf´　　 |)　./ミミﾐヾ､
　　　　　　　　ﾉﾉ〃ヽ´"fｪｭ､　　　 ''"´　　　ﾉ|¨ゞゞ､三＝='
　　　　　　-=彡≡彡　｀¨´ i　　　　　 /　　|ﾊゞゞﾆ='
　　　　　　　ﾐ三=´川ゞ　　　i　　　　　　/　　 .|　ヽ￣　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　川ゞゞ､　､　 _ ．　　　 / 　.∧ _　　　　　　　 |　そんな報告をコイズミの爺様が上げてきたからね。
　　　　　　　　　　　ヾll| ゞゞヽ　i｀　．＿. 　 /　 ./　∧ヽ　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　ゞ　　｀ヽ､_¨-―-　./　.／　　.|: :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 lﾊ､＿．´ ／　　　　l: : : :| ¨ ・．
　　　　　　　　　　　　／|　＼　／　　　　　 l: : : :|: : : : : : ｀: ・　．
　　　　　　　　　　　　　／/: :|.　　｀_´ 　　　　 /: : : ::|: : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　／: :/: : |　 /:::::｀:...､　　　 ./: : : : : |: : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　／: : : /: : ::| ./|::::::::::::/ ＼　/: : : : :: ::|: : : : : : : : : : : :
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335 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 16:42:36 ID:9zaa4Zg+: なつかしきかな麻雀
336 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:45:06 ID:Q/lDYReR: 　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::ヽ　　ヾ）
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　　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::/::::: /::::::::/ :::::: }:::}::::::::::::::::，:::::::::::::.
　　 ,:::::::::::::::::::::::::::::::::: _{:::::{:::::::,:::::::::, :::::::::: }:::}::::::::::::}:::}::::::‘，::::.
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.　　　，:::::::::::::::::::::::{　./{:::::{:::::::{:::::::{::::::,,x斗ミヽ:::::::::::':::: }:::::::}::::}
　　　　 ,:::::::::::::::::::::∧乂Ⅵ:{:::::::{:::::::{::/{.　ん'^}:::::::／}:::::::}:::::::} }:}
.　　　 }:::::::::::::::::::::::入.　ヽ{:::::::‘，::{:.' 乂Ⅳ　}::イ::::::}:::::::}:::::::}ﾉ''
.　　　 }::::::::::::::::::::::::::::::/}　 ,:::::{.　､{　　　　　　　､::/}::::::,}::::::,
.　　　 }::::::::::::::/::: /}::/ .{.　ヽ:{　　）　　　　　　ヽl::: /}::::/　　　　何にせよ、こちらで出した報告書は、
.　　　_ }::/:::::イ::／.ﾉ'' ,　　　　　　　　　　　　　r ´ . }:/ ,:::/
--＜ﾆ/イ彡'⌒´　　 {　　　　　　　　　､っr '　　 .ﾉ' /'´　　　　　　白河卿にも同じものが上がっている。
ﾆﾆﾆﾆ=-　_　　　　　　{　　＼　　　　　　,. ´
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　 _ 　 {.　　　、　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　疑問に思うなら照会してみれば良いさ。
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　 __/_　≧=-'
＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７7
ﾆﾆﾆ=-　_ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ//　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――話はこれで終わりか？
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- _ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.//
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- 　 _ﾆ{〈
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_.彡}_}}

　／: : : : : : : : : : :!ﾞ､: i: : : iヾ､　:. : : : :ヽ : ＼: : : .:ヽ
／: : : : : : :ｉ. : : : : :|:::ﾞ､ｉ!: : . iヾﾞ､　: : : : : ヽ : i; ＼: :.:.ヽ
: : : : : : : : !: : : : : .:|:_;;j!:|!: : . i:ヾﾞ:、　: : : : :ﾞ,:. :! : : ＼.:.:ﾞ､
: : .　. : : : ! . . ; . : :|　 |:.!ｌ: : : . .ヾ:ヽ　 : : : : :! : !. : : : :＼ﾞ.
: . . : : : !: |: : : ﾞ､: ､|　 .!:| !: : : . .:ヾ:.ﾞ､　: : : : ｌ: :l: . i.ヽ . :ヾ
: , : : : .:l: :l!: : : :ヽ:.ﾞ、　!:| ﾞ,:',: : : .:.ﾞ:､:ﾞ:、. : : : l: ! . :.ﾄ, ＼. :
:,' : : : : || l!: : : ｉ :ヽ:.ﾞ､　!|　',:',: : : .:.ﾞ,ﾞ,:ﾞ!､ . : : :|ｉ : : i.i:i､ヾヽ
': : : :: :.:!l ||: : i :ｉ : :ヽ:ﾞ､ !l　 i:i'､: : :.:.',ﾞ､',ﾞ､. : :,,斗: :|:.!|ﾞ! :ﾞ,
: i: : :: :.ｆ:|:||:ｉ : ! i!: : : !､ヾ;l　ｉ:iヽ: : .:.ﾞ,ヽレィ" |: : :ｒ'ﾌ!|:', :ﾞ,
: ｌ:. : : :|..| !!:i: : ',.li;. : :!^'ﾐ､:､　':! ヽ_;,.:ィ"´ _j;,⊥: :!.'､ !|: '! :
: :!: : :.:ｌ、!:|.{:!: : ',《ヽ:.ﾞ､　》ﾞ!＼'ト`ﾍ´;ィ''"´ ,:ﾞ,ｌ: :,' )'ﾌ!! : '! 　　　　まだ終わっていません――と言っても、
!: i!: : ::|ヽ!:ﾄl !. : :',ゝ,ヽ:Ｖ'　ﾞ,　｀ﾄ、ヽ: ｉ　//:ﾞ :/／/!|: : :'!
:',:ｌ'､: : |: :l:.!_ﾞヾ. : :ﾞ､、ヾ､　　′　　ヽ! '/: : :/_.ノ:::|:!: : :　　　　　　　　　話の内容は変わりが無いでしょうしね。
: ﾞ､:.', ::|.:∧:ｉ:ヽﾞヽ..:ﾞ､:、　　　　　　　　 // :／'.:|::::::;ﾘｌ: : :
; : ﾞ､:ヽ|.:i:.|:!:i.:.|:､　`ヽヽ　　　|:　　　　 ' '‐'" ｲ.:.:!:::〃::l: : :　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
:i: : : : ｀,':.:|:.!:l.:.ｌ::＼　ヽ､､＿_＿＿_,／　／.:.:.: |::::::::::::'!: :　　　　　　　　　　　 |　理解してくれて助かるよ。
; i : : : /:.:.:!:.l:|.:.:!:::::::＼｀ﾞー――ｰ´ ／:::::|.: : : |::::::::::::::',: :　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
:ヾ!: : /:.:.:.|: :ｌ|.:.:!::::::::::|　ヽ　￣　／ :|::::::::ｌ.:. : : !::::::::::::::::i:
: : ﾞ､/: .:.:.:!:i: : .:.|::::::::::|　　｀ｰ ´　　 |::::::::i.:: : : |:.:.:::.:::.:.:.:.',
337 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:47:42 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　 } 　 , ィ－＝　－、
　　　　　　　 _,=-＝ヾ/},.ィ//////////////＞、
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　　　 ,.イイ´ .,.＜/////////////////////////////＼
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　　　　　ﾊ//ﾊ////l//{//.,ィ弐ミ､ヾ.///∧ヾ乂::::少///l////j
　　　　 { {/.{ {////l//l//《乂::少　ヾ/{ ヾ　　　　j///.jヾ///
　　　　　　 l/l八///.l//l/八　　　　　　ヾ　　　　　八//ﾉ旬∨　　　――じゃあ、出来れば二度と会いたくないものだ。
　　　　八.| .ヾ/∨{//l./ヾ.､　　　　 '　　　　　〃,ｲ .,.イ//
　　　　　　　ﾘ　 ∨{ヾ{ヾ.l∨ﾊ　　　　　 -　‐　　　　 .,ｲ"/{〃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　――失礼。
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338 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:50:28 ID:Q/lDYReR: 　｀ヽ､　　　　　｀丶､　_,.. ||-─＼￣　　　　　＼　　　　　　　ﾟ｡　　　　　＿||　　　 ,､丶`＞'"　|
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　　　　　　　　　　　　　ﾘ::从　〈　　　　　 / : :／: : :j{: : : : :|　　　　　……どうします？
　　　　　　　　　　　　　/:/: : ゝ　　_　　　　厶イ: : : : ﾊ : : : : |
　　　　　　　　　　　　 //: : :/: :＼ `’　　　イ /: : : : ::/: |_:_:_:: :|　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
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339 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:54:20 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　ｨ: : : : : : :∧:/}: : : : : : : : : : : : :ヽ
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　　　　　　　　　 /´ｲ : : : : : | : !{　 .! 　∨: |: : : : : : : : : : : |
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　　　　　　　　　　　　∨: }Y : : ﾄ　　　　　　ﾑｲ: : : ::|:l: : : :|
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ∨: ﾊ　　丶　　　 /: : : ｲ: :!: : : :!　　　　　彼の話を疑うにせよ裏付けを探すにせよ、
　　　　　　　　　　　　　　　　 }: :|:::ゝ　　 _　　　ｲ .!: : : !: : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　.＞--/: ＞　　ィ ./　l: : : j: : : : :　　　　　　　その方法としては彼を監視するか、
　　　　　　　　　　　　　　　/　　 ./: :丿{ﾍ＿,イノ　ﾚ: : :|: : : : : :.、
.　　　　　　　　　　　　　　/　　 ./:イ　　｀Y´￣　 / : : : !: : : : : : :..　　　　　　　秋芳洞跡地をひっくり返して、生存なりの証拠を掘り出さないと。
　　　　　　　　　　　　　 /　　／:/　{｀ヾ-}l!|　　 /: : : : ハ:_: : : : : ::.、
.　　　　　　　　　　　／/ 　 /: :/'´￣￣｀＜　 ./ : : : /　γ ￣｀ヽ: : 、　　　　　　　　　　　　　　 ……どれだけの手間が掛かるか知りませんが。
　　　　　　　　　　　{　　　ﾑイ　　　　　　.ﾍ／ : : : /　 /　　　　 Y: :..、
　　　　　　　　　　　|　　　ノ　　　　　　　　 .ﾍ: : : :/　 /　　　　　　|: : : :
　　　　　　　　　　薔／　　　　　　　　　　 ∧: : |　　}!　　　　 .ﾄ : : :
　　　　　　　　厂 ., '´　　　　　　　　　　 ∨:{　　|　　　　　 | ∨:
.　　　　　　　ム∨　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ｀　.j　　　　　　　　}: :
　　　　　　　｀ヽ {　　　　　　　　　　　　　　　　　∨/　　　　　　　　 |: :
.　　　　　　　　　ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　　　　　　　ﾘ: :
　　　　　　　　／ﾆ＼　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　　　ｲ : :
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　　　　＿/ﾆﾆﾆﾆﾆﾝ: : ∨≧z　　　　　　　　　　 ./ﾆ}HH≧=彡'薔薇}: :
　 r--ｲ　￣}ﾆ＞'´ : : : ∨ﾆﾆ＞　　　　　　　　ィﾆ厂　　　　　　　　癶:
. /　　　　　 Y´: : : : : : : /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧==≦ﾆﾆﾆ{　　ノ　　　　　　乂 :
　　　　　/´ : : : : : : : : ∧ﾆﾆi_jﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}Y´　　辷彡'´ ノ : :
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　　　　 /:::::::::／:::::::::::/:::::::ヽ::::ヽ:::::::::ヽ、
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　　　 .|:::::/,::/::::||:::/:::/_,, ｨ　|::::､| |:::|::|::::|:::|
　　　 |:::::::,::!:!:::::||7ﾌ刀 |/　 |::ノ `ﾅﾒ |:::ﾉ ,!
　　　 |:::::,:;::!:!:::::|　ｨ行心ﾐヽ'´,ｨ7ぅﾐx|::､　′
　　　 |::::,:::;::!:!:::::|　V辷ｿ　　　辷ｿﾉ |::::ヽ、
　　　 .|::,:::;::::!:!:::::|　 """　　､　""",!:::::;:::::ヽ、　　　　　　そんな手間を使うより、もっと効率的に彼を監視するか、
　　　　|,::::;::::!:!:::::| u　　　　 '　　 /::::::;::::::::;:::ヽ、
　　　 |::::;::::!:!:::::|丶、　　 ´ ´ .／､　、::::::;::::::::::;:ヽ、　　　皇国に探索の手を伸ばすか、それとも――
　　　 |::::;::::!:!:::::| |lー`　､ _.／:::::::::ヽ＼:::::::::;::::::::::;ヽ
　　　 .|::::;:::!::!:::::|从 lo .|－|ol::::::::::::::::丶＼:::::::::;::::::::;:!
　　　　|:::::;::!_,,!:::::|/.j L__.|　 | .〉ｰ．_:::::∧　＼::::::;:::::::|
　　　_/_;:-''|　,|:::::| /'''ｰ／',　',｀ヽ　　＞「ヽ　　｀）/:::,!
　／｀' ＜|　 ||::::|　　 'i.　ヽ ',　'i.　　　|　|｀ヽノ　メ
　ゝ"'''‐- ,. ｉ。| |::|　　　＼　丶!　〉 ,,:r'''|。|　 .i　　　)
　|　　　　　　ﾉ//　　｀ヽ、 "'''‐,./　!　　　　　 |
　|　　　　　　　　・=====| 　〝〟 .ヽ彡　`,､ |
　ヽ　　　　　　∧　　　 .|　　　〝〟　ヽ、彡ヽ、
　　ヽ　　　　 ∧l====ノ　__ ,,, ....=》=--→==-.l
　　　＼　　　　　 ∧　｀ﾞ''ｰ.､_　　　∥　／　　ｿ
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　　　　　 ∨　　　 ∧ ____ｿ,,..r=》=‐--/'''"~ |
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340 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:55:26 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　――当面は、死んだものと扱うしかない、と。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
341 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 16:58:13 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
.............「|.............八.「|..ﾛ[]卩巾tｭ............∧..........i............................ｭ.............l.....................................|￣￣|￣|......Π......... .__. || |＿......rｭ.....|¨|....__.....................
_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::_:_:_:_: : : : : : ::|　　 |　 |: : :|_| : : : : |_| ||_|__|TﾆLL:.:.|_,| : |_| : : : : : : :
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;';';';';';|:|￣||‐ｭ二LﾆTT＿l二二Tﾆﾆﾆﾆﾆﾑ:::::::「」_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_ |　:|　|_‐_|　|_‐|　　 |　 |_‐_‐_ | |:|:|:|:|_‐_‐_‐_‐_,ィ㌻_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐
ヽﾆヽl:|　 ||Tﾆﾆニｲ__,|＿|コ=|￣|┴‐|__K| ﾏﾆﾑ;';';'|_|_|K二二l_‐_‐_‐|_l‐|　:|　| ／￣¨_|ｪｪｪｪ|ｪｴイ_ｰ_| |:|:|:|:|ニニ斗 ┬r|_|TﾆTﾆTT庁｡o1＾ｈ｡
:::|`lﾆ|:|￣||TｌKﾆﾏ_| |_|_|~ﾞ|‐|_|＿|ニﾆ|ﾆﾆﾑ| ﾏﾆﾑ;';';' ､|ﾄ､|＼＼巾叩卩|　:| ∠|ﾆﾆﾆ||￣￣:::||::: : |_‐_ | |:|:|:|:|¨|´|_|,rL::| |_|巾叩lkzzyﾆ |＼,ｨｉ〔|
|T=-ｉ|:|ﾆﾆ7ﾆ|_|__|k|_||ﾆ|　| :|＼＼ﾆﾑﾏﾆﾆﾑ:| ﾏﾆﾑ;';';';';'､ﾄ､_|￣|二二TﾆﾆK_,∠,,|_　||:::::::::::: ||::／|ﾆTｌ| |:|:|:|:|=ｧ'"__|_l :|_K><>;';';|:|:_」Ｌ⊥ﾆ:|i:i:i|
| |　| |ﾆＴ|/ﾆ7∠「」ﾆ卩叩巾t｡|]l]二:K￣￣'ﾑ| ﾏﾆﾑ;';';';';'､|｀Y＾|＼_＼／￣,ｲ＿,| |~ﾞ|￣￣¨ |::／|二癶|:|:|:|:| ∠ニ「」_|:::::|::ト¨´_,.｡o≦「|:::::|i:i:i|
T==「|　|_|ﾆ7ﾆTT=| |_kﾆﾆﾆﾆﾆﾏﾑー|_,|＼　 :|∧|ﾏﾆﾑ;';';';';K |癶　 | | ||￣ |: |:: 「| |　|＿:::::::: |:lﾆ|ﾆｱ|:|:トミｸ:::| |　|＼__＞r≦「:| |jI斗七I￣＼
ﾆﾆﾆ7￣|,,|二l二二二|]|~￣￣ |　 |　　|＼l￣|::∧| |::::| |;';';'|　|＼＼|xヘ─┴廴「| |　|::::::::￣ |:|]||ﾆ|::|:|／: :,ｲ:| |　|: : |_|_|」斗r≦⌒::::::＼｀`r‐'ﾞ|
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342 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:01:01 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣｀ヽ }.:.:｀ヽ
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　　　　　　　　　　　　 /ノ.:.:..v.:.:.:v.:.:.:.:.:.{　ィﾁ竓}}ヽ.:.:.:.:.:.:}／:. ｀`
　　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:ハ/､＼.:.:.:ｉ　(Vしvﾘ　ヽ :.:.:.:|.:.:.∨
　　　　　　　　　　　　　从ヽ!.　　Y　｀ー　　`ｰｲ　ﾉ｀＜}.:.:.:.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　ノゝ _　　　 }.:.:≧s｡'.:.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　从}.:l|.:.:.:.:.:.:.:.:／　　　　　　　軍人というものは、厄介だな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　(.:.＼　　　　 __ ﾉ.:ﾘ.:.:.:.:.:.:.(
　　　　　　　　　　　　　　　yｧ {== 〉.:.:≧=-´=====--　 _.:∨　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　ィi〔ﾉ _|　 { ヽ.:.:}---}　　　　　　　≧s｡　　　　　　　　　　　　 |　そう言わないでくれ。
　　　　　　　　　　。ｒ≦＞´ ´_ﾊ　ｉ__。.ﾉﾆﾆﾉ　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
　　　　　　　　ィi〔　　´_＞ ´_ ｒ=} .}ニニﾆ/　　　　　　　／
　　　　　　／　　　　　￣｀)　　　　ｉﾆﾆ／´　　　　／￣｀ヽ
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　　　　　{　　　　　　ノ￣ｲ　　 /::::::}　　　　　　　　　　 }ヽ　 ≧s｡
　　　　　|　　　＞ ´}/: }　　　ﾘ__ /　　　　　　　　　　　　　i!: V　　　｀
　　　　　ｉ＞´: : : : :{: : :!　　/　　ﾍ　　　　　　　　　　　　 |: : V＞彡´
　　　　　{ヽ＿＿　ノ!: : ｊ!　　V　　,ｲ　　　　　　　　　　　_＞': : : : ∨ /
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　　　　　V: : : : : : {/ : : : /ニ}ヽ,ｲニﾆﾆｉ: : : : : : : : : : : .V: : : : : : : : : :ﾊ
　　　　　 V: : : : : /: : : :./ﾆﾆ|ニニニニｊ!: : : : : : : : : : : :.V: : : : : : : : : ﾊ
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.　　　　　 ! |//////ｌ //ｬ　´　-　　|/　´￣￣　}|リ　/ﾉ
.　　　　　 |｜/////l///| 　￣￣｀ l/　　　　　　ﾊ/　　　　　　　　　　　かなり真剣に辞表書こうかどうか迷っているんだから。
　　　　 |ハ////l///､　　　　　　　､　　　　ハ}/|　　　　　　　　 __　, -―- ､
　　　　　　　 ∨/､////ﾄ＼Ｕ　　　　　　　 /ｌ|//　　　　　　　　/.:.!　　　　　__,r‐､　　　　まあ、辞表かいてないからこそ、
　　　　　　ヽ//i/､///ヽ　　　　 -一　ﾍ//ハ　　　　　　　　{.:.:.!　　　　 /.:ﾉ.:.:〈
　　　　　　　／ヽ| ヽ＝∧＞　　　　　／}＝}:/;:;:;:ヽ　　　　　　　|:.:.:.＼　 ,.-ﾉ:/.:.:.:/　　　　上司の庇護が貰えているのは確かなんだが。
　　　　　／;:;:;:;:;:;:;:;: ＼＝ハ､|＞-一彡7///;:;:;:;:ハヽ　　　　　　 >､:.:.:.Υノ :.:.:.:.:/
.　　　　〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: }ヽﾊ三三三三彡/;;:;:;:;:;:;:;:;:: ／:;:;ヽ　　　{__:.!.:.:.:.!;.-'.:.:.:./
　　　 , ィ⌒丶: ;:;:;:;: ;:;:;: jﾆ∨三三三三7ﾊ:;:;:;:;:;:: ／-‐' ´＞､丶ﾉl:.＼:.:|:.:.:.:.;.ｲ、
　／ ;:;:;:;:;:;:;:;: ＼:;:／i: 人三三三三三ﾘ}/ヽ: :／ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ |;:;:;:ヽ:_:ヽ.:.:／丿i
／ : ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:: Y: : |:/三三三三三三Ⅳo:У;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:￣￣;:;;::;:|
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:/三三三三三三Ⅳ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾉ
343 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:05:51 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　∧　　ﾄ､　　　　　＿　 _
　　　　　 /: : ＼_l: :｀:ｰ: :´: : : : : ヽ )ヽ
　　　　　　l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ': :ﾉ-､　 _ ,,
　　　　　　丶: : : : : : : : : : : : : : : : : : _ =＝￣ｱ
　　　　　　｀ヾ: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼彡　 ∥
　　　　　 =＝ニ/: : : i: : : : : : : :ヽ: : : : :ヽ　 ∧
　　　　　ヾ､　 i: : : : l: : : : : : 丶 :ﾄ :ｘ ;x: :∨ : ＼
　　　　　　＼:l : : : ｲ: ﾄ､: : : : :.ヽ/ ,fかヾ|: : : : :ヽ
　　　　　　　　〉､ : l`i心､ヽ-､: : :i /以斗 l: : : : : :ﾉ
　　　　　　 /.: :ヽ| 以斗　　｀ヽ|　　ヾ､ゞ: : : ／
　　　　　 (: : : : : ヾ,ｨ_＿　､_, '　´￣:￣ : ｲ　　　　　　これからどうするんだ？
　　　　　　｀ヽ: : :￣: i　,　､人_ ,　＼ｲ: : : ヽ
　　　　　　　　　　ｰ､; : ／､　　　　　　／ﾚ:/＼'　　　　　　　　　また仕事に戻るのか？
　　　　　　　　　　<　　ﾏ: : ヽ､　_,.　 'i: : :/ 　 /
　　　　　　　　＼　ﾏ: : iー:-:::ｰ'::l: /　　/　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　＼ﾏノ. :::::::::::::::::/　　/　　　　　　　 |　それなんだがなぁ……。
　　　　　　　　　／　｀ﾏ:::::::::::::::／　／=＝､　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　_,. =‐´　　　　 `＼::::／　≦=　　　　＼
　　　　　　/　　　　　　　　　　 X　　　　　　　　　　＼
　　　　 / 　　　　　　／∧＼　　　　　　　　　　ﾏ
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　　　　　｜//////｜///////}///　!///≦ミ|/∨/ｉ/ｌｌｌ
.　　　　 |｜/////|/////／ﾌ//`　|//　　　､//ll//l,ﾘｌｌ
.　　　　　 ! |//////ｌ //ｬ―=　　　　|/　三ニニ=}|リ　/ﾉ
.　　　　　 |｜/////l///|ﾆ三三三 l/　　　　　　ﾊ/　　　　　　　　仕事の失敗の責任、って訳じゃないが、
　　　　 |ハ////l///､　|｜|｜　　､　　　　ハ}/|　　　　　　　　　　　　　　　ｽｶﾍﾞﾝｼﾞｬｰ
　　　　　　　 ∨/､////.ﾄ |｜|｜　　　　　 /ｌ|//　　　　　　　　　しばらくは現在の身分でドサ回りだとさ。
　　　　　　ヽ//i/､///ヽ　　　　 -一　ﾍ//ハ
　　　　　　　／ヽ| ヽ＝∧＞　　　　　／}＝}:/;:;:;:ヽ　　　　　　　　　　　　行く場所はまあ、ある程度の裁量が貰えてるが。
　　　　　／;:;:;:;:;:;:;:;: ＼＝ハ､|＞-一彡7///;:;:;:;:ハヽ
.　　　　〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: }ヽﾊ三三三三彡/;;:;:;:;:;:;:;:;:: ／:;:;ヽ
　　　 , ィ⌒丶: ;:;:;:;: ;:;:;: jﾆ∨三三三三7ﾊ:;:;:;:;:;:: ／-‐' ´＞､丶
　／ ;:;:;:;:;:;:;:;: ＼:;:／i: 人三三三三三ﾘ}/ヽ: :／ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀丶、
／ : ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:: Y: : |:/三三三三三三Ⅳo:У;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::＼
344 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:11:18 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　ﾄ､
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　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　　　　　　　　　　ヽ､
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　　　　　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､　 l:.:.:ヽ　, -‐-､ , -‐､　　〈'､ヽ　　／::;;
　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. '､ r|:.:.:.:.',´r'f‐'￣　　　＼　l　´|／:::::::;;;
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　　　　　　　　　　〈:.:.:.:.:/|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| '､.:.:.:', '､:.:.:.::.',.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､.:.ヽ:.:.::.:.:.:.:.:.:./　ヽ､_＿_::;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　',:.:./´'､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|_r , -―,-､＿:',:.:.:.:.:.:.:.',:.ヽ.:.ヽ、:.:.:.:.:.:|ヽ､_＿r-､〉｀ヽ:,r'´:::
　　　　　　　　 , ‐´'､|　　ヽ、:.:.:.:.:.|r'´　 ,イ　r'´､:.'､､:.:.:.:.:.:',:.:.ヽ.: |-..､:.:.:|　　,-､｀‐'　,r'´: : /
　　　　　　 r‐'´　　　　　　　＼:.:.:.|ヽr‐i::/　ﾉ　.ﾄ､|:.ヽ,:.:.:.:.',ｰ-､',|:.:.｀フ| 　 /:::::｀￣/: : : :/ /　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 |ヽ,／　　　＿,, --―｀､ |　｀ｰ‐-く　r､l:.::|:.:.:.:'､:.:.:.|　　l|｀／:. |　/:::::::::::::/ : : : / /:.:　　　 |　そっちはどうするんだ？
　　　　　　 ',　l　　　 '´　　　　　｀| 　ヽ‐-‐＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:,'＿, -|'´:.:.:.: j/:::::::::::::/: : : : / / :.:　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　 ',　　　　　　｀ｰ- ,_　　　　　',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::::::::::::::l: : : : ,' ,' : : :
　　　　　　_ -',　lｰ-､　　　　　　｀ヽ　　　|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:'､:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::／::::::::::::::::::| : : : ,' ,': : : :
　　　　　／:.:.:.:.::'､￣｀　　　　　　　　　|:.:.|,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:._, -‐'´::::::::::::::::::::::::',: : :.,' ,' : : : :　　　　どうしたものかな。
　　　 /:.:.:.:.:__, -‐'､　　　　　　　　　　　　　|:.ﾉ ',:.:.:.:.:.:.:r―'´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ,' ,': : : :ノ
　　　/:.:.:.／　　　　＼　　　　　　　　　 /,´　 '、:.:.:.:.|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ー-‐'´::　　　　　『置いて行かれた』のは事実だしな。
　　/:.:.／　　　　　　　ヽ、　　　　　／´ 　　|:.:.:.::,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　|:.r'　　　　　　　　　　　＼　　　　＿_　　　　　|:.:.:./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　|´　　　　　　　　　　r-､_　ヽ、／｀ヽ::ヽ、　 /:.:.:/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　_, -┤: : ｀￣/_::::::::::::'､::::',.／:.:.:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　|: : : l: : : : : f‐-､ヽ::::::::'､:::',:.:r'´l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　＿＿,⊥,＿: : : : /　　 ',　',:::::::|::::|/　（::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　 r´￣:::::::::::::::::::::::::::::::/　　　 l　|:::::└┴-､_>＿＿:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, -‐'´
　　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;; / 　　　 |　l::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀￣￣￣￣￣￣｀'''───'´￣ヽ:::::::
　　　 ,':::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　 / /:,　-―- ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　､---､_　　　　　　　　　　　,､__
　　　　　　　　　　　　　　　　 /´￣｀＜´ゝ_　　　＿ノヽニ--<
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　　　　　　　　　　　　　　　/_,､__,ー-ｯ__;--;｀〆__,へニユ-ニー７
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　　　　　　　　　　　　　　'､: /　　　　　 l　　 lヽ　　　＼＼: ﾉヽ、
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　　　　　　　　　　　　　　/ 　 l　 ,/　　ﾊ |　　　| ,ゝ⊥_ 　ヽ ',　 ',　　',
　　　　　　　　　　　　　 /　 ,ｨ|　 i　　 | _!| 　　〈　　ヽヽ　ヽ|＼i　　｜
　　　　　　　　　　　　　,' ／ﾊ|　/|　　,ｲ´　ヽ＿__,ゝ┃ ', 　　 |'|　　　,ﾉ
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　　　　　　　　　　 _ﾉ,': : : |｀}　　　　/　　　　＼　ヽニーー＜｀＞ﾚi: : : ﾊヽ
　　　　　　　　　ゝ|: : : :|ｿ　　　　l f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　ﾉ |: : : :|｣　　　１ |　鈴の屋敷の管理権は貰ったし、彼女と一緒に、帰りを待つのも悪くないかな、と。
　　　　　　　　　｀ヽ: : :|,〉　　／Y ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　＼|>　 ∠_;.人_ノ､＿　＿/　／ー' )_￣｀: : : : :＼/
　　　　　　　　　　　　　　　　／´: : : : :<: : :￣ﾉ: :｀１ .トー:へ＼ : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : /!: _;ノ´ : : : :し'ー､: : : | : ヽ: : : : : : ／＞
　　　　　　　　　　　　 _∠＿_: : : : : :/ ﾚ´: : : : : : : : : : : ｀ヽ_: ヽ: ヽ : : : ∧ゝ/
　　　　　　　　　　　＜_　ﾉ,､｀ヽ､: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽﾉ: : : :_;ノ､_(
　　　　　　　　　　　　　 ´　｀へ､＞ー- .,: : : : : : : : : : :＿: : : : : :／マﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　´｀ヽ_｣ヘ＞ :,＿;.: ィ ´　i 二｀´|ゝ､　/｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾍヽ､_｣イ´｀´｀´'7ヽノ　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽー:'"|:￣￣:/
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345 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:14:00 ID:Q/lDYReR: 　　　,.ィ///////////////////////////＞/.}
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＞-从／〃　　　　　　　　　　　　　 , 、_.ノ　..ﾉ/ ./ｲ　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
＞-〈　　　　　　＼　　　　　　　 ¨.ｲ　　〃 .〃　　　　　　　　 |　良いじゃないか。
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　　　　　　　　　　　　　从ヽ!.　　Y　｀ー　　`ｰｲ　ﾉ｀＜}.:.:.:.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　ノゝ _　　　 }.:.:≧s｡'.:.:.:.:.:.:.:.:／　　　私は、後を任されたからな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　从}.:l|.:.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　(.:.＼　　　　 __ ﾉ.:ﾘ.:.:.:.:.:.:.(　　　　　　　――半ミュータントの私にそこまで信頼を置く変わり者がいたんだ、
　　　　　　　　　　　　　　　yｧ {== 〉.:.:≧=-´=====--　 _.:∨
　　　　　　　　　　　　　ィi〔ﾉ _|　 { ヽ.:.:}---}　　　　　　　≧s｡　　　　　　　　　その言葉に付き合ったって良いだろう？
　　　　　　　　　　。ｒ≦＞´ ´_ﾊ　ｉ__。.ﾉﾆﾆﾉ　　　　　　　　／
　　　　　　　　ィi〔　　´_＞ ´_ ｒ=} .}ニニﾆ/　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……その程度の自由は、私にもあるさ。
　　　　　　／　　　　　￣｀)　　　　ｉﾆﾆ／´　　　　／￣｀ヽ
.　　　　　/　　　　　　￣,｀}　　　ノY´　　　　　　　　　　　ﾐ､　＼
　　　　　{　　　　　　ノ￣ｲ　　 /::::::}　　　　　　　　　　 }ヽ　 ≧s｡
　　　　　|　　　＞ ´}/: }　　　ﾘ__ /　　　　　　　　　　　　　i!: V　　　｀
　　　　　ｉ＞´: : : : :{: : :!　　/　　ﾍ　　　　　　　　　　　　 |: : V＞彡´
　　　　　{ヽ＿＿　ノ!: : ｊ!　　V　　,ｲ　　　　　　　　　　　_＞': : : : ∨ /
　　　　　ｉ: : : : : : : : ｉ: :.ハ　　V／　　　　　　　　　　　／: : : : : : : :.∨ /
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　　　　　}: : : : : : : //: : : : 〉､　　＞ ´ }: : : : : : : : : : :.V : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　V: : : : : : {/ : : : /ニ}ヽ,ｲニﾆﾆｉ: : : : : : : : : : : .V: : : : : : : : : :ﾊ
　　　　　 V: : : : : /: : : :./ﾆﾆ|ニニニニｊ!: : : : : : : : : : : :.V: : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　ゝ===.,': : : : .'ニニ∨ニニﾆﾆｊ!: : : : : : : : : : : : V: : : : : : : : : :
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346 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:17:41 ID:Q/lDYReR: 　　 ,ﾍ、　　　　　　　,　-―－-､　ﾄ､
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　　　　　　　　l｀|:ヽ_｀￣　　　　￣｀ヽ､|　　　,､r'´:.:.l:.:.: /　　　　　幸い、生活に困るような都市ではないからな、カンモンは。
　　　　　　〈:.:.:.:.:.:.:ー―─- ヽ,_,ノ　 '´￣￣｀:.:.:.:.:'､:/
　　　　　　　　',:.:.:.:.l:,|_, -‐''" ､＿,l､＿, ´￣｀'ｰ-.:.:.:.:.:.ヽ　　　　　　維持管理に必要な程度に稼いで、悠々自適に生きていくさ。
　　　　　　　　 ',:.-'´l:.ｌ／|　　　｀´　　　|ヽ|:/,:.:.:.:.:.:.:.',
　　　　　　　　　〉:.:.:.ﾄ''　 |- ､_　　　　　_, -|　|'　ヽ:.:.:.:.:.:.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……そうだ、ちょっと提案なんだが。
　　　　　　　|:.:.:.:.l　　|　,l　｀　　 ´　l､.|　　　　',:.:.:.:/
　　　　　　 l:.:.:.:.:|　　 | |::ヽ､＿__, -'´::||　　　 |:.:./
　　　　　　　　 ',:.:.:.:|､　　ヽ::::::::::::::::::::::::::::/　　　 /|:./
　　　　　　　　ヽ:.:|　>､　　ヽ::::, -､::::::ノ　　　 /ｰﾚ､__
　　　　　　　　　, -｀|´　　ヽ　　,'　.:;;;Y´　-ー､　　　　｀ヽ、
　　　　　　, -‐'´　　　　　　,l　　.::;ト､　　　　　　　　　｀､
　　　　 /　　　　　　　　　　/: ヽ､_ノ: : ヽ　　　　　　　　　　ﾄ､
　　　 . /　　　　　　　　　　く: : : : : : : : :/　　　　　　　　 |::|
　　　/　　　　　　　　　　　ヽ、: : : : /　　　　　　　　　　　　|::ﾄ､
　　 ./　　　　　ﾉ　　　　　　　 '､: : :/　　　　　　　　　　　　　|::', ヽ
　　 /　　　　　 /　 .:　　　　　　　ヽ/　　　　　　　　　　　　　 |:::',　}
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　　　　 ,:::::::::::::::::::::∧乂Ⅵ:{:::::::{:::::::{::/{.　ん'^}:::::::／}:::::::}:::::::} }:}
.　　　 }:::::::::::::::::::::::入.　ヽ{:::::::‘，::{:.' 乂Ⅳ　}::イ::::::}:::::::}:::::::}ﾉ''
.　　　 }::::::::::::::::::::::::::::::/}　 ,:::::{.　､{　　　　　　　､::/}::::::,}::::::,
.　　　 }::::::::::::::/::: /}::/ .{.　ヽ:{　　）　　　　　　ヽl::: /}::::/
.　　　_ }::/:::::イ::／.ﾉ'' ,　　　　　　　　　　　　　r ´ . }:/ ,:::/　　　　何だ？
--＜ﾆ/イ彡'⌒´　　 {　　　　　　　　　､っr '　　 .ﾉ' /'´
ﾆﾆﾆﾆ=-　_　　　　　　{　　＼　　　　　　,. ´　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　 _ 　 {.　　　、　　 ./　　　　　　　　　　 |　もし、私が死んだらな。
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　 __/_　≧=-'　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_
＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７7
ﾆﾆﾆ=-　_ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ//
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- _ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.//
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- 　 _ﾆ{〈
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_.彡}_}}
347 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:20:12 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　＿_ヾ:ヽ_　.-..―..-
　　　　　　　　　　　／-ｧ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::::..、
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　　　　 ,:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　 {:::,:::::/:::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
　　　　　　　　　　 {:::{::::{:::::::::{ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.　　　　　　　　　　从{::::{:::::::::{ﾉ}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　 |　物件の管理受取人を、お前にしておく。その時は、頼むよ。
　　　　　　　　　　　 ,::Ⅳ:::::{"} :::::::::::::::::::::::::::::::::: /　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　，::{　´}:::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　ヽ{ ､　}从:::::::::::::::::::: /　　　　　　　　　　……やれやれ。僕の方が先に死ぬと思うんだが。
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_{ .}从:::::::::: /{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ー―ゞ从'彡ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 _{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}_
　　　　　　　　　　　　　_　 -=二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二=-　_
　　　　　　　　_　 -=二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二=- _
.　　　　　　 /￣ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　,.ﾆﾆﾆﾆＶﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/}
　　　　　 {ﾆﾆﾆﾆﾆVﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=/_:}
　　　　　 {ﾆﾆﾆﾆ==Vﾆﾆﾆ==/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ{=/ﾆ/
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　　　　　}､ﾆ＼ﾆﾆﾆﾆゞイﾆﾆ≧=--　　＿＿＿　 -=≦ﾆ:/ﾆ/
　　　　　}ﾆ≧=-　＿,彡' ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ丁ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:/= '
.　　　　 ,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=;ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:/／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､
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　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::,::-‐/´ﾘﾄ､::::::::: lヽ､',　,イ´Τ`アヽ::::',./ /::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　/::,'､::〈::://ﾄ､ヽ、::::',　｀/　|:::;;;ヽ j､_　)ヾ､/:::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　＿,ノ,イ::::ヽ;ﾘ ,l j;:ヽ　｀ｰ､'､　｀ｰ'--―'　 /::::::::::::::::::::::〉
　　　　　　　　　　　　　　￣〈::::::::::: | |_i,,ノ　　　｀　　　　 _／::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､::: | 　　､_ｒ'　　　 -‐─―::::i::::::::::::::::::/　　　　その時はその時さ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j:::_',_ 　　ヽ､＿ノ　　ｰ―- :::::|:::::::::::::::(
　　　　　　　　　　　　　　　_, -'´,rヽ　　￣´　　　　　r―-|::/-､_:::::::::::',　　　　　　　　――そういう訳だから、生きてろよ？
　　　　　　　　　　　　　／　／､::/ ＼　　　　　　 | 　　|'　　ヽ､::::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　／　／. . : : ヽ､_ 　　　　/　　/　　　／:::{　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー- ､＿: : :,｀ヽ‐ ／　　　　／::::::::::ヽ、　　　　　　　 |　……お前もな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣｀>トｲ、　　__,, -‐ ヽ､rー‐-､|　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　rk_;;ノ >　￣´　　　 ', 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 |_, -''´ 　　　　　　　'、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　　　　　　　　　　ﾄ､　 '､
348 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:24:01 ID:Q/lDYReR: : : : : | ||＼r─┐: : : : : : : : : : : : : : : : :＿ -=ﾆ／￣／￣｡o≦　｡o≦￣￣｡o≦￣
: : : : {_||二二二ア: : : : : : : :＿　-=≦ ／￣／￣／￣／￣／￣｡o≦s≠二￣
癶　　i||＼|||＼＿　-=　￣　　　l二二l二二l二二l二二l二二l二二l｡o≦＼l＼￣￣~＼
ﾆﾆﾑ　i|==|||＼|二二l　　　　　 txﾆﾆi|ﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾏﾑ　＼l＼＼＿＿__＼
二二二二二二「￣￣　「」　　　￣￣i|ﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆﾏﾑ　＼l＼|＿＿＿_|＿
二二圦＿||_||　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ lﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆlﾆﾆ|i__.　＼l＼＼＼
───‐r|＿|　 |　……じゃあ、またな？　＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼.　＼l＼＼＼
二二lﾆﾆl|l:||　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿　ノ l二l二l二l二l二l二l二l二l二l二|二l　　＼l＼＼＼
ﾆl二二lﾆl`||─ｰ||　　 | |　　 |.ｉ|､￣＼￣「「」」_|＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼　＼|」」」」
`'＜___＞'〉||￣~:||　　　　　　　|､|..|ﾆニ|ﾆﾆ||ｰ||　＼「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「l＼￣＼~＼＼＼
;;;;;;;;; ;};;;;/ :,　　 ||＿＿＿＿＿　`ー‐┴‐ ┘￣￣￣ |＼￣＼￣~＼￣＼~＼　＼|二二l二l　＼＼
≧s｡/∠＿:,＿__|￣￣|￣￣￣:::|.　　　　　　　　　　＼l＼￣＼￣~＼￣＼~＼　 |＼＼二＼　＼|
─ｰ┬─‐─┬┬､─┰‐──┘　　　　　＿＿＿＿＿_＼|二二l二二l二二l二l　＼|＼＼─＼
: : : ::i|二二二:|ｉ .||__＼:||　　　　　　　　　　|＼─＼─‐＼─ ＼─＼─‐＼─＼　　　＼|＼`Ｏ──
: : : : i|二二二|ｉ .j{￣~~||　　　　　　　　　　Ｃ l二二l二二l二二l二二l二二l二二|＼　　　＼|.||二二
: : : :::iﾄ､二二,.ﾊ∥￣　||　　　　　　　　 |　　　　|＼￣＼￣~＼￣~＼￣＼　＼|＼＿＿,,||二二
　:　:　＼｀'l'´ ,ｲ/|ｉ　　　:,　　　　　　　　　　 |　＿_|＼￣＼￣＼￣＼￣＼￣＼　＼|＿|___,||__===
　　　　　ゝ|ノ　.}i/|i　　　:,　　　　　　　　　　|　|`r‐┬|二二l二二l二二l二二l　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　:　:　:　:　:　:　 }i/|i　　　',　　　　　､‐‐､＿|＿,,|　 | |＼￣＼￣＼￣~＼￣　 |　――ああ、またな。
　:　:　:　:　:　:　: :}/|i　　　 :,　　　　 |､|＿|──‐|ﾆニ|＼|二二l二二l二二l二　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
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　:　:　:　:　:　:　:　:}/|i　　　 :,　　　　┘┘ 　　 | |ﾆ||ﾆﾑﾏ二二l二二l二二l二二l二二l二二l二二l＼
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349 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:25:53 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ :: │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

　　　【　？？？　】

　　　　　　　　　　　　　　　＼＼====||===/=============||===/=============|| ／／
　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 |　|　ああ、悔しいなぁ。業腹だなぁ。――口惜しいなぁ。　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　　　　　　　　　　／／============||=================||========== ＼＼

.
350 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:32:07 ID:Q/lDYReR: 二二二ニ=- i|:　　　　　　　　　　￤　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　|:.　|　　　 |　　　　　　　l　　　　　丶　／i￣”¨
二二二ニ=- i|:.　　　　　　　　　　:|　　　　　　　　　　　　　　￤　　　ｌ:.　|　　　 |　　　　　　　|　　　__　 -‐=ﾆY
二二二ニ=- i|:...　　　　　　　　　 :| ＼　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　ｉ:.　|　　　 |　　　　　　　|-=二二二二二 |　　|
二二二ニ=- i|:.... 　　　　　　 :|　　丶　　　　　　　　　　　　 |　　　　|:.　l__ 　 -ﾆ|　　　　　　　|二二=- 　　 ¨”|
二二二ニ=- i|:.....　　　　　　　　 :|　　　　＼　　　　　　　 _　 -=￤　　　 |:.　|二二二|　　　　　　　|￣　　　　　 |
二二二ニ=- i|:......　　　　　　　￤___　　／__,.　　　-‐=ﾆ二二二|　　　　|:.　|　 ¨”￣|　　　　　　　| 　　　　　　 |　　i
二二二ニ=- i|:...... ＼＼====||===/=============||===/==== ／／　　ｌ:.　|　　　 |　　　　　　　| 　　　　　　 |
二二二ニ=- i|:...... ／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　　 |:.　|　　　 |　　　　　　　| 　　　　　　 |　　|
二二二ニ=- i|:...... |　|　ボクは、また待たねばならないのか！　 |　|　　 |:.　|＼　　 |　　　　　　　|ﾆ=-　　__　　　__|　　i
二二二ニ=- i|:...... ＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　ｌ:.　ｌ　｀Ｙ´｜　　　　　　 l　　　　｀Yﾞ　｜
二二二ニ=- i|:...... ／／============||=================|| ＼＼　　 |:.　| 　｜　|　　　　　　　| 　　　　 |　　｜　 l
二二二ニ=- i|:............　　　　　　　:|　　　ｌ　ｉ´￣　　｀Y´　ｉ　 |　　 |　　　　|:.　|　　 |　｜　　　　　　 | 　　　　 |　　｜　 :
二二二ニ=- i|:.............　　　　　　￤　　 |　 :≧=-　___} 　 |　ｉ　　 |　　　　|:.　| ｀Y |　｜　　　　　　 | 　　　　 |　　｜
二二二ニ=- i|:..............　　　　　　 :|　　　 |　 l ｀ＹﾞＹ７ } ＼＼====||===/=============||===/============ ／／　 |
二二二ニ=- i|:...............　　　　　　 |　　　ｉ　 l　 :　l:. |　l ／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼
二二二ニ=- i|:................　　　　　 :|　　　 |　 :　 l　i:. ｉ　l |　|　『彼女』からの量子通信が途絶えたという事は！　 |　| 　 |
二二二ニ=- i|:.................　　　　　 |　　　ｌ　 i　 i　::. ｌ　: ＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ }{:.................　　　　　 :|　　　 |　 l___j__j:. |　l ／／============||=================||======== ＼＼　 |　　　　_
:.　　　　　 ∧:................　　　　 :|　　　 |　 l~　 ~　ﾊ_ﾊ　.:|　 |　　_|＿　　 j___i{　 i :|　∧￣　　￣｀∧:::::::::::| 　 i|　　｜__ 　 -=ﾆ
:. .　　　　　 / ∧￣￣￣￣￣￣{_______j|￣{￣______j___{______￣　/￣　　　 ∧　,/ /　　　　　　 / ∧ :::::::|　　}} 　 _厂
:. .　. 　　　 / ∧　　　　　　 ∧___/∧⌒三 ─－‐　　　　　∧____________/_∧　/　　　　　　 / ∧￣　ﾆ=-　　 _
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　　　　　　　｀' ー＜三三三＞《|三/三三ｼ三三ﾆ,ｲ三三三シ'三ﾐ､
　　　　　　　　　　　　　,ｘ＜三三|ﾏ三三ｼ三三ﾑｲ∠三三ｼｲ三三三＼＼====||===/=============||===/=============||===/=========== ／／
　　　　　　　　　　,ｘ＜三三三三|∧三ﾆ/三シ､∠三シ/二ﾆ|.三三ヲ／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　_,ｘ＜三三三三三ﾆ|三V三ﾚ'元ｔヽ￣　／イ元ヾ|三三|　 |　|　正当な管理者が、或いはそうでなくても人類がここに到達するのは！　 |　|
　　　　 _,ｘ＜三三三三三≫イﾆ|三ﾆV/､辷ﾘ　　}=={.　辷ﾉ λ三ﾆ|　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　__,ｘ＜三三三三三＞'´　∠三 |三三ﾄ､＿＿ノ　i､ゝ＿__.}三三|　／／============||=================||=================||======= ＼＼
　￣￣￣￣￣￣　　　　∠三イﾆ|三三ﾑゝ　　　 '　　　　.イ三三|
　　　　　　　　　　　　　/シ´/三ﾆV三三ﾆﾄ　　ｰ==-‐　　,ｲ|三三.|
　　　　　　　　　　　　 '´　/三三ﾆ》三三ﾆ|＼　￣　 ,.イ//|三ニ|
　　　　　　　　　　　　　　 /三三シｼ》三三.|　 `ト､ ,.ィ´|V// |三ﾆ|　　　　　　　　　　　　　　　＼＼====||===/=============||===/========= ／／
　　　　　　　　　　　　　 /シ'´　/ｼ’ﾑﾏ三|ﾄ､＿　　　∧V　 |三ヨ　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　 ´　　 /'´　　　ﾏヨ }　　`>､,〈,.ｲｘ＿ |三ﾖ　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|　まだまだ先になったと判断せざるを得ない！　 |　|
　　　　　　　　　　　　　＿＿＿　-―' .〉ﾏﾑ┌―γ'''Y￣）,'∧ﾆ| 7777ｪ､　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　　　　　　 γ⌒マ////////ﾑ//ﾏ}. ）　 _X=ｲ､__,）/∧ﾖ ///∧'∧　　　　　　　　　　　／／============||=================||===== ＼＼
　　　　　　　　　　　///////,マ////,ム///||V`'´　ｘ＿､__X､'∧| ////∧'∧
　　　　　　　　　　 /////////,`////＞ｘ //|/V<='`´__,ｨｘ_,ｲ7|､!| /////ｲ//i
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　　　　　　　　　　弋// .＞==＜//ｲ//ｲ///〈_.//∧　　　　' ,　　　　　`マ///≫ｘ
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　　　　　　　　　　 Y//// //////|ﾊ////////,＞ｘ'/∧.　　　　!　　　　　 |///|//|
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351 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:35:54 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　Ⅵi:i:i:i:Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　 Ⅵ:i:i:i:i}_!
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　　　　　　　　　　　　　　 {,':.:.:.:.:.:.:-‐=ﾐ}({⌒:.:.≧= ／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 :.:.:.:.:.:.ィi〔:.:.:.:.:Y:.:.:.:.:〕iト:.|　|　ああ、何時になるのだろうね、『彼女』が、或いは『彼女』を継ぐ者が　　　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　ⅵ(:.:.:.:.:-‐…j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この場に至るのは！　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　＼:.:.:.:.:.⌒iト):.:.:.:.:.:.:.ｏ＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　　　　　　　　　　　＼:.:.:.:.:.:.:.:.Ⅵ:.:.:.:.:.:.／／============||=================||=================||========= ＼＼
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.¨-_　＼_二ﾆ=-ミ彡''´ /､　＼　＼＼　＼/　_｣二⊥二L｡s≦/,|ノ|／　／　／　 ,∧三二ニ=-ミ彡'////／〈　/
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｀`～､、`ヽ |ﾆ=-　　￣- / /￣‐ _　_ｱ∧]/ /|//ﾆ|三|二:､＼ﾆ二ヽ ´,=彡,　_ ＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　-=ミ　｀ヽ.| -=ﾆ二=- _ ∨　　　￣7∧_/ /_」ム斗=≡二二ﾆミﾒ､込 Ⅶ彡,　／／============||=================|＼＼
ｰ＝ﾐ　｀ヽ､|　　　 -=ﾆ二=- _＿厂|'_j{ﾆ厶=-┴‐'´ー───‐---≧-ﾞ-=ﾐ｣｡s个////＞'ﾞ　 |／　　.|　／　|　　　　_,,..
‐=ミ　｀`ヽ |-　　　　　　-=ﾆ＞''"´_＿,　-ｒｒ‐…ｧ…･････…─ ｒｒ‐--　..,,,___｀`'＜^'7´　　,／|　　　_,|／　　_| -=ﾆ￣
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352 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:37:52 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､≧=‐-
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　　　　　　　　　　　　　　　 |　|　地殻を千年掘り貫き、莫大な資源を蓄えた権限を――　 |　|
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353 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:40:05 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / j}
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　＞'"⌒´　　　　　　 |　|　『マントルエレベーター』の封印を解くのは！　 |　|
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　　　　　　　　　　 |　|　それは福音か、それとも絶望なのか！　 |　|
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354 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:41:28 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　＼＼====||===/=============||===/=============||===/========= ／／
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　　　　　　　　　　　 |　|　どうせボクは千年待ったんだ。――もう千年待つのも、同じことさ。　 |　|
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355 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 17:41:31 ID:9zaa4Zg+: マントル、だと・・・
356 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:42:06 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
357 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:43:52 ID:Q/lDYReR: 　　　【　？？？　】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　……ふふ、静か、な、よる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　すごく、すご、く・・・・・・しず、か。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

.
358 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:45:22 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　こん、な――に、しずか、なのは……初めて、かも。
　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　なぁんに、も、聞こえ、ない……ね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

.
359 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:47:09 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 |　ん――。ねむった、の、かな？　わたし、も……ねむ、い、な……。
　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ふぁ……ん。もう、ね、なきゃ……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　乂_

.
360 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:47:35 ID:Q/lDYReR: .
361 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:49:04 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : :　おやすみ、なさ……い。みんな――　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【　了　　　　　……？　】

.
362 ：水都 ◆tb6lBW/wicFl ：2017/07/20(木) 17:50:35 ID:Q/lDYReR: 　　　　　　　　　_____
　　　　　　　　´‐‐-､｀ヽ､
　　＿　　　∠´￣ヽi　i,-‐-､
　　ヽ｀≠⌒　⌒　　　　　≦｀
　　ヘ／　　／ l　,　l　l , ,　ヽ､_
　　　 T - ∠ /,爻､∠ノ,爻.､＼≦
　　 ∠‐∧／　○ 　l/　○l＼ミ
　　　 /　, , /⊂⊃　　⊂⊃‐-＞　　　　よし書き逃げる！
　　　l／ V l　｀ﾄ､ __-__ ノlヽヽ
　　　　　　イ　 l､癶 , l　ﾄ､　　　　　　　　　　　　とりあえずはここで一区切り、と。
　　　　（_,,/　ｲ　´l｀　l　ﾄ、）
　　　　　　ﾉ∧ﾄ､⊥ _从ﾘ
　　　　　　 l____________l
　　　　　　 l__l 　　l__l

　　　　　 r 、ヽ　∩
. 　　　　 rヽヽヽ　! , 、
　　　　　ヽヽ｀　　ノ
　　　　　　　　｀弋　 Y､　　　　　　　 , -ミ、＿
　　　　　　　　 ,ﾍ/　ヽ　　　　 , -"´/ r<∠、｀ヽ
　　　　　　　 r '　　 ∧　　ｲ／ィ{ 人ヽ　ヽヽ　ヽ ‐ 、
　　　　　　　ヽ__／: ∧　 ///　/-{ !　ﾄヾ-',　,ミ､}＿ｿ
.　　　　　　　　｀}: : : : ∧ {ｲ/　//人ﾍ　', ヽ　ヽ} i寸 ´
　　　　　　　　 ∨ : : : ∧ { ./ｲ'⌒`　,ヽ{'⌒`i、ヽﾘ_)ヽ
　　　　　　　　　　＼: :| : ∧彡ﾉ　　rｧ―┐ 　ト r-rノ
　　　　　　　　　　ヽ{: : : :ゞ八　　ヽ　ノ -=彡ﾉﾊヽ　　　　ではー。（逃走）
　　　　　　　　　　　ﾞ{: : : : : ヽ＞､　 ,　イ{イ人ﾉ´
　　　　　　　　　　　　 ∨: : : : /　/ﾄ　　ﾄ}ｿ人{ ノ｀
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨: : :{:{　{:{>ﾆ<j: } ',-r､
　　　　　　　　　　　　　 ∨: /{　{: ,ハ V }.ﾘ}}: :ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨ゞﾐ, }: !=У:/':/ｲ: ミヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 |: {{ ｡ｿ: :∨ミ:{{//}:､: :ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　 }: ||: : : : : : : ﾟjj: : :}: : ｀ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　 ,' : jj: : : : : : : {{: : ﾘ : : ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　〃: //: : : : : : : }}: : {: : : :.ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　 /: : ｨ/: : : : : : : : :l|; : :i : : : : ﾑ
　　　　　　　　　　　 /.´　/: : : : : : : : : :||＼: ', : : : : ﾑ
363 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 17:58:05 ID:9zaa4Zg+: 乙でしたー
364 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 17:58:57 ID:rD553i1Y: 乙っしたー！
365 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 18:00:39 ID:PjPcM0RX: 乙したー
続き諦めてたから一旦終わりでも嬉しい
366 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 18:09:25 ID:g4nr8hQD: 乙おっつでした
一先ずは、了……「彼女」に幸福があらん事を祈るばかりである
367 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 19:53:10 ID:Q7Savrf/: 乙でした
368 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/20(木) 23:00:26 ID:ZMcbUFm8: ひとまず、完結乙でした。
鈴の人生を思うと切なくなってしまいますが、きっといつかまた目覚める日が・・・。
369 ：名無しの工員さん（改）：2017/07/21(金) 01:49:26 ID:lQs4NKsd: おつ

第一部エンドなのか
それとも打ち切りエンドか
解釈はどっちなのか
370 ：名無しの工員さん（改）：2017/12/31(日) 23:34:51 ID:6+AstyKj: 再開、しないかなぁ
鈴達のその後が気になる

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